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2010.01.18

【ラグビー】 先週のフランスラグビー

Lequipemag1001【なんだったんだ?7DAYS 】

デュピュイのサスペンションが1週間だけ軽減された件ですが、デュピュイ本人は「これはスキャンダルだ」として、今後フランス五輪スポーツ委員会(CNOSF)に訴える的なことも言ってます。
23週間の出場停止が公平かどうかはさて置くとしても、フランス側から"ERCの挑発"と受け取られても仕方のないやり方ではありますね。

フランスのプレスに委員会の決定を伝えたのはマックス・グアジニで、審議の経過については彼の話でしか伝わってこないんですけど、あくまでそのマックスによれば、
「この処分は完全にいきすぎだと思う。彼らはデュピュイが目つぶしをしていないことを知っているのだから。彼がやったのは目つぶしではなく平手打ちだ。デュピュイは見せしめになった。委員達は見せしめにしたがり、またしても被害を被っているのはフランス人だ」

「今のところ通常、ERCはフランス人を見逃さない。スカルク・バーガーの目つぶしだって、たった8週間だったのにね…。この決定は1人の前途ある選手のキャリアを痛めつけてるよ」、とはチームメイトのマルコネ。
デュピュイはサスペンションが3ヶ月に短縮されるのを望んでいましたが、ERCはこのテのケースで処分を見直すことはめったにない。ちなみに最初の処分を出した規律委員はイングランド人、今回はスコティッシュ2人にアイリッシュね。


【シックスネイションズの候補】

代表の方は、リエヴルモンがぼつぼつシックスネイションズのリストの話を始めていて、デュピュイを欠くSHでは、エリサルド招集の可能性を示唆してます。

今季いいパフォーマンスを続けているバスタローに関しては、彼はもう償い、謝罪したのだから、もちろん招集することができる。ただしそれはフリッツ、ダヴィド、マルティとの競争になるだろう、とのことみたいです。
バスタロー本人は、先日のビアリッツ戦@スタッド・ドゥ・フランスにヌタマックが視察に来ていたと聞かされて、このようにコメントした。

「彼が来ているとは知らなかったし、それは僕にはどうでもいいことだ。僕の関心は自分のチームを前進させ、勝つこと、それだけ。招集のことはその時になれば分かる。自分のクラブのために全力を尽くそうと思うよ」


【ベルビジェと95年ワールドカップ】

95年W杯当時フランス代表監督だったベルビジェは、『インビクタス』は観に行かない、と語っています。
歴史的祝祭空間に対して、こういった発言は難しいとは思うけれども、これはスポーツの側からの"1つの"視点として必要なものでもあろうと思います。スポーツがその歴史上、いかにプロパガンダに利用され続けてきたのか、という事実を考えれば。

「私にとって、我々のチームは世界チャンピオンにふさわしかったが、ある時に、政治はスポーツの優位に立っていたと思う。ボクスのジャージを着たマンデラ、カップを受け取る主将のピナール、そのすべてがイメージされ、そのようにならなければいけなかった。

この映画を観に行くかって?もちろん行かない。たとえ決勝の日、我々がただの観客になったとき、我々が皆感動と、象徴の力と、ついに1つになったこのネイションの美しさに心をとらわれていたとしても、スポーツ人である私は、"だまし取られた"というこの印象を一度も忘れることがなかった。
…いや、それは論外だ。私はそれを支持することはできないし、決してこの映画を観ないだろう」


【バイヨンヌ、コーチ交代】

現在13位まで順位を落としているバイヨンヌ。最近、幹部・スタッフにもいくつか動きがありました。
リシャール・ドゥルト去りし後コーチを務めていたMentièresとCoyolaもまた解任され、元トゥールーズ、カストルのコーチ、そして福岡サニックスの元ディレクターということでいいのかな、クリスティアン・ガジャンが正式にチームを指揮することに決まった。
もっとも契約はシーズンの末までということらしく、来季のことは現段階では分からない。

しばらく前から、来季ガルティエがバイヨンヌのコーチに就任するらしいよ、という報道があるけれど、一方でガルティエはスタッド・フランセに戻るのではないか、という噂もある。
ついでながらガルティエは先日、レキップ・マガジンの投票で最高のスポーツ解説者に選ばれた(全スポーツで)。すこぶる評価が高いのだ。サッカー部門はデュガリーね。


