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2010.04.08

【ラグビー】 シックスネイションズをのんびり振り返る(3) 小さな王様

Parrabonnaire_2今季のシックスネイションズで、最も評価を上げたフランス代表はモルガン・パラかもしれない。時折、判断の上で若さをのぞかせることもあったにせよ、そのキッカーとしての成長とパトロンの気質は強い印象を残しました。
クレルモンのチームメイト、マルジューの、「パラはミニョーニよりずっと狂犬」という言葉の意味が分かった気がしたよ…(フランスのSHはそのくらいでないとね!)


ポルトガルのオリジン。パラの才能は、ラグビーの伝統的なメッカから遠く離れた北東部のロレーヌ地方で開花した。
鉄鋼の町メスで生まれ、ごく小さい頃から、SHである父親のアントニオに連れられて、RCメスのトレーニングや試合を見に行っていた。4歳半でラグビーを始め、6歳で初めて試合に出場。

パラのプーサン(ジュニアチーム)のコーチは、彼のリーダーの気質や早熟なテクニック、そして年に似合わぬ洞察力を指摘しています。
「子供たちはボールの周りに殺到するものだが、パラは一歩引いて状況を見ていた。コルマルでのトーナメント決勝の時、我々はパラの1本のキックのおかげで勝ったんだ。彼はディフェンスの上にパントを上げ、自分でキャッチしてトライを挙げた。あの年ではめったにお目にかからないプレーだよ!」

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日頃選手を誉めることには慎重なリエヴルモンも、パラについては(こっそりと)、「彼は特別だ」と賛辞を惜しまないらしい。
まず驚かされるのは、彼のチャレンジをものともしない能力。代表スタッフは彼に、クラブでは務めていないキッカーやSOの役割を求めますが、パラの答えはひとつ。
「問題ないよ、僕はチャレンジが好きで、負担に感じたことはない」

代表のキックコーチ、ゴンサロ・ケサダは、ブルゴワンでパラとトレーニングを始めてまもなく、彼の希有な気質を見抜いたようです。
「モルガンには体重以上の勇気がある。私はテクニックと同じくらい、スポーツのサイコロジーが好きだ。私は彼に、キッカーにふさわしい精神力を感じた。彼はストレスをポジティブなやり方で利用することができるんだ。簡単なPGを失敗することもあるかもしれないが、一番大事なPGについてはほぼ100%で決めている」

ケサダはさらに続けて、
「ヒエラルキーに関して、彼はこの秋はデュピュイの後ろだった。マルク(リエヴルモン)は彼をエリサルド、ミシャラク、ヤシュヴィリの前に置いた。すでに力を証明した偉大な選手ばかりだ。気の弱い選手なら、当然責任の重みに苦しんだだろう。モルガンはその反対だ」

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代表での経験はもちろん、クレルモン加入はパラをまた一回り成長させた。シーズン前半はしばしばベンチに置かれ、ブルゴワンでは子供の王様だった彼は、一から自分を見直さなければなりませんでした。そして、ついにコッターやFW陣の信頼を獲得した。
「FWたちは、彼らは僕が実力を証明するのを待っているんだ、ということを分からせた。僕は彼らのために痛い思いをして、そして今では、僕のために痛い思いをしてるのは彼らだよ」


しばしば、SHを選ぶのはFWだといわれる。そして、フランス代表のFWたちはパラをかわいがっているように見える。
「俺たちはデマンダーだ。操られるのが好きなのさ」、とはシャバル。

パラは、このFWたちとの距離の近さはブルゴワンの文化によるものだと言います。
「僕がデビューしたとき、ミルーやボネール、ピエール、フリエルは僕にこう言った。"俺たちはお前に仕事をやる。だが、お前は俺たちを操縦しなければならない"。 Mickaël Forestやエリサルドの影響で、9番のポジションはFWの側にあるということも学んだ。パスカル(パペ)やセバスティアン(シャバル)、リオネル(ナレ)のような、僕がブルゴワンではよく知らなかった選手たちでさえ、お兄さんみたいな存在だ。彼らとはすべてを分かち合おうと努めてるよ」

このパラのいい子発言に、FWたちは爆笑。というのは、パラは自分より20センチ30キロもでっかい連中をイライラさせるのが大好きだから。
「今のところ俺たちはあいつを守ってやってる。だが、試合(イングランド戦)が終ったら、あいつは罰金だ」、とナレ。パラも答える。
「僕たちがイングランドに勝つんなら、そんなのかまわないよ」

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(Photo: L'equipe Magazine)

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Comments

つきさん
お久しぶりです。Six Nationsは耐えて忍んでおりました、遅ればせながらGland Slamおめでとさんでした。
私はと言えば、2010年を見れない腹いせ(?)に、1991年のEngland vs Franceを久しぶりに見ました。
改めてみるとSellaやBlanco,Saint-André、Berbizierなどなど・・結構すごいメンバーですよね。
Saint-Andréの伝説のトライ(実際にはトライまでのプレーのほうがすごいんだけど)は何度見てもほれぼれですよ!

Parraが実力で評価を上げたことはほんとにうれしいです。2019年もParraかな!?
先週末の対Parisを落としたClermontですが、今週末はいよいよHeineken CupでLeinster戦です(できれば決勝あたりで見たかったカードです(^-^;)。先週の試合にはルージュリーにいさんも復活していたようですので、おおいに盛り上がってくれることを期待しています・・・(Leinsterにけが人が多そうなのが少々気がかりですが) とにもかくにもHeineken CupはFrance vs Franceって確立が高そうでありますね。

つきさんのお話でJean-Bouinが新しくなると知りました。古いやつを見ておけてよかったと思います。
テイラーも来季はBathへ移籍するとか・・・個人的にはちょっとさみしいニュースです。

Posted by: ナメ | 2010.04.08 at 18:13

ナメさん

アイリッシュパブ、ダメでしたか…weep ハイライトはシックスネイションズの公式サイトにありましたですよ。
怪我人も多かったけど、すごく雰囲気の良さそうなチームだったから、タイトル取れてよかったなー、と思っております…
パラのプレイスキックの時の明鏡止水の表情が、特に印象に残ってます。
1991年の試合、どんなの~?と思って動画サイトで映像ハッケンしました!これすごいー!
今は皆さん、恰幅が良くなったのですねぇ…

SF×クレルモンは、前半両チームのプロップとフッカーが計3トライとか、むっちゃくちゃな試合でしたなあ。
レンスターのコーチは来季スタッド・フランセに来るらしいので、気の早い因縁試合になるのかも。
クレルモンはここ数年、大事なところで踏んばれないのが気になっているのですが、ワタクシ切に、今年こそは何らかのタイトル取ってもらいたいと思ってます。

2019年とは気の早い!でもその頃でもまだ30とかそのくらいなんですよね。どんなオトナになっているんだろう…
パラのサイン、これからすごく価値が出そうだなぁ。ジャン=ブアンも…ホントにいい時に旅行されましたね。
サイモン・テイラーは年齢的にも、そろそろ故郷の近くでプレーしたい頃なのでしょうか。さびしくなります…カレンダーの季節にはまた帰ってきてほしいっス。

Posted by: つき | 2010.04.09 at 19:49

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