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2014.06.09

豪仏夏テストの話(2)

ミシャラクのクラブでの今シーズンを思えば、彼のパフォーマンスを批判しようという気にはならない。コンバージョンはパラに任せた方がよくない?と思いながら見ていたけれど、ミシャラクがそれほど簡単でない角度のそのキックを決めた時には、内心「ごめん」と謝った。
そもそもSOのチョイスは、31選手のリスト発表の瞬間からすでに論争の中心であった。

論争とはもちろんトラン=デュックの不在について。レギュラーシーズンを2位で終えたモンペリエで充実したシーズンを送った彼。PSAがリスト発表に先立って「現在好調の選手を当てにしている」と伝えたことで、トラン=デュックのリスト入りを予想する人も多かった。
プレッシャーの下でのキックに距離が出ないという課題はいまだ残っているとしても、彼自身いくつもの欠点を修正したことは評価されている。

しかしPSAにとっては、SOのヒエラルキーはゆるぎない。No.1はタレス、これは確定的。ミシャラクはキッカーであり、ハーフのどちらのポジションでもプレーできる。ベンチに6人のFWを置きたいスタッフにとって、このポリバレンスは重要な意味を持っている。

こうまでスタッフがトラン=デュックを避け続けるのには、なにかスポーツ外の理由があるのではないか?と勘ぐるジャーナリストがいても不思議ではない。
たとえば集団生活に馴染めないとか?などとジャーナリスト達は考えを巡らせるのだけれど、もっとも、トラン=デュックのクラブでのコーチであるガルティエは、毎週末彼のベストを引き出している…

ところでSOのポジション争いでは他にプリソン、ドゥサン、ロペズらも名前の挙がるところで、考えてみればPSAは今回選択肢の中で最も年齢の高いチョイスをしたことになる。
昨年末に十字靭帯を手術してそろそろグラウンドに戻れそうなロペズ君は、USAPがD2に降格したため先日クレルモンと契約した。つまり、パラと同じクラブである。

(余談ながら。Top14決勝にタレスとミシャラクが引き留められている頃、代表のトレーニングでパラがSOとしてプレーしたことから、「万が一の時には10番パラ復活では」とジャーナリストが色めき立つカオスな状況があったことを書き添えておきたい)

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