【ラグビー】 3Dフランス代表と、ネズちゃんの運命
そのユジェ事件が起きる前の、今週のマルクシ。
月曜、ルージュリーが一部のトレーニングを再開。火曜の会見で、リエヴルモンは彼の回復には楽観的で、アイルランドとの親善試合(13、20日)に出る可能性もあると言っている。
膝を打撲したクレールは軽い手術を受けて、木曜にはランニングを始めた。
この間までトゥールーザン、まろやかなスクレラはここまで1.5~2キロの減量。
火曜の朝、フランス代表のBK達は、グラウンドに置かれた2つの黒いアタッシュケースを囲んで集まっていた。ケースの中から出てきたのは、ごっつい黒サングラス…?実はこれ、ストロボスコープ採用のハイテク・アイウェア。
視界の一部をさえぎることで、ボールへの集中を高める狙いだという。すでに2年前のシックスネイションズの準備でテストされたもの。
効果については一部懐疑的な声もあるとしても、スクレラは一定の評価をしている。
「より以上の集中を強いられる。僕は最初のパスを顔面で受けた。それからはもっと気をつけてるよ」
もっともこの日、記者達からは3Dメガネとか『メン・イン・ブラック』などとも言われたこの遊び心あるトレーニングを行ったのはBKだけ。
スリークォーターがキャッキャウフフしている間、グラウンドのもう半分では、FWたちがいつもどおりのエクソサイズで黙々と大粒の汗を流していたのである。
しかしFWも今度、このアイウェアを着けてトレーニングさせてもらえる機会があるらしい。つまりそれはラインアウトの練習です。…いい思いつきだ!
もちろんフランス代表のエンブレムはニワトリ。しかし今週、マルクシには新たなマスコットが加わった。
月曜、代表きっての動物通といわれるピエールは(単に育った家が動物園だというだけですが)、ボネール、ナレと連れだってペットショップへ行き、籠に入ったネズミを一匹連れ帰った。
「白黒ですごくかわいい」、とピエール。
なんでまたネズミ?というと、先週ファルゴで選手とスタッフが賭けをした結果が関係しているらしい。賭けの内容は定かでないけど、ともかく負けたのはフィジカルトレーナーのアルボ氏だった。
(おそらく愛護的見地から)マルクシの面々は口が堅いようだけれど、どうも話の様子だとその賭けは、負けた人がネズミを食べる、というものだったんじゃないかと思うんだ…
実際この件で記者から尋ねられたリエヴルモンは、「生のネズミ?それとも焼いたネズミ?」とすっとぼけた。
"ラタトゥィユ(まずい軍隊食という意味もあるそうだ)"、"プランチャ"、"バーベキュー"などと呼ばれてかわいがられているこのネズミを、選手達は13日にアイルランド代表と対戦するボルドーに一緒につれていきたいらしい。予言ができるのかどうかは知らない。チュー。
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