【フランス闘牛、スペイン闘牛】 金のトレロ、銀のトレロ
で、09年のサン・イシドロと思われる映像を見ました。モランテとセバスティアンとタラバンテ、牛はガルシグランデ。セバスティアンが耳を1枚ずつ取ってグランド・ポルトを果たした闘牛。
何より1頭目は、パセが2回以上つながりそうにない牛をよく導いてみせ、観客に感動を与えた。フランス大使は大喜び、リンコンも惜しみない拍手を贈り、エレナ王女も立ち上がってハンカチを振る。
ラス・ベンタスでのグランド・ポルトはやはり特別なものなんだろうね。セバスティアンは2頭目の耳を受け取り、その耳にキスをした。今は引退したバンデリジェロのクーロ・モリーナと抱き合って喜んでいるところを見ると、ぐっときてしまう。
自転車レースのスプリンターの勝利が彼1人のものではないのと同じように、マタドールもクアドリージャに支えられている。モリーナが引退するとき、彼はセバスティアンとの関係についてこんなふうに語っていたのだった。
「セバスティアンとの間には常に敬意があり、彼は私をバンデリジェロとしてではなく銀のトレロとして接した(訳これでいいんかな…)。この素晴らしい関係はこれからも続くだろう」
この午後はモランテのバンデリジェロがコルナーダされて医務室に運ばれ、モランテは闘牛場の門を出ると真っ先に彼の様子を見に行った。
ところでタラバンテくんは、どうもおっさま達の話につきあわされやすいタイプなのか、この日もセバスティアンのカポーテの間モランテにつかまっていた。
どうでもいい話だけど、たまたま見たちょっとお若い頃のモランテがさりげなく関根勤であったことを考えれば、今の彼が藤岡であるのも納得がいこうというものである。
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