【ちっちゃくて目に入りませんでした】

しかしバイヨンヌにまたも悪い知らせ。主将レミー・マルタンが、第17節バイヨンヌ×トゥールーズの時に"エリサルドの上でスパイクを拭いた"(的確な表現だ…)件で、40日間のサスペンションをくらってしまった。つД`)バカス

レミーは目の前に倒れ込んできたエリサルドをまたぐ時に彼の脇腹を踏みつけ、結構踏みこんだ感じだったのが故意と取られたようです。足ふきマットにされたエリサルドはこのダメージで交代。
レミーのサスペンションは本来なら20日、しかしすでに10節カストル戦でのラフプレーで執行猶予中でして、まあこのような処分に…


【ドーピング、その後】

11月21日のパリ・ダービーの前に大麻を吸ったことを所属ラシン=メトロの幹部に打ち明け、クラブから約1ヶ月の停職処分を受けた若手SHマチュー・ロレー。
実際のところ、彼の停職はチャレンジカップのローマ戦ホーム&アウェイを欠いただけでリーグ戦には影響がなく、年末からチームに復帰しています。

今回の件は、ドーピング検査の結果についても、FFRの処分についても、はっきり伝えられないままにここまで来てました。しかし先週レキップが、ロレーはどうやら10月24日のブリーヴ戦の後の検査で、すでに大麻の陽性反応が出ていたようだ、というニュースを報じた。
パリ・ダービーの後で行われた2回目の検査の数値は、1回目のそれを上回っており、常習の疑いがあるのではないかと。

ロレーは大麻を吸ったのが1度かぎりであることを証明するために、先週金曜新たに検査を受けたらしい。

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Comments

さすが、ベルビジエ!
95年大会はラグビーワールドカップ史の汚点ですものね(笑)

ラシンのロレの事件は、本当に不可思議です。なぜ、試合に出ることができるのかさっぱりわかりません。
前途有望なフランス人の若手とはいえ、ハッパ吸わないとバスタローに対峙できないようでは困りますね(気持ちは分かりますが…)。クラブが変に守らずにしっかり罰をいただいたほうが、本人のためにもなると思います。

デュピュイは性格が悪いんじゃないかとcoldsweats01
アトゥブにもすんごいの来ましたよ!

Posted by: machvili | 2010.01.19 at 21:55

>95年大会はラグビーワールドカップ史の汚点ですものね

うはは。私、これまで疑惑の判定やら食中毒のことやらって、全然知らなかったんです。映画は肝心の試合のシーンもしょぼいみたいだし、私も観ないかも…
今のとこ一番懸念してるのは、イーストウッドびいきのハスミン(元東大総長)のラグビー批評参戦だったりしますが。

>ラシンのロレの事件は、本当に不可思議です

自転車競技のドーピング報道を見慣れているからかもしれないけれど、かなり不明瞭ですね。最近ではケラハーの飲酒乱闘事件の報道の次くらいに不思議…
これもしかして、結構やばいんではないですか?

報道されない事件って実は結構ありそうですよね。前にどこかのフォーラムで、某クラブの某選手のレイプ(未遂?)らしき話を見かけたけれど、あれ何だったんだろう。

>ハッパ吸わないとバスタローに対峙できないようでは困りますね

その気持ちは私もお察しします(;´Д`

>デュピュイは性格が悪いんじゃないかと

えっどのへん?たしかに癖はありそうですよね。
アトゥブはいろいろ取材に答えたりしてるけど、デュピュイは出てきませんね。
いやー、70週間。何が来ても驚かないつもりでしたが、またしてもやられました。ぐぐってみたら、あの規律委員ただ者じゃなかったです。びっくりくりくりです。

Posted by: つき | 2010.01.20 at 21:27

ハスミンのラグビー批評参戦!!
そういえば、写真で見たでしょう?的なジョニーのドロップ批評を前にどこかでみかけましたが、あんな感じになるのでしょうか…。

デュピュイは生意気だし、言いたいことをそのまま言うし、スポ根魂が足りないし、どことどう見ても反省しているようには見えないんですよね(笑)
それに引き換え、アトゥブは本当にかわいそうです。ほとんどトバッチリ。
裁判官も、判決文もはちゃめちゃだし。また長い戦いになりそうですね…。

