2008.05.06

アイム アライヴ

JameshmJames “Hey Ma”
(Mercury Records Limited)

MySpace公式ページ(“Hey Ma”“Whiteboy”の試聴などできます。いきなり音出ます)
http://www.myspace.com/jamesisnotaperson

ヴォーカルのティム・ブースの脱退から6年、活動停止状態だったジェイムスが昨年再結成したというニュースは、少なくともワタシにとっては十分に事件でした。しかもティムだけでなく、“Whiplash”以後バンドを離れていたギターのラリー・ゴットが復帰している!音楽的には常に変化を続けてきたバンドだけれど、やっぱり個人的にはティム、ジム、ラリーの3人のオリジナル・メンバーがそろって初めて生まれる核のようなものがあるように思います。

01年にティムが脱退した時、ベースのジム・グレニーは「ジェイムスは続く。このバンドの歴史は不幸のバトルフィールドだったけれど、僕達は情熱と決意と自分達を信じることで乗り越えてきたんだ」と公式サイトに声明を出したのだけれど、彼らはいつだって信じて待つ価値のあるバンドでした。
ジムの声明にも表れているように、音楽に向かう彼らの姿勢は一貫して非常に真摯で、それゆえの要領の悪さで不遇の時代も長かった。同じマンチェスターの音楽シーンの出身でティムとも親しかったモリッシーは、「僕は彼らがくぐり抜けてきた試練を見てきたし、マッドチェスター・ムーブメントの中ではジェイムスの成功だけが内容を伴っている」と言い、またニュー・オーダーのピーター・フックは「これこそがU2が本来あるべき姿だ」と言った。ジェイムスはそういうリスペクトとファンの絶大な信頼を受けてきたイギリスの国民的バンドです。


そして先頃、彼らの10枚目に当たる7年ぶりのオリジナル・アルバム“Hey Ma”がリリースされました。クレジットにはトランペットのアンディ・ダイアグラムの名もあります。あの“Gold Mother”、“Seven”の7人です。
再結成したバンドの復帰作がしばしばそうであるように路線に大きな変更はありませんが、単なるカムバック・アルバムでなく過去最高の作品を作ろうという変わらぬ情熱が伝わるものです。なんという充実。彼らの音は今もなお若々しくしなやかで力強い。ゆるやかに流れるような演奏が徐々に熱を帯び、ティムの高く舞い上がる歌声と共にうねりながら上昇していく瞬間にはいつもながら胸が熱くなります。ティム、ジム、ラリーの3人がソングライティングを手がけているため、曲の骨格は“Whiplash”以前に近いものになっています。

アルバムはおそらくティムの息子の誕生にインスパイアされたであろう感動的な“Bubbles”で幕を開けます。ティムが明け方にインスピレーションと共に目覚めて書いたという歌詞もいい。この曲を初めて演奏した時、バンドはその直前にトニー・ウィルソンの訃報を知らされたばかりだったそうです。だから、この曲はトニー・ウィルソンに捧げられた曲でもあります。

タイトル曲“Hey Ma”はちょっと“Sit Down”を想起させるようなポップ・チューンでありながら、いつになく政治性の強い重い歌詞がのせられています( 倒壊するツイン・タワーのイメージや、爆死して遺体袋に詰められ家族のもとに帰る若者たちのことが歌われる。“War...”と繰り返されるサビが印象的)。それもまた彼らが生きてきたこの7年間だということなのでしょう。
その間にティムもすっかりスキンヘッドにヒゲのアヤシイおっさんに。「ママが言うには僕はまるでユル・ブリンナーみたいだってさ。ハムレットには老いすぎて、キング・リアには若すぎる」という“Whiteboy”の歌詞はいくぶん自伝的です。

アルバムのスリーブには、レコーディングのため北フランスのWarsyのシャトーに滞在した時の、7年前より少し年を重ねたメンバーの写真も載せられています。ラリーはここでのレコーディング中に、自分達がずっと探し求めていたかもしれないやり方を見つけたような気がする、と言っている。そうなのかもしれない。
プロデュースはティムのソロアルバム“Bone”も手がけたリー・マディ・ベイカー。

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2008.04.27

オタとライフスタイル

MatthewMatthew Sweet "Sick of Myself"
http://jp.youtube.com/watch?v=vzQ8ef-RpQo

「ユーロ見るよね!」で家族を言いくるめWOWOW再加入を果たした私ですが、最近mikiさんオススメの海外ドラマ『クリミナル・マインド FBI行動分析課』を楽しみに観ています。タイトルどおりのプロファイルもので、アメリカ人はこういうの好きだなー。
プロファイラーにかかれば、さしずめ前エントリのミッフィーの話なんか、「ミッフィーの顔が接近してくるイメージは乳児期の授乳の記憶です。つまり犯人は母親との関係に問題を…」なんて分析でもされてしまうんだろうか(そんなことはありませんよ)。アメリカで犯罪だけは起こさないようにしたいと思う。

というか、このドラマの天才ドクターの中の人が(相当昔の)マシュー・スウィートにちょい似な気がしなくもなく、気になって見始めたわけなのです。まあ実際にはマシュー・スウィートが彼のキャリアにおいてドクターの中の人ほどスレンダーであったことは一度もないわけだし、激ピザ化した彼の現状※については言葉も見つからないです(つд`)
 ※ http://jp.youtube.com/watch?v=y1Pkd8sIe-c

上の動画は95年の“Sick of Myself”のプロモーション・ビデオ。今にしてみればアメリカ人オタのライフスタイルと肥満の関係について考えさせられる映像ではあります。こんな生活ばっかしてるからー。入院中のギタリストはリチャード・ロイド…よね。
ビデオの最初のところで壁にラムちゃんの絵が掛かってますね。彼の腕のラムちゃんのタトゥーも、彼と共にフクヨカになっているのかな…

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2008.04.25

 We live on blood!

MarkeThe Fall - "Theme from Sparta F.C."
http://jp.youtube.com/watch?v=EJBlN8b-r60

しかしまあ、あのパリの聖火リレーでのデモを見るにつけても、PSGのスタジアムのゴール裏がああいうことになっている伝統的土壌みたいなものは分かる気がしまス。スタジアムはウルトラにとってはプロテストの場でもあるわけなんだね。
1年半ほど前、PSGのサポーターがスタジアムの周辺で警官に撃たれて死傷する事件が起きた時、PSGのアンデパンダン(※)の1人が「俺達が逮捕されることより、パルク・デ・プランスがブルジョワ化する方が問題だ」という発言をした、なんて話を思い出します。(横尾愛さんの記事だったと思う)
 ※ 特定のグループに属さない独立系のサポーター

実際のところ、高額なチケットや入場規制でフーリガンをスタジアムから閉め出したところで 、フーリガニズムを生む背景そのものがなくなるわけではありません。イングランドのフット・スタジアムは近年かつての「悲劇」のイメージを払拭するのに一定の成功を収めているけれど、それは国内の景気の回復もある程度関係しているんじゃないかな。
スタジアムでのバイオレンスやレイシズム、度の過ぎた政治的主張が許されるべきではないのは当然。だけれど、それでもイングランドのフット・スタジアムには「何か」が欠けているような気がする時もあります。
イギリスは英国病とまで言われた大不況を脱しはしましたが、たとえば最近の音楽シーンから、あの灰色の時代にあったパワーを感じることは少なくなりました。


