2008.02.02
2007.07.26
ノープロブレム
ファーガソン監督のエインセの代理人への不信感はふくらむばかりで、彼らがリバプール移籍をたきつけているのだろうと疑っている様子です。が、エインセ本人との関係には何の問題もないと重ねて言っています。
「彼はまだ我々の選手だ。それが一番重要なことだ。彼にはあと2年契約があるし、我々はガビーをよく支えてきたと思っている。彼が十字靭帯の手術をした時には面倒をみて、彼の望みどおりスペインでリハビリをさせもした。我々はパーフェクトに彼にいいように行動し、彼はそれを喜んでいたよ」
「ガビーはきっとテベスに、ユナイテッドがどんなにいいクラブかを話したのだろう。彼自身の経験からユナイテッドについて言えることは、他には何もないのだからね」
動画はいかが
ココログのメンテをコロッと忘れていまして、もしその間に書き込みをいただいた方がいらっしゃいましたら大変申し訳ありませんでした…
ところでdailymotionの動画ってご覧になりますか?エインセのパリ時代の映像がいろいろ上がってるようなので、男前が3割上がるPSGマイヨ(これだけが自慢)姿のガビーを、ぜひ。トロワ戦のスーパーゴールも見られます。
http://www.dailymotion.com/
犬も食わない
わーんもう記事読むの疲れたよ。
もはや本人蚊帳の外のままドロドロとエスカレートするイングランドの名門クラブ同士の論争ですが、エインセの代理人の声明と、リバプールの最初のコンタクトについてユナイテッドが調査している…つまり暗に不正なアプローチがあったんじゃないかとサーがほのめかした件に対して、ベニテスがメラメラしています。
「欧州のどのビッグクラブもこの夏エインセが売りに出されていることを知っていたんだ、リバプールのオファーのどこにそんなに大騒ぎすることがあるのか(大意)」とベニテスは言いたいわけです。
「多くの国で多くのクラブが、(エインセの移籍について)どんな状況だったのかを知っていた。私には何が問題なのか分からない。我々はオファーを出したが、ユナイテッドに拒否された。彼らがプレスにどんな話をしているかは知っている。しかし世界中がみな、ユナイテッドが(エインセの移籍を認める)書類にサインしたことを知っているんだ」
もちろん問題があるとすれば、それはエインセがユナイテッドの選手であり、ベニテスがリバプールの監督であるというそれだけですが、これが一番厄介です。両クラブのライバル関係に直接しがらみのない非イングランド人が当事者に2人いる(サーもスコティッシュってツッコミはなしね)というのは、ある意味ここらで新しい歴史をつくりましょうかといういい機会でもあるのでしょうが、サー的にはワシの目の黒いうちは許さねえという方針らしいです。
この騒ぎの水面下でユベントスが動いているのではないかなんてニュースもありましたが、まあこの話はいいでしょう。それよりも、ユナイテッドが移籍を許さない不倶戴天の敵としてリバプール、アーセナル、チェルシーを挙げた件で、完全にスルーされたすぐお隣の青いライバルクラブの立場を思いやろうではありませんか。
2007.07.24
泥沼地帯
エインセ本人が取材に答えたことよりも、彼の移籍に関してリバプールの弁護士が動いていることをベニテスが認めたとか、サーがますますエインセの代理人に怒り心頭であるといったニュースの方がよっぽど大きく報じられているこの現実をどのように受け止めるべきなのかはわかりませんが、まあ、先週推定680万ポンドのオファーを突きつけ返り討ちにあったリバプールは、なおもあきらめず徹底抗戦の構えです。なんだかえらいことになってきちゃった。
「待たなければならない。我々はまだ契約を成立させようとしているところだ。彼はいい選手で、我々好みの選手なのだから」(ベニテス談)
基本的には望まれてプレーするのが一番だとは思うんですが、ガビーはただの選手じゃなくサー・マット・バズビー賞の受賞選手でもあるわけですから難しい。一方ユナイテッドは、エインセの代理人の声明(条件つきで移籍を認める内容の書状を持っているという件と思われる)に関して調査をすすめている模様。ひょっとしてこの展開、最終的に漁夫の利でアラダイスとか…
2007.07.23
本人が語る
昨晩アップしたのはスカイスポーツの記事からの抜粋でしたが、これは概略なので、今日は元記事ニュース・オブ・ザーワールドに掲載された彼のインタビュー部分の全文を。でもこの話の内容で、「エインセはファーストチームのポジションを要求している」みたいな見出しはちょっと違うと思うんだ。
私がこのところの移籍報道に何となく半信半疑だったのは、見てきた限り、彼はむやみにクラブやファンに敬意を欠くような選手じゃなかったから。訴訟なんて、やるなら4年前にやってたはずですって。
マスコミの報道はとかく扇情的になりがちで、記事の中のセンセーショナルな一部分ばかりが一人歩きしてしまうことはよくあるし、エインセが最初にユナイテッドに来た頃もそうでした(五輪の招集でもめた)。語学が得意でもないのにこんなサイトを続けてるのは、そんなこともあるからなんですハイ。だからってどうなるわけでもないけどとりあえず気持ち的に何かしたいという…
「僕がユナイテッドを去るとしたら、それはアレックス・ファーガソンに面と向かって来季の構想外だと言われた時だけ。自分はスターティングイレブンのポジションに値すると思ってる。フィジカルはパーフェクトになったし、ディフェンスのどのチームメイトにも劣っていないと思うんだ」
「僕にはユナイテッドとの契約があるし、オファーは一つも届いてない。この何週間かの間に新聞でたくさんの噂が流れたけれど、実際レアル・マドリーやバルセロナ、ユベントスって、そんな話がどこにある?リバプールが僕に興味を持ってるなんて噂は新聞で知ったよ」
「これはデリケートな問題だ。特にファンにとってはね。彼らは僕がユナイテッドに来てから、いつでも大いに助けてくれた人達だ。ユナイテッドを出てリバプールに行くなんて、きっと彼らには理解してもらえないと思うよ」
追): 先日のファーガソン監督の発言のことで少し気になったことがあるんですが、サーは「エインセと直接話し合いたい」とは言ってなかったように思う…。むしろ逆で、きっとキャリントンに戻ってくるんだからあえてヤツと話し合う必要はないんだ、という文脈じゃないかな。原文"I do not need to discuss anything with him”の“with him”の部分は、スカイスポーツの記事では“with Heinze”と明記されてます)
今日はこれだけ上げて寝る
ようやくエインセ本人がニュース・オブ・ザーワールドに語った模様です。
「僕がユナイテッドを出るとしたら、それはアレックス・ファーガソンに面と向かって構想外だと言われた時だけ。自分は誰にも劣っていないと思ってる。これはデリケートな問題だ。特にファンにとってはね。ユナイテッドを出てリバプールに行くなんて、きっと彼らには理解してもらえないと思うよ」
2007.07.22
こんな時間に私は何をしているのか
出るも出ないも早いとこけりをつけて私にも夏休みをクレ!!
