« あけましておめでとうございます。 | Main | 【ラグビー】 イメージのお仕事 »

2010.01.05

【フランス闘牛】 カポーテをめぐるお話

070626burgos闘牛士の入場を華やかに彩るカポーテ・デ・パセオ。背割のケープで、左右を両脇から前に引き出し、体に巻きつけて着ます。

セバスティアンの着ている、この臙脂に豪華な金糸刺繍のカポーテは、カンプサーノが所有しているものの写し。
オリジナルのカポーテは、カンプサーノがかつてセビージャの有名なダンサー、アントニオ・エル・バイラリンから贈られたもので、それはもともとは伝説的な闘牛士ファン・ベルモンテの持ち物だった。

ある夜、バイラリンは劇場でファン・ベルモンテにダンスを捧げ、ベルモンテはその礼として一番愛着のあるカポーテを彼にプレゼントした。
その後、バイラリンと親しくなったカンプサーノは、マドリードの闘牛でバイラリンに牛を捧げたとき、彼からこのベルモンテのサインの入ったカポーテを贈られた。

カンプサーノはレプリカを作って手元に置いたけれど、彼自身は一度もそれを着たことがなかった。刺繍の入り方のせいか、着づらかったらしい。

05年、セバスティアンはロンダでの入場にこれを着たいと頼み、カンプサーノは喜んで貸し与えた。それからセビージャ、ベジエで、セバスティアンはこの美しく物語性に満ちたカポーテをまとった。
カンプサーノは、このカポーテが彼に幸運を運んだと言う。そして、セバスティアンの"動かない"闘牛スタイルは、ベルモンテがもたらしたものだと。
セバスティアンはこれをとても気に入り、裕福になるや、正確なコピーを作ってもらった。それがたぶん、今でも入場する彼を飾っている上の画像のカポーテ。

コピーとはいっても、よく見るとカンプサーノ所有のカポーテとまったく同じではないようで、前立ての刺繍に小花の縁があしらわれています。
セバスティアンはもう1つ、ベルモンテのカポーテの刺繍を忠実に写したらしきものを持っているけれど、それは黒地で、背中の部分の刺繍がない。


セバスティアンというと、このカポーテの印象が強いでしょうか

07719valencia

アルテルナティブの時に着ていたものかな?

2008colmenar

いつもは黒の衣装に合わせることが多いカポーテ

09819bilbao

昨年4月、パブロ・ピカソの生誕地マラガのラ・マラグエタで開催された、"ピカシアナ"闘牛で。
この日はアルルカン風の衣装に"アヴィニョンの娘たち"のカポーテ、という大胆かつ芸術的なコーディネイト。着づらかったのか、手伝ってもらってる。

Picasso

(photo: sebastiancastella.net, telecinco.es)

|

« あけましておめでとうございます。 | Main | 【ラグビー】 イメージのお仕事 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91018/47210838

Listed below are links to weblogs that reference 【フランス闘牛】 カポーテをめぐるお話:

« あけましておめでとうございます。 | Main | 【ラグビー】 イメージのお仕事 »