そんな話はともかく、上の動画はマンチェスターの重鎮(というか)バンド、ザ・フォールの“Theme From Sparta FC”です。
なにげに音楽シーンに多大な影響を与えたバンドで、悪意的に単調なリフにマーク・E・スミスの吐き捨てるような毒舌ボーカル、という変わらぬスタイルではや30年。最近はスクィリル・キラー(※)として物議をかもしたりしているマーク・Eですが、まったく軸がぶれてません。
 ※ 庭の垣根を荒らしたリスを駆除して、英国動物愛護協会が怒っているらしい。オッサン…

この曲はBBCiのフット番組“Score”のテーマソングにも使われているそうで、「イングランドのチェルシー・ファン、これがおまえらのラストゲームだ。俺たちゃガラタサライじゃない、スパルタFCさ!」…っていうね、情緒の介入の余地もないフット・ソング(だと思う)です。その“Score”に、マンチェスター・シティ・ファンでもあるマーク・Eが出演してフットの試合結果を読み上げた時の映像がコレ。
http://jp.youtube.com/watch?v=EBUiPs1PxKo
既にボイス・パフォーマンスね。

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2008.04.10

 HUP!

HupWonderstuff "Caught in my Shadow" video
http://jp.youtube.com/watch?v=0HFQkbid9Lw

イギリスの作家で英文学者でもあるデイヴィッド・ロッジは『交換教授』の中で、大学で教鞭を取ったバーミンガムをモデルにしたラミッジという町を、「イングランド中部にだらしなく広がる、大きい、ぶざまな工業都市で、三本の自動車専用道路と二十六本の鉄道線路と六つの澱んだ運河が交わるところにある」(高儀進:訳)と例の自虐的ユーモア交じりのトーン(この種の感覚がバランスを保っているうちはイギリスのカルチャーは正しく機能する)で描写したのだけれど、バーミンガムという町が最近どうなっているのかは知らない。
ともかくそのバーミンガムは、(まあいろんなタイプのバンドが出ているのだけど)、わりとストレートなブリティッシュ・ロックの土壌のあるところです。

この町出身のバンド、ワンダー・スタッフがピークだった80年代末から90年代初めのUKミュージック・シーンは、バーミンガムのバンドというと一目(耳)で分かる「色」がありました。ワンダー・スタッフはビジュアルイメージも含めてすごーく「イギリス的」なロックバンドで、ボーカルでフロントマンでもある皮肉屋のマイルス・ハントは「すっごくいいヤツ」と「二度と顔も見たくないヤツ」のはざまを極大の振幅をもって揺れ動く超英国的個性の持ち主。この“Caught in my Shadow”が収録されたトラディショナル・フォーク色の濃いアルバム“Never Loved Elvis”は本国で大ヒットしました。
メディアの作り出す「シーン」の流行に過敏な日本ではわりと傍流的なとらえ方をされたけれど、本国ではスタジアム・クラスを大入りにした人気も実力もあるバンドで、そのあたりはジェイムスの認知のされ方と似ている気がします。

このビデオのストリート・ライブがどういった状況で行われたものかは忘れたけれど、絶頂期の彼らの勢いを感じさせる映像です。キッズは彼らの好きなバンドにある種の信頼を投資する…ロックミュージック、ポップミュージックは実際、音楽としてはそういったいささか特殊なあり方をしています。
それはフット・スタジアムにおいても似たようなところがあるかもしれないし、私個人はファンとプレイヤーの敬意の交換は最も美しいスポーツのエレメントの1つだと思う。少なくとも私にとっては、音楽はファッションでもなければ知的アクセサリーでもありませんでした。

ここに映っているドラマーのマーティン・ギルクスは、2年前の4月3日にオートバイ事故で亡くなり、もうこの世にはいません。

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2008.04.02

 ただしいおとな

Realemotional先日NMEがマタドール・レコーズの20周年に合わせてペイヴメントが再結成するかも、という記事を載せていたんだけど、うん?悪くないんじゃない?
元フロントマンのスティーヴン・マルクマス41歳の新譜、“Real Emotional Trash”。3年ぶりじゃんか待ってたよ!というこちらの入れ込みを鮮やかにスルーするいつもの完全マイペースでした。
& The Jicks名義に戻っているように、音はどちらかというと前々作に近い感触。なんと素晴しい尿切れの悪さ。3分くらいにまとめとこうか、とか、もうそういうのは一切ないね。いいんだよ大人なんだから。

マルクマスさんはこんな人
stephen malkmus rocks an elevator
http://jp.youtube.com/watch?v=PzZ9LDkdhxI

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2008.03.22

 地獄へまっしぐら

DboyDanny Boy - Cait O'Riordan
http://www.youtube.com/watch?v=e96nVYdYQPA

先日のエントリ(タイトル、ほんのちょっとクラッシュのアルバムにひっかけてみたんですが)の中で書ききれなかったことを少し。上の動画はそのアレックス・コックスの大娯楽カルトムービー『ストレート・トゥ・ヘル(Straight To Hell)』(87年)の中で、ケイト・オリオーダンがアイルランドのトラディショナル・フォーク『ダニー・ボーイ』 を歌う場面です。
今は亡きジョー・ストラマーですよ…。カメラがずーっと引くと、『最後の晩餐』の典型的構図になっていますね。テーブルについているのも13人…かな?(レオナルド・ダ・ヴィンチの名画にも背景に3つの窓が描かれているけど、あれは聖三位一体の象徴という意味合いがある)そしてこの「晩餐」のシーンはまさにラストの「地獄へまっしぐら」な大銃撃戦を暗示しているのよね。

銀行で大金を強奪して逃走中の殺し屋3人組にサイ・リチャードソン、ジョー・ストラマー、ディック・ルード。サイの女房にコートニー・ラブ、町を牛耳るマクマホン一家のチンピラにザ・ポーグス、一家の執事にエルヴィス・コステロ。さらにデニス・ホッパー、ジム・ジャームッシュ等々キャストは豪華といっていいのか異色といっていいのか言葉に迷う。コックスはポーグスやストラマーといった非俳優の演技に懸念を抱いていたそうだけど、ほぼ地で行く配役なので特別問題ないです。(むしろポーグスのシケたチンピラぶりなどは圧倒的ホンモノ)
マカロニ・ウェスタンとフィルム・ノワールへのパンキッシュなオマージュともいうべき本作は、内輪の悪ノリと取られても仕方ない面もありますが、コックス自身は「人生で最も楽しんで最も純粋に作った作品であり一番愛しい映画だ」と語っていて、それはそのとおりだと思う。

『ストレート・トゥ・ヘル』のストーリーは、結局すべてはいきなり躁状態で現れ風のように去ったアメリカの石油王(デニス・ホッパー)の手のひらの上、という皮肉な結末なのですが、パンク・スピリットを貫くイギリス人であるコックスはその次作として、1850年代にニカラグアに遠征して自ら大統領に就任し独裁者となったアメリカの黒歴史、ウィリアム・ウォーカーの半生を描いた『ウォーカー』(87年)を撮ります。この映画の中に時代考証を無視して現れる現代アメリカの風俗やラストで飛来するヘリコプター部隊は、アメリカの軍事干渉が決して過去の出来事ではないことを暗示しています。
つまりコックスは『ウォーカー』でレーガン政権のニカラグアへの干渉を痛烈に批判してハリウッドに喧嘩を売り見事に玉砕するわけなんだけど、彼の映画は私にとってはタランティーノのそれよりも「愛おしい」。

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2008.03.15

 フィエスタ!