フランスのプレスは移籍シーズンの連日のゴタゴタをよく「夏の連載小説」なんて言い方をしますが、この時期の更新はとにかく神経がすり減ります。もともと契約のヤヤコシイ話は苦手だし、フランスだったら直説法で書かれているのか条件法で書かれているのかとか、ソースはどこか、信頼できるソースか…非常にデリケートだけどまあプレスに振り回されるのもシャクだし、基本的にはシーズンが始まれば分かるよ、くらいの気持ちでいかないとやってらんない。
リバプール・エコーというのがどのくらい信憑性のあるソースなのかは知りませんが、ともかくそこが「ファーギー、法廷で会いましょう」といった挑発的なタイトルの記事を掲載したのが20日のこと。こんな記事タイトルですが、エインセ本人のコメントはやはりというかありません。
最近、「600万ポンドのオファーがあったら移籍を認める」というデイビッド・ギルの署名入りの書状をエインセ側が持っているらしいという報道(たぶん)があり、リバプール・エコーはエインセの代理人が移籍を求める法的手続きを始めていると主張しています。もっとも、彼の契約の中に移籍を許可する正式な条項があるかははっきりしないようです。
一方ユナイテッドのチーフ・エグゼクティブであるギルは、「どうしてもエインセを売りたいわけではない」と強調しています。月曜に届いたオファーについて、「そのオファーは蹴った。なぜなら相手がリバプールだからだ。我々はリバプール、アーセナル、チェルシー(といった国内のライバル)に売るつもりはない」、とおっしゃる。もし国外から魅力的なオファーがあったら検討しますよということらしい。
さて先日「リバプールはノーチャンス」という旨の強気発言をしたファーガソン監督は、エインセ本人とはノープロブレムであり、彼がバカンス明けにキャリントンでトレーニングを再開するのを確信しているとのことです。
「彼とは何も議論する必要はない("I do not need to discuss anything with Heinze,")。2週間ほどしてトレーニングに戻ってくるのを待っている」。しかしエインセの代理人たちに対しては依然批判的で、いわく、「彼らは相当厄介な連中だ」
(以上眠すぎて内容の保証ができません)
2007.07.20
あな~たがほし~い~
前のエントリを書きながら、サム・アラダイスが高橋真梨子を熱唱する暑苦しいイメージが頭から離れず苦しかった。
今回のリバプールの件を最初に聞いた時にはドライヤーが炸裂したという噂のサー・アレックス・ファーガソンですが、このほど「リバプールはエインセをゲットできないであろう」と断言した模様。エインセに来た2、3のオファーを突っ返したそうです。
「エインセの代理人がいろいろ画策しているようだが、代理人が何を考えていようが決定権は我々にあるのだ(大意)」と、もはや意地。
エインセはコパの傷心のままバカンスに入ってしまったので、ファーガソン監督には彼と直接話すチャンスがなかったようで(また携帯切ってるのかヨ)。すべての話が代理人経由で入ってくるので、ガビーが実際のところ何を考えているかはよく分からない、とサーはお嘆きです。
サーが蹴った2、3のオファーの残りがどこなのかは明らかにされていませんが、もしニューカッスルだったら気の毒だ。せめて話くらい…。というか、この記事インテルの名前まで出てきてるんですが。
2007.07.18
アラダイス再生工場
英国各紙には、「エインセ600万ポンドでリバプールに移籍間近」といった報道がおどってます。私個人はリバプールは好ましい印象のクラブですけど、OTのサポーターの気持ちを考えるとやっぱりフクザツです。40数年間にわたって両クラブ間に選手の移籍がなかった(ってことだよね?)というには、それなりのライバル関係があるんでしょう。まあこれを機に少しは歩みよってみちゃどうか、なんて部外者は考えるんだけど、リバプールの話が出た時ファーギーは激怒したらしいゾ。
今回の一連の移籍の話で、個人的に最もグッときたのがニューカッスルのソレであるという事実を白状しておこう。選手獲得に独特のセンスを発揮するニューカッスルと、ボルトンでネタ指数の高いチームを構築した実績のあるサム・アラダイスとのコラボレーションです。ここまでルイス・フェルナンデス、ヴァヒド・ハリロジッチ、サー・アレックス・ファーガソンといったアクの強い監督の間を渡り歩いてきたエインセですが、そんな彼にアラダイス監督が片思い中の様子です。
「私がエインセを欲しくても、彼は来やしないさ。もし彼が来たがっていて我々が獲得できるならナイスだが、まあ、無理だな」
2007.07.17
11人いる
コパ・アメリカ決勝 ブラジル 3-0 アルゼンチン
試合中継は前半終了の時点で脱落しまして、まだ後半は観てないんですけど(観るにしのびず)、後半もさほど展開は変わらなかったんじゃないでしょうか。かつてPSGの試合内容がふがいない時、サポーターは“Onze Heinze(11人のエインセ。つまり「全員エインセを見習え」)”という横断幕をスタンドに掲げたものですが、マラカイボのスタジアムのピッチにいたのはアルゼンチン代表と11人のドゥンガだった。ウハ~…
立ち上がりからそんなにキビしくプレスにいって90分間もつのだろうかと普通は思うところが、もってしまうのがブラジルのフィジカル。檄を飛ばし汗をしぶき飛ばしながら迫ってくるドゥンガの顔がオーバーラップするよーなブラジルのフットボールには萎…あ、いや、まあコパの決勝でこういう試合を見ることになるとは、予想しなかったとは言わないが、アルゼンチンの裏を狙い続けるブラジルなんてそんなアナタ。
アルゼンチン代表はアルゼンチン人の観たいやりたいフットボールをやった(かつてビエルサは何と言って批判されてた?)。そしてそれはしばしばリアリズムの厚い壁に衝突して、今回のように中盤を制圧されつつ崩壊してしまうんだけど、モダンフットボールにおいて彼らの求めるフットボールは、不幸にして必ずしも勝てるフットボールじゃない。でも彼らのフットボールは、パワーの論理からはこぼれ落ちてしまうような豊かなディティールと、少々のユーモアの精神を持ってる。
最良のユーモアは人生のおかしみと悲しみがうらはらになったものだろうけれど、彼らの敗北がとりわけ悲劇的なのは、彼らがカミセタにかける思いがひときわ強いから。開始早々の予想外の失点はいろんな点でやっぱり痛かったですね。
