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2013.07.22

【自転車】 もう1つの超級ステージ

アルプス連戦の間、ほとんど最初(シャヴァネルの逃げ確認)と最後(グルペット安否情報)しかちゃんと見てなかった…

山岳ステージ好きとスプリントステージ好きは、同じレースを見ているようで、実際は少しずつ違うレースが見えてるんじゃないかという気がする。私はスプリント好きだけど、ラグビーで言うならFW戦みたいなものかな、自分にとっては。ちょっと違うか。
ともかく選手インタビューをいくつか読んで了解したのは、スプリントとは殺し合いだということだね…

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超級2つを含む5つの山岳を登って降りてまた登る、長く厳しい第19ステージをグルペットがどう切り抜けたか…というのが、レキップのなかなかドラマティックな記事になっていた。

メイン集団はとっくに通過した、マドレーヌ峠の登り口手前。もう上空を飛ぶヘリの音も聞こえず、パラソルやアイスボックスを片付けて「まだ選手は残ってると思う?」などと言い交わす観客達の前に、ヨロヨロと近づいて来た最後尾の選手の影。(フィーラースである)
観客から憐憫の「ブラーヴォ」(熱烈な「アレ」ではなく)の声を送られながら、歯を食いしばって棄権選手収容車の前を進むフィーラース、この日1人目のリタイア。
(実際はフィーラースの前に、ガーミンのバウアーがその前の下りで落車して棄権してるみたいだけれど)

ドゥムランによれば、こういった過酷な山岳ステージでは、ついには1人ぼっちになるという強迫観念に襲われるらしい。
遅れた選手達が登りで信頼を寄せるのはもちろん、手厚くアシストされたスプリンター達。カヴやグライペル、キッテルを探し、そこにびみょんな連帯と独自ルールが形成される。役員達が目を離すや車の後ろに付き、何メートルか尻を押してくれるかもしれない観客を待ちわび…
しかしこの日は、なかなかグルペットが形成されなかった。

すでにグランドンの下りで落車したランタン・ルージュ、スヴェイン・タフトは、最高時速90キロで狂人のようにマドレーヌ峠を駆け下り、その姿はいっとき後ろに付いていたファン・ホセ・ロバトを戦慄させたという。タフトはカーブにさしかかり、地面に倒れて鎖骨骨折の痛みに身をよじるシーベルグの脇すれすれを通過した時も、ほとんどスピードを落とさなかった。
下りで猛烈に巻きを入れた後、アルベールヴィルが近づくにつれ、選手達はまたスプリントチームの周りに集まった。アルゴ船に同乗したコフィディスのクライマー、ルメヴェルは、しかしタミエ峠の手前で力尽きた。

この日、メイン集団の戦いから落ちてきてグルペットの面々と走っていたらしい孤高のエース、エヴァンスは、山岳遭難者達のひとときの協調の中で何を思っただろう。
グルペットがどうにかこうにかル・グラン・ボルナンに到着したのは、優勝したコスタのゴールの35分24秒後のことだったそうだ…

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