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2011.05.13

【ラグビー】 NZワールドカップのリストをポジション別に見てみましょう

リストに入らなかった選手達の話を総合すると、リエヴルモンは水曜の発表の前、彼ら1人1人に電話をかけていたらしい。選ばれなかったのは彼ら自身の問題というより、他にもっといい選手がいたからだ…会見でも一貫して言ってるのはそういうことですね。

【1列】
負傷でワールドカップに間に合うか微妙な左プロップのバルセラ、ドミンゴでしたが、スタッフは30人の枠を拡大して2人ともリストに入れた。
HOはアキレス腱の負傷から回復したザルゼウスキが入ってギラドが外れた。それなりに特殊技能が必要なポジションなので、セルヴァと師匠の2人だけで大丈夫なんですか、という声もなくはない。


【2列】
ミロ=シュルスキがチオンに代わったこと以外、特に注目されるところはありません。
リストに関する議論が本当にややこしくなってくるのはここから後ろです。↓


【3列】
走力のフランカー、パワーの№8。リエヴルモンいわく、「最も選択が難しかったポジション」
シャバルのリスト落ちについては、リエヴルモンは重ねて「最近の論争(例のレフェリング批判)は考慮に入れてない」、と強調。シャバルが32人の外に追いやられたとしたら、それは彼自身の問題よりむしろ若い2人の№8の成長による、と言いたいらしい。

もちろんシャバルにしかできないアクションはある。しかしラカフィアはクラブでアリノルドキをフランカーに押しやる成長を見せており、ピカモールはここ最近復調していい試合をしている。
リエヴルモンが言うには、シャバルはいつも代表チームの中で重要な役割を持っていただけに、選択は簡単ではなかった。しかしあのポジションには既に何人ものリーダーがいる。(そういえば3列は、代表のみならずクラブの主将も多いね)
代表スタッフは、コンスタントに進歩し続けている若い選手に賭けてみたかったのだ、と言います。

ジャーナリストからは、「シャバルのリスト落ちは、ここ最近のあなた(リエヴルモン)の方針を自ら否定することではないのか、ピカモールには時間の損失ではないか?」、というキビシイ質問も飛びます。
リエヴルモンは答えて、「ピカモールがしばらく代表に呼ばれなかったのは、彼に十分な競争力がなかったからだ。トゥールーズでのポジション競争で、彼は不動のスタメンだったわけではない」
リエヴルモンはピカモールのポテンシャルの高さを認めている。しかし、さらなる進歩をも期待している。


一般にはほぼ無名ながら、フランスラグビーの超新星と目されるラカフィア。リスト発表時には、Top14のプレーオフに向けビアリッツでトレーニングの最中だった。そこに会長のブランコ御大がやってきて、トレーニングは中断。
「会長はこう言った。"プチ・ラカフィアが入ってる"ってね。嬉しかったよ、セルジュ・ブランコの口から聞けただけになおさらね」(ラカフィア)

突然の脚光にとまどいもあるようだけど、今のところはクレルモン戦に集中するつもりだという。その後で、考える時間はたっぷりある…


【SH・SO】
ハーフ団ではモンペリエのトマ、トゥールーズのドゥサン、ラシンのヴィズネスキも最近いい試合を実現してはいましたが、最終的にスタッフは先のシックスネイションズのメンバーを信頼し続けることにした。
リエヴルモンはヴィズネスキよりも、スクレラの経験と現時点でのコンスタンスを選択したということです。


【センター】
ここはまあ、やはり論争の中心はジョジオンのリスト落ちですよね。
「個人的には代表のキャリアをあきらめたわけじゃない。でも、今それはちょっと阻まれていると思う。フランス代表には確かな未来のあるもっと若い選手達がいる。あのイタリア戦の時にきっと、僕の代表のキャリアは終ったんだ。もっと違う終わり方でなかったのが残念だよ」(ジョジオン)