重要な局面でブラジルのチャンスはゴールになり、アルゼンチンのはならなかった、そういうささいな積み重なりが最終的に試合を決めたんだ、とカンビアッソは試合の後に言ってました。「正当な結果かって?分からない。優勝したのはブラジルだ。ロッカールームで僕達はみじめだった。結果はこの大差だ」
エインセにとっては、この0-3の結果はいまだに説明がつかないようです。まだ自分達が一体何を間違えてしまったのか分からない、そんなことを言っていました。彼はワールドカップ敗退の時もそう言った。華やかなフットボールで観客を魅了した次の試合で正反対の顔を見せてしまう。確かに納得するのは難しいだろうけど、それもこれもフットボールの一部、C'est le footなわけです。
彼はロッカールームに戻っても混乱した様子で、「みんなとても悲しんでる。この決勝は前の時と同じくらい、いやあるいはそれ以上に悲しかった」と言った。
前回のコパ・アメリカは、あとほんの数十秒でカップに手が届くという最後の最後に、守備的交代が裏目に出てブラジルにPK戦に持ち込まれ、エインセはそのPKを失敗してしまった。ブラジルの勝利が決まった瞬間、ピッチに座ってPK戦の行方を見守っていた彼がすうっと顔を伏せ、膝をかかえたまま動かなくなってしまった時のことを覚えています。声もかけられなさそうな雰囲気だったけど、たしか、ソリンが彼を抱きかかえて立たせようとしていた。この決勝には勝ちたかっただろうなァ…
敗戦処理にはバシーレと一緒にサネッティとアボンダンシエリとエインセが出ました。偉いね。選手の皆さんホントにお疲れでした。フットには悪い時もあればいい時もある。これからの代表の進む道はアルゼンチン人が考えればいい。
http://www.tn.com.ar/mm.aspx?id=728602
さてコパも終わったのでここからは懸案の「今後の話」になるんでしょうが、私もそろそろラグビーワールドカップに専念したいので、どこまでニュースを拾えるか分かりません。ともかく、ファーガソン監督は「ガビーのエージェントが、彼が移籍したがっていると伝えてきた。それについてははっきりしないし、どの特定のクラブからも具体的なオファーは届いていない。しかし、差し迫ってはいなくともいくつか動きがあるようだ」
エインセがPSGを出た時も、彼はクラブやサポーターに配慮して、ぎりぎりまで移籍のことには触れませんでした。だからそういうことはマスコミに言わなくてもいいことだと思うのよ、サー。
2007.07.14
主役になりたい
メキシコ戦のことももう少しきちんと書いておきたかったんだけど時間がないっ。とりあえず2点目のメッシのゴラッソの起点にもなっていることにさりげなく触れとこう。今大会ここまで1ゴール2アシスト、悪くないよネ。
さて決勝です。ブラジル戦です。エインセは、04年に負けてるから今度は勝ちたいそうです。後半に疲れようがアルゼンチンはいつでもハイペースでプレーするんだと言ってます(たぶん)。「アルゼンチンはいつも同じようにプレーしている。試合の前半でも後半でもね。僕達はいつだって試合で主役になりたい」
移籍の噂はいろいろ出るけれど、ホントにどこか決まるのかしらね。イングランド各紙はこの時期、「いよいよネタがないんだな」という雰囲気になってきてます。食いつきがよろしい。「エインセがリバプールからの興味を“誇らしい”と認めている」なんて報道が流れてますけど、何ごとかとコメントを読んでみれば、まあいつも言ってるようなことでした。聞かれれば普通これくらいのことは言いますがな。
「リバプールやユベントス、レアル・マドリーみたいな重要なチームから興味を持たれるなんて誇らしいよ。でも今後のことはまだ分からない。それについてはコパ・アメリカの後で考えるつもりだ。マンチェスターはとっても居心地がいいし、あそこで経験したことすべてに感謝している」
エインセがOTを去るという噂と並行して、テベスがユナイテッドに移籍間近というニュースがしばらく前から流れていますが、テベスとはイングランドのことでよく話をするそうです。
「進歩するために大いに助けてもらえるだろうとテベスに言ったよ。個人としてもプロとしても、多くの名声を与えてくれるチームだ。彼がユナイテッドに来るかもしれないのはすごく嬉しい。万事うまくいけば、彼はアメイジングなクラブに入ることになる。常に最も高い目標を掲げるチームにね。あそこではフットボールのことだけを考えていればいい。後は全部面倒をみてもらえるから」
2007.07.12
2007.07.11
コパ・アメリカ準々決勝 アルゼンチン 4-0 ペルー
ミリート兄がクレスポと代わっただけでコパ初戦と同じスタメンで臨んだペルー戦ですが、前半は特にこれといった展開もなし。ペルーは最悪PK戦狙いという選択肢もあるわけでしょうから、全体に引き気味。寄せも早く、アルゼンチンに自分達のフットボールをさせません。まあしかし、この暑さの中で90分間プレッシャーをかけ続けられるかといったらそれは難しい。
膠着した試合は後半の開始直後に動き出します。アルゼンチンは後半の始めからミリート兄に代えてテベスを投入。それにともなって各ポジションが微調整…つまり、サネッティが上がり目になって、アジャラ、ミリート弟、エインセがピサロとゲレーロを見る形になり、ベロンがセンターに寄ってリケルメを自由にします。前線が流動的になり、早くも47分にテベス、リケルメのワンツーでリケルメが豪快なシュートを決め先制。
そして61分にリケルメの絶妙のスルーパスからメッシのゴール、74分にテベスのパスを受けたメッシのシュートをGKがはじいたところに詰めていたマスチェラーノがゴール、85分にはセットプレーでアボンダンシエリのクリアが一転テベスのカウンターになり、最後はリケルメが決めて、最終的に4-0でアルゼンチンが勝利を収めています。
ところでこの試合の解説は城彰二さんでした。城さんといえば当サイト的にはバジャドリー時代のエインセのチームメイトだった城さんです。当時、試合でエインセが相手に厳しく行きすぎて退場になり、守備固めのために城さんが下げられたりしていたよーな記憶がウッスラあるんですが、あれはつくづく申し訳なかった。
