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2013.07.16

【自転車】 ツール・ド・フランス2週め

しかしシャヴァネルがカヴを引いてるなんて極楽特急的状況(個人的に)は、少し前までこんなものが見られるとは思ってなかったです。
自由人シャヴァネルの新境地というか、第13ステージでは、TTTのスピードで逃げるサクソ・ティンコフにかじりついたカヴを引き連れて(脳内BGM矢切の渡し)、リードアウトはさながら花道。ゴールに突っ走るカヴの背に「行けーッ!」とばかり手を振り上げる姿に、ほんの一瞬だけ「あのまま行ってもよかったのよ」と思ったのは本当。

その2日後の革命記念日のステージで、シャヴァネル含む逃げ集団のフランス人達は、自分達が逃げ切れないことは分かっていたそうだ。同国人の山岳賞を逃がし損ねたユーロップカーなどが代わる代わる引っぱるメイン集団に猛追され、彼らはついに6分以上の差をつけることができなかったから。
モン・ヴァントゥのふもとでタイム差は2分足らず。シャヴァネルは少なくとも7、8分のリードを必要としていたけれど、それでも単騎飛び出して伝説の山を登り始めた。

…もっともステージのその後の展開を見れば、逃げの選手達にはどのみち一縷の望みもなかった。
シャヴァネルはゴール後、優勝したフルームに「もっとゆっくり登ってくれたらよかったのに」と冗談を言ったそうだけど…そのフルームの圧倒的走りをまた目の当たりにした後で、ジャーナリスト達はもはや、マイヨジョーヌと英国のチームへの「疑い」をオブラートに包もうともしない。
休養日の会見で質問され、フルームは「ランス・アームストロングはいんちきをしたが、私はしていない」と答えた。

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もちろん具体的証拠など示されていない、ふくれ上がるばかりのドーピング疑惑報道の裏には、ここ2シーズンほどのスカイ無双に対するアンチ英国的空気も多少は影響しているのかもしれない。あの両国のやり合いはどっちもどっちではあるけど、第10ステージのフィーラース落車の一件で、カヴがメディアによる吊るし上げムードのあおりをまともにくらった面もなくはなさそうな…
だから、OPQSがカヴと「僕のフランスのチームメイト」との連帯を示そうとしたのには一定の意味があったんじゃないかな。チームにとってもツールにとっても。


もう過ぎたこととはいえ、第11ステージの個人TTまで話を戻すと…コース上でカヴが観客からおしっこかけられた話を真っ先に伝えたのは、ピノーのツィートだった。
「俺のアミ、マーク・カヴェンディッシュから、彼がコースの間中野次られて小便までかけられたと聞いた時は、俺は恥ずかしかった!! 言語道断だ!!」

ルフェーブル氏は、当事者間では解決したことだと主張した。
「マークはコース上で野次られ口笛を吹かれ、ある観客は彼に小便をかけた。私は見ていなかったが、彼のマイヨのにおいをかいだだけで十分だった。みんなマークが怒っていると考えたかもしれないが、彼はむしろ落ち込んでいた。彼はそんなことは予期していなかったんだ。
我々は昨日の出来事は済んだことだと思っていた。マークはツィッターや、彼が謝れるところならどこでも謝った。アルゴスではキッテルとフィーラースもその件は終ったと言った。もし必要なら明日、彼とフィーラースの握手の場を設けてもいい。私はマークを取り巻くこれほどの騒動は理解できない」

TTを最速タイムで走り終えたばかりのトニー・マルティンも、「解決すべきことがあるならマークとフィーラース間でやることであって、部外者が干渉することじゃない」と言い、起きたことについて「信じられなかった。僕にとってそれは自転車のファンじゃない。これが単独の行為で、また同じことが起きなければいいんだけど」、と状況を憂えた。(彼の前で妙なことすると逮捕されるゾ)

自転車競技には選手と観客の距離の近さ、すぐ目の前を通過する選手達を応援する美しい沿道の文化があるはずだった。
100回記念、少なくともそれはメディア(と山頂の客)にとっては祭りの最高潮…

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