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2010.03.05

【映画批評、ラグビー】 批評で読んだ(ラグビー)映画

Biko (Robert Wyatt version) (YouTube)

(あえてロバート・ワイアットの方を。95年のラグビーワールドカップは見ていないけれど、アパルトヘイト撤廃にいたる時代を、私は主にミュージシャン達の運動と共に体験してました。そして15年…)


イーストウッドの『インビクタス』を、ハスミン(元東大総長)がどのように批評、というか擁護なさるのかが、実は映画以上に興味深かった。で、『群像』を買いましたのです。

ハスミンはあまりにも予定調和的に図式的な作品を前に、"これは映画を精巧に模倣したシミュレーションではないのか"と驚いた後、それは「不自然というほかはないまでに透明な作品の表象的な図式」であり、その透明さを「挑発」とみなし、そのように「映画の亡霊」として完璧に仕上げられた『インビクタス』は、むしろそれ故に「滅法面白い」とおっしゃる。
透明な映画を透明に批評する荒技かと思いますが、手癖ともいえるかもしれません。

私は観ていないから滅多なことは言えないけど、イーストウッドは、まさにベルビジェが95年ワールドカップを批判した「ボクスのジャージを着たマンデラ、カップを受け取る主将のピナール、そのすべてがイメージされ、そのようにならなければいけなかった」というやり方で、(挑発的に?)この映画を撮っているのかしらね…?
それは手法としては完全なフィクションとも言えるし、本質的には徹底したリアリズムとも言えるのかも。だってワタシタチは歴史上、現実に、どれだけの"透明な"物語を目にしてきたか分からないから。


ところでハスミンはこの映画を、(少なくともこの時評では)「ラグビー映画」としては観ていない様子です。私がヒソカにいろんな意味でドキドキしていた、ハスミンのラグビー批評参戦はたぶんない。
あたしのようなバカでも、サッカーファンの立場として『スポーツ批評宣言』は結構なトンデモだと思ったけれど、"ハスミンちょっと挑発してくれないかな"、と思うことはある。もちろん立派な方はいらっしゃる。けれど、私はここにはちょっと他者が必要じゃないかと思うんだ。時々。

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