あまりよく覚えてないんだけれど、当時のバジャドリーのシステムは3バックで、エインセはその左をやっていたような気がします。五輪の時のビエルサも3バックでしたか。なんだかんだで一番向いているのがこのポジションじゃないかという気がしなくもない。次いで良さが出るのはカバーリングの巧いタイプと組んだ時の4バックのセンターかな…。このペルー戦でも守備に専念した後半の方が「らしさ」が出てたんじゃないでしょうか。
彼は確かに(城さんいわく)「技術的にはそこまで高い選手じゃない」けれど、「気持ちで止める選手」。で、頑張ってここまで到達しました。バジャドリーに入った頃は代表入りなんて考えたこともなかった、みたいなこと言ってましたね。たびたび書いているけど、強靭なメンタルは華麗なテクニックと同じように一つの才能なんじゃないかな。
2007.07.10
アラダイス参戦の噂
「ニューカッスルの監督サム・アラダイスは、ガブリエル・エインセをオールドトラフォードからセント・ジェームス・パークに連れてくるという無謀な試みに乗り出すかもしれない」
わはは。なぜかある意味来るべきものが来たという気がします。可能性は低そうだけれど結構合ってるんじゃないかな、いろんな意味で。OKアラダイス、分かったからロゼーナル返して。
http://www.tn.com.ar/mm.aspx?id=725774
ペルー戦の結果はひとまず置いといて、アジャラ-エインセペアの記者会見の映像です。舌は大丈夫の模様。順調にヒゲが伸びてます。バシーレのシャツ同様、これが彼のげんかつぎなのかしらね。
記事によると、「メキシコ戦はオープンな試合になるよ。彼らは勝ちにくるだろう、誇り高い一流のフットボリスタがいるから。ここ何試合かのように勝ち続けられるといいね」って感じのことを話したんじゃないかな…(スペイン語よくワカンネ)
バルキシメトのホテルでアジャラさんとマテ茶(ですか?)タイム

「で、ファーガソンってキレるとほんとに怖いの?」なんて話をしてるかどうかは知らない

ベテランとも若手ともうまくやっていけるのは、チーム内で両世代の橋渡しをする中堅には大事なことね。エインセはプロフェッショナルとして若手の手本になれる選手の1人だと評価してもらっています。彼みたいな選手はチームには必要だと思うな…

2007.07.07
そうは言っても移籍の話
まあ、あんまり騒ぎがでかいので。
ここ数日の「エインセ、リバプールに移籍か」の噂について、ユナイテッドは断固サインを阻止する構えであるなんて報道もあったけれど、当のベニテス監督が「今のところはDFよりウィンガーだ」みたいなことを語ったらしく、この件はちょっとトーンダウンしている模様。
一方のユナイテッドですが、こんな状況ではあっても公式サイトでエインセがプレーしているコパ・アメリカのニュースをちゃんと追ってくれているのはありがたいことだと思います。
最近、ユナイテッドのレジェンド、パディ・クレランドがMUTVでこう語ったとのこと。
「私はガビーが出て行く可能性は大いにあると思う。サポーターにとってもクラブにとってもがっかりなことだろう。しかしエブラは入って以来すばらしいプレーをしており、ガビーは彼が望むほどには出場機会がないだろうと考えているに違いない。そんな時、ロベルト・カルロスがレアル・マドリーを去ったという知らせだ。だからマドリーは何としても左SBがほしい。もし君がガビーのようにチームに入れなかったら、ハッピーにはなれないだろう。監督だって、ベンチに座っていることに満足しているような選手がいたなら怒るはずだ。(私もそう思う…)」
けれどもクレランドは、ファーガソン監督のローテーション・ポリシーのもとで、エインセにファーストチームのチャンスは十分あると思うよ、とも言っているようです。
「このクラブには毎週ポジションが確約されている選手はほとんどいない。ユナイテッドが何年かにわたって使ってきた選手達のことを考えてごらん。ファーストチョイスではなくても、結局シーズンに25試合プレーした選手達のことをね」
2007.07.06
2007.07.05
ターンオーバー
代表は現在バルキシメトに場所を移していますが、それにしてもマラカイボは蒸し暑かったようで、夜間でも35℃もあったとかなんとか。つらそうだったもんねェ。クラブでのリーグ戦の疲労の残りと過酷な気候で、ベロンも「チームは疲れてペースが落ちてる」といったことをコメントしていた模様。コロンビア戦でクレスポがももの肉離れを起こしましたが、疲労の蓄積があるんでしょうね。アルゼンチン代表の目標はあくまでも「優勝」なので、とにもかくにも最後まで戦い抜くペース配分が大事です。
そんな状況のため、パラグアイ戦では選手の大幅な入れ替えが見込まれています。アボンダンシエリはほぼ間違いなく引き続きゴールを守ります。バシーレはコロンビア戦の後の会見で、不測の事態が起こらない限りアボンダンシエリにプレーを続けさせるつもりであると語り、彼をとても信頼している様子。会見ではディフェンス陣に関しても「よくやった」と満足感を示していました。
その他レギュラー陣のうちパラグアイ戦のスタメンに残る見込みなのはカンビアッソ。そして左サイドバックには当初エインセが入ると見られていましたが、コロンビア戦でベロを切った彼に代わってサネッティが入りそうです。(拾い読みです間違ってたらゴメン)
2007.07.03
ラファ好み
なんだジェペスいないのー。コパ・アメリカのグループリーグ第2戦は4-2でアルゼンチンがコロンビアを破って準々決勝進出(だよね)です。ゴールはクレスポ(PK)ロマンロマンミリート兄。
アルゼンチンはクレスポが前半20分にPKを蹴った瞬間に足を痛めてミリート兄と交代するというアクシデントにみまわれますが、その直前のセットプレーでエインセが舌を噛んだらしく、かなり深く切れたそうでひとまずピッチの外へ。身をかがめるエインセを、メディコがずいぶん心配してるようだったから何があったのかとドキドキしましたが、結局ガーゼか何かを噛んだまま最後までフツーにプレーしました。オイ大丈夫なのか。
一方イングランドでは、リバプールのベニテス監督がエインセの獲得を希望しているらしいなんてニュースがリバプールの地元紙を中心に流れています。で、負けじとマンチェスターの地元紙が本人のコメントを取ったらしい。今はコパ・アメリカに集中してるという姿勢は変わりませんが、こんなことも話した模様。
