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2013.04.14

【ラグビー】

ル・モンドのベネゼクのインタビューについては、各クラブのミッドウィークの会見で質問に上ったようで、ラポルトやケサダさんら何人かのコーチ・選手のコメントが、動画にシンプルな注釈付きで報じられた。
ラグビージャーナリスト達も、論争を起こすのに自らが火の粉をかぶる気はないみたいだ。

ベネゼクはTUEの容認についてクラブは共犯関係みたいなことも言っているし、LNRが最近各クラブ宛にコルチコイドの過剰摂取などを警告する目的の手紙を送ったらしきことも例に挙げているから、クラブ側から何らかのリアクションがあるのは当然だった。
「こんな重大なことを証拠もなしに語るべきではない」byラポルト、というような。

もっともラポルトは2007年ワールドカップの時、「Top14では毎試合ドーピング検査があるが、南半球ではどうなんだね?イングランドでは行われていないようだが。いや彼らが薬物を使っているとは言ってないよ」、なんて軽口を叩いてRFUやNZRUのひんしゅくを買ったことを、私は覚えてるんだった。
あの時の発言が、軽卒を装って世論を喚起するためだったのかどうかは知らない。まあ、アンチドーピングはラポルトが閣外相時代に積極的に取り組んだ課題だったんだけど。

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ベネゼクの発言…特にウォーミングアップ中に心臓発作を起こした選手についての言及は、さすがに不謹慎と言われてもしかたがなさそうな、すれすれのものだったと思う。

それは昨年末、バイヨンヌの3列の選手に起きたこと。彼はベネゼクのインタビューが出た数日後、まだ25歳で現役を引退したことを伝えた。病因はまだよく分かっていない。
その選手はベネゼクの「いわれのない、失礼なほのめかし」を読んだ時は怒りを覚えたといい、「彼は僕のケースについてよく知っているんだから、僕の血液の分析を持って彼に会いに行ったら新事実を教えてくれるかな」、等ミディ・オランピックにコメントしたという。

ベネゼク自身も、一個人のケースを例に挙げたこと自体は後悔しているらしい。「自分の言葉はラグビー全体に向けられていたのに」、彼はそういって弁解した。
「サッカーと比較するつもりだった。サッカーでは心臓停止の犠牲になった選手達のケースがあったが、サッカー界は自問しなかった。ラグビーは悪い方向に向かっていると言うつもりだった」
ただ、ベネゼクは前言は撤回していない。バイヨンヌの選手の発言は、彼の誠実を自分に納得させるためのものではない、と言って。

私はそのミディ・オランピックの記事の全文は見ていないし、メジャー紙のサイトの多くは、報じたとしても選手が引退した事実程度にとどめていたと思う(デペシュはまあMidolの兄弟紙みたいなものだから)。目にした抜粋の範囲では、バイヨンヌの選手はこれを自分とベネゼク間の問題としてとらえているように読めた。ラグビー界の問題というよりは。
彼は、血液検査の結果に異常がなかったのなら、はっきりそう言った方がよかったかもしれない。ベネゼクの批判は実際は、十分な説明をしなかったラグビー界の上層部に向かっていたのだから。


ドーピングの方法がいたちごっこのように進化、巧妙化する中で、確たる証拠がなければ警鐘も鳴らせないというなら、それは事実上の黙認になる恐れもあろうと思う。もちろん今回ベネゼクは行き過ぎたところもあった。とはいえ、自転車ファンはすでに、レキップとランス・アームストロングの長くスリリングな「蜜月」をよく知っているだろう。(そこまでやるのかという)
お祭りなんだ、空気を読め。そういう風潮もあるかもしれない。私個人は、好きな選手が健康を害したり、目を見開いたまま倒れている姿なんて見たくない。何人かのサッカー選手がプレー中に発作を起こした場面を覚えているけど、それは本当に悲痛で恐ろしかった。

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