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2014.06.27

スアレスの件については、触れないのが一番洗練された反応ではないかとは思ったのだけど、彼が置かれた状況はさすがに気の毒な気がした。ウルグアイの試合はパリジャンがいるから観ていた程度だとはいっても。
笑いにして流してあげようというならそれはまた一つの優しさだけれど、それ結構スキルを要することなので、大抵は逆の結果…単なる嘲笑にしかならない。無責任な嘲笑は実際は真摯な批判より堪えたりするものだ。まして巨大化したインターネットでは。

自転車のスプリンターもそうだけれど、一流のゴールゲッターの多くはケタはずれの闘争心(それもまた才能)あってのものではないかと想像するし、これもまた並外れた精神力でアドレナリンをコントロールしているのだろうな、とは日頃思っている。
彼がイングランド戦終了後に感極まった様子で涙ぐみながらインタビューに答えているのを見て、ああエモーションの人なんだな、と思った。W杯のプレッシャーと疲労とピッチではお決まりの挑発的駆け引き。じりじりするような状況下でコントロールを失って、悪癖が出ちゃったかもしれないのは…いけないことではあっても事情は多少は汲めなくもなかった。個人的には。

ウルグアイに敗れた国(複数)には鬱憤と敗戦責任回避の必要があり、これから対戦する可能性のある国にとってはスアレスはいなくなってくれた方がありがたく、その周囲に面白ければいいという大多数の無関係のギャラリーがいて、メディアはなんであれ刺激的な文言で興味を煽ろうとする。(ただイタリアが抗議するのはまったくもって当然だとしても、イングランドな。英語の伝播力、メディア影響力を利用したいつものお手前と言えようか)

いずれにしても彼がやったことは、たとえばラフタックルで相手の脛骨と腓骨をまとめてへし折った(悪意が認められなければ不問同然の)とかではないし、まして人殺しでもないのだけど、これだけの大騒ぎになってしまえば社会的影響もあり、厳しい処分も致し方ないと思う。スター選手にはスター選手の責任がある。
まあ、'社会的制裁'とそれにともなう経済的損失を加算すれば十分すぎるほどだ。その間に膝をちゃんと治しな。

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