FiestaThe Pogues - Fiesta
http://jp.youtube.com/watch?v=Vu_B5BCDJxs

ロンドンのアイルランド系酔っ払いバンド、ザ・ポーグスのご機嫌なナンバー、“Fiesta”(88年)。このブログに引っ越す前の日記に、もう10シーズン近く前の話になるけどリーガ・エスパニョーラのマジョルカ対バルセロナ(だったかな)でスタンドの楽団がこの曲を演奏してた、という話を書いたことがあります。ビッグクラブ相手に押せ押せのマジョルカ、島のスタジアムの情熱的なサポーターの応援を、楽団がこの曲でにぎやかに景気づけてるところを想像してミテ。

当時マジョルカの監督で※元英語のセンセーの、メガネで小柄なフェルナンド・バスケスが、チームのゴールのたびに狂喜して走り回りガッツポーズを決める姿はとりあえずとってもパンクだったんだけど、そういえば“Fiesta”の歌詞には“I am Francesco Vasquez Garcia, I am welcome to Almeria”という部分もある(フェルナンド・バスケスはVazquezだけどネ)。考えてみればフェルナンド・バスケスはケルト由来とされるガリシア地方のラコルーニャ出身だそうだから、その点でいうとアイルランドとまんざら無関係ってわけでもない…のかな?
(※ 今まで数学教師だと思い込んでいたら、wikiには profesor de ingles とあった。どっちが正しい?)

この曲はポーグスがアレックス・コックスのバカ映画(でも好き)“Straight To Hell”に出演するため、アンダルシア地方のアルメリア(マカロニウェスタンの有名ロケ地)に滞在した経験にインスパイアされたらしき曲です。途中に出てくる「キング・オブ・アメリカ(El rey del America)」は、もちろんエルヴィス・コステロとケイト・オリオーダン元夫妻への当てこすりね。
それにしてもラグビーフランス代表戦のスタジアムで楽団の演奏を聞くたび、フランスラグビーってやっぱり南西部の文化なんだなと思ったりします。スタジアムは人生、共に祭りを楽しもう…

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2008.03.06

 YouTube(私的)名曲探訪・5

SstevensromulusRomulus  Sufjan Stevens
http://jp.youtube.com/watch?v=O7oTRJU2120

子供の頃には大人というものは大人なのだと思っていたけれど、実際大人になってみれば自分の内面にはさしたる成長も変わりもなく、大人というのは子供の想像の産物で、それぞれがそれぞれの役割を(せいいっぱいに)果たしているだけなのだということに気づく。ただ少しだけ年を取り、少しだけ死に近づいて、少しだけ涙もろくなっているのだ。

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2008.01.08

 ホラーな洋楽

Atwin_003aphex twin - come to daddy
http://jp.youtube.com/watch?v=5Az_7U0-cK0

エイフェックス・ツインのかなり有名なえぐいやつです。怖いのダメな人は気をつけてね。類友という言葉が頭をかすめなくもないクリス・カニンガムとのコラボレーション。ビデオドロームですねえ(…デモンズか)。同じカニンガムとエイフェックス・ツインの、ぶよぶよのゴム人間が出てくる“Rubber Johnny”はさすがにグロなので貼りまセン(雑煮が食べられなくなること請け合い)。可笑しいといえば可笑しいんだけど。

この“Come to daddy”、音の方はプロディジーというかテクノなヴァージン・プルーンズみたいです。でもこのビデオ、曲の内容はともかく(虐待親の曲なの)、映像的には婆さんの連れてる犬にオシッコかけられてブチ切れた親父が出てきて「ナメとんのかコラァ!!!」(お年寄りになんてことを!)…って話に見えるんだけど…

まあこのテのヘンタイ映像が特別好きかというとそういうわけでもないんですが、つまりこのエントリは前フリなのです。エイフェックス・ツインの“On”(http://jp.youtube.com/watch?v=toS-QvUtbfY)のクリップを撮った映像製作科出身のミュージシャンは誰でしょう…という話を次にはできるといいな。

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2008.01.03

 健全なラグビー男子にはオススメしない洋楽ビデオ

Daf_002Youtubeでつい出来心でこんなのを拾ってきてしまいました。ドイッチェです。新春早々DAFです皆さん!そのボディ~なアポクリン系エレクトロニックは今聴いてもむせかえります。ちなみにこのへんのジャーマン・ニューウェイブのオイシイところをそっくりいただいてヒット商品を作ったのがデペッシュ・モード。

DAF - Der Raeuber und der Prinz
http://jp.youtube.com/watch?v=jDQPVXUegPs
英語タイトル“The Robber and the Prince”。森で迷って盗賊の一味につかまった若くてキレイな王子様、そこで盗賊の1人がIch liebe dich mein prinzで Ich liebe dich mein raeuber...っていうね、それもんの歌詞です(ほんとだよ)

DAF - Brothers
http://jp.youtube.com/watch?v=F1VLYdwN2YA
ユーロ・ディスコなんかやっちゃって批評家とコアなファンのヒンシュクをかってた時期ですね。音楽的なことはともかくガビやばい。

DAF - Greif nach den Sternen
http://jp.youtube.com/watch?v=v_uyhGfDJd0
濃!また違う意味(趣味)でやばいです。DAFといったらこのテの(ハードコアな)イメージでしょうかネ。ドイツってやっぱり変。

DAF-Liebe Auf Den Ersten Blick
http://jp.youtube.com/watch?v=cB121qgYmv8
タイトル「一目惚れ」。いきなりロベルトがメンチ切ってくるけど気にしない。

DAF "Der Mussolini" (Tanz den Mussolini)
http://jp.youtube.com/watch?v=XwAJXV070OY
“デア・ムッソリーニ”のライブ映像。いっぺんハマると3日は抜けないハンマービート。

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2007.12.25

 大掃除はお済みですか

BlancmangeBlancmange - Lose Your Love
http://jp.youtube.com/watch?v=N81UChK78WY

この2人は芸人ではなくブラマンジェっていう80年代のイギリスの“エレポップ”ユニットですね。たしかゴドレー&クレームが撮ってます。

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2007.12.20

 YouTube(私的)名曲探訪・4

BanglesThe Bangles - If She Knew What She Wants
http://jp.youtube.com/watch?v=HjQ76vqwYMk

で、なんでバングルスなの?というと、この曲書いてるのがジュールズ・シアーなんですよ。いいソングライターなんだけどうもパッとしないのね。バングルスの85年の“Different Light”はとかくプリンスの曲提供といった華やかな話題に注目が集まるアルバムではあったけれど、アレックス・チルトンの“September Gurls”をカバーしてみたり、インディー・シーン出身でカレッジ・ラジオのアイドルだった彼女達のバックグラウンドはしっかりとそこにあったのでした。


↓はジュールズ・シアーつながりで、彼の奥さん…元奥さんかな…のパル・シェイザーの曲。男性ボーカルはウォーターボーイズのマイク・スコットでーす。

Pal Shazar - Penny For Your Thoughts
http://jp.youtube.com/watch?v=4DMeYaVgKNY

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2007.12.19

 おっぱいといえばおっぱいなんだけどさ

Popsong1_005REM - Pop Song 89
http://www.dailymotion.com/video/xb940_rem-pop-song-89_music


