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2012.01.13

【ラグビー】 Top14第15節と、トゥーロン会長舌好調の巻

ボクシスというほとんど反則ものの補強により、上位の方では、そこはかとない「はいはいトゥールーズトゥールーズ」的空気が漂い始めているTop14。
この第15節も、最下位リヨンOUをホームで51-10という、「そこまでやらなくても」的スコアで圧勝です。

しかしこの試合でミロ=シュルスキが肩を負傷し、フランス代表には結局ナレが代わって招集という運びになりました。
モンペリエのDe Marco、トゥーロンのSamsonといった20代の選手達の名前もささやかれたけれど、PSAは35歳のナレの経験を選択した。PSAも就任後初のコンペティションでは確実に結果を出したいのだろう。

ただ、ちょっと気になるのはナレとアリノルドキの関係…というのは、アリノルドキがワールドカップ後にリエヴルモンを批判した時、ナレは彼の発言について「馬鹿げている」と苦言を呈した経緯があるから。
まあ彼らもラグビーマンだし…そこまで引きずりはしないだろうけれど。


そんなわけで、むしろ豪華な顔ぶれの残留レースに注目した方が見所の多そうな後半戦ではあります。ボルドーsugeeeeeeeとか(バイヨンヌ×ボルドー 20-27)、ビアリッツがアウェイでアジャンに勝って最下位脱出とか(6-15)、いろいろあるけど、まあ中継を観た試合のことを書こうと思います。

                        Laceg_2

クレルモン×トゥーロン 25-19
(YouTubeですよ~、とわざわざことわる理由があるんです)

トゥーロンはクレルモンのマルセル=ミシュランで勝ったことがないそうで、22敗1分けという数字が出ている。
ここ数試合のチームのパフォーマンスに怒り心頭のブジェラルから尻に蹴りを入れられ、トゥーロネは士気高く、マルセル=ミシュラン初征服を狙った。

クレルモンはスタメンSOのスクレラがやや緩慢なパフォーマンスで、実際24分のリスタートキックは10メートルも飛ばないミスキック。私はPCの前で「ハアアア!?」と目を疑ったけれども、それはクレルモントワも同じだったらしい。
キャッチしようとしたルージュリーとシヴィヴァトゥがまごつき、ボールを奪ったトゥーロンのLapeyreが独走してあれよあれよとインゴール。(6-13)

パラのPG(この日プレイスキックは8本中7本成功)で迫るクレルモン、ウィルキンソンのキック(5本中5本ミスなし)で突き放すトゥーロン。
51分、トゥーロンのゴールライン前でDスミスがノックオンを犯した。彼はクレルモンのパスをインターセプトしようとしただけに見えたけれども、レフェリーは故意のノックオンと判断し、厳しいイエローカードを出した。これが後々遺恨を残すわけですが…

トゥーロンリードのまま66分。スクレラに代わったBジェームスは、ハーフウェイライン付近でルージュリーを飛ばして、後方から回り込んたマルジューにパスを出した。
マルジューは翻弄されたトゥーロンディフェンスを突破して内に戻し、主将が逆転のトライでしめくくって、この日いくつか犯したミスを自ら埋め合わせました。(22-19)

最後の3分間、観客の声援に後押しされたクレルモンは、ピックアンドゴーをくり返しながらゴールラインに迫ろうとするトゥーロンに粘り勝った。
トゥーロンはそれでもボーナスポイントを獲得して3位。クレルモンは3位から10ポイント、首位トゥールーズから6ポイントで2位。


ルージュリーとオリオリがカードを出された小競り合いの時、とりあえずパラをひっぺがしてくれたメッシーナには感謝する。シックスネイションズだというのに規律委員会に呼びつけられてるわけにはいかんのです。

                        Laceg_2

私は試合終了の時点でネット観戦を切り上げたのですが、その後のインタビューを見ていたらしい現地ついったの皆さんが、「ブジェラルがまーたsodomie arbitrale とか言ってるし」というきなくさい話をしていて、これはメディアは来週1週間ネタに事欠かないであろうと思われました…


この試合の笛を吹いたのはムッシュ・ベルドス。すでに何度もリーグの年間最優秀レフェリーに選ばれている評価の高いレフェリーさんですが、たとえば2010年プレーオフのクレルモン×ラシンでは、彼のレフェリングがベルビジェの舌禍事件を引き起こしたことも記憶に新しい。

そのベルドスレフェリーのレフェリング、特にDスミスのシンビンにムカついたブジェラルが、ここ一番でうまいこと言わないわけがなかった。
「私がレフェリングにカ*を掘られるのは2010年準決勝のクレルモン戦が初体験だが、今夜2度目を経験したところだ。最初は痛いが2度目も痛いようだね。皆、YouTubeではなくYouPornで映像を見直すのではないかな」


訳これでいいんだろうか…。実を言えば私は結構笑ったんだけど、この品のない発言に激怒したルヴォルLNR会長は、速攻でブジェラルを規律委員会に召喚することに決めた。
その一方でブジェラルは、レフェリーが謝罪するまで自分の発言は撤回しない、と強硬姿勢を崩さない。

またも騒動に巻き込まれたベルドスレフェリーは、責任を感じたのでしょう、異例なことだとは思うけれどあのイエローカードはミスだったと認めた。もちろんクレルモンの不利に働くようなミスもあったとつけ加えた上で。ルージュリーのスローフォワードとかシンビンとかのことかな。緊張した試合で、ムッシュ・ベルドスのレフェリングは確かにちょっと「らしくない」感じだった。
これで一定の勝利を収めたと考えたであろうブジェラルは、ベルドスの姿勢を高く評価し、「彼は少なくとも1つミスを認めた。だからもし自分が彼を傷つけるようなことを言ったのなら、すぐに取り消して謝罪する」、とだいぶん態度を軟化させたのでした。


ブジェラルはこのように一応謝罪の意志は見せたものの、ルヴォルLNR会長にとっては、「ブジェラルが侮辱したのはムッシュ・ベルドスではなくラグビーである」…ということで、ブジェラル召喚は25日に決定。(-人-)
レフェリー批判に対する処分では、シャバルのサスペンション60日(異議申し立てで条件付き10日に軽減)という前例がある。30日間観客席隔離という前科もあるトゥーロン会長に、今度はいかなる処分が下るのかは知らない。実はブジェラルはその前に、自分の発言を「下品でいやらしい」と形容したルヴォルにもかみついていたのです。

「下品とはそんなものじゃない。下品というのはだな、彼(ルヴォル)のオフィスに1993年のブクリエを飾るようなことだ。我々はあれがどんな状況で獲得したものか知っているのだからね(当時ルヴォルが会長だったカストルが、誤審で取ったタイトルらしい)。下品とは、私がフランスラグビーの頂点で行われていることを知っているのに、ラグビーの最優先の利益で私を召喚することだ。下品とは、誰かの陰口を言いながら、テレビカメラの前ではその人と微笑んでみせるようなことだ」

(ノ∀`)アカーン

今週の騒ぎの外で、パラはこんなコメントをした。
「(ブジェラルの発言は)面白いし、うまいこと言うなぁと思うよ。それはそれとして、そのことは僕には関係ない。僕は選手だ。僕達は試合をして、その後で舞台裏で起きたことは、僕達にはかかわりのないことさ」

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