祈りのイマージュ
私がパリのクラブを好きになったのにはひとつ、映画の影響というのもあるかもしれませんが、フランスリーグの中継は、他のリーグと比べてやはり少々趣が違うところがある気がします。なんとなく、心理面というか、ドラマ性がより強調されているような。
例えば、02-03シーズンのル・アーブル対PSG(02年8月24日、後半ロスタイムにアロイジオのゴールで1-0の勝利)ですが、0-0のまま迎えた終盤、消耗し焦燥する選手達の表情を1人ずつ抜くスロー映像などは、その典型的なシーンではないかと。
そんなカメラが好んでとらえていたのが、エインセが十字を切る姿です。エインセはキックオフの前にはいつも天を仰いで祈りを捧げ、身をかがめてピッチの芝に触れるのですが、03-04シーズンのパルクでのレンヌ戦(04年5月8日、1-0で勝利)の時の、空を見上げて笑顔で何か語りかけながら十字を切るスローモーションの映像は、とりわけ印象的なシーンの1つではないかと思います。
シーズンの終盤、チームはこの頃優勝争いを繰り広げており、レンヌ戦は彼のお父さんが亡くなって間もない試合でした。
ペルジーノみたいな。
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