以前にこの曲についてエントリを書いた時には、動画サイトなんてあったんだかどうだか分からなかった。最近は便利になったなあ。「性が微妙に交錯して、でもセクシー(通俗的な意味合いでの)じゃない奇妙な温度」と書いたんだけどなんとなく言いたいことは分かってもらえる?当時のポップ・ミュージックとMTVに対するマイケル・スタイプのアイロニー、そしてちょっとしたセクシュアリティについてのステイトメント…かな。REMが本当の意味で面白かったのはこのくらいまで。“Out Of Time”では既に自己模倣の段階に入っていた。

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2007.11.11

 YouTube(私的)名曲探訪・3

Waterboys_001「ウォーターボーイズ」といったら最近はもっぱら男子シンクロなのかもしれないけど、もちろんこれはルー・リードの歌詞の一部から取ったマイク・スコットのバンド名でもある。I saw the crescent, You saw the whole of the moon... ロック・ミュージックっていうのはねェ、ロマンティシズムなのよ。キーボードは脱退前のカール・ウォリンジャー(ワールド・パーティ)。

Waterboys・The Whole of the Moon・1985 Concert
http://jp.youtube.com/watch?v=AsNTmjlf1vI

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2007.11.08

 YouTube(私的)名曲探訪・2

Lloydcole_002「僕とモリッシーはマーク・ボラン以外の人間をすべて憎んでいるという点で共通している」、っていうのはかつてロイド・コールが吐いた名(迷)言で(ww)、私はそういうの大好きなんだけどね。可笑しくて。↓はロイド・コール&コモーションズの“Jennifer She Said”です。シベリアンハスキーの子犬みたいな辛気くさい面構えの、若き日のロイドさんです。

Lloyd Cole & The Commotions - Jennifer She Said
http://jp.youtube.com/watch?v=liClycWTIZg

個人的には同時期のザ・スミスやアズテック・カメラよりロイドの曲(シブめ)の方が好みだし、みずみずしさの中にも奇妙な老成とさめた視線を感じさせる彼らの音は、他のUKインディー・ギターポップバンドの群れとはどこかが違っていた。その後、この曲が収録されている3rdアルバム“Mainstream”で「インディー的なもの」と決別したロイド・コールは、バンドを解散してニューヨークに渡り、ロバート・クヮイン、フレッド・メイハーといったルー・リードがらみのミュージシャン達と組んでソロ活動を開始することになるのだけれど、彼の癖のあるヴォーカルはやっぱりルー・リードにちょっと似ている。

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2007.11.04

 YouTube(私的)名曲探訪・1

Felt2YouTubeにラグビー動画を探しに行ったら、洋楽関係の動画にハマって出てこれず。へーこんな昔のも上がってるのねー、とか、さすがにこんなどマイナーなやつは上がってないだろ…ギャーあった!とか、そんなこんなで約2時間。そのようなわけで、これはワタシのブックマーク用エントリです。

このギターの残響音が80年代UKニューウェイブなんだね。

Felt - Primitive Painters
http://jp.youtube.com/watch?v=vgrSiVpS6gs

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2007.03.26

 失調する週末

Malk私のいわゆる「イケメン」の定義に「100キロ以上」というのがつけ加わったのは、まあ忘れもしない1年前のことで、今では入場するラグビー選手(特に前の方)に「イイ体キター!!」などと喜んでるのは事実としてもですね、実際のところ私は「僕はロックミュージックに蔓延するマッチョが嫌いだ」と言い放ったジーザス&メリー・チェインのウィリアム・リードに共感するものなのでございます。要は精神と思考にぜい肉や余分な筋肉が付いてないかどうかってことなのね。

さて、昨年出ていたペイヴメントの3rdアルバム“Wowee Zowee”の「デラックス・エディション」を買おうかどうしようかと考えているのです。豪華ボーナストラック入り2枚組全51曲(らしい)。というか実際、これほど「デラックス」という意味合いからかけ離れたバンドもないのだった。(元タイトルは“Wowee Zowee: Sordid Sentinels Edition ”という)
オリジナルアルバムの方も、18曲も入って全くお買い得感のない展開は相変わらずだったわけで、その蛇足感がたァまらない、というのがこのペイヴメントです。

デビュー当初は正直なところ「またザ・フォールかソニック・ユースのフォロワーか」、くらいに考えてましたが、この“Wowee Zowee”が出た時は「すごいじゃん」と思ったし、とてもオリジナルだと思った。実に、「素晴しくひどい」。←すごく誉めてる
フロントマンで今はソロでやっている痩身のスティーヴ・マルクマスの、音楽に対する距離感覚が好きだ。それをインテリジェンスと言い換えてもいいのだろうけど、彼には音楽へのある種の謙虚さがあって、それはしばしば実にヘンテコなユーモアとして表れる。歪んだギターのはざまに、落ちる夕陽を眺めるような詩情。そしてマルクマスはいつもいい歌を歌ってる。いいかげんで切実で。


“Wowee Zowee”からヨレヨレな“Father to a Sister of a Thought”
演奏はアレですが引かないでー。
http://www.youtube.com/watch?v=W1SBQKOW8qE

“Rattled by the Rush”
http://www.youtube.com/watch?v=gXidAz2L8xU

そういえばスティーヴの“Jo Jo's Jacket ”のビデオを製作したシャイノーラの撮影ドキュメントも上がってたんです。ほー、こうやって撮ってたのね(子猫がイッパイ~)
http://www.youtube.com/watch?v=eMb5N2pofik
完成した映像がこれ
http://www.youtube.com/watch?v=3XwLxNT8svk

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2006.12.03

ボールの冒険

Ball1権利その他の問題はあれど、あんまりメジャーとはいえない音楽の記事を書くのにYou Tubeはやっぱり便利なんですナ。何より、埋もれさせたくない良い曲もあるわけ…たとえばこの、ビリー・ブラッグの“Sexuality”です。
http://www.youtube.com/watch?v=iqH_xqh0eVw

ロンドンのワーキング・クラス的アイデンティティに基づく真摯な社会派メッセージを弾き語りの歌に乗せ、かつては「ワン・マン・クラッシュ」とも呼ばれたシンガー・ソングライター。91年のこの曲は元ザ・スミスのジョニー・マーとの共作で、彼がギター、キーボード、バックボーカルで参加しプロデュースもやっている。いい感じにジョニー・マーの色の出た曲です。
ビデオクリップの方は映像的にどうこうというタイプのものではないけど、彼の「このメッセージを伝えたい」というハートが伝わる好ましいもの。2000年に事故で亡くなったカースティ・マッコール(バックボーカルで参加した)が出演していて、そういう意味でもいろいろと思い出深い。

イングランドらしくフット関連ネタとしては、この曲には「俺のおじさんは昔レッドスター・ベオグラードでプレーしてた」って一節があって、単純に韻をふんでいるんだろうけど(“played”と“Belgrade”、ハゲシクなまってる)、実話ってことはないよね?
余談ついでに、同じアルバムからのシングル曲“You woke up my neighbourhood”には、例の神出鬼没のREMのマイケル・スタイプとピーター・バックが参加していて、彼らが友情出演してるビデオクリップがコチラ↓これがまたジョージアの田舎から出てきた人キャラで…
http://www.youtube.com/watch?v=hYvdz4lEhKM

