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2015.03.10

再掲・ハリルホジッチvs審判の話(2004年)

(最終的にヴァヒドに2ヶ月間のベンチ入り禁止が言い渡される、リヨン戦での退席の顛末。まあリーグアンの審判団にはありがちな、下手なわりに権威的でしかも妙に組合的な横の連帯があるという…)


その任期のかなりの部分を観客席で過ごした前任ルイス・フェルナンデスの場合、スタンドから試合を見守る姿もさすがに堂に入ったものでしたが、シュヴァリエ・ハリロジッチのサマにならないこと。

リヨン戦の前半半ば、ジェペス退場のゴタゴタの中で退席を言い渡されたハリロジッチ監督。バロンシェリ・アシスタントコーチも主審に「ブラボー」なんてイヤミを言って一緒に退場になり、ベンチには途方にくれた表情で無線を握り締めるサールコーチが残されるという非常事態にみまわれます。

「ヴァヒドが怒るのも分かるよ。毎試合毎試合、僕達は判定で問題を抱えてる」とはアルマン。確かにここ何試合かだけでも、ナント戦ではピエールファンファンが疑惑のPKを取られ(映像見ましたがあれはファウルじゃないと思うなあ…)、オセール戦ではイビセヴィッチ、OM戦ではアルマンが退場になり、いずれのケースもその判定の是非で物議をかもしています。

そのオセール戦でイビセヴィッチを退場させ、ハリロジッチ監督から非難されていたのが、まさしくこのリヨン戦のサルス主審。前の試合から1ヵ月もたたないうちにまたPSGの試合で笛を吹いたのはどうなのか、という話にもなるのですが、何人かの国際審判が負傷中だとか、残りの審判は所属の関係でPSG戦のジャッジはできないとかで、通常のターンオーバーができなかったという事情もあるようです。

DFを1人欠き、守備に奮闘したピショは、「10分間、主審は動転しちまってたのさ。なぜヴァヒドが退場させられたのかも分からない」と不満げなコメント。
ハーフタイムにロッカールームで、ハリロジッチ監督は選手たちに「誰も侮辱などしとらん」と胸を張っていたそうですが、ここはサルス主審の主張も聞いてみましょう。


「ジェペスの2度のタックルは危険で、警告を受けて当然でした。審判の役目は選手を守ることです。こういったプレーは容赦なく罰しなければなりません。
ヴァヒド・ハリロジッチに関しては、一度テクニカルエリア内にいるように言ったんですが、直後、彼がピッチにいるのが見えた。規則に従って退席の判定を下しました。彼が向かって来た時は、もう殴られるかと思いましたよ。もし彼が出ていかなかったら、私は試合を中断してピッチには戻らなかったでしょうが、幸いグライユ会長がとりなしてくれたわけでして」


つまりピショが「僕達に指示を与えようとして、テクニカルエリアから出たからかもしれないね」と言った、まさにそれだけの理由で退場をくらったというわけです。イビセヴィッチ退場の件で因縁も囁かれる両者ですが、いずれにしても監督には、何試合かのベンチ入り禁止なりなんなりの処分がありそうです。

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リヨン戦での退席がらみのトラブルを受けて、規律委員会は12月2日のコミッションにハリロジッチ監督を召喚しました。他に呼ばれているのはバロンシェリ・アシスタントコーチ、サルス主審、ラノワ第四審判。
ハリロジッチ本人は委員会で説明する準備はできているとのこと。「私が犯した唯一のミスは、テクニカルエリアを離れたことだけだ。この委員会で、ムッシュ・サルスが私に言いに来た時の録音テープを聞きたいものだね。その時分かるさ!」と自信満々やる気満々です。

以下は、オフィシャルサイトのハリロジッチの主張。


「あの退場はまったく認めがたい。私に礼儀作法を説教する者さえいたよ!リヨン戦での私のチームの素晴らしいパフォーマンスは、その陰にすっかり隠れてしまった。誰も70分間10人で戦ったPSGのヒロイックなパフォーマンスを話題にしなかった。誰1人としてだ!私は選手たちがかわいそうだ。
金曜の夜、チームと私は強い不公平感を抱いていた。選手たちは私に、この男はなぜクラブをこのように攻撃するのかと私に尋ねたよ。

(サルス主審の主張は)実際おかしな話だ。何より、彼の言ったことは評価しない。そうはいっても、私は決して、彼が明言したように無礼だったり、攻撃的ではなかった。マリオ(ジェペス)の退場の後で、私は一から戦術を立て直さなければならなかった。我々は皆マリオの2枚目のイエローに驚いたが、誰も過剰な抗議はしなかったんだ。私はその時、チームを組織し直そうとする監督として対応しただけだ。私がメンディに声をかけているのは映像で明らかだろう!殴られるんじゃないかと思っただと。フン…

第四審判は私に対してひどく失礼な態度をとった。しかし、私は何も言わずにテクニカルエリアに戻った。ムッシュ・サルスが目をむいてやってきたのはその時だ。
“3つ数えるうちに席にお着きなさい”。彼は非常に侮蔑的な口調でそう言った。だから私は彼に、私に対して礼儀を欠かないように求めたんだ。彼にはPSGをあんなふうに扱う権利はない。これが私が彼に言ったことだ。しかし、彼は忘れていた。

実際、(サルス主審が審判を務めた)オセール戦ではイビセヴィッチが退場になり、トゥールーズ戦ではPKに笛は吹かれなかった。もうたくさんだよ!私に殴られるかと思ったなどと言うのは邪悪で侮蔑的だ。34年間のキャリアの中で、私は一度たりとも誰かを侮辱したこともなければ、殴ったこともない。
試合前に握手した時、彼が私の挨拶に答えなかったこと、そしてハーフタイムに、彼が面と向かって私をあざ笑ったことも知っておくべきだ。審判にはそんな権利はない!

マリオは5分間に2つのファウルを出したが、私は警告は2つ目のタックルの後で十分だったのではないかと思っている。1つ目のプレーがフェアに見えただけなおさらだ。彼はボールに行っていたよ。
私が選手の配置を変えるためにテクニカルエリアから出た時も同じだ。それが退場の理由になるのか?毎試合、監督はエリアから離れるが、だからといって処分は下らないだろう!OM戦でリュボヤがデウーのタックルで怪我を負い、ヘイナウドはリヨン戦で負傷退場したが、一言もないじゃないか!マリオは金曜の夜、誰かを傷つけでもしたのか?違うだろう!」

(Q: フランスダービー2連戦の後パリに1万5千ユーロ、OMに1万ユーロの罰金が科せられたが?)
「もう一度言うが、PSGは頻繁に見せしめになっている。カーン戦でロールの退場はまったくそんな注目をひかなかった。今では単に、酷い目にあわせるためにそれを利用する者もいる。
リーグカップの時、ベロドロームで我々の受けた歓迎ときたら…OMの幹部達は通路で選手を脅し、レティジは頭にコインをぶつけられ、パリサポーターはありとあらゆるものを投げつけられ、我々はロッカールームに閉じこもらざるをえなかった。重大なことだよ!」

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