【ラグビー】 物語は続く
【Jスポのラグビー中継(海外)につきまして】
たとえばサッカーファンと同じ金を払ってこのプログラムという現状に抗議すべきか、それともサッカーファンのおこぼれでラグビーを見せていただいているのかというと…どうも後者ではないかという気がするので…あまり文句は言わないことにしている。ええシックスネイションズさえおさえていただければ、私は。
ところでハイネケンカップ放映予定が出ましたね。放映まで結果の話はしないのでご安心ください。思う存分ルンド兄を視姦してやろうと思います。
「プロの世界ではあるけど、モンペリエでは僕達はファミリーのままだ。一緒に過ごしたいんだよ」
(ウドちゃん談)
何人もの主力選手をリッチクラブから狙われていたモンペリエに、怒濤の契約延長発表です。今季主将を任されているウドちゃんと、トゥーロンからオファーを受け取っていたジュリアン・トマが2014年まで。
ちょっと驚いたのは、トゥーロンと仮契約まで交わしていたゴルゴゼが、3季の延長を決めたこと。
その他契約延長にサインした選手たちの中には、、アルゼンチン人キッカー、モジャノもいる。
トラン=デュックの延長については、今週末か来週の初めにはまとまるだろう、とモンペリエの幹部は言ってます。トラン=デュック、ウドラオゴ、トマの育成三羽烏がもう少し見られるかな…
財政状況がいいとは言いにくいモンペリエなだけに、年俸交渉で無理して赤字を出さないかだけが心配だけど、まあガルティエも選手の要求のエスカレートには応じないと言っていたから。
トマはさすがに迷ったと言っているけど、ガルティエのコーチ就任と前半戦の好調は、彼らの決断には大きかったらしい。
モンペリエの若きフランス代表たちは、ちょうど2年前、新会長の電撃辞任などでモンペリエが沈みかけた時も逃げ出さなかった。あのときはピカモールがトゥールーズに行ったくらいだったかな。
「うまくいき始めている時に、なんで船を降りるのさ?」、とトマ。
【ナラガの行方】
クリスマス休暇で国に帰ったきり消息がつかめなかったナラガを追っている中央山塊の地元紙は、このほど彼のお母さんをつかまえることに成功した。ナラガ母によれば、息子は今ニュージーランドにいる。(11日現在)
彼のパートナーが胃の緊急手術でオークランドに行かねばならず、ナラガも彼女に付き添っているのだと。
大変心配な話なのですが、つまり、ナラガはまだクレルモン=フェランに戻る用意はできてない。
【シックスネイションズを前に】
スタッド・フランセ戦で負傷交代した代表2列のミロ=シュルスキですが、ふくらはぎに肉離れを負って少なくとも1ヶ月のアウト。シックスネイションズをひかえた代表に暗雲です。
ところで代表では、ケサダさんが恒例のキック指導ツール・ド・フランスを行った。
時計回りコースでいうならば、モンペリエでトラン=デュック、ペルピニャンでポリカル、ピレネー越えてビアリッツでヤシュとトライユ、中央山塊に入ってブリーヴでパリソンとお兄さん、クレルモンでパラっち、そしてデュピュイとヴィズネスキでシャンゼリゼゴール…ということになりましょうか。
このあたりがシックスネイションズのリスト内かと思われます。
【ラシン×モンペリエ始末記】
そのヴィズネスキはこのほど、モンペリエ戦のカテドラル・タックルで、規律委員会から20日間のサスペンションを科された。
故意ではなかったかもしれないけど、首を痛める恐れもある危険なタックル。まあ2月の1日までなので、代表戦に関してはそれほど問題ないでしょう。
ヴィズネスキは試合中はこのタックルを見逃された。このレフェリングについて現地の方とも話したのですが、トマに踏まれてシャバルが激昂したのは、直前のヴィズネスキのカテドラルをごまかそうとしたんじゃないかと。まあたしかにシャバルのキレ方はちょっと不自然だった…彼がトマみたいなちっちゃいのをシメに行くなんて、あまり見たことない。
いずれにしてもこの騒ぎでレフェリーは、本来ヴィズネスキにカードが出てもおかしくないケースで、逆にモンペリエを罰したのでした。
さらにレフェリングが論争を招いたのは、その数分後、今度はモンペリエのゴルゴゼが空中のヴィズネスキにタックル、これにはイエローカードが出されたことでした。
ゴルゴゼのタックル自体は、私の目にも…多くのフランスのラグビーファンの目にも…それほど重大には見えなかったのだけど、ともかく腰のダメージを訴えてもがき苦しむヴィズネスキを前に、レフェリーはゆるぎなくゴルゴゼに10分間の退場を命じた。
この数的不利の時間帯に、モンペリエは2トライを含む17ポイントをこうむったわけで、レフェリング次第では結果は全く違ったかも…という一戦だったのです。
Comments