Ball2さて、“Sexuality”のビデオでビリー・ブラッグ達が遊んでた赤いサッカーボールがその後どこへ転がっていったかというと…10年後のスコットランド、グラスゴーでした(ウソ)。ティーンエイジ・ファンクラブの“I Need Direction”。
http://www.youtube.com/watch?v=lpHZPkdHKTA

犬がかわいいヨ。2ヵ所ほど、チラッとメンバーが出てきます。フットボール好きなTFC、彼らのアルバム“Thirteen”のジャケットには、そのまんまサッカーボール(バレーボールじゃないらしい)の写真が使われたりしているのですが、そのへんのお話はディスクレビューのページに。
そういえばしばらく前に、スカパーのプレミアリーグのフィラーでTFCの“Sparky's Dream”が使われていたけど、なんでプレミアにスコティッシュのTFCだったんだろうね。

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2006.11.30

連想のNYシーン

Gp_1当サイトのURLは、元フィーリーズ、ラウンジ・リザーズのドラマー、アントン・フィアの音楽ユニットの名前から取っている。ゴールデン・パロミノス…palominoというのは月毛の馬のこと。そのパロミノスのずいぶん前に見たビデオクリップをもう一度見たいとずっと思っていたんだけれど、イヤー何でもあるのねYou Tube。
円環、螺旋、回転のイメージ。誰が撮ったのかは知らない。U2の“The Unforgettable Fire”のクリップに似ている気もする。ゴダールの“映画史”を思い出すところもあるけど、たしか“映画史”の方が少し後なのよね。
http://www.youtube.com/watch?v=JHkxBiiL-9Y

映像の中で、REMのマイケル・スタイプ(このアルバム“Visions of Excess”に参加していた)が一瞬振り返る印象的なカットが、本当にあったのか、記憶違いなのかを確認したかった。この曲でスタイプはそれまでになくハッキリした歌い方をしてるけれど、それはアントン・フィアが彼のモゴモゴした歌い方にダメ出ししたからだそうだ。それはREMのひとつの転機でもあったようで、その翌年にリリースされたアルバム“Lifes Rich Pageant ”は、吹っ切れたようなサウンドと…「おい歌詞が聞き取れるよ」という…オドロキをもって迎えられた。

No_1当時からREMの活動は神出鬼没で、様々なミュージシャンの作品に参加したりして、思わぬところで彼らの名前を目にすることもあった。92年頃だったか、深夜のフジテレビ(だと思う)で海外の実験的な映像作品を紹介する番組をやっていたんだけど、チャンネルを合わせていて、突然マイケル・スタイプのアップが映し出されてびっくり。ニューヨークのモダン・アーティスト、ロバート・ロンゴのビデオ作品“Arena Brains”の一場面だった。ヘアスタイルを見ると、“Lifes Rich...”と“Document”の間くらいの撮影かな。
http://www.youtube.com/watch?v=lL-9968-Fk4

ロバート・ロンゴはREMの“The One I Love”のミュージック・ビデオも撮っているけど(たしか)、一番ロンゴらしさが出てるのはニュー・オーダーの“Bizarre Love Triangle”じゃないかと思う。青空に舞うスーツの男は、ロンゴの代表作“Men In The Cities”の、踊っているのか撃たれて倒れるところなのか判然としない宙吊りの人物像そのまま。80年代アートシーンの象徴的なイメージ。
http://www.youtube.com/watch?v=33l986syn5o

Tmbg_1「宙を舞う人物」のイメージは思わぬところに影響を与えてるんでないか、というのがコレ(多分考えすぎ)。どっちかというとパロディかな。ゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツはニューヨーク・ブルックリンのヘンテコなポップ・デュオで、場所柄か、彼らの作品にはさりげな~くコンテンポラリー・アートなフンイキがある。彼らのビデオ作品はとっても楽しい。これも好き。以上、とりとめもないニューヨーク方面連想の旅。
http://www.youtube.com/watch?v=7dQLkxz6c2E

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2006.11.10

変なモノ好きが勧める洋楽ビデオ

タイトルのとおり、琴線に触れる変なミュージックビデオをご紹介しつつ、ワタシの趣味を疑っていただこうというエントリです。秋の夜長にどうでしょう。

http://www.youtube.com/watch?v=5pK8tnPiDPc

↑元ペイヴメントのスティーヴ・マルクマスのソロ1作目から“Jo Jo's Jacket”のプロモビデオ。アルバムのビジュアルの不穏な男前ぶりはやっぱりジョークだったか、という映像です。で何でスキンヘッドなのよ、というのは、これはあくまでもDr.イーブルなどではなくユル・ブリンナー。そういう歌詞なんですナ※。2001年やレイジング・ブルなど、映画のパロディも織り込まれていますが、それより何より子猫がかわいい、子猫が。製作はシャイノーラだけど、「シャイノーラの映像作品」でなく、あくまで「スティーヴ・マルクマスのミュージックビデオ」に踏みとどまってるとこがいい。
(※ “僕は君が考えてるような人間じゃない、シャムの王様で映画スターのユル・ブリンナーなのさ。ウエストワールドは見ただろ?ロボットのカウボーイ役、あれはハマってたね実際”)


http://www.youtube.com/watch?v=hQGAEY9uXc8

↑曲も映像も変だがやってる本人が一番摩訶不思議な、ロビン・ヒッチコックの84年のビデオクリップ。タイトルは“電球頭の男(The man with the lightbulb head)”です。たははは。その他にも“風船男(Balloon Man)”という似たようなテイストのクリップがあります。ジョナサン・デミがライブビデオを撮ったりとか、その種のカルト的な人気がある人。これはソロ初期の作品で、アメリカの大学生に大ウケしました。低予算ならではの味わいがかえってブキミでユーモラス。意外と古くないね。

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2006.08.29

スフィアンの新譜ですよ

Ssalbumずいぶん前から、音楽誌をチェックしたりミュージシャンのインタビューを読み込んだり、そういう音楽とのつき合い方はしてないし、積み重なったCDの山を見ながら…主に収納上の観点から…もうあとの人生コレ聴いてけばいいじゃん、とも正直思う。
もともとシンガー・ソングライター系の音が好きでいろいろ聴きますが、最近耳にするのはおおむね、「う~ん、確かに悪くないんだけどなァ…」という感じ。
それでもスフィアン・スティーヴンス、こういう人が出てくるから洋楽好きはやめられないすな!