「僕はもう(ユナイテッドという)スーパークラブでプレーしていて、レアル・マドリーやバルセロナ、ユベントスのような他のスーパークラブの名も挙げられている。僕がユナイテッドを出るには、オファーは誰にとっても良いものでないとね。だって僕はマンチェスターでとっても居心地がいいんだ。チャンピオンになってキャプテンもやって、ファンが愛してくれている。すべてはパーフェクトだ」
2007.06.30
その時試合は動いた
アメリカ戦におけるアルゼンチンの1点目、クレスポのゴールをアシストする瞬間であります。この直後、クレスポを祝福する選手達の輪の背後を、アボンさんの方へ(たぶん)一直線に駆け抜けていくエインセの足(おそらく)が映ってますw
アメリカはさすがプラグマティズムの国というべきか、たった2、3度のチャンスを点に結びつけるようなサッカーをやりますから、油断のできない相手ではありました。加えていかに消耗を最小限に食い止めるか。夏のトーナメントはいつでも難しいですね。
とにかく暑そうなマラカイボなんですが、選手達は自由時間をホテルのプールで泳いだりして過ごしていたようで。アテネ五輪の時はボーイズがビーチではしゃいでいる間にテラスでお茶、ドイツワールドカップの時はプールはプールでもビリヤードの方に熱中していたらしいエインセとアジャラさんですが、今回はこんなショットも。アジャラさんたらアダルトすぎ。
2007.06.29
とりあえずコパ・アメリカ
さっき終わった。4-1でアルゼンチンがアメリカを破ってます。クレスポクレスポアイマールテベス。
スタメンは予想されたとおりアボンさん、サネッティ、アジャラ、Gミリート、エインセ、マスチェ、カンビアッソ、ベロン、リケルメ、メッシ、クレスポ。前半10分にアルゼンチンが裏を取られGミリートがたまらずPK、アメリカが先制。しかしアルゼンチンは直後の12分に、リケルメのフリーキックからクレスポがゴール。前半は1-1で終了。
後半に入って12分にカンビアッソ→アイマールの攻撃的交代。そして18分、メッシのスルーパスからクレスポがゴール、きれいに崩して2点目。32分には左サイドを上がったエインセ(たぶん)のクロスに、飛び込んできたアイマールが頭で合わせて3点目。さらに40分にはメッシと交代で入ったテベスが駄目押しの4点目を挙げてアルゼンチンがコパ初戦に勝利…大雑把にこんな流れだと思いました。
エインセは1点目もゴール前で決定的なお仕事をしてるので、なにげに2アシストだったりします。アメリカの先制以降は、ちょっとカウンターを警戒したようでした。それととにかく暑そう。前半10分の段階でロマンが汗ダラダラ。初戦は気候に慣れることも肝要かと。
2007.06.25
2007.06.11
移籍報道二転三転
先週末あたりは「700万ポンドでレアル・マドリー移籍間近」みたいな話になっていたけれど、週が変わった途端に「今度はバルセロナか?」なんて流れになっております。エインセの代理人も務めるお兄さんがベギリスタインと会って、バルセロナは500万ポンドを支払う用意があると伝えられています。で、サンデー・ミラーがエインセ本人のコメントを取った模様ですが、どういう質問をしたから彼がこう答えているのかは分かりません。
いろんな噂が錯綜してますが、まあ彼はしっかりしてるし、いい意味でマイペースだから、心配しなくてもたぶん大丈夫…
「いくつかのクラブが興味を持ってくれてることは知ってる。でも、この件はさしあたって保留しておこうと決めたんだ。僕の頭の中は今、コパ・アメリカを戦うアルゼンチン代表のことでいっぱいなんだよ。今後のことはこのトーナメントが終わった後で決めるつもりだ」
「バルセロナはマンチェスター・ユナイテッド同様スーパークラブだ。もし正式なオファーが届いたら、落ち着いて検討しないとね。ユナイテッドの誰にも、来季は戦力外だとは言われてない。オファーの噂が流れてることは知ってるけど、僕にとってはどうだっていい」
「キャリア最高のシーズンの一つを過ごしたよ。僕達は素晴しいプレーをした。まあ、チャンピオンズリーグの準決勝でミランに敗れたのは悲しかったけれどね」
2007.06.05
クラシコ
前エントリに書いたような事情で、あまりちゃんとした更新が出来ません。誤訳等があったらお詫びします。
ユベントスの新監督はラニエリだそうで。ラニエリの時のチェルシーもエインセにオファーをくれていましたが、今回はどうでしょう。
さてザ・サンのネタで恐縮ですが、エインセが同紙に「インターナショナルマッチが終わった頃には、来季どこでプレーするかが分かるだろう。マドリーでプレーすることになるのか、バルセロナでかは分からない」と語った、という報道です。
「マドリーかバルセロナか」っていう部分は、サンが「マドリーに行くの?それともバルセロナ?」と質問して、エインセが単に「分からない」と答えたのをこういう書き方をしてる気がしなくもありません。
彼のお兄さんでアドバイザーのセバスチャンはこのように語ったとのこと。
「レアル・マドリーだけでなく、バルセロナやユベントスのように、ガブリエルに興味を示しているクラブは他にもあります」
ユナイテッドもあんまり守備に手数をかけてくれないチームではあるんですが、レアル・マドリーも噂を聞くにDFのファンには気苦労の尽きなそうなヨカンもするわけで、まあ、少なくとも彼はロベカルタイプのSBではないんだけれど。とはいっても、あくまで私個人はですが、レギュラーでプレーできて良きファンがいて、できれば健全なジャーナリズムのあるところならどこでもいいな…
2007.06.03
バルまん(バルセロナ満を持して登場)
(タイトルしつこくてすみません)
現在、移籍シーズンと代表の親善試合とラグビーテストマッチが同時進行するという、サイト運営的には最悪の状況なんですけど、テストマッチの中継待ちの間にちょっと更新。スペインのスポルトが、バルセロナがエインセの兄弟や代理人とコンタクトしたと伝えています(たぶん)。
バルセロナは03年の夏以来、移籍シーズンのたびに獲得の打診をしてきているクラブですから、やっぱり来たなという感じです。彼の子供の頃からのアイドル、マラドーナがプレーしていたクラブですね。
2007.06.02
とにかく本人に聞いてみよう
