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2009.12.22

【ラグビー】 処分の波紋

アルスター戦で目つぶし行為を行ったとしてERCの規律委員会から24週間のサスペンションを科されたデュピュイですが、処分に対し異議申し立てを行ったことがクラブの公式サイトで伝えられました。

決めたのはスタッド・フランセではなく、デュピュイ本人の意志みたいです。
マックス・グアジニは18日に処分が出た当初、
「ERCは、スタッド・フランセとフランス代表のシンボル的な選手を罰することで、見せしめにしたかったのだろう。デュピュイは一度も規律上の問題を起こしたことがないというのに」
と処分が不当に重いことを匂わせてはいましたが、訴えを起こすかどうかについては明言しなかった。

実際、事態を重く見たスタッド・フランセは、18日の時点でデュピュイとアトゥブを説明のために呼び、クラブとしての規律上の処罰を検討してさえいました。
「スタッド・フランセは、連合王国においてクラブのイメージを損なったこの状況を心から残念に思っている。アルスターのプロビンスに対して謝罪したい」、と公式サイトに表明を出した。
また、ブリュッセルでの試合延期で、パリに移動するアルスターのチームに電車の乗車券を贈ったりもしました。

今回、ディピュイは結果的に、代表監督のリエヴルモンの意見(後述)に従うことになったわけです。もちろん最悪の場合、処分がさらに重くなる可能性もある。
しかし、この処分を受け入れるということは、彼の今季が終了することを意味するだけでなく、「目つぶし」(目の中への指でのコンタクト)をしたことを認めることになる。
あの行為自体は、フランスのメディアも「目の部分を叩いた」、とか、カッコ付きの"フルシェット"という表現で伝えるなど、それが本当に目つぶしだったかどうかには慎重でした。

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もちろん映像や写真を過信しすぎるのはよくない。イメージはイメージにすぎないわけだし、そこには事実の断片はあるかもしれないけれど、真実があるとは限らないから。
ただ、このくらいしか証拠がないので、デュピュイの問題のシーンをようつべで確認しましたが、

─デュピュイはラックでプレッシャーをかけようとして、フェリスの目のあたりを平手で張った(これ自体はもちろんいけない)。彼は「目つぶし」の容疑で召喚されたけれど、目つぶしが"指で目をえぐること"(クィンランやニール・ベストがやったように)と定義されるなら、これは厳密には目つぶしではない。
フェリスは振り返ってレフェリーに目つぶしをアピールし、のけぞって倒れる。フェリスのリアクションにカッとなった(おそらく、おおげさだと感じて)、デュピュイが彼の顔に2発目を入れる。この部分はよく分からない…

私が映像から読み取ったのはそんな感じ。もちろん違う見方もあると思うけれど、フランスのラグビーファンの多くの見方もそんなところじゃないかな。
レキップに処分の一報が伝えられてすぐ、私が記事を読んでエントリを挙げるわずかな間にも、もうかなりの数のコメントが寄せられてました。

"フルシェットじゃない。行き過ぎの処分だよ"、"たとえ痛めつける意図があったとしても、6ヶ月は重すぎる"、"行為ははっきりしないし、せいぜい8週間だ。またブリタニックにだまし取られた"、"一番奇妙なのは、これがグラウンド上の「ブッチャー」からはほど遠いデュピュイに降りかかったことだよ"…etc

プロ選手の人生においてキャリアは短く、明日のことも分からない。一瞬一瞬が大切なのだと思う。慎重な裁定を望みたい。

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処分の知らせを受けて、リエヴルモンのコメント。

「我々は最悪の事態を予想した。そしてジュリアンに起きたのはその最悪だ。6ヶ月は途方もなく重い処分だから。私は何よりもまず、選手、彼のクラブのことを思う。ジュリアンやクラブが異議を訴えて、彼の処罰がもっと妥当なものに引き戻されればいいのだが。
ラグビー選手には、ディシプリンとバイオレンスに関して模範的である義務がある。まして代表選手であり、彼のポジションでゲームのリーダーであるなら。罰されるのは当然だ。しかし処分はきわめて重い。
私はフェリスの証言が、悪意よりはむしろ平手打ちに向かったのを知っている。それに彼は元気だ。1人の選手のキャリアの中で、6ヶ月は途方もない。ずっと危険なハイタックルだってあるというのに」

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さてディピュイの処分(とティユス=ボルドゥの怪我)によって、にわかに注目が集まってるのが"次のシックスネイションズの9番は誰か"ということです。実際、週末のハイネケンカップでは何人かの代表SH候補が活躍した。

・夏のテストマッチ以来、デュピュイのひかえとして定着した感のあるパラ。レスター戦でスタメン出場し、チームは15-20で破れはしたものの、彼はここ数試合いいパフォーマンスをしている。徐々に調子を上げています。

・アウェイでニューポートを26-8で破ったビアリッツ、うち23ポイントを挙げたのはヤシュヴィリでした(2トライ含む)。
「代表に復帰したいよ。でも招集されるとしたら、ジュリアン・デュピュイのサスペンションのためじゃなく自分のパフォーマンスで、でありたいね。2月はまだ先だ。戦うべき試合はまだ何試合もある」

・そしてミシャラク。カーディフ戦で9番のポジションに戻り、インペリアルなパフォーマンスで勝利の立役者となった。(5PG1DG)
ギ・ノヴェスは最近友人達と、「私がフレッドをSHで使えば、彼はシックスネイションズで9番をつけてプレーするだろう」という賭けをしたという。
また代表のBKコーチであるヌタマックは、ミシャラクのシックスネイションズ招集については明言を避けながらも、土曜の彼のパフォーマンスには満足しており、このようなプレーを続けていれば当然招集はあるだろう、と話してます。

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言い忘れてましたが、スタッド・フランセは日曜、アルスターに29-16で勝ちました。ザルゼウスキ、ケイゼルの両おっぱいフッカーがゴールラインを越えた模様です。あとはボクシスの足。この午後、ジャン=ブアンにたどり着けた観客は2500人。

アルスターに関して1つ言えば、SOハンフリーズが濃い。つい去年まで真人間だったようなんだがどうしたことだ。

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