自分も人生もうちょっとハデな選択肢があってもいいんじゃないかとは常々思うんだけど、スフィアン好きだー。むしろ今のところ一番好きと言ってもいいかもしれない。そんな彼のニューアルバム“The Avalanche”は、絶賛だったアルバム“Illinoise”のアウトテイクを集めたものです。
全22曲の“Illinoise”のアウトテイク集が、21曲入り。この人のこういう、表現に向かう衝動の出どころというのが、考えると多少コワいところでもあるんですが、相変わらずなんとも心にしみるゥ~音と歌。楽曲のクオリティに関しては、アウトテイクということを意識することはないです。初めての方にはむしろこの“The Avalanche”をおすすめ。

フォークトロニカなどとの関連で語られたりするスフィアンだけど、すごく多種多彩なジャンルの音楽を聴き込んでいるらしき音で、たくさんの楽器を使って、それでいてト散らからずに1つのシンプルな、そしてユニークな(唯一感のある)印象を与えるあたりに才能を感じます。
アートワークも含めて、トーキング・ヘッズの“Little Creatures”(というか“Road to Nowhere”かな)を聴いた時の印象(あくまで印象、音は似てない)を思い出すけど、スフィアンの方がパーソナルで深い。
コスプレ好きSSW(嘘)スフィアンは、著作権に触れたか何かで“Illinoise”のアルバムジャケットから消されてしまったスーパーマンのポーズで、ちゃっかり本作ジャケットのイラストレーションに登場しています。

Sspro_1スフィアンのバイオはどこまでがマジなのか分からないものが多いんだけど、レーベルのサイトを参考にすると(これもイマイチよく分からない)、スフィアンは1975年、ミシガン州デトロイトで生まれ、ロウアー・ペニンスラの寒冷な上流地域で育った。独学で楽器を学び、子供の頃はおもちゃのカシオでモーツァルトの複雑なソナタを弾いていた。
大学に通う頃までには、オーボエ、リコーダー、バンジョー、ギター、ビブラフォン、ベース、ドラムス、ピアノその他もろもろの楽器をマスターし、歌や作曲も始めた。ウィリアム・ブレイク、ウィリアム・ワーズワース、ウィリアム・フォークナー等の文学を愛読(単にウィリアムなのかよ)。

大学の最終学期に、継父ローウェルと立ち上げたホームレーベルAsthmatic Kitty Records(ぜん息猫レコード)で、デビュー作千枚を製作するも泣かず飛ばず。それからスフィアンはニューヨークに移って(続く)
彼SufjanにはMarzukiとDjohariahという兄弟姉妹(冗談のようだ…)がいて、Marzukiは全国的に有名なマラソン選手だというので「またまたァ」と思ってたら、ほんとだった。

スフィアンのその他の関心ごとは、グラフィックデザイン、絵、ランニング、編み物、レース編み、織物、キルティング、掃除洗濯、写真、ヘアカット、およびドライウォール(石壁…?)の設置。切手とコインも集めている。厨房に立てば彼の作るオムレツはレジェンダリー、手早くスシ・パーティーもセットできる。
ハイスクールでは地区優勝したバスケットボールチームでセカンドストリングガードをプレーし、さらに、彼独自の言語を発明した(…)。それは現在彼を含めた3人の間だけで話されているそうだ。

やっぱりよく分からなかった。

Sufjan Stevens “The Avalanche”

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2006.05.30

ドイツWC開催記念カルトそっくりさん大会

暗黒の帝王ニック・ケイヴとブラジル代表ジュニーニョ・ペルナンブカーノ

Ncjuni

ミスター電球頭ロビン・ヒッチコックとフランス代表「第2」GKグレゴリー・クペ

Rhgc

以前minacoさんからジュニーニョはニック・ケイヴ似、というご指摘をいただいた時には心が震えたものです。どうりでスポーツ選手にしては目元が不健康だと思った。

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2006.05.29

Can't get there from here

Greenここのとこ、PSGブログのパウレタ移籍関連のエントリタイトルを、REMのアルバム“Green”の曲名から取っていました。いや特に理由は。先週の水曜にカイザックが「リヨンの横暴には屈しませんよ!」と“Stand”したものの、次のエントリは草木一本残らぬ“Orange Crush”になるのかなあ…と思っていたら、なんとその翌日パウレタ様が契約を延長なさってネ申になり(多分)、今の気分はいわば“You Are The Everything”。

エントリタイトルに借用した“Pop Song '89”は、「ハロー久しぶり、えーと君何て名前だっけ…あれっ悪い悪い、人違いだったみたいね、じゃ天気の話でもしようか、政治の話にする?」みたいな馬鹿げた曲で、ポップ・シーンに対するアイロニーでもあるし、同時にポップの本質を突いてる。この曲のビデオは確かマイケル・スタイプ自身が監督していたはずで、当時はまだ長髪(…)のスタイプと2、3人の女性が、上半身裸にスパッツという同じカッコで黙々と踊る(だけ)というヘンな内容だったと思う。性が微妙に交錯して、でも全然セクシーじゃない。

ちなみにこのビデオの奇妙な温度の後で、スタイプが撮ったもう1つのビデオ、“Finest Worksong”あたりを見ると、彼のセクシュアリティに関してはなんとなく、ははーん、と思える、というのは、80年代のイメージとして、ブルース・ウェーバーとかハーブ・リッツとかその元祖ハーバート・リストとかのメールヌード・フォトのイメージというのが1つあって、そのへんの美意識がモロなのね。アート・ミーハーのスタイプがコンテンポラリーお洒落ゲイなイメージを流用しただけかも、なんて思ったけれど、彼はその後カミングアウトしたんだよね、確か。

“Automatic For The People”のアートワークで、海面から顔を出して目を伏せるスタイプの写真は、アメリカの写真家ハリー・キャラハンが奥さんエレノアを撮った作品※にちょっと似ている。
※ http://www.geh.org/ne/str085/l198111310003.jpg

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2006.05.02

パンクロッカーは解放されたいのか、束縛されたいのか

春の手前で実家の猫が大往生して、ともすればぼうっとする毎日でしたが(‘冷静部隊’が出動していた)、すっかり暖かくなり、道で見かける猫たちも、ホラもう足が冷たくないよ!という顔をしています。

雑誌『猫びより』5月号の注目は、やはり遠藤ミチロウの「私と猫」インタビューでしょう。もちろんあの元スターリン、「お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました」の遠藤ミチロウさんです。かまいすぎて飼い猫に嫌われるミチロウさん、家での序列が一番下なミチロウさん、ポケットにカリカリをしのばせて野良猫に近づき、逃げられてさみしくその場を立ち去るミチロウさん、といった話が読めるわけです。
過激なライブ・パフォーマンスで鳴らしたパンクロッカーが、そんな、猫とデレデレしてる写真を猫雑誌に出しちゃっていいのという気もするんだけど、ミチロウさんも55歳、そういった振幅を楽しんでおられるのかもしれません。もっとも猫を飼うということは、こちらの意思にかかわりなく、ほぼ自動的に猫の下僕になることを意味するアイ・ウォナ・ビーユア・ドッグな経験と言え…ないか…

そういや元・町蔵さんである町田康も猫エッセイを出してたよな、なんてことも思い出し、考えてみれば、猫とのかかわり合いはそれ自体が文学じゃなかろうか。内田百閒宅の猫っ可愛がりぶりなどを引きながら、金井美恵子がやはり愛猫トラーにめろめろなエッセイの中で「猫について書く小説家は、やはり愚かしい」と書いたのはそのとおりだとしても、猫にあの目でヒタと見つめられると、人間はいともたやすく「文学的に」混乱してしまうのだ。
パンクロッカーの傍らには、このカワユスで天然で笑えて泣けて、そしてどこか「でも死ぬ時は1人よね」というような潔い顔をしている小さい生きものが、案外似合っている気がします。

