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2011.12.02

【ラグビー、ちょっと闘牛】 Le Fils à Lulu (映画化決定)

Top14の一部クラブのロッカールームで流行性耳下腺炎が蔓延したため延期になっていた試合が、ぼつぼつ行われています。
巻き添えをくってスケジュールが過密になってしまった欧州カップ組はブーブー言ったりしていたのだけれど(ガルティエとか)、いやーあれは感染には十分気をつけた方がいいと思うな。

リヨンOU×モンペリエは、モンペリエが主力の何人かをベンチに温存しながらもLOUを圧倒して勝利(10-30)。順位も11位から8位に浮上です。

                        Laceg_2

Lucien2ビアリッツ×バイヨンヌ 21-19

当初、今回で100回目を迎えるバスクダービーは、11月5日にサン・セバスチャンのアノエタで華々しく執り行われるはずだった。
しかしやはり延期で、この火曜にいつものビアリッツのホーム、アギレラで開催されました。

試合の前の話題はというともっぱら、抜き打ちドーピング検査を3回ブッチしたユジェが、FFRの言い渡した3ヶ月の出場停止が明けてグラウンドに戻ってくることでした。
もっともこの件は「以上終わり」ではなく、国際的なアンチドーピングの規定じゃ普通2年なんですけどー、という立場のAFLDが改めてユジェを聴取するようなのだけど…
まあ、そんな話を吹っ飛ばすような前代未聞の椿事が、この記念すべき試合の間に起きていたのでした。


モンペリエ同様、成績不振と延期による過密日程に苦しんでいるビアリッツですが、ダービーは他のどの試合とも違う特別なもの。
先週末のラシン戦ではアリノルドキ、バルセラ、ラカフィア、トライユを温存までして(もちろん負けた)、この一戦に臨んだ。

試合は最初から緊張していた。前半7分にバイヨンヌのトライかと思われる場面があったのだけど、実はその後ろの方、中継カメラのフレームぎりぎりの22メートルライン付近で、モールの後ビアリッツのアリノルドキがバイヨンヌの3列Marmouyetに殴られ、すでに両者のケンカが始まっていた。
トライそっちのけで両チームの乱闘が拡大する中、アリノルドキは目を疑ったに違いない。気づくと目の前には大のラグビーマンを相手に大立ち回りを演じる自分の父親がいたのだから。

アリパパ、リュシアン・アリノルドキは、あの地方では「ガラシ(サン=ジャン=ピエ=ド=ポルのバスク名)のリュリュ」のあだ名で知られるご当地有名人である。
彼は息子が殴られるのを見て思わずグラウンドに駆け下り、息子を助けようと(…仇を討とうと?)乱闘のただ中に突入。が、不審な乱入者とみなしたバイヨンヌのボイエが、たちまちおっさん相手に容赦のないきれいなタックルを決めて瞬殺。パパは息子のチームメイトであるオーギュストになだめられながらグラウンド脇に誘導され、そのままスタジアムの警備員に連れ出された。
(動画は1つ前のエントリにございます…)

この日のレフェリー、アイルランドのムッシュ・フィッツギボンは、結局Marmouyetのアグレッションについてペナルティを取り、バイヨンヌのトライを取り消した。
試合は最後の最後、80分にPeyrelongueが勝ち越しのPGを通して、ビアリッツが21-19でダービーを制した。…つまりあのトライが認められていればバイヨンヌが勝っていたかもしれなかったわけで、バイヨンヌ側の怒りはおさまらない。

ロッカールームから出てきたばかりのバイヨンヌのマネージャー、ガジャンはカンカン。
「嘆かわしい行動だったと思う。誰もがこれはガラシ対バルドスのカデットの試合かと思ったことだろう。我々は誤審で1トライを失い、それが試合に影響を及ぼした」

悪いことに、このビッグマッチにはLNR会長のルヴォルも観戦に訪れていたのでした。彼が言うところの「プロラグビー初」の出来事を目の当たりにして衝撃を受けたルヴォルは、「リーグは調査を開始する」と揺るぎなく伝えた。

                        Laceg_2

ご乱行から一夜明け、パパは自らの行いを深く深く反省し、全ラグビー界とラグビーファンの皆さんに向けて謝罪したがった。「私はどうかしていた。自分で自分が情けない。許されない行動をとってしまった」
パパは息子に合わせる顔がなさすぎて、まだ電話もしていないことも打ち明けた。

