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2012.04.10

ハイネケンカップ準々決勝 "Un jour, on ira au bout"

Bjamesサラセンズ×クレルモン 3-22

「こんな試合を戦う時、こうして遠くまで大勢で応援に駆けつけてくれる観客を見る時、自分達がラグビーをやってる理由が分かる気がするんだ」(パラ談)

リーグのここ数試合の不調、大勢の怪我人、アウェイスタジアム。まったくの不利と思われたASMクレルモン・オーヴェルニュが、試合はおろか観客席まで制圧して帰ったというハイネケンカップ準々決勝でした。
本命の1つともみなされたトゥールーズ(いや、最近そんなに調子よくなかったのよ)が敗退した今、ただ1つ残ったフランスの希望であります。


ヴィカレージ・ロードに陣取った約2000人のクレルモンサポ、やりたい放題でしたなー(;´▽`)しかし彼らにはきっとその権利がある。
3たび欧州の準々決勝で敗退し、クレルモンはついに初の準決勝進出を果たした。

実際、フランスラグビーも中央山塊まで北上すると、応援の雰囲気も南西部とはちょっと違うような気がしますね。クレルモンサポのチャントの多くは、サッカースタジアムでもよく耳にします。「ジャンプしないヤツは○○サポじゃな-い!」「ここは俺達のホームだぜ!」etc.
Mont-Ferrand, allez, allez, allez! Ici, ici! Qui ne saute pas n'est pas auvergnat!!
全部やってあまつさえ後半にはラ・マルセイエーズの大合唱まで始めた。どちらのホームかわからないほど、声を振り絞って。
クレルモンがマルセル=ミシュランで40連勝してるわけですわ…彼らは間違いなく16人目のクレルモントワでした。

                        Laceg_2

前日のキャプテンランも休んでホテルにいたパラは、結局大事なくスタメン9番。ところでどこの肉が離れたんだっけ?
多少の情報攪乱もあったのか、本人が無理を押してるのかは分からないけれど(両方かな)、いずれにしても先週の初めの時点では、怪我で出場が危ぶまれた選手は何人もいた。ラパンドリ、マルジュー、シヴィヴァトゥ、ジラカシュヴィリ…
最終的には内転筋を痛めているヴォスルー(フォスルーと表記した方がいいんだろか)を除いて、不安視されていた選手は全員がイングランドへの遠征に参加しました。

10番スクレラは、キックオフから3分でたちまち負傷交代。ありがちなスクレラだったとはいえ、まあ結果オーライだ。
スクレラに代ったBジェームスは、その巧みなキックでインペリアルにゲームをコントロールした。スクラムで優位に立ったFWの努力を着実にポイントに変え、サラセンズを彼らの陣に押し戻す。

後半に入ってもクレルモンの流れは続き、44分にはリー・バーンがトライを挙げる。(それにしても本職のFBが安定した仕事をしてるというのは、心休まるものだのォ…いや当たり前のことなんだけど…)
Bジェームスは50分に、45メートルのDGも成功させた。(3-19)

クレルモンが2010年にわずか1点差でレンスターに敗れて準々決勝敗退した時、Bジェームスは最後の決勝DGを決めることができず、その瞬間に終了の笛が鳴った。
カメラがとらえた彼の表情は、ある意味敗戦のイメージを象徴してしまったのだけれど…だから、このサラセンズ戦は、ジェームスにとっても雪辱の試合だったのでした。


試合の終盤は、長い長いASMゴールライン前での激しい攻防。しかし黄青の壁は厚い(試合中タックルの成功率92%だったみたい)。ほぼ勝敗には関係なくなった時点でも、クレルモントワは頑としてトライを譲らなかった。
今季アウェイでは比較的固い試合をしているクレルモンですが、この重要な試合で、それはよく機能しました。

クレルモンのチームは今、バランスがいい。下部組織出の選手と外から来た選手。ベテランの経験と若者たち。国内と欧州の何度もの敗退を経て、メンタルのタフな選手も補強している。
ルージュリーは代表では批判もあったけれど、主将として成熟したなぁと思います。いくつかの印象的な突破、そしてとりわけディフェンスで模範を示した。
元クレルモンと代表のプロップの父と、元バスケの代表選手で現在は市の助役である母を持つルージュリーは、かつてASMの最悪の時期にもクラブに残った。その忠誠は人々を感動させたものだとサポは言います。下部組織から数えて、今季が黄青のマイヨで25シーズン目。


準決勝は4月29日、ボルドーのシャバン=デルマスでレンスターと対戦。
そういえばオドリスコル様たち愛蘭代表は、07年ワールドカップの時ここでキャンプしたのよね。のんべのアイリッシュにはうってつけのキャンプ地だと思ったものだった。当時。

                        Laceg_2

ところでこの試合の直前には、フランス2がちょっとしたサプライズなニュースを伝えました。事故にあった婚約者に付き添うためフィジーからクレルモンに戻らず、そのまま契約破棄になったナラガが帰ってくるというですね。
実際ナラガは、再びクレルモンとの2年契約にサインしたらしいス。


いぶし銀ネイサン・ハインズは私の中では必殺藤田まことなのである
Top14のトランペットがよく似合うのである

Clermonthcup4

Clermonthcup3

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