近年は全国を回ってアコースティック・ソロ・ライブを行い、訪れた土地で楠の木と野良猫と川と美味しいラーメン屋を探す遠藤ミチロウの今の音はどんなものだろう、なんて考えながら雑誌に紹介されていた公式サイトに行ってみると、スターリンでのデビューから四半世紀、「もうこうなれば、やぶれかぶれじゃないけど、全部さらけ出さずにはおれない気分だ」とおっしゃる。というか、ミチロウさん、顔文字…

遠藤ミチロウ公式サイト
http://apia-net.com/michiro/

Cat3a


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2006.04.08

エンドレス・ネームレス

Cb2不意に背後の路上で犬の吠え声がして、ジェーンズ・アディクションの“Been Caught Stealing”がフラッシュバックする。It's mine, Mine all mine... スカパーのフィラーでも流れてる、窃盗癖の男がハイになってしゃべりまくってるみたいな曲。
この曲の男がペリー・ファレル自身の話なのか創作上の人格なのか、その混合なのかは知らないし、それ自体は大した問題じゃない。でも、ファン(キッズ)のミュージシャン自身への共感が大きな部分を占めるロック・ミュージックは、表現のあり方としては多少特殊なところがある。
デルモア・シュワルツに小説の講義を受けたのが自慢のルー・リードのベルベッツ~ソロ初期の曲の世界が、どこまで彼自身を反映していたか、といったことは実のところどうでもいい。でも、少なくとも彼は生き延びた。

12年前のこの日に訃報を知った。「彼」が死んだ4月だ。

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2006.04.05

シリーズ知られざるマイナー音楽の世界

Sakura3夜明けの桜。私の住んでいるところでは、桜の季節ももう終わりです。

U2の話で思い出したのは、先日見た映画“バッド・エデュケーション”の一場面のことで、神学校の生徒達が体操しているシーンをどこかで見たような気がすると思っていたんだけど、そうか“WAR”のアートワークだ、とスッキリした。
唇に傷のある男の子が頭の後ろで手を組んでキっとこっちを見すえている、あの印象的な男の子は、U2と子供の頃からの友達のヴァージン・プルーンズ(バンドというよりパフォーマンス・ユニットと言った方がいいのかな)のメンバーだったGuggiの弟君だ。

プルーンズのもう1人の中心人物ギャビン・フライディとボノが映画音楽を共作したりとか、U2が大ヒットした後も両者は仲がいいらしい。ボノやエッジという名前も、もともとは子供時代に彼らが架空のビレッジの中で呼び合っていた名だったはずだ。世界的ビッグバンドU2のルーツは、こんなところにもある。
ただし音楽性は全然違って、プルーンズの方はいわゆるひとつの異端というかアヴァンギャルドというか、倒錯的で野蛮なパフォーマンスの中に「新しい美の形」を見出そうとしていた。勅使川原三郎がダンスの公演で彼らの曲を使ったり、当時はそういううけ方をしていた。

弟君もかわいかったですが、お兄さんも、メイクはアレだけどきれいな人だった。最近はどうしてるんだろうと調べてみたら、アーティストとしてまずまずの成功を収めて、奥さんと4人の子供達と一緒に今もダブリンに住んでいるらしい。(※1)最近のボノと写ってる記事を見ると、さすがにいいオッサンになったなーと思う。(※2)なぜか水差しやボウルの絵ばっかり描いていて、往年のプルーンズのイメージからは随分遠い、ミニマムな作風。こういうのわりと好きだな。

※1 http://www.showbizireland.com/news/october02/08-u2113.shtml

※2 作品が見られるGuggiのサイト  http://www.guggi.com/

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2006.04.04

フィールズ・オブ・ファイア

Jw2パウレタがハットトリックと聞いて久々に更新意欲が目覚めたんですが、レキップのサイトに行ってみたらまたしてもウンザリするようなニュースで台無しです。まあこんなことだろうと思ってたよ。今日は音楽のことでも書こうと思う…

フットボールファンでラグビーファン初心者であり、一洋楽ファンでもある自分としては、スタジアムでどんなBGMがかかっているか聴くのは結構楽しいことなのです。自国開催ワールドカップを来年にひかえたスタッド・ドゥ・フランスで、シックスネイションズ後半の大一番の後に“ファイナル・カウントダウン”の大合唱というのも結構ベタですが、スコットランド対フランスの舞台マレーフィールドで流れたのが、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドの“トゥ・トライブス”と、それより何よりビッグ・カントリーの“フィールズ・オブ・ファイア”だったというのは、また別の意味での「正しいベタ」だと思うわけです。
ビッグ・カントリー自体はもう随分長く聴いていないし、何年か前にスチュアート・アダムソンの訃報(自殺だったようだ)を読んだけれど、フランスチームの入場に合わせてあのバグパイプ・ギターが鳴り響いた瞬間は、懐かしいというよりはむしろなかなか鮮烈でした。

例えば“War”のU2、“ポーキュパイン”のエコー&ザ・バニーメン。80年代初めのUKミュージック・シーンには、いわゆるニュー・ロマンティックの裏で、「毅然たる叙情」とでもいうべき一連の流れがありました。鋭利に反響するギターと、特にプロデューサーのスティーブ・リリーホワイトが大きな影響を与えた硬質なドラム・サウンドは、この時期にかなり特徴的だったように記憶しています。
グラスゴーのシーンから出てきたビッグ・カントリーがそのリリーホワイトを迎えたデビュー・アルバム“The Crossing”は、スコットランドのトラディショナルな音楽を大胆に取り入れたサウンドが非常にユニークでした。

エコー&ザ・バニーメンの“ポーキュパイン”について言えば、民俗音楽の要素はルーツ的なものではなくWOMADにインスパイアされたもので、シャンカールのオリエンタルなストリングスと、いかにもブリティッシュ・ニューウェイブという感じの彼ら独特のサイケデリアがせめぎあう、奇妙にスリリングなアルバムでした。彼らはこのアルバムでなかなか面白いことをしようとしていたのだけど、その後すぐ、ザ・スミスの登場でUKシーンの潮流はネオ・アコースティックに向かい、「良い曲とはアコギ一本で演っても良い曲」というような言葉(それも極論だと思うけど)がしばしば聞かれるようになりました。

U2のプロモ・ビデオのような雪原の闘士然としたイメージは、モリッシーが振り回す花束のイメージに代わられ、アルバム“オーシャン・レイン”でそれまでのエコー&ザ・バニーメンが持っていた独特のダイナミズムは失われ、ここ日本ではビッグ・カントリーの話題を目にすることも少なくなりました。そしてU2はアメリカへ向かい世界的ビッグ・バンドへの道を歩んでいきます。

ビッグ・カントリーのサウンドは、試合を前にしたマレーフィールドの、胸の高鳴るような空気によく似合っていたように思います。まさしく毅然とした表情のスコットランド主将、ジェイソン・ホワイト(画像)も雰囲気があってカッコよかった。今週は“The Crossing”を買いに行くよ、スチュアート・アダムソン。

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2006.02.15

今日のエントリはスランプの管理人のリハビリと思って大目に見てください

g0602a前のエントリのSufjan Stevens。紹介しておきながら詳しいことは何も知らないというのもマズイと思い、でどんなヤツなの、と画像検索をかけてみたんですがなんだこれ。
コレとか
コレとか(スフィアン&ミシガン・ミリシャ)
こんなのばっかひっかかるんですけど。なんとなくですけどモンティパイソンの木こりと森林警察隊のアレを思い出しました。

