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2011.11.04

【ラグビー】 ワールドカップいまさらまとめ

フランスのラグビーファンが、帰国した代表をまるで優勝チームのように出迎える光景はよかったですよね。
このワールドカップは選手達のラグビーの冒険譚であるだけでなく、人間としての冒険でもありました。その象徴が、オールブラックスのハカの前で全員が手をつないだあのパフォーマンスだったわけなのね。

トンガ戦の後。それがフランス代表のワールドカップの転機だったと、選手達は共通して認めてます。
現状に危機感を抱いて選手同士結束の必要を感じた彼らは、試合翌日の昼に急遽いわゆる3e mi-temps(3番目のハーフタイム)をセットした。食事とアルコールの制限はひととき忘れ、和やかな空気の中腹を割って話したという。

「トンガ戦の後は、僕達自身が責任を引き受けた。僕達はスタッフに期待しすぎていたのかもしれない。もっと団結しなければいけないと思った。僕達は試合後ロッカールームに戻ってすぐ、集まって面と向かって話し合った。その翌日にはみんなで飲んだよ。酒が入るともっと話しやすくなるものだしね」
(ザルゼウスキ談)

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Maxwc2011さて誰にこのワールドカップをまとめてもらおうかと思い、ここはまずメダール君にお願いすることにしました。
期待ほどの活躍はできなかったかもしれないけど、まあ彼みたいなタイプ(1人の世界に没頭する時間がたぶん必要な)には、この種の団体生活の規律はきつかろうとは思う。

トゥールーザンが今回のキャンプで5㎏落としたとかいう話を聞くと、まああそこのクラブはゆるいんだぬとは思うけれど、あの自由人たちを束ねて結果を出しているノヴェっさんは、たぶん彼らのことがよく分かっているのだろう…いい気分でやらせとかないと駄目だということが。


「ちょっとではあっても、負けたのは悲しいけど、フランス代表の真の顔を見せることができて満足だよ。ヒロイックなパフォーマンスで終われたのはすごく幸せだ。まあ、勝てたはずだとは思っててもね。
この決勝は16対15で行われた…仕方ないさ、それも人生ってやつだよ…

決勝進出は目標だった。初めのうち僕達はちょっと慢心してた気がするし、それでトンガに負けた。僕達の一番がっかりな試合だ。
時には自分達がやっていることがよく分からないこともあった。全方面から批判されたことも理解しがたかった。

(Q:決勝は別として、このワールドカップで忘れられない思い出になりそうなのは?)準々決勝でイングランドに勝ったこと。それと、なんで?と思われるかもしれないけど、トンガに負けたこともね。あれは何かのきっかけになったよ。
パドルボードのシーンのことも忘れないだろうな。寒いわ雨降るわ風は吹くわ波は高いわでさ、つまり僕達は風邪をひいてたかもしれないし、ことによると溺れてたかも…

僕達はたくさんのことを学んだ。またFBでプレーできたのは嬉しいよ。ウィングだとちょっとフラストレーションがたまっちゃうんだ。
もっとトライも挙げたかったな。イングランド戦で1トライ挙げて気は楽になったけど、満足はしなかった。自分のパフォーマンスより、チームのパフォーマンスに満足してる。

外国のメディアから興味を持たれたこと?目をつけられるような時は、グラウンドで思うままプレーするのに与えられる自由は少なくなるものなんだ。ずる賢くなって、回避しないとね。
あれはお世辞だよ。僕のもみあげよりパフォーマンスを覚えててくれるといいんだけどな。

(Q:トンガ戦の後の3e mi-tempsであなたの演じた役割は?)大勢に従ってご馳走になりましたよ~。あの食前酒は本当に、僕達のヒストリーの流れを変えたね。僕達は大いに笑って、壁も取り払われた。大事なことを言い交わして、裏で手を取り合って団結した。
もし僕達がトンガを破っていたら、イングランドに勝ててたかどうかは分からないな。

僕達は困難の中で助け合い、励まし合った。僕達のチームは精神を鍛えられて、そのおかげであそこまでたどり着けた。このチームの精神は失われることはないだろうし、僕達の共通の思い出は一生色あせないだろう。またみんなで会えたらいいよね。

僕達とリエヴルモンの関係は、いい時もよくない時もあった。それはまあ全部ロッカールームにしまっておかないとね。
早く帰国したいかって?うん!トゥールーズに飛んで帰って、家で独りきりになりたいよ。できれば友達や家族に会いに出かけたいし、クラブに戻って、うまいリブロースを食べるんだ。でも気をつけて今の体型をキープするようにするからね!」

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Harimarc一方、帰国後すぐミディ・オランピックの取材に答えたアリノルドキは、既に報じられていたような選手達とリエヴルモン間の緊張関係は事実だったと認めました。トンガ戦の後には、両者の決裂さえ起きたことも。

アリノルドキが早くも日本戦の後でリエヴルモンから批判を受けたと伝えられた時、RMCのコメンテーターの誰かが(誰だっけ…)、彼らは同じビアリッツに住んでいて知った仲だから、承知の上だろう的なことを話してた記憶があります。
多分そのことだろうと思うけど、アリノルドキはリエヴルモンとの関係をあくまでも否定したがった。その種の誤解は、彼にとってはしごく不本意だったと見えます。僕達は親しくもないし、彼と2人で話し合ったことなどない…

「彼は公の場でチームの内々の話をぺらぺらしゃべった。チーム内では誰も、それが当然だとは思わなかった。トンガ戦以降、僕はもうマルクの言葉を重視しなくなった。僕達(選手)は団結することに決めた。この冒険は僕達のもの。30人の男達の美しい物語でなければならなかった。僕達には彼から解放される必要があったんだ。
彼は経験不足で、距離を置いて考えることができなかった。僕達をしょっちゅう責めたりもした。彼はもうお手上げという感じに見えたよ。僕は彼がいなくなってもどうとも思わないだろう」

とりわけ選手達がスタッフ抜きで団結したのを、リエヴルモンがサッカーワールドカップ代表のバス籠城事件にたとえたことは、彼には許せなかったんじゃないかな…

私はもう08年秋のテストマッチのエントリで、リエヴルモンはあんな発言をしていては選手の信頼を失うのに、と書いた記憶があるけど、リエヴルモンの放言癖は結局彼を孤立させた。
でも私は、彼と選手達の軋轢無くして彼らが決勝に勝ち残り、あのような勇敢な戦いを見せることができたのかどうかもまた分かりません。フランスのことだからね。


ザルゼウスキと一緒にRMCのモスカート・ショーに出演したパペにとっては、もう次のページは開かれている。
「今さら言ってもどうにもならないさ。彼はもう代表監督じゃないんだし、蒸し返す必要はないよ」

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