リエヴルモンは、ジョジオンよりもメルモズとエステバネズを選ぶ方がよかった、と断言した。メルモズとエステバネズはアウトサイドもできるし、いざとなったらトライユとトラン=デュックのポリバレンスという解決策もある。
「ジョジオンの華々しい戦績のため、この件では我々の間でも多くの議論があった。しかし我々は彼を選ばない方がよかった。何より、私が大好きなパンチャーであるエステバネズのために」

エステバネズの選出は、実はラカフィア以上のサプライズだったかもしれません。レキップのサイト利用者のアンケートでは、彼のリスト入りを予想した票はなんとわずか1%だった。(ブリヴィストだな)
ひょっとすると、一番驚いているのは当のエステバネズかもしれない。なんといっても彼はもうバカンスに行っていて、リスト発表の時間にTVの前にいなかった。
「代理人が僕に電話をかけてきたんだ。彼は僕に聞かせようとして、TVに彼の電話をくっつけた」


バルセラ、ドミンゴ同様、先週末足首に骨折を負ったルージュリーもリストに入った。リエヴルモンは彼のリーダーの資質を重視してます。


また、「バスタローは2年前の"事件"の代償を払い続けているのか」という質問には、リエヴルモンはきっぱりと否定した。シャバルのケースと同じように、我々はスポーツのパフォーマンスだけを見て判断した、と。
今季のバスタローのパフォーマンスは、スタッフが彼に賭けてみたいと思わせるには十分ではなかったらしい。


【ウィング・FB】
ウィングにもまた大勢の候補がいたけれど、スタッフは相補性、ポリバレンス、最近のパフォーマンスを重視したという。
批判の多いユジェも、今季は12トライを挙げてリーグの2位。しかし先日レキップが暗に、彼はAFLDからマークされているのではないかとミスリードするかのような記事を載せさえしたことなどを見ても(まあレキップだからね)、彼には今後もそれなりのプレッシャーはあるかもしれない。

今季10トライを挙げながらリストに入らなかったクレルモンのマルジューは、選ばれないなんて最初から分かってたよ、と言う。
「頭の中ははっきりしてた。選ばれなかった理由は詳しくは知らない。リエヴルモンは僕に電話しようとして、メッセージを残した。僕はトレーニングに行ってたからね。彼は単に他の選手を選ぶ方がよかったと言っただけだ。別に怒ってないよ。今はクレルモンとやるべきことをするつもりだ」


FBではポワトルノーのリスト落ちもまた論議を呼んでいますが、リエヴルモンによれば、ポさまがクラブで時々プレーしているセンターのポジションでは、彼よりマルティやルージュリーの方がいい。
FBにはポテンシャルのある選手が4人いて、(トライユ、エマンス、メダール、パリソン)、ポワトルノーは単にその後ろだというだけのことだ、と。

「ポワトルノーもシックスネイションズのツケを払っている?」と訊かれ、リエヴルモンはやはり完全に否定した。
リエヴルモンは、イタリア戦の翌日の自分の軽率な発言(「何人かの選手にとってはこれが代表最後の試合になるだろう」)については申し訳なく思っているそうだ。

ポワトルノー本人は取材に答えて、
「今日(水曜)、リエヴルモンと電話で話したよ。彼には発表の前に僕に知らせる礼儀と心遣いがあった。ちょっとがっかりしたよ。僕はチームに復帰するために、このシーズンの終わりにやらなければならないことをしたと思っていたけれど、それじゃ不十分だった」

それでもポさまは、リザーブリストの中に入ってます。
32人の中にトゥールーザンが少ない(いや十分じゃないか…?)ことについては、ちょっと皮肉っぽく。
「なんかトゥールーザンはさ、代表スタッフの覚えめでたからず、って気がするよね」


