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2010.12.07

【芸術】 連想リレー(3) 乳と蜜の流れる時間

Wolfgangpnゴーニックからリヒター、リヒターからフェルメール…
前回は1年以上前だった。間あきすぎだろっていう。


フェルメールの絵については、難しいことを言おうと思えばいくらでも言えるかもしれないけれど(そういう"余白"の多い絵だ)、ゲイジュツ方面にはさほど興味のないオットが、(いくらかの郷愁を込めて)あーいいね、あの台所の女の人の…と返してくるような、一種普遍的な時間が流れているところがいいと思う。

そう、台所の女の人の。
『牛乳を注ぐ女』は、パン籠やミルクといったディティールにいくぶんのキリスト教的な暗示を読み取ることも可能かもしれないけれど、日常の無意識に繰り返される行為が、ふと儀式のような象徴性をたたえる瞬間とも言えるかもしれない。

                        Laceg_2

花粉や蜜ろうを使った作品や、純白の大理石板の上に牛乳を満たしたインスタレーションでよく知られる、ヴォルフガング・ライプというドイツのアーティストがいる。

作品はごくミニマル、しかし床に四角形に蒔かれた花粉の輪郭はあいまいに広がり、光は粒子の上で柔らかく散乱する。
ミルクは時間と共に変質し、もし指先でなぞってみれば、その滑らかな石の表面と見えたものはたちまちさざ波立って形を変えるだろう。繊細で複雑な単純なのだ。

同時にそこには、南ドイツの草原で花々をはたきながら花粉を集める芸術家自身のイメージ、あるいは展覧会期中、大理石に毎日新鮮なミルクを注ぎ、少しずつ指先で伸ばしながら、硬質な表面を豊かな生命の白で満たしていく…神に供物を捧げる儀式のような行為のイメージが内在している。


私は特定の宗教を持ってはいないし、あまり宗教的な人間でもないけれど、それでも私は何かを捧げるという行為、美しく厳かな祈りのイメージが好きだ。

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