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2011.05.16

【ラグビー】 青春のチーム

しかしカストルはホームで滅法強いよなー、と思っていたら、今季はここでまだ無敗だったんですね。Top14プレーオフ、カストル×モンペリエは、スタッド・ピエール=アントワン満員御礼で始まった。
よく"16人目"という言い方をするけれど、ここの観客は本当にそうだ。

カストルは開始後5分のディアラのトライで試合をペースに乗せ、FW戦で優位に立つ。しかしあきらめないモンペリエもよく対抗する。
ディシプリンを欠くカストルのファウルを、アルヘンのキッカー・モジャノ(モヤノ)が確実にポイントに変えて、若きモンペリエランのメンタルを支えたと思う。彼は7本中6本を成功させた。
今季アウェイで計27トライを挙げているらしいモンペリエではあるけれど、この難しい試合で、彼らの得点のすべてはモジャノの右足から生まれた。

対照的に、Top14最多得点ランクの現在首位、カストルのトゥレは、らしくなくこの日3本のプレイスキックを外した。
正確無比なキックと独特のフォームで"ロボコップ"とあだ名されるトゥレ。モンペリエが終了直前の77分にカストルに決定的なPGを与えたとき、おそらく観客席のモンペリエサポの誰もが「終ったぽ」と思ったんではないだろうか。彼なら決められる位置だ…。しかしトゥレの決勝のキックは、ポストのわずか左を通った。

終了の笛が鳴った瞬間、モンペリエベンチの全員がグラウンドに飛び出してきた。飛び跳ねないやつはモンペリエランじゃない!抱き合って喜ぶ選手スタッフと、涙ぐみながら1人1人を迎えるガルティエ。最終スコア、17-18。
彼らは28日、マルセイユでラシンとクラブ史上初のリーグ準決勝を戦う。

                        Laceg_2

実はこのプレーオフの前、ガルティエはここ最近の"ある論争"の片隅をほんの一瞬かすめて通った。
カストルといえば、つい先日シャバルが、「LNR会長ルヴォルの元クラブだから優位なレフェリングを受けている」的な発言をして大騒ぎになったばかりですが、ガルティエもまた、試合のレフェリーMaciello氏についてこんなふうに牽制した。

「M. Macielloが素晴らしい試合をしてくれるといいんだが。彼が周囲のプレッシャーに影響されないことを願うよ。ジャック・フールーは言ったものだ。"このレベルでは、いいチームよりいいレフェリーに価値がある"。リーグ戦の時(43-29、カストルの勝利)我々は14回罰され、カストルはたった7回だった。我々に出されたイエローカードをお忘れ無く。
我々は彼のレフェリングを研究した。彼と敵対するのではなく、彼と共にプレーするよう努めるつもりだ。私はレフェリングについては試合の前に話す方がいい。試合の後では遅すぎる。試合の鍵の1つがそこにある、いや、それこそが試合の鍵だ」

少し前まではしばしば残留レースに参加し、決勝フェイズを戦うことには慣れていない両チーム。実際のところ、このプレーオフはファウル連発で判断の難しい試合になった。
イエローカードがカストルに1、モンペリエに2。モンペリエは前半の終わりに、厳しめなペナルティトライを取られた。

                        Laceg_2

モンペリエでは今季、契約が満了する主力選手達に多くのオファーが舞い込んだ。中でも、ゴルゴゼとトマがトゥーロンの高額オファーを蹴って、このチームの"仲間達"とプレーを続けることを決めたのには、少なからぬ人々が驚いた。

2人のコーチ、ガルティエとベシュは、下部組織出身の若手選手を軸とするよく連帯したチームを作った。厳しいと評判のガルティエのかたわらで、ベシュは選手達に対して父親のような役割も演じていたらしい。
責任を任された選手達は、口々にプレーする喜びを口にした。
平均年齢26歳と少し。カストル戦の後、ロッカールームはまるでカデットみたいな雰囲気だった、とトラン=デュックは言う。

「このチームはちょっと、いつも馬鹿やって騒いでばっかりいる若者のグループみたいなものさ(笑)。とてもよく連帯したチームだよ。仲が良くってね。僕達は共に過ごし、共に戦いたい。カストル戦は本当にチームの勝利。僕にはそれがさらに嬉しい」
(ウドちゃん談)

モンペリエの冒険は続く。そこにフランスラグビーの希望を見る人もいるでしょう。
Allez les Petits! 行けるところまで。

Montpelliercasters

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Comments

ムッシュー・マシエロのことは大好きなんですけどね、ちょっと古い審判で、あまり上手くないんです。それでたまに、言い訳がましい調和笛を吹いたり。
今回のはガルチエの戦略勝ちでしたね。マシエロが鍵になることをしっかりと見極めて、先手を打ってプレッシャーをかけておいたことによって、「楽な」ホーム贔屓で審判をすることができなくなってしまったのだから。

強いわりにテレビ放映の少ないカストルは、ひさしぶりに見ましたが、ほんとに強かったですね~。
敗因は予想外のトゥレの大崩れと、フッカーのボネロの4枚くらいイエローカードいただいてもいいくらいの大荒れですか。。。残念です。

準決勝の審判は甘くないだろうけれど、モンプリエにはがんばって欲しいですね。
ちっちゃいと言えば、ブノワ・パイヨーグ!かわいい~。

Posted by: machvili | 2011.05.16 at 23:42

古きよき時代のレフェリーさんなのですか…調和笛はご遠慮願いたいですよね、ややこしくなるから。

ガルティエの牽制は時節柄ぎりぎりかなー、と思いましたが、メディアもサラッと流した感じで、よかったです。知将ですよねー。
カストルのコーチが勝手知ったる仲(なんですよね?)だからこそかもしれないけれど。

準決勝ではまた、前のラシン戦のレフェリングの件で何か言いますかな?相手がベルビジェだといろいろめんどくさいけれど!
ラシンはむしろシャバルは出さない方がいいような気もしますね。レフェリーの心証的には。

カストルの強さはある程度必勝パターンが確立してるとこじゃないかとも思うんですが、その点トゥレの不調は痛かったでしょうね。彼であってもプレッシャーはあったのかなと…

パイヨーグ、出てくるたび「壊されませんように!」と祈ってしまいます!

Posted by: つき | 2011.05.17 at 18:35

私もこの試合見てましたが、モンペリエのWTBは素晴らしかったです。アルゼンチンの選手なんですね。
準決勝は楽しみです。ラシンなんかに負けてほしくないんですね。

Posted by: ペペロンチーヌ | 2011.05.17 at 19:41

いい選手ですよねー。今季フランスに来て、デビュー戦がいきなりスタメンでキッカーだというので話題になってた記憶があります。フランス人は南米のテクニシャン好きですし。
アルゼンチン人らしい、精悍な顔立ちの選手ですよね。

フランス代表のためにトラン=デュックにもちょっと蹴らしてやってくんないかな、とも思ったんですけど、トラン=デュックが蹴ってたら、たぶんモンペリエはここまで来られなかったでしょう(゚ー゚;

準決勝、私も楽しみにしてます。
モジャノは前のラシン戦で、スピアタックルかけられたにもかかわらずばっくれられるという出来事がありましたが、アルヘンはこういうことは忘れないと思うので。

Posted by: つき | 2011.05.17 at 23:19

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