エマンスは09年11月、マルセイユでNZに大敗したテストマッチ以来の選出。「もうびっくりさ、嬉しいよ」。54キャップを数える彼も、新人のような喜びようらしい。
エマンスは、悪名高いスケジュールの重複は、少なくとも自分には何らかの役に立った、と言います。
「例の重複の間にFBにコンバートされたのは、僕にとってはツイてたよ。それはとてもうまくいった。だから、僕が選ばれたのはトゥールーズのおかげでもある」

                        Laceg_2

ご参考までに、リスト発表の前日にレキップのサイトにアップされた、サイト利用者が選ぶ俺的ワールドカップ代表の結果を載せときますね。

Les piliers
Nicolas Mas (Perpignan) : 97 %, Sylvain Marconnet (Biarritz) : 58 %, Luc Ducalcon (Castres) : 46%, Jérôme Schuster (Perpignan) : 31 % - Jean-Baptiste Poux (Toulouse) : 21 %, Yannick Forestier (Castres) : 11 %.
(ここでは怪我人は外されているようだけれど、ドミンゴとバルセラはそれぞれ78%、 58 %の票を集めた)

Les talonneurs
William Servat (Toulouse) : 99 %, Dimitri Szarzewski (Stade Français) : 87 %, Guilhem Guirado (Perpignan) : 61 %. - Benjamin Kayser (Castres) : 34 %, Benjamin Noirot (Racing-Métro 92) : 18 %

Les deuxième-lignes
Lionel Nallet (Racing-Métro 92) : 96 %, Romain Millo-Chluski (Toulouse) : 82 %, Julien Pierre (Clermont) : 76 %, Jérôme Thion (Biarritz) : 53 % - Pascal Papé (Stade Français) : 43 %, Yoann Maestri (Toulouse) : 22 %, Loïc Jacquet (Clermont) : 17 %, Aliki Fakate (Montpellier) : 10 %

Les troisième-lignes
Thierry Dusautoir (Toulouse) : 99 %, Imanol Harinordoquy (Biarritz) : 98 %, Julien Bonnaire (Clermont) : 88 %, Louis Picamoles (Toulouse) : 81 %, Fulgence Ouedraogo (Montpellier) : 72 %, Yannick Nyanga (Toulouse) : 61 % - Sébastien Chabal (Racing-Métro 92) : 50 %, Alexandre Lapandry (Clermont) : 33 %, Raphaël Lakafia (Biarritz) : 10 %, Wenceslas Lauret (Biarritz) : 7%

Les demis de mêlée
Morgan Parra (Clermont) : 89 %, Dimitri Yachvili (Biarritz) : 81 % - Julien Dupuy (Stade Français) : 19 %, Julien Tomas (Montpellier) : 6 %, Sébastien Tillous-Borde (Castres) : 5 %

Les ouvreurs
François Trinh-Duc (Montpellier) : 85 %, Jonathan Wisniewski (Racing-Métro 92) : 44 % - David Skrela (Toulouse) : 40 %, Lionel Beauxis (Stade Français) : 19 %, Frédéric Michalak (Toulouse) : 12 %

Les centres
Yannick Jauzion (Toulouse) : 75 %, Maxime Mermoz (Perpignan) : 60 %, Florian Fritz (Toulouse) : 51 %, Damien Traille (Biarritz) : 51 % - Mathieu Bastareaud (Stade Français) : 43 %, David Marty (Perpignan) : 29 %, Fabrice Estebanez (Brive) : 1%
(負傷のルージュリーは74 %)

Les ailiers
Vincent Clerc (Toulouse) : 99 %, Julien Malzieu (Clermont) : 77 %, Alexis Palisson (Brive) : 44 % - Benjamin Fall (Racing-Métro 92) : 30 %, Marc Andreu (Castres) : 22 %, Yoann Huget (Bayonne) : 19 %, Julien Arias (Stade Français) : 9 %

Les arrières
Maxime Médard (Toulouse) : 92 %, Cédric Heymans (Toulouse) : 44 % - Clément Poitrenaud (Toulouse) : 43 % - Jérôme Porical (Perpignan) : 15 %, Anthony Floch (Clermont) : 6 %.

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