2013.07.26

【自転車】

この100回記念節目のツール・ド・フランスで、個人的に最も印象深かったのは、風の中の第13ステージ。
もしかしたらあまり「モダンな」レースではないのかもしれない…自然現象とアクシデントとそれぞれのチーム・選手の思惑がレースの管理を凌駕した、スリリングでスペクタクルなステージだったように思う。

まず残り110キロほどの地点で、横風の吹きつける中を一気にスピードアップしたOPQSと、なんとなく利害が一致したベルキンの引きが、プロトンをずたずたに分断した。
さらに残り30キロで、今度はコンタドール擁するサクソ・ティンコフが突如リスク覚悟の猛アタックを仕掛けた。

ことの急展開に、無線に向かって叫び続けるマイヨジョーヌの姿はみるみる後方に遠ざかった。
一瞬の判断で、このハイスピードの逃げ集団に乗ったOPQSは3人。TT得意のシャヴァネルがエーススプリンターを引っぱり、テルプストラがサガンのキャノンデールに牽制をかけた。仕上げにカヴは、この豪華なケーキのてっぺんに赤い敢闘のサクランボをのせた。

サクソ・ティンコフのアタックの瞬間、逃げる選手達の後ろに、ちぎられかけたカヴを引っぱり上げてまた戻っていくクヴィアトコウスキーの白いマイヨが見えた。
もしかすると私は、カヴがシャンゼリゼの連勝を逃したことより、アシスト陣の努力が報われなかったことに胸が痛んだかも。大会の間、ゴールスプリントのために自分の貴重なチャンスを犠牲にしたかもしれない選手達。


その日のSport24のテキストライブは、「チームメイトのシャヴァネルの働きをたたえるカヴェンディッシュの、このイメージでお別れです」、と記して画像を掲載し、実況を締めくくった。
その写真。

Chavacav1

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【自転車】

(前の続きね)

だからレポートには陽性反応の選手のリストが直接でーんと載ってるのではなくて、参考資料の検査結果と採取記録のサンプル番号をつきあわせないと、名前は特定できないんじゃないかな。よく分からないけれど。そういえば公開の日、各紙速報がもたついてるなぁとは思った。サンプル採取記録はスポーツ相の協力で、上院議員達が今回新たに入手したものだという。
委員会側は一応、このレポートは自転車競技だけに的を絞ったものではなく、名前の挙がった選手達には何らの処罰のリスクもないことを強調してはいる。まあ丸投げとも言…


陽性反応の1人ジャッキー・デュランは、「自分のしたことを引き受ける」と言ってドーピングの事実を認めた。彼はユーロスポーツの解説をやっているのね。ドーピングの話題に言及せざるをえないことも多々あっただろうし、彼は「いずれにせよ誰もだまされていないと思う」とは言っているけど、まあ普通の感覚の人なら、追い込まれそうな状況じゃないのかな。
彼は多くを失っただろうけど、もしかしたらある意味で重荷を下ろすことができたかも…

デュランは今は自分のことでなく、若い世代のことを考えていると話した。ピノやバルデといった若手達のこと。自分達の世代が愚行を犯したという口実で彼らを悪く言ってほしくない、とデュランは言う。
「ニュー・ジェネレーションが我々の過去の愚行の代償を払うことになってはならない。我々のスポーツは今ではずっとクリーンになった。私は人々にそれを理解してもらいたい」

Sans surprise. 今回の公開に対するリアクションはおおむねそんな感じだった。

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【自転車】

水曜に公開された元老院ドーピング対策調査委員会のレポートは、内容自体は“ドーピング対策をよりよくするための60の提言”といったもののよう。対象は全主要スポーツ。

そして例の1998・1999年ツールに出場したEPO陽性反応の選手名というのは、実際は長大なレポートの本文の一部でさえなくて、付録の参考資料として別に掲載されたもの。
2000年に導入されたEPO検査法を用いた2004・2005年の再分析結果(匿名)のようだけど、それと一緒にサンプル採取の記録(そこに選手名も記載されている)をコピーした画像が、そのまま載せてあるみたい。

ジャーナリズムの関心がこの一点に集中したのは当然とはいえ、少なくとも私がこの参考資料にたどりつくまでに、元老院公式サイトのpdfを開く時間も含めて(くっそ重かった…)1時間近くかかったのはホント。

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2013.07.25

【自転車】 だがそこがいい

まあOPQS列車が早漏気味だということは否定しない。でも私がよりによってOPQSに完璧最強トレインとかそういうものを期待しているかというと、そうでもない気がする…

