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2010.10.01

【ラグビー】 レフェリング論争と交換レフェリー

昨季プレーオフのレフェリングで遺恨のあったベルドスが、ラシン×ラ・ロシェル戦のレフェリーに指名されたのを、"挑発的だと思う"などとおっしゃり物議をかもしていたベルビジェ。
結局LNRの規律委員会から、ラグビーの最優先の利益を損なったとして、60日のベンチ&審判室立ち入り禁止を命じられました。

今季、コーチに対して科された罰としては最も重い。しかしまあ、最初にプレーオフでLNRのルヴォル会長を偽善者よばわりした時は、私も「よくお咎めなしですんだよなぁ」と思ったわけなのでして、軽く執行猶予中だったんだろうね…

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ベルビジェの件は昨季のトラブルの継続だとしても、今季の開幕以来、レフェリングに対し行きすぎた抗議をしたコーチたちの処分が相次いでいます。
バイヨンヌのガジャンとラ・ロシェルのミラスが40日のサスペンション。トゥーロンのユベールとカストルのラビが10日間。そしてさらにバイヨンヌのリエヴルモン弟とUSAPのマナスが聴取待ち、という状況でございます。

実際、特にラック周りやスクラムの判定に対し、今季はコーチたちの不平と論争が絶えない。
シーズンの初め以来、Top14のレフェリーは、南半球ではすでに適応しているplaqueur-plaqué * のルールを厳密に適用する方針でやっています。しかし選手たちはもちろん、レフェリー側にも混乱はある。

「我々はもうこの2ヶ月Top14にいると思っていたが、今夜はProD2のレフェリーに裁かれた。実際、私は彼がアマチュア界から来たかとさえ思ったよ。plaqueur-plaqué のルールは、10年前と同じようにレフェリングされていた」
(処罰されたミラスコーチの問題発言の一部)

* タックラーはまずボールキャリアーを放して立ち上がらなければならない…でいいのかな?フランスはすでに代表チームが6月のテストマッチで大混乱した)

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しかしフランスの場合、国内の解釈の混乱は、ダイレクトに欧州カップ(や、代表)にはね返る恐れがある。そうでなくともフランスのクラブは、ハイネケンカップやチャレンジカップの"ブリタニックな"笛で、過去さんざん苦められてきた経緯がございます。


おりしも今週末の第9節は、Top14の全7試合を外国人レフェリーが審判するという画期的な試みがなされます。
伝えられるところによれば、トゥーロン×カストルをAndrew Small(イングランド)、トゥールーズ×ラシンをPeter Fitzgibbon(アイルランド)、バイヨンヌ×ビアリッツをGeorge Clancy(アイルランド)、ブルゴワン×ブリーヴを John Lacey(アイルランド)、クレルモン×アジャンをJames Jones(ウェールズ)、スタッド・フランセ×モンペリエをPeter Allan(スコットランド)、ペルピニャン×ラ・ロシェルをCarlo Damasco(イタリア)が担当する。

一方フランスからは、ガルセスとポワットがそれぞれプレミアシップのサラセンズ×レスター、ケルティックリーグのレンスター×マンスターで笛を吹くらしい。


ここ2シーズン、1節2名程度のブリタニックとのレフェリー交換を行ってきた後で、ルヴォル会長は、今回のLNRの試みは「この3シーズン練り上げたプロジェクトだ」、と言います。しかしこれはIRBの指示ではなく、以前から欧州のレフェリングに一貫性を持たせたいという意志はあったと。
「ヨーロッパカップのためにはとてもいいことだ。ヨーロッパカップではレフェリングはずっと口やかましいことを我々は知っている」

フランスのレフェリーにとってもチームにとっても、今回のレフェリー総取っ替えプロジェクトは歓迎されている様子。それは欧州カップの直前に、フランスのチームが他の解釈に適応するのに役立つだろうと。

「plaqueur-plaquéやスクラムと同じくらい難しいフェイズに、ブリタニックのレフェリーがどう対処しているのかを見るチャンスだ。分析はその後にする」
(ビアリッツ、ロドリゲズマネージャー)

USAP主将マスたんは、「少なくとも、公平なレフェリングにはなるだろう。ちょっとは変わるさ…」、と笑っている。あなたのとこはイタリア人レフェリーらしいんですけれども…


しかしサポーターがこれを喜んで受け入れるかは定かでない、という声もある。
昨季3月のアルビ×ブルゴワン(7-17)では、ウェールズのオーウェンレフェリーが笛を吹きましたが、アルビジョワにとってはファウルは取られるわカードは出されるわペナルティトライは取られるわ、挙げ句に降格が決まるという、かける言葉の見つからない悲惨な一戦でありました。
LNRは、ベルビジェが週末お客様に失礼をはたらく危険性はひとまず回避に成功した。しかしアルビ×ブルゴワンのような試合をはたしてあのバスクダービーが受け入れるかな…?という話なんだね。

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