Posted by: machvili | 2010.01.21 at 18:08

書いてたんだ…(;´Д`  ど、どんな内容?
というかやっぱりドロップ批評なんですね、とっても「運動」的な…
スクラム批評とか読んでみたい気もしますナ。サッカーのようにはいかない気がする。

>どう見ても反省しているようには見えないんですよね(笑)

実は、それをおうかがいしてちょっと安心しました。こたえてないのね…coldsweats01
リエヴルモンに"ノンシャラン"なんて言われてたことがありますよね。フランス人のSHって、アクの強い人が多いような気もします。エリサルドもなんかミョーだし、ラポルトとか…

アトゥブ、奥さん妊娠したばかりなんでしょう?心配ですよー。70週間って、やっぱりERCの報復じゃないかなあ。

Posted by: つき | 2010.01.22 at 01:51

ドロップ評を書いていたのは、たしかフランス人だったと思います。2003年のワールドカップの時に。
現代批評の人って、スポーツに関わりたがりますよね。ま、ラグビー批評をやったとしても、バックスにしか興味なさそうですけどねぇ。

SHにはガルチエってのもいましたよ(笑)
最優秀解説者っていうのは、あの「エセーッ、エセーッ!」と我を忘れて叫んでしまう熱いところが評価されたのでしょうか。。

アトゥブ、けっこうテレビに出てます。目を真っ赤にして当面は奥さんと子どもに専念する、と。実力はあるのに、運のない選手ですね。でも、まだ終わったわけではありません。がんばれ~!

Posted by: machvili | 2010.01.23 at 03:59

つきさん
昨日のStade Francais vs Edinbugh見ました? SouthwellはSHにはでかすぎ? 腰も高いし・・・今後が不安(?)であります(^-^;。Patersonのキック成功率は脅威的です。
それでも、なんのかんのでPool1位通過です!!(得点力のなさは少々気がかりですが) なんとTop14チームは4つも1位通過ですね! 見たか!実力! Clermontは死のPool逆転勝ち抜けですよ(◎´∀`)ノ Parra君もトライ決めたようだし・・・
今週水曜日ParisはCastres、ClermontはRacing戦ですが、Six Nations前、代表メンバー抜けなんてことにならないですよねえ。

Posted by: ナメ | 2010.01.24 at 11:49

machviliさん

あ、スミマセン、ハスミンが書いたのかと勘違いしてた…

>バックスにしか興味なさそう

そうですよねー。見て(比較的)分かりやすく論理展開しやすそうです。彼ら"野性"が好きですよね。
ハスミンの言い分はたぶん、文化にコントロールされている野蛮な運動が顕在化する瞬間を絶対的に擁護するのです…ってことだと思うのだけど、ラグビーは批評対象としてはどうでしょうね、サッカーよりはずっと文化的じゃないかと思うから。

>「エセーッ、エセーッ!」と我を忘れて叫んでしまう熱いところが評価されたのでしょうか

そ、そうか、松木安太郎的人気だったのか…(;´Д`
結構エモーショナルな人なのでしょうかね、すぐ泣いちゃうし。

アトゥブ、ほんとに運がない…。せめてTop14でのプレーが認められればいいんですが。

Posted by: つき | 2010.01.24 at 18:18

ナメさん

深夜PCの前で、思わず「ERCざまあ!」と叫んだ私です…(いけませんね)。スタッド・フランセ、ボーナスポイントをなんとか守りきりましたねー。
最後にエディンバラの選手がボールを外に蹴り出した時、ありがとう友よ、と思ってしまいました。

サウスウェルは彼らと言葉を交わしながら退場していきましたね。たしかにSHにはちょっとでかいかも…。本人も早くFBに戻りたい、って言ってましたよ。
しかしハリウッド俳優みたいなサワヤカな男前ですねえ。

クレルモン、圧勝でしたね。ずっとプールの組み合わせに泣かされてきたから、今回の勝ち抜けはうれしいでしょう。
パラは開始直後にトライを挙げたとか?おめでとう!この展開だと代表組を交代させてあげることもできて、よかったのではないでしょうか。
スタッド・フランセは師匠の膝が心配ですが…

Posted by: つき | 2010.01.24 at 18:51

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