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2013.07.24

【自転車】

今回が自転車ロードレース最大の大会の、節目になる回だったのは偶然なのかどうか…また1つのサイクルの始まりを印象づけるような、100回記念のツール・ド・フランスだった。
何かもう、ほとんど「過去のことは過去のこと!!」とぶっちぎろうとする勢いで。


シャンゼリゼで連勝を逃したカヴはというと、「普通1,500ワットでスプリントしたら勝てるんだけど、マルセル(キッテル)はもっと速かったんだよー」、と笑顔で取材に答えたそうだ。
彼とキッテルは関係良好のようで、お互いすごくリスペクトしあってるよ、とキッテルは言ってる。いやシャレじゃない。カヴは最終ステージの朝、キッテルのところにグッドラックを言いに行ったりしたらしい。

ジロの疲労も敗因なんじゃない?とも訊かれたようで、
「かもね。でもマリア・ロッソが取れたから。1人の選手が毎回4、5ステージ勝てるなんて考えるのは、ツールに対して失礼だよ」

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2013.07.22

【自転車】 もう1つの超級ステージ

アルプス連戦の間、ほとんど最初(シャヴァネルの逃げ確認)と最後(グルペット安否情報)しかちゃんと見てなかった…

山岳ステージ好きとスプリントステージ好きは、同じレースを見ているようで、実際は少しずつ違うレースが見えてるんじゃないかという気がする。私はスプリント好きだけど、ラグビーで言うならFW戦みたいなものかな、自分にとっては。ちょっと違うか。
ともかく選手インタビューをいくつか読んで了解したのは、スプリントとは殺し合いだということだね…

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超級2つを含む5つの山岳を登って降りてまた登る、長く厳しい第19ステージをグルペットがどう切り抜けたか…というのが、レキップのなかなかドラマティックな記事になっていた。

メイン集団はとっくに通過した、マドレーヌ峠の登り口手前。もう上空を飛ぶヘリの音も聞こえず、パラソルやアイスボックスを片付けて「まだ選手は残ってると思う?」などと言い交わす観客達の前に、ヨロヨロと近づいて来た最後尾の選手の影。(フィーラースである)
観客から憐憫の「ブラーヴォ」(熱烈な「アレ」ではなく)の声を送られながら、歯を食いしばって棄権選手収容車の前を進むフィーラース、この日1人目のリタイア。
(実際はフィーラースの前に、ガーミンのバウアーがその前の下りで落車して棄権してるみたいだけれど)

ドゥムランによれば、こういった過酷な山岳ステージでは、ついには1人ぼっちになるという強迫観念に襲われるらしい。
遅れた選手達が登りで信頼を寄せるのはもちろん、手厚くアシストされたスプリンター達。カヴやグライペル、キッテルを探し、そこにびみょんな連帯と独自ルールが形成される。役員達が目を離すや車の後ろに付き、何メートルか尻を押してくれるかもしれない観客を待ちわび…
しかしこの日は、なかなかグルペットが形成されなかった。

すでにグランドンの下りで落車したランタン・ルージュ、スヴェイン・タフトは、最高時速90キロで狂人のようにマドレーヌ峠を駆け下り、その姿はいっとき後ろに付いていたファン・ホセ・ロバトを戦慄させたという。タフトはカーブにさしかかり、地面に倒れて鎖骨骨折の痛みに身をよじるシーベルグの脇すれすれを通過した時も、ほとんどスピードを落とさなかった。
下りで猛烈に巻きを入れた後、アルベールヴィルが近づくにつれ、選手達はまたスプリントチームの周りに集まった。アルゴ船に同乗したコフィディスのクライマー、ルメヴェルは、しかしタミエ峠の手前で力尽きた。

この日、メイン集団の戦いから落ちてきてグルペットの面々と走っていたらしい孤高のエース、エヴァンスは、山岳遭難者達のひとときの協調の中で何を思っただろう。
グルペットがどうにかこうにかル・グラン・ボルナンに到着したのは、優勝したコスタのゴールの35分24秒後のことだったそうだ…

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2013.07.20

プロトンのケツが帰ってこないままに、レキップのテキストライブが「また明日!」になってしまった件(;´д`)

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2013.07.19

そして私は来るべき放送事故に備えようと思う。

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(;`皿´)ぐだぐだ言っとらんでおとこらしく「きんたな」と言え!!

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2013.07.16

もちろんアンチ英国というのは、単純にフランス勢が大不振だからということだけじゃなくて、スポーツに関する両国の考え方の根本的な違いですわね。管理、規律、スペクタクル、プラグマティスム、人間性、最先端科学…
まあスカイもちょっと挑発的なことやりすぎたよね…

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