エインセが自らの去就に関してTyC Sportsで語ったようです。今は目先のコパ・アメリカに集中、話はその後、と言う感じでしょうか。
「個人的な話をすると、今は他のチームに移籍するかどうかなんて話をしている時じゃないと思ってる。僕はマンチェスター・ユナイテッドの選手としてイングランドを発った。だから、今もそういう気持ちでいる。コパ・アメリカとバカンスが終わる頃には、来季どこでプレーするかはもっとはっきりするだろう」
親善試合スイス戦スタメン: アボンダンシエリ、サネッティ、アジャラ、ミリート、エインセ、Lゴンザレス、ガゴ、カンビアッソ、メッシ、テベス、クレスポ
各紙快調
ちょっとネット落ちしてる間にどんどん話が進んでいるのネー(タブロイド的に)。FA決勝のことも書きたかったんだけど、とにかくスイス戦だ!と思って記事を読もうとしたら、すっかりスペイン語を忘れていました。
移籍に関しては、エインセを気に入っていたデシャンが監督を辞任してしまったのでユベントスの件はどうなるか分からないとか、その間にレアル・マドリーが500万ポンドでロベカルの後継に彼を欲しがっていて、エインセは既に話し合いのために先週土曜にマドリッドに飛んだらしいとか(ザ・サンのネタ)、いやビジャレアルも獲得に前向きらしいとか(デイリー・ミラーのネタ)、さらについ最近はアトレチコ・マドリーが獲得レースで本命レアル・マドリーとダービーを繰り広げるのではないかとか…まあ、この時期の移籍報道をまともにとってもしょうがないんですけど。
サンはエインセが「もしいいオファーが来たら、ユナイテッドは僕を出してくれるだろう」と言った、と書いてるようですけど、まーどうでしょうね。ユベントスの後継監督にはリッピの名前も噂されているそうだけど、たしか03年の夏にユベントスがエインセにオファーを出した時の監督はリッピだったような…
2007.05.20
2007.05.15
祝祭の午後
テベスは前半ロスタイムのゴールでハマーズを降格の危機から救ったし、今季のリーグ戦最後の試合に負けはしたけれどユナイテッドはカップを掲げて優勝を祝った…(スタンドで複雑な思いでこの試合を見ていただろうリオも含めて)この日オールド・トラフォードに不幸な人はいなかった、それでいいじゃないか。
試合前のエインセ主将(ww)とテベスのアツ(くるし)い抱擁が良かったですね。テベスはゴールも素晴しかったですが、足が痛いらしいのに試合中休みなく前線からユナイテッドのDFにプレッシャーをかけにいく献身的な姿勢にはグッときました。私はちょっとテベスの活躍にパオロ・ディカニオを重ねて見てしまうところがあるんだけれど、後半、ウェストハム側のサポーター席から聞こえてきたあのヴェルディは、例のディカニオのチャントでしたか?(録画ミスったため再確認できず) だとしたらサポーターは忘れてないのよね。テベスにせよエインセにせよシーズン後の去就は分かりませんが、たとえどうなろうとも、彼らアルゼンチン人選手の“wholeheartedな”プレーはサポーターの記憶に残るんじゃないかな?
リーグ優勝のセレモニーで国旗を振り回して子供みたいにはしゃいでるエインセ(案の定抱きつき魔と化していた)を見てて、なんだか心底「ホッ」としました。もしも仮に彼がタイトルなしでキャリア終了なんてことになったら、「PSGが03年の夏に彼を移籍させてあげていればよかったのかも…」とずーっと悔いが残っただろうから。まあでもPSGのファンはね、ここでは取れそうもないビッグタイトルを取っておくれと彼を送り出したのですよ…。天下のマンチェスター・ユナイテッドのキャプテンまで務めさせてもらって、良かったじゃないか。
エインセがキャプテンをやるのは、思い出せる限りではキャリア初。PSG時代、主将のデウーがピッチを下がる時に引き継いだことは1回あった。そのシーズンには副主将を務めるように要請されたけど、自分より適任者がいるからって言って断った。この前のチェルシー戦で初めてユナイテッドのキャプテンマークを巻いて、65分に交代で下がる時に彼を迎えるユナイテッドサポーターのアルヘンティーナ・コールを聞いて、私は「これでよかったんだナ」としみじみ思いましたよ…
怪我をしてからほんとに大変な2年間だったけれど、トレーニング中の楽しそうな表情を見ていれば、「ユナイテッドで幸せ」というのが本当だってことは分かる。PSGの3季目は監督のハリロジッチと折り合いが悪かったこともあって、彼はあんまり幸せそうじゃなかった。あれからもう3年もたつんだなぁ。パウラちゃんも大きくなったね。
2007.05.06
2007.04.18
マンチェスター・ユナイテッド 2-0 シェフィールド・ユナイテッド
実に久々に4バックのセンターやってるんだそうですね。うひひひひ。見慣れない方はビックリするでしょうけど(私もパリの最初の頃は驚いた)、彼はああいうスタイルなので見慣れればあれほど楽しいものはありませんよ。(無責任な)
どんな試合だったのかは分かりませんが、とりあえず後ろの方の皆さんの採点を見てみると、スカイスポーツがクシュチャク6、フレッチャー6、ブラウン5、エインセ5、エブラ6となっている。これで前半半ばにエブラがリチャードソンと交代するんですから、怪我人続出とはいえすごい4バックですね。サンの採点ではクシュチャク6、フレッチャー6、ブラウン6、エインセ6、エブラ5。あやうくPKを献上しかけたりもしたそうですが、結果的になんとなく守りきっているあたりがガブリエル・エインセというDFだなと思タ。
真面目な話をすると、エインセは連携その他に不安を感じた時にたまにナーバスになることがあって、この試合はそのテの荒れ日だったのかな、と推測。ちょっと考えすぎちゃうんでしょうね、そんなところがある。何年もずっと左をやっていて急に真ん中に戻れといわれてもそりゃあ難しいだろうと思います。「プレミアリーグのCB」をフルにこなすのはほとんど初めてのことでしょう。これだけ最終ラインに怪我人が多く試合中にまで離脱者が出て、慣れない連携で降格ゾーンの必死なチーム相手にどうにかこうにか無失点で終わったんなら、私は守備陣に「お疲れ様」って言うけれど。
さてエインセは少し前に、「どこよりCBをやるのが好きだけど、最近は左サイドでプレーしてる。左には慣れたしうまくやってるよ」という発言をしていました。ディディエ・デシャンならずとも、PSGでの彼を見ていた人は少なからずCBとしての印象が強いんじゃないかな。
