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2010.07.27

【自転車】 ジャスト・ワン・ピース

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ツール・ド・フランス2010最終ステージ。シャンゼリゼで5勝目を挙げた後、第11ステージで失格になったレンショーと↑

レンショーはカヴにとっては、精神的な面でも大きな存在らしい。彼の失格の後、カヴは自分の手袋に"レンショー"と書いて残りのステージを走ろうとしたそうなのだけど、それはボブ・ステイプルトンに止められた。
カヴはボルドーでの勝利の後、「この勝利はレンショーに捧げる。彼と一緒にパリに行けたらよかったのに」、そんな話をしてました。


第5ステージでロズリーヌ・バシュロが、HTCコロンビアのチーム一丸の勝利とカヴの涙に心打たれた、と強調したのには理由がある。それは南アフリカのサッカーワールドカップで、フランス国民がついに目にすることのなかったものだから。
カヴは今年のツールの最後に、「僕は最初の2回のスプリントを失敗した。それでもチームは僕を信頼し続けてくれた。チームはいつでも僕のために働いてくれて、それが実を結んだんだ」、と、いつものようにチームメイトに感謝した。

レンショー不在でも勝てることを示したカヴだけれど、もちろんゴールの数100メートル手前まで彼の風よけになり、ペースを作り、いいポジションに導いたのは他のチームメイトたち。彼らは真の誇り高いプロフェッショナルだった。
カヴはいつも、自分はチームのピースの1つだと言う。とかく"組織の駒"みたいなネガティブな言い方をされるけれど、人間たった1人で達成できることなんてたかがしれている。

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"なぜ最高のスプリンターがマイヨヴェールを取れないの?"、"マイヨヴェールは最高のスプリンターの賞じゃなくて、一番コンスタントだった選手の賞なんだよ"、"じゃあどうして最高のスプリンターのための賞がないんだろう?"

というのは、フランスのフォーラムで、カヴが勝つたびしばしば繰り返されるやりとり。スプリントで何勝しようと山最弱(人間だもの)のカヴにはハードルの高い賞だけれど、賞の性格に合わせてアイデンティティをねじ曲げるなんて本末転倒だろうとも思う。
私は彼の自転車レースへの純粋な愛情や、スプリントにかける途方もない情熱が好き。ただ賞のためだけに走るなら、賞を逃したときには何一つ残らないものなんだ…

「僕の仕事、それはスプリントすること、できる限りの勝利を挙げること。同じようにやっていくよ。そうしてマイヨヴェールに手が届くならいいよね。僕はマイヨヴェールを勝ち取る他のやり方が思いつかないんだ」

うん、いつかはね。

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