« 【日記、スポーツ】 誰にも等しく朝は来る | Main | 【ラグビー】 まとめて落ち穂を拾うね »

2010.10.20

【小説】 『野火』のこと

『野火』はこれまで読んだ中で最も時間がかかった小説の1つだけれど、難解だったという意味じゃなくて、途中2回ほど具合が悪くなってリタイヤしたので。その2カ所がどことどこかは、お読みになった方はお分かりじゃないかな。つまり、人間にタブーは存在する…
ちなみに前のエントリの元の文はコレです。あーほんとに恐れ多いことを…

「恐らく彼等は私が比島の山中で遇ったような目に遇うほかはあるまい。その時彼等は思い知るであろう。戦争を知らない人間は、半分は子供である。」


大岡昇平の技巧は精緻で、錯乱というにはあまりに透徹な語り手の心理に踏み込みすぎると足下をすくわれるかもしれない。私みたいに。
その後TVで市川崑の映画化を最初の15分ほど見たけれど、興味を惹かれるようなものではなかったな。市川崑は映像化にあたって、『野火』を"純然たる"反戦映画として解釈したようだった。どうなんだろうね、たぶん映画では省かれていると思うけど、あの小説はたとえば、「野の百合」の幻視じゃない?

|

« 【日記、スポーツ】 誰にも等しく朝は来る | Main | 【ラグビー】 まとめて落ち穂を拾うね »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91018/49798160

Listed below are links to weblogs that reference 【小説】 『野火』のこと:

« 【日記、スポーツ】 誰にも等しく朝は来る | Main | 【ラグビー】 まとめて落ち穂を拾うね »