一時はバイヨンヌの会長が告訴も口にしたものの、ビアリッツ公式サイトにアップされたパパの謝罪を受けて、パパを訴えるのは止めたらしい。しかしバイヨンヌはビアリッツに対しては依然LNRの厳正な処分を望んでいるわけで、実際LNRはビアリッツを規律委員会に召喚することにした。
話によると、ビアリッツには46,000ユーロまでの罰金と、最大2試合のホームスタジアム使用禁止(ってことかな)の恐れがあるという。


アリノルドキのチームメイトであるチオンは、笑い話にする方がよかった。
「ちょっとクレイジーだったけど、それがダービーってやつさ。自分の息子が2人の男に殴られていたから、グラウンドに入ってしまった。まあ滅多にないことだけどね。あんなのを見たのは初めてだよ。イマノルも何が起きたかよく分かってなかったんじゃないの」

息子の方のアリノルドキもまた、コミュニケを出した。
「僕は今、自分の家族とクラブの間で引き裂かれて、立場としては最悪だ。ハイレベルでプレーするスポーツ選手として、僕は父のグラウンド乱入を残念に思っている。15年のキャリアの間、父は試合の間ずっと僕と一緒にいたけれど、一度も、ラグビーの価値に反するような振舞いをしたことはなかった。
息子としては、何もかばうつもりはなくても、僕はそれぞれが自制を示してもらいたい。最後にバスク人として、この残念な出来事が、僕達両クラブ間のよからぬ敵対関係の中に残ることがないように、と思っている」


うーん、何よりこれで、LNRがファンの試合後のグラウンド立ち入りなどに対して、必要以上に厳しくならなければいいんだけどな…
で、関係ないけど、この試合は今お暇な前フランス代表監督も観に来ていたようで、彼が古巣ビアリッツを応援していたのか、それとも弟さんがFWコーチをやっているバイヨンヌに肩入れしていたのかは知らないのだけど、ともかくワールドカップ後にアリノルドキから「いなくてもいい」とまで言われてしまったそのマルク・リエヴルモンが、何かコメントを残していたかどうかまでは伝わっていない。

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というかパパ、畜産家ではないですか!? まー、よく赤牛のような立派な息子さんをお育てになったわ…

何かいろいろあってむしゃくしゃしてもいたようだけれど、あれだなー、楽団、情熱、お祭りの空気…パパはもしかするとバスクのフェリアと同じような気分になってダービーのお祭りを観てたんじゃないのかな、なんて思ってしまう。
闘牛場では、闘牛士が牛の角にひっかけられたりした時、マネージャー等までもが咄嗟に何も持たず助けに飛び込んでいくことがある。そんな光景を見るようでしたよ。

そして闘牛場にはいつも、父と息子の物語がある。観客席やカジェホン(砂場の外側の通路)で見守る父親に帽子を渡し、牛を捧げる闘牛士たちの。

Lucien

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Comments

Winのラップトップがクラッシュしてしまって、、、前にカキコしようと思ってた下書きが無くなっちゃった。只今、入院中。。。i Macはいまいち入力がなれない。今の時期、アルミニウムのキーボードが冷えるっていうのも原因なんですけどね。シモヤケできちゃって。。。猫用コタツの電源を入れ忘れたら、猫ちぐらに三匹ぎゅうぎゅうになってました〜

スープストック東京の店舗にフライヤーがあり、HPも復活、計画倒れにはならなかったみたいです。ででで、、、トゥールーズのは未定のようですが、街の紹介には“カスレー”が出ております!!(カスレーは赤ワインで流し込みたいから、お持ち帰りかなぁ)今は、『豚とレンズ豆のスープ』

別の記事みていたら、カスレーは丸二日煮込んで減った分は、脂を注ぎ足すそうです。。。

バスクに到るのは、春か初夏でしょうかねぇ??バイヨンヌとビアリッツってラグビー以外ではどうなんでしょう?私はシーズンオフのビアリッツしか知らないので寂れたイメージで、食事をするならバイヨンヌでガッツリって感じかな。私は、牡蠣がダメなので、それ以外なら大丈夫。5回程当ってる(うち1回はフランス)ので、もう食べちゃダメなのだ。

Posted by: みるふぇ | 2011.12.03 at 01:28

あら~…年末の慌ただしい時に限って壊れるものってありますね。私はぎりぎりで年賀状作ってる時にプリンタが逝って、あれは泣けたなー。
シモヤケできるほど冷たいんですか!買い換えでもMacは止めとこう。

そういえば、先日いただいたコメントが1つ違うフォルダに入ってしまってて、すみませんでした。次朗くん、それからいい子にしてますでしょうか。
いいなあ、猫団子、いいなあ~。

