【フランス闘牛、スペイン闘牛】 バレンシアのファジャス、21日
入場を待つ、左からモランテさん、エル・ファンディ、ホセ・マリア・マンサナレス、セバスティアン・カステラ、エル・フリ、カジェタノ、エンリケ・ポンセ。
ワタクシこの時点で既にドキドキです。
バレンシアのファジャスの最終日は、7人のトレロがそれぞれ違った牧場の牛と闘牛をしました。今年のファジャスはバレンシア近郊チバ出身のポンセのアルテルナティブ20周年記念でもあったそうで、スペシャルなコリーダでお祝いをした。
闘牛場は満員、天気はあいにくの雨模様。
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El Juli faena de dos orejas en Valencia a un toro de Garcigrande 21 de marzo de 2010
この午後のハイライトはなんといってもエル・フリ、そしてセバスティアンのグランド・ポルトでした。
フリはアメリカのキャンペーンから引き続き絶好調で、この日もガルシグランデの牛の耳を2枚切り、バレンシアでは4回で計6枚の耳を獲得。
フリのエストカーダ(とどめの剣)はわずかに左に入って、2度デスカベジョ(牛が倒れない場合に頸椎の間の急所を突く剣)を使うことになったけれど、それは彼のグランド・ポルトの妨げにはならなかった。そこでカメラがすかさずセバスティアンを抜いたのは、まあ、19日のことがあるからじゃないかな。
というか、この日は誰かが剣を失敗するたびセバスティアンが抜かれてたんだけど…
セバスティアンは、ビクトリアーノ・デル・リオ牧場のノーブルな牛を相手に、やはり耳を2枚。ピク(槍)は彼の求めで軽くされた。
途中、牛にこっちを向かせようとしてコツンと足を蹴られ、こらこらと牛をたしなめる場面がある。この間牛が帽子に気を取られた時にもそんなふうだったけれど、"闘う"という言葉は正確ではないよなあ、と常々思う。
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ポンセはこの記念のフェリアで、そこまで5回の闘牛で耳を2枚(フリとのマノ・ア・マノで1枚、19日に1枚)取っていました。この日は最初に登場し、ファン・ペドロ・ドメクの牛の耳を1枚追加したけれど、残念ながらグランド・ポルトはなし。
モランテさんもヌニェス・デル・クビジョの牛の耳を1枚切った。
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ところでフリとセバスティアンは牛にも恵まれたのだけれど、一方最もくじ運が悪かったと思われるのはファンディとマンサナレスでした。
ファンディが相手にしたマノロ・ゴンザレス牧場の牛は、人を狙ってくるとても難しい牛で、まともな闘牛にならず早めに切り上げなければならなかった。疲労困憊の表情のファンディに、観客のオベイション。
マンサナレスの牛はガルシグランデの2頭目。しかしフリの牛とは反対に、クアドリージャ達の手を焼かせ、馬を横倒しにし銛も打てない様子を見ながらマンサナレスが「駄目だ…」という表情で首を振るほどだった。生きもの相手だからなあ…
気の毒だったのは最後のカジェタノ。カルメン・ロレンソの牛に3度のピンチャソ。観客からブーイングを受けてしまった。
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