ワールドカップ決勝でジダンが退場になった件で、見たところどうもマテラッツィは“sale terroriste”(ダーティ・テロリスト)と言ったのではないか、という報道が一部に流れているようです。レイシズムに反対する団体が、真相を究明するようFIFAに求めている、という報道もあります。いずれにせよ様々な喧騒を残して大会は終了しましたが、ワールドカップはフットの祭典なのか、それとも「民族の祭典」なのか。難しい問題ですけど。
さてドイツ戦終了直後に起きた乱闘について、クフレには公式戦4試合の出場停止と罰金8170ドル、マキシには2試合と4085ドルが課せられた模様。
あのドタバタについて読んだ範囲でまとめると、両チームの緊張はPK戦の間に高まり、Bild(ドイツの大衆紙らしい)によれば、まずアルゼンチンのクルスがドイツの選手達を挑発する仕草をした。それからポドルスキがPKを決めて戻る途中でエインセと少し言い合い、続いてレーマンがアジャラのPKを止めた時、ボロウスキがアルゼンチンの選手達を笑って応酬した。ボロウスキは自分のPKを決めた後で挑発的なジェスチャーをした、とも。
LaNacionによれば、そのボロウスキの行為に対してエインセが抗議をした。上の画像はその時のものかと思われます。たしかにエインセは列の中のボロウスキの方を見ているし、一方ボロウスキは目をそらしています。
そしてPK戦の終了直後、ドイツの選手達がピッチの中央で勝利を祝い始めた時、クフレがメルテザッカーに蹴りを入れ、これをきっかけにビアホフ参戦、乱闘が全体に広がったようです。
地元に帰ったエインセは、「あんな形で試合を終えた時には、ヒートアップして抑えがきかなくなることもあるよ」なんて言いながら、名前こそ伏せましたが「特にある人物」「ある元選手」(バレバレ)の振舞いに一番怒りを覚えたと言ってる模様です。まあビアホフのことですけども、その上ビアホフがあるチームメイト(クフレ?)を攻撃したとも言っているみたい。エインセは自分のことではそれほど怒りませんが、そういえばニューカッスル戦でシルベストルがシアラー様にやられた時も、くってかかっていたような…
ビアホフは、「選手達を守るために加わったが、私は誰も殴っていない。私はアルゼンチンの選手達にののしられた」と言っていましたが、彼は「アルゼンチン人は南の気質を持っている」ともコメントしていて、どういう意味合いかは知らないけど、こういう言い方は私はあまり好きじゃない。
いずれにせよ、圧倒的ホーム状態の主催国との対戦が、アルゼンチンの選手達をナーバスにさせていた可能性もなくはないんじゃないかと思います。「ドイツ戦の主審の判定に不利を感じたか」と質問されたエインセは、
「PKや退場みたいな決定的なことには影響なかったけど、ささいな判定を積み重ねるうちにダメージになる時もあるんだよ。例えばプレーが止まるたびにドイツボールになったし、彼らに対してと僕達に対してでは、扱いは同じじゃなかった。審判に罪をきせたくはないけど、あるやり方がだんだん僕達に影響を及ぼしていったんだ」
ペケルマン体制になってから、代表のバイオレンスがらみの事件はこれが初めて。長くユースを指揮して、こういった規律は重んじるペケルマン監督は、試合の後で選手達の軽率な行動に遺憾の意を表しました。選手も「冷静になってみて後悔している」、と。
そのペケルマン監督が先日辞任を表明したことについてエインセは、
「ホセは代表のために一身を捧げていたし、彼は誠実な人だよ。このような人物と長く仕事をすれば、誰だって親愛の情を抱く。そして、間に愛情と敬意がある時には、ものごとを分析するのは難しい。でも、もう言ったように、それはとても個人的な決断で、ホセ自身が選択したことなんだ」
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