>スープストック東京
お、復活ですね!近くにあるから行ってみようかな。でも店舗でメニューが違いそうな予感。
オーヴェルニュでも南の方なんですね。これで第二弾とは、壮大な計画になりそう…

バスクだと、海の方の料理は夏向きっぽいかもですね。
私はビアリッツの夏はサーフィンのイメージ、バイヨンヌの夏はフェリアのイメージかな。行ってみたいな…

>カスレーは丸二日煮込んで減った分は、脂を注ぎ足すそうです
(;´д`)ヒー 最終的には水分があらかた脂に置換されるのですね。自分やっぱ海外移住は無理だ…

フランスでカキにあたるのはありそうな気がするんですが(たしかいっぺん原産のを全滅?させてますよね…)、日本で4回ですか?体質になってしまったのかな…
私はまだあたったことはないのですが…というか食中毒自体がほとんど経験ないのですよね。山間部育ちだと、鮮度ヤバめな海産物に強力な耐性のある人が歴史的に残っているというsweat01

Posted by: つき | 2011.12.05 at 00:35

ラップトップのMacは問題ないと思うのだけど、キーボードに張られたアルミニウムが暖まったら一大事でして冷えるのみ。あと、ワコムのペンタブもとても冷たい。暖房が効いていれば問題ないのでしょうが、我が家は猫暖房なもので。。。。Winのラップトップ、入院する際、設定するコンピューター名を指示しなきゃならなかったんですが、ミラニスタだったら大笑いだろうなぁ。赤黒ボディに『BillyCostacuruta』です。ちなみにMacは『Paolo』だ。

>スープストック東京
すべてがすべて「なんちゃって○○」だから期待はしないけど、、、本場カスレーより、なんちゃってカスレーの方が口に合うと思う。バスクはなんなんだろう??ピンチョスとか焼き物系とかデザートしか思い浮かばない。強いて言えば、パプリカとか唐辛子??タコを使ったらガリシア風だしなぁ。楽しみにしよう。あああ、、、パンプローナでだったかな?闘牛の牛さんのシチューを食べた。

フランスの牡蠣は、一度全滅して、その病気に耐性のある日本の牡蠣の子貝?を輸入して養殖を再開して、その後、日本だかオーストラリアだかから養殖されていたフランス種の小貝を逆輸入したような事を聞いた事があります。牡蠣は生命力が強くて水揚げの後、ひと月は生きていて数百年前のパリでも食べられたとか??殻付きなので、東京やその近郊のより鮮度が良いと思う。その時の前は、連日、朝昼晩おやつに1ダースづつ食べてたけれど問題なかった。私が牡蠣臭くなっただけで(爆)やっぱり、量食べると当る確率も高くて毒は身体に残るそうです。最後に当った時、同僚に「そのうちオイスターソースでも当るようになるから食べない方が良い」と脅された。実際そうみたいです。

Posted by: みるふぇ | 2011.12.05 at 17:26

どの言葉が、引っかかったのかなぁ?

Posted by: みるふぇ | 2011.12.05 at 17:27

なんか今、私のコメントもはじかれました(;´д`)
タイプパッドちょっと変ですね。

>赤黒ボディに『BillyCostacuruta』です

もしかしてそのラップトップ、結構な年季ものでは…?ビリーいい男でしたねえ。
最近イタリアも存在感のある(いろんな意味で)ディフェンダーが少なくなってきて、ちょっと残念。


こってこてのフランス地方伝統料理は、日本人にはちょっとキビシイかもですね。けっこうすごい食材あるでしょう?
バスク風スープというとシーフードのからいやつ?、と思ったのですが、山の方だとまた違いますよね。楽しみです。

闘牛、召し上がったんですね!フェリアに出た牛だったのかな。もしかするとアリノルドキが追い込んだ牛かも…
しかし固そうですね。煮込めばそれほどでもないのかな。

>日本の牡蠣の子貝?を輸入して養殖を再開して

日本の稚貝だと聞いたような。今回の震災の後には、フランスが恩返しのために三陸のカキ養殖業を支援してくれたというようなニュースを読みました。

カキの中毒はウィルスのせいと思っていましたが、ソースでもあたるとすると、それだけでもないのかな?あるいはソースにもウィルスの毒が残って…
もしかすると、すでに一生分のカキを召し上がったのではないでしょうか。

Posted by: つき | 2011.12.06 at 03:08

書き込めるか、てすと。
分量のせいかも…

Posted by: つき | 2011.12.06 at 03:30

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