実際フランスでの彼はインパクトのある評価の高いCBで、レキップのベストイレブンの常連でした。ル・グエンやアラン・ロシュといった黄金時代のDFを抑えてPSGの歴代ベストディフェンダーに選ばれただけの理由はあったと思います。よりスィーパー的な役割のポチェッティーノとのコンビはうまくいっていたし、代表ではアジャラと阿吽の呼吸で役割をチェンジしあっているように見えます。私がユナイテッドの試合を見始めた頃、プレミアの守り方は私が見慣れたシステムとはちょっとばかり違うようだと思った記憶がありますが、まあ中盤も含め守備の連携はデリケートなものじゃないかと思うのね。
上の画像はその前のFAカップワトフォード戦のもの。AFPの写真ですね。キックオフの前に、神さまと彼のお父さんのいる空を仰いで十字を切っているところかな。フランスの時はよくカメラに抜かれていたシーンだけど、プレミアリーグの中継でそういった場面をあまり見かけないのはイングランドがプロテスタントの多い国だからでしょうか。カトリック、イスラム、正教、ピッチの上でそれぞれの国の選手がそれぞれの形で彼らの神さまに祈りを捧げるシーンを見るのが私は好きだな。
2007.04.16
インタビュー続き
スカパー視聴不能につき試合の様子は分からないので、今さらながらローマ戦の前、7日のポーツマス戦(1-2で負けたのね)の採点だけ載せときますね。スカイスポーツのです。
ファンデルサール(5)、オシェイ(6)、ファーディナンド(4)、ブラウン(6)、エインセ(7、Bright)、フレッチャー(5)、スコールズ(5)、キャリック(6)、リチャードソン(5)、ロナウド(6)、ルーニー(6)
前のエントリと同じインタビュー記事からもう少し。南米の選手がプレミアシップに適応するのは難しいことだけど、君はどうしてすんなりなじめたの?という質問に答えています。いろいろと移籍の噂もあるエインセですが、ファーガソン監督やチームメイトに変わらぬ感謝の意を示しています。
そういえばあまりチェックできないのだけど、テベスとマスチェラーノは活躍できているのでしょうか。マスチェラーノがリバプールに移籍した時、「エインセはすぐプレミアになじんだんだ、自分がウェストハムでうまくいかなかったことに対して言い訳はしない」というようなことを話していた記憶があります。しっかりした若者です。成功してほしいです。
「プレミアリーグに適応するのは楽なことじゃないし、僕にとってはまったく簡単じゃなかった。クラブや監督、チームメイトによるところが大きいと思うよ。その意味で、僕を信頼してくれた良い監督と、ここに来てすぐ“自分はチームの一員なんだ”って感じさせてくれた選手達に恵まれたことをありがたく思ってる。僕の成功の元はそれだったんじゃないかな。南米の選手はどんな国のどんなリーグにだって適応できる。ただ、どの選手にも時間が必要なんだ」
(エインセ)
2007.04.13
育成の話
エインセの最近の記事の中で、彼の育ったニューウェルス・オールドボーイズの育成組織について語ったインタビューを載せておきましょう。なぜニューウェルスは君やメッシ、サムエル、ソラーリ、マキシ・ロドリゲスといったスター選手を大勢輩出しているの?という質問に答えたものです。私、この記事でメッシがニューウェルスの出身だということを初めて知りました。無知だ。
「当時はホルヘ・グリファがクラブのユースシステムを管理していた。彼はヨーロッパでプレーしていた元選手で、最も優れたユース育成者の1人だったんじゃないかな。アカデミーはすごく有能だった。元選手達のすばらしいチームがあって、彼らが子供達をコーチしていたからね。彼らは僕達に、人としての成長も含めてあらゆることを教えてくれた。こんなに多くの選手がその頃に育成された理由はそれだと思うんだ。残念だけど、そのシステムはもうなくなって状況は変わった。あれは南米最高のフットアカデミーの1つだったと思うよ」
私は常々、スカパーの中継で一部の解説者がマイナーなリーグや中小規模のクラブを軽視するような発言をすることにビックリしているんだけど、言うまでもなくフットボールの世界を支えているのはこういった層の地道な育成です。まあそれはともかく、エインセはアルゼンチンの目下の主な目標はコパ・アメリカで優勝することだとも言っています。
「コパ・アメリカの代表チームに呼ばれたいよ。夏のホリデイはアルゼンチン代表のカミセタを着て過ごせたらいいなあ」
画像は03-04シーズンのPSGとモナコの試合前、同じく元ニューウェルスのベルナルディと楽しそうに談笑しているところ。
2007.04.12
CL準々決勝2ndレグ
←最近画像を探してると、やはりというかこんなのばっか出てきますナ。このところ個人的にいろいろあって更新ができなかったのですが、エインセがいい試合をしたそうなので、やらねば…
CLマンチェスター・ユナイテッド対ローマ2ndレグはOTでユナイテッドが7-1と大勝して準決勝進出、エインセはフル出場でよく得点にからんでいたみたいですね(相変わらず試合が見れないのでした)。ほぼ彼のベストパフォーマンスだったと、いい評価をされていました。採点です↓(スカイスポーツ、サンの順)
ファンデルサール(7)(6)、オシェイ(7)(7)、ファーディナンド(7)(8)、ブラウン(7)(7)、エインセ(8)(8)、フレッチャー(9)(7)、ロナウド(9)(9)、キャリック(8)(9)、ギグス(10)(8)、ルーニー(8)(8)、スミス(8)(8)
60分のキャリックのゴールはエインセのアシストということでしょうか、アシストといえば、パリにいたころからよく蹴ってる、何ていうのかな、ゴールからぐいーんと離れていくあのクロスが好きです。彼のクロスはたまにとんでもないところに飛んでいくけど、あれはうまく回転がかからなかったか何かじゃないかなあ。
結構ああいうの蹴りたがりますよね。03-04シーズンのフランスカップで蹴ったフリーキック(PSG公式の動画を貼ろうと思ったんですがリンク切れ)とか。02-03のニース戦で蹴った、壁を巻いてゴールの左隅を狙ったフリーキックは、惜しくも相手GKに阻まれたけど凄かったのヨほんとに。ヨーロッパで長くやってるけどやっぱり南米の選手なんだね、と思う一瞬です。
