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2011.01.14

【美術、本、石】 絵のある石と妄想と

Toscanapn私の子供時代の採集癖はもちろん、何もない田舎の育ちだったことに由来するものなのでして、当時遊ぶものは自分で探すしかなかったのです。

川流れの石英を拾ったり、日常的に絶好の発掘ポイントは、側溝をさらった泥がカチカチに固まった小山でした。傘の先で突き崩すと、ビー玉や研磨工場のメノウ屑水晶屑が出てくることがある。(たまに硬貨が)
今思えばいい感じの紅十勝などもありましたが、まあ母に捨てられたのだろう…

天井の木目や空の雲に何かの形を探すように、石の形や模様を何かに見立てるのはなかなか楽しい遊びと言えます。
その後、バルトルシャイティスやカイヨワやその紹介者である澁澤龍彦の「絵のある石」についての著作が、なんとなく私に好きモノが数寄者に昇華したかのような錯覚を抱かせてしまったのは事実であり、今に至るのであります。


最近思うのは、一見してはっきり何かに見えるような具象系石は、面白いという以上の感興をそそられることが少なく、意外と飽きが早いということでしょうか。想像を働かせる余地が少ないということもあるのかもしれません。
フィレンツェ産の風景石、澁澤龍彦書くところの"トスカナ石"にはずっとあこがれがあったのだけど、実際に手にしてみて納得したら、それほどの執着はなくなった。

澁澤さんの収集はそれほど専門的なものじゃなく、あのかたの感性と美意識に基づいたもののようで、『ドラコニア・ワールド』(集英社新書)に掲載されているコレクションの中の、退色したメノウのスライスは染めだったのかなと思うし、バグダッドの琥珀のネックレスはどうも練り琥珀に見える。

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Cdf1pnドイツは伝統的に鉱物収集趣味に一定の権威があるお国柄らしく、文豪ゲーテが自然科学者でもあり各地の鉱物を集めて研究をしていたのは知られたところです。
メノウ収集家も多いそうで、私にもお気に入りの産地がいくつかあります。ドイツ人がメノウの不安な縞模様や色調を愛好するのは、なんとなく分かるような気がする。

ところで今週ちょっと細かいところを確認したくて、カスパー・ダーヴィト・フリードリヒの画集を購入しました。というのは、私にはどうも彼の作品には少し鉱物的な感触があるような気がする…時に模様石の上にでも彩色したかのように見えるのです。17世紀に流行したような。

このちょっぴりデンドリティックな作品は、ゾルンホーフェン産のしのぶ石とか…

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