エインセはリハビリ中、PSGは好不調以前に中継すらないというありさまで、最近は仕方なくラグビーのシックスネイションズなんかを見てました。私は行きがかり上一応フランス代表支持です。選手のみんな、※スタッド・フランセのカレンダーではありがとう。個人的に金髪のDimitri Szarzewski君がちょっと気になる。

せっかくトリノ五輪をやってるので、これもボチボチ見ます。フィギュアのペアを見ていてふと思ったのは、例えば大女がちっちゃい男をぶんぶん振り回す(投げる)ペアというのは規定的にアリなんだろうか。
それにしても、mikiさんオススメのバイアスロンを見ておけばよかった。油断していました。なんでこれがオリンピ…と思っていたマイナー競技(選手とファンの皆さんすみません)に、こんなめくるめく世界があったなんて。しかし放送予定が見当たりません。日頃、エインセの醍醐味は何と言っても尻ではないかと半ば本気で思っている私ですが、これは琴線にきました。ごめんなエインセ。こんなファンで。

※06年版のカレンダーはこちら。ジブリル・シセとかそのSzarzewski 君とか。裸祭り(男の)なのでご注意ください。
http://www.stade.fr/fr/dds/2006/index.htm

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2006.02.13

カモン・フィール・ザ…

OKもう諦めたよ。モウリーニョの手腕はPSGを率いて優勝させたら認めてもいい。今度はリールにドローなのかよう。

ここのところイマイチこう低調なんでして、何を書いてもどうでもいいような気がするとか、事実どうでもいい話なんだよなあとか、サイトを続けているとそんな時も周期的にある。なにかしら変化が必要な時期というのがあって、しかしこれ以上コンテンツを広げたらサイト自体が維持できないわけで、まあ大体こんな時に考えることは、
1 サイト改装
2 サイト移転
3 デリって逃げる

…トップページをプチ改装。デスキャブはあえなく1ヶ月足らずの命でした。シンプルでそこそこいいセンスだと思うけどデザインとしては若干弱。私ネオン・パークのリトル・フィートとかの濃いい仕事がわりと好きなんですよ(参考:04/6/29の日記をご覧下さい)。
新しい画像は最近うっかりハマったSufjan Stevensの“Seven Swans”です。いやはっきり言って名前の読み方すら分かりません。スフィアンですか?? 音の方もフォーク…と言っていいのか、曲によっては意外と、チェリー・レッドやラフ・トレード全盛期の雰囲気を思い出したりします。

illinoise←こちらはスフィアンの最新のアルバム(多分)で、タイトルは“Illinoise”。Come on feel the ILLINOISE(…)。ジャケットのアートワークでオッと思ったら、大体そんな音。ナイーブでちょっと変というやつです。アルバムのテーマはすばりその「イリノイ州」。既にミシガン州のも出してます。噂によると、50州全部やるつもりらしい。何その壮大なプラン。
曲は半端なくいいんだ。ポイ・ドッグ・ポンダリングみたいな大所帯かと思ったら、1人で大部分の楽器をこなしてる。素朴に聴こえますけどこれは怪しいですよ。22曲も入って激しくお買い得なので、全国の未聴のシンガーソングライター好きは、目頭を押さえながら千円札2枚と小銭を握りしめてショップにGo。ボーカルの声質が似てるというだけで、あえて大胆にもDCFCのファンにもおススメする。いろんな意味で軽くイっちゃってる気配がなきにしもあらずで最高です。

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2006.01.16

なんて年末年始

crodriguezパウレタが先制したと思ったらたちまち追いつかれて、あーまたこの展開なのかと思ってたらぎりぎりで勝った、トロワ戦。メルシーファブリス。初スタメンなんだぜのロドリゲス君がいい評価をもらって、早くもニューヒーローなんて騒がれている。エインセも止められなかった期待の新星。怪我が大したことありませんように。
←寝癖がかわいい

PSGの監督交代と移籍市場と年末年始がいっぺんに来るという、サイト運営的には考えられる限り最悪な進行の数週間だった。さらに年の瀬のファーガソン発言に色めきたったアルゼンチンメディアが、たまたま帰省中のエインセに突撃というオマケもついたわけで、先週は正月サボってた分のニュースをやっと7割片付け、後の3割は見なかったことにする。

そんなこんなだったけど、週末は久しぶりにたくさんフットボール関連の番組を見ることができて幸せ。ユナイテッドはアレだがスチュアート・ピアースは好きだ。現役の頃を見ていたら多分惚れていた気がする。というかこんなところでリエラ発見。その後セルティックで中村俊輔の漫画みたいなFKと横縞キーンを見、リバプールで粛々とボールを落とすクラウチ初号機にしみじみした。
Jスポーツのフランスリーグガイドは、PSGがメインの回だったので嬉しかったけど、惜しいかなアルマンの顔写真が間違っているようだ(それは多分セマク)。一方Foot!ではリケルメが激しく男を上げていた。フィゲロアに関しては、今のうちに撮っておいてあげてほしい。何が今のうちなのかはあえて触れない。


年もかわったことだし、そろそろトップページのS・マルクマスのアルバムジャケット画像を取り替えようと思った。戌年ということで手っ取り早く目についたベックの“Odelay”を試してみたところ、まったく犬に見えなかったので、結局今の気分でDCFCの“We have the facts and we're voting yes”。音もアートワークも好きだ。昨年は夏の間マルクマスを聞いていて、後半はあっけなくエモにはまり今に至ってる。
関係ないけど、ミランのピルロを見てると、なんとなくいつもベックを思い出すのはなぜだろう。どことなくオタな空気(申し訳ない)のせいかもしれない。ともかく、「オレは負け犬だァ~」とか歌ってしまったら、ある意味人生怖いものなしじゃないかと思う。私はというと、うっかりPSGなんぞを好きになって、「うぐ~勝てない」なんてやってる方が、自分はやっぱり性に合ってる気がする。

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2005.12.02

ポップ・ミュージックは不治の病

dcfc最近どうも自分の文章がエモーショナルになりすぎているような気がして、後日見直してちょっとこっぱずかしい思いをしたりするんですが、それは多分、先頃リリースされたデス・キャブ・フォー・キューティー(以下DCFC)の、ええと5枚目ですか、のアルバム“Plans”を聴きながら書いているせいじゃないかと思う。

以前初めてDCFCの曲を耳にした時には、おーこれはなかなか胸に迫るねとか、ボーカルもかなりいい感じじゃないですかとか思い、後日バンドフォトを見て、心で「なー!!!」と叫んだりもしたわけですが、そういえばウィーザーの1stのジャケットを見ながら、「だ、誰がボーカル??」と悩んでいた時のことを思い出しました。

彼らは基本的に、新鮮味がどうとかそういう音じゃありません。なんと言うか聴いていて、「ちょっと待ったこの感じはどこかで…」という漠然とした引っかかりが、次々と音に押し流されていくような印象です。まあ、それもある意味ポップの特質なんであってね。でも、彼らは例えばティーンエイジ・ファンクラブあたりのように自覚的じゃない(ああでも“Your Heart Is an Empty Room”はもろにTFCの“Everything Flows”みたいなんだ)

曲がいいです。前のアルバムよりさら