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2010.05.07

【フランス闘牛】 セバスティアンのインタビュー 

最近ミディ・リーブルに掲載されたセバスティアンのインタビューをまとめとこう。
故郷ベジエへの思い、闘牛の美意識、いろんな話をしてます。彼は日頃メディアにはあまり話をしないけれど、たまに口を開く時の発言はなかなか濃い。結構思い切ったことも言います。


【預言者故郷にいれられず】

「(昇級10周年のコリーダに臨んで)僕にとってただ1つ重要なことは、故郷で闘牛をすること。子供の頃練習していた、僕の闘牛場で。僕は鍵を持っていて、1人で練習に来ていた。アレーヌを10周して、囲い場に上がって、観客席の最後列まで…僕は夢見ていた。
大事なのは闘牛場が満員になること、僕自身が楽しむこと。そしてグランド・ポルトができて、僕の観客を楽しませること」


セバスティアンは07年にいろいろあってテンポラーダを切り上げ、次の08年は彼の出場回数を意図的に制限した。このときフランスではニームとベジエにしか来なかったことが、国内ではちょっと論争になったらしいのだけれど、09年にはフランスのいたるところの闘牛場でグランド・ポルトを開いた。
メディアにガードが固いとは言っても、トレロなら自分の考えは唯一闘牛場で示す、彼はそういう信念を持ってる。

昨年ベジエのフェリアで、ファン・バウティスタとのマノ・ア・マノ(両者ともグランド・ポルト)は、セバスティアンにとって特別な時だったらしい。
牛は、彼の最初のアポデラードでもあったロベール・マルジェの牧場Monteillesの牛。セバスティアンはマルジェの息子オリヴィエとともに、"僕達のアレーヌ"で肩車で退場し、ロベール・マルジェはそれを見て涙したという。彼のデビューを助けたマルジェ家との、美しい出来事。
「僕はいつもロベールに言っていた。ベジエで彼がプレゼンテーションするときは、僕はそこにいるだろう。僕は約束を守っているんだ」

もっとも故郷ベジエでは、アフィシオナードはまだ彼の最高の闘牛を目にしていないらしい。
「素晴らしい牛はいつかベジエに来るだろう。あれこれ言うには及ばない。預言者故郷にいれられず、さ。それにホームで勝利を収めるのは難しい。僕は尻尾を切って大門を開けた。でも違う理由で、僕はベジエではまだ自分が望むような勝利を収め、闘牛を楽しむことができていない。でも、いつかはね。」


【sentiment, sensation, romantisme】

彼は凄い時は"ここで死んじゃってもいいや"というような闘牛をするけれど、それはたぶん、その瞬間彼は至福の中にいるからじゃないかと思う。
彼の闘牛は"人間"が"牛"と対峙するのではなくて、まるで融合しているようだ。何というのか、命がけで戯れている、そんな感じがします。その独特の美意識について、しかし彼は「牛の前に立たなければ分からないよ」、と言う。

「僕は一瞬一瞬を感情で生きたい。マラガでのファエナのような時、トレロは時々技術や肉体のことを忘れてしまう。そのときトレロはハートで闘牛をする。朝起きて幸せになるのはそんな時。10万の耳を切ることや、毎日毎日勝利を収めることじゃない」


昨年何人かのフィグラがラスベガスで無血闘牛のショーに出場したとき、セバスティアンはただ1人ラジカルな立場を取っていた。彼は、ポンセやフリのようなスターが最終的にラスベガスの招待を辞退したことを喜んでいます。

「僕はもうカペアはやりたくない。僕にとって闘牛は真剣なもの、ロマンティシズムと感情に満ちたものだから。僕の闘牛についての考え方は、金やラスベガスの彼方にある」


【牛の話】

近年の牛の大型化について質問されて、
「僕達は牛を肩にかつぐわけじゃないから!トレロが恐れるのは牛のモビリティ。人間を見る見方、首の動かし方。重さじゃない」

ただ、重すぎる牛は動きが悪くて、ファエナのリズムが取りにくいらしい。ヌニェス・デル・クビジョやビクトリアーノ・デル・リオのようないくつかの牧場は、いい牛をぴったりの大きさに育てることができる、と彼は言う。

そして、最後にちょっと辛口。
「プレジデントたちは牛を見る目がない。彼らは闘牛に対する愛がないし、人前に姿を現すためだけにそこにいるんだ」


セバスティアンとオリヴィエ・マルジェ。子供の頃からのアミ

Beziers098

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