ラテン系特有の「人生を楽しむようにフットを楽しむ」という感覚なのか、それはイングランドのプロテスタント社会のストイシズムとはちょっと違うけれど、基本的にガツガツいく彼のプレーでそういう感覚がアクセントになっている気がします。あ、あれも好きだな、相手の頭上にちょーんとボールを浮かせて(ラグビーのショートパントみたいに)抜いていこうとするやつ。
少し前に、デニス・アーウィンが「私はエインセの大ファン」と語ったという記事がありました。ベストコンディションならエブラにまさっているだろうし、その守備力で私をもしのぐだろう、と。エインセはドイツワールドカップに行くために予定より早く復帰して、(そのことをクラブが快く思ったかは分からないけれど)、その結果彼はレギュラーで出場できず試合感が鈍って今季は苦しんでしまったね、とアーウィンは言います。
ベンチをあたためているのは彼にとっては厳しいことだっただろうけれど、「私は来季もまたガビーがユナイテッドでプレーするのを見たい。ボルトン戦での素晴しいプレーは2年前のガブリエル・エインセだった。それが見られて私は本当に嬉しかったよ」
2007.03.23
サーのトリビュート
なにやってんのw
ロナウド君って、見てるとちょっとエリック・ロメールあたりのバカンス映画に出してみたくなりますネ。『夏物語』の女の子目線バージョンみたいな感じの。明るい夏の海岸に立たせたらいい絵になりそうだけど、少し体格良すぎるか…
ラグビーのシックスネイションズが終わってやっと他のことに手がつけられる…はずだったんですけど、我が家はさる事情で4月末までスカパーが見られない状態です。エインセはというと、そんな時に限って試合に出て良いプレーをしてるそうなんですね。
ということで詳しい試合内容は分からないんですが(くぅー)、週初めのFAカップ、ミドルスブラ戦(1-0で準決勝進出)の後、ファーガソン監督がMUTVでエインセにスペシャルな賛辞を呈したというのが公式に載っていました。
「エインセは今夜はとても素晴しかった。私が思うに、彼の今季のベストパフォーマンスだ」、と監督。エインセはコンスタントな出場機会を必要としていて、ここ数試合はまったくブリリアントであったと。
Getty Imagesなどに画像を探しに行くと、トレーニング中のエインセはクサることなく大抵笑顔で写っています。El Sonriと呼ばれるだけのことはあるのですが、決してお気楽なわけじゃなく、それなりの苦労も努力も積んだ上での笑顔なわけですよね。少し前には、たとえユナイテッドでタイトルを取ったとしても、怪我のせいで試合に出られなかったシーズンを埋めることはできないんだ、みたいな話をしたそうです。
誰かの怪我がすなわち誰かのチャンスになる厳しいプロフットボールの世界なのですが、選手達は過酷な競争の場であることを受け入れながらプレーしています。だから私はメディアが競争を興味本位で伝えるのが好きじゃありません。
ここ数年エインセの大怪我やリハビリやベンチ暮らしの様子を見ながら、「たとえ空中戦ひとつをとっても怪我した選手にとっては再発の恐怖との戦いなのかもしれないな」とか、いろんなことを考えるようになりました。競技を見る上ではそれは本来余計なことなのかもしれませんが、自分にとってのフットは単に勝った負けたの「ゲーム」でなく、「1つのボールをめぐる人間のドラマ」(byフィリップ・セラ)なんじゃないかと思うんです。
2007.02.28
今月のいい話
FAカップのレディングとの再戦は、なんと最初の6分間でエインセ、サア、スールシャールが3ゴールを決め、その後私が睡魔に負けた間に1点差に詰められたりしたようなんだけど(これから録画見ます)、3-2で逃げ切り準々決勝進出。おお、先週末のシックスネイションズのスコットランド×イタリアみたい!(イタリアがやはり初めの6分間で3トライ)
試合に入ったばかりの時間は特にデリケートとはいっても、魔の時間帯というのはあるものですなァ。
エインセの先制ゴール(2分)は25ヤードの豪快なダイレクト・ロングシュート。可愛いオシェイが頑張って持ち込んで仕事をしたのよ(結果的に)。何だかロナウド君にツキをもらったような気がしますね。先日のフルハム戦のロナウド君のゴールシーンを遅ればせながらMUTVで確認したんだけれど、ゴールを決めたロナウド君が、立ちはだかるチームメイトの祝福を前にベンチのエインセにたどりつくまでの道のりの険しさにワラタ。
ロナウド君はこのフルハム戦の後、自分のゴールはとりわけガビーに捧げたものだったんだ、みたいな話をしたんだそうですね。「彼は僕の友達だから。彼は試合の前に僕がきっとゴールを決めると言ってくれた。だからまっすぐ彼のところに走っていったんだ」
そんなロナウド君の心遣いに対してエインセも、「チームメイトのみんなといい関係だけど、とりわけクリスティアーノ・ロナウドとはすごく仲がいいんだ。彼はポルトガル人で、スペイン語が分かるしね」、と言ってます。先日のテレフットでも、ロナウド君のことを「現在欧州最高の選手」と誉めてましたが。
魂のシュートであります
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途中リオにつかまったりしながらも
ついにロナウド君のもとに到着。というかこの半パンのオッサンは
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http://legacyeditorial.gettyimages.com/source/search/details_pop.aspx?iid=73438780&cdi=0
個人的にレディング戦は何より、スタメンの楽しい顔ぶれ(一部)にぐっときました。国内カップっていいな。私が見始めた頃には、この後ろにさらにキャロル大先生がいた。フランス屈指のネタクラブのファンである私は、「なんて懐の深いビッグクラブなんだろう」と思いました。オモシロくて勝てるかどうかは別として。
味わい深いみなさんのサンのレイティングはコチラ。
ファンデルサール7、シルベストル6、ブラウン6、ファーディナンド6、エインセ7、朴6、オシェイ6、フレッチャー7、リチャードソン7、サア8、スールシャール7





















