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2010.01.24

【ラグビー】 疑わしきは厳罰

「もう欧州カップなんかボイコットしようぜ」
というのは、フランスラグビーで毎シーズンきまって2、3回は持ち上がる恒久的議論ですが、今年もまたそんな時期になりました。


ERCの規律委員会がスタッド・フランセのアトゥブに科したサスペンションは、なんと70週間。2011年4月22日まで。
彼はハイネケンカップ・アルスター戦でのフェリスへの目つぶし容疑について、デュピュイとともに有罪とされましたのです。

イングランドの規律委員(ティンク、デュピュイを出場停止にしたのと同じ)ジェフ・ブラケット氏は、これは自分が扱った目つぶしの中で最悪であり、故意のケースである、と見ている。そして図らずも、これは”見せしめ”であることを明らかにしています。つまり、誰かが本当に目に重傷を負う前に、この処分が抑止力になるだろう、というような。

ブラケット氏はアトゥブが問題の場面を正確に説明できなかったことをもって、彼が責任逃れをしていると確信したらしい。
一方アトゥブ本人は、目つぶし行為(少なくとも故意の)を否定しています。あの時はアルスターの17番(ヤング)と争っていて、自分の手がどこにあったかなんて分からない。何人かの選手の下敷きになって身動きが取れず、抜け出そうとしているところだった。なのに規律委員はフェリスの証言しか取り上げなかった、と。

実際のところ、目つぶしの証拠とされた報道写真(加工が疑われた)について、アトゥブから委任された専門家の鑑定結果は考慮に入れられなかった。一方アトゥブの不利になる証拠は、彼の5年も前のサスペンションまで掘り起こされたのですが。
アトゥブは最後まで戦うといい、金曜異議申し立ての訴えを起こしました。その必要があればCNOSFに持ち込むつもりらしい。

アトゥブは28歳。年齢とブランク後のハイレベルへの復帰の難しさを考えれば、この処分は彼にとってキャリアの終了さえ意味するかもしれません。インタビューに答えながら、彼はショックのあまり泣き出してしまった。
彼には一縷の望み、フランス国内でプレーを続けることができる可能性も残ってます。すべてはFFRとLNRの調停委員会次第。

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実際、これは今までヨーロッパカップで科された中で、最も重い処分の1つ。

過去には、07年、トゥールーズのアイルランド人選手トレヴァー・ブレナンがアルスターのサポーターを殴って5年のサスペンションを受け、現役引退。お母さんを侮辱されたのがきっかけらしい。アルスターサポはハーフタイムのウォーミングアップの時にも、ブレナンにビールかけたり野次ったりしていたという。
また1999-2000シーズンには、コロミエのRichard Nonesが、やはり目つぶしで2年の出場停止。

フランスがらみ以外のケースでは、昨年イングランド、バースのマット・スティーヴンスがコカイン使用で2年、というのがある。

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