【ラグビー】 シャバルの言いぶん(2)
彼が騒がせたのか、世間が勝手に騒いだのか…というのは、この種の騒動には常にあること。メディアのやることは基本的にマッチポンプで、それで反論コメントが取れれば彼らにはまた美味しいわけなのね。
スコットランド戦の負傷棄権をTwitterに書き込んだことに端を発する論争について、シャバルはフィガロの独占インタビューで以下のように答えた。
今のところは静かにしていた方がいいんでないかしら…という気もするけれど、シャバルとしてはそこから派生した勝手な噂を放置しておくわけにもいかなかったようで、イメージが影響力を持つ昨今のスポーツの難しさはそこにもあるように思います。
実際、スコットランド戦の最中に彼がTwitterで実況をしたことで(ただの応援なんだけど)、「禁止を無視した」なんて書くメディアもあったのです。
「本当にびっくりだ。それはみんなつまらないことから始まった。俺がTwitterで棄権すると言ったとき、代表とラシンのメディカルスタッフはよく事情を知っていた。俺は自分からマルク・リエヴルモンに会ったし、ベルビジェと電話でその話をした。関係者が事情を知ったときから、ことは解決している。なんだってこんな騒ぎになったんだろうな…」
「今のところ、誰も俺に非難がましいことは言ってない。反対に、でたらめな噂を流されて、俺は真底頭にきてるんだ。まったくもって馬鹿げた論争だよ。代表スタッフの周囲の人間がすべき仕事をしていれば、怪我やTwitterの問題はなかっただろう。
俺は金曜に怪我をして、2日間何も言わなかった。内規は尊重した。週末はメディカルスタッフとテクニカルスタッフの指示のもとで養生しようとした。月曜になっても痛みがおさまらなくて、検査を受けたんだ」
「処分?なぜ処分されるのか分からないし、どんな処分かも分からない。
(Q: 今後"シャバル判例"ができるかな?)たぶんね。それは俺には関係ない。俺は何のルールも破っちゃいない。棄権する前、俺は何も言わなかった。はっきりした診断は漏らしてないし、回復期間にも触れなかった。
もし俺のケースがコミュニケーションの問題について考えさせるきっかけになるなら、いいんじゃないか」
(シャバル談)
代表スタッフにとっては新たな教訓だったという今回の出来事。
シャバルは、「ちょうどその時の気分をポストして、それを共有するのはいい気分だ」、と、この種の新しいインタラクティブ・サービスを気に入っているようです。ただ基本的には気軽なツールであるだけに、逆にコントロールも必要とされるのでしょう。今やもう、彼の影響力は彼が考えるよりはるかに大きい…
連帯のスポーツであるラグビーで、個人プレーはどこまで許容されるものか、という1つの問題提起、かな。
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