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2009.10.27

【ラグビー】"マイヨへの敬意を語る時には、まず、前に着ていたマイヨに敬意をはらうもんだ"

週末はスタッド・ドゥ・フランスでUSAPに敗れたとはいえ、スタッド・フランセが新コーチ就任後すぐ調子を戻し始めたとあっては、前コーチのマッケンジーとしては心中穏やかではないでしょう。
そんなマッケンジー現レッズコーチに、またしてもレキップが電凸取材して寝た子を起こしてきたらしい、という話。


マッケンジーコーチによれば、予算2100万ユーロのスタッド・フランセは、「アマチュアクラブにふさわしいインフラとフィロソフィによって毒されている」、ということらしい。

「マックス・グアジニは2つのことしか見ていない。カレンダーとスタッド・ドゥ・フランスだ。彼はスポーツの役には立たないマーケティングのビジョンを持っている。彼はカレンダー向きのルックスのいい選手だからという理由で、選手を獲得しているかもしれない」

マッケンジーはさらに、「個人のミスが多すぎた。3、4人の選手はディフェンスに身を入れなかった」、と、彼のプランに入らなかった選手に陥れられた的なことを言っていますが、ちょっとばかり、指揮官としてどうかと思われるような発言ではないかと思う。


マッケンジーコーチは解任直後のインタビュー(rugbyrama)では、
「スタッド・フランセは特別なクラブだ。チーム周辺のマーケティングは結果と同じくらい重要だ。しかし私はそれを蒸し返しはしない。私はこの特殊性、この新しい文化が好きだった。うまく結果が出せなかった、その代償は払わなければならない」
と言っていたんですが、どこで気が変わったのかは知りません。まああの時はまだ交渉のツメが残ってたかな…

いずれにしても、解任に際してクラブとの交渉に合意し、少なからぬ違約金を受け取り、スタッド・フランセがドミニシを切ってまで連帯責任を貫いたにもかかわらず、帰国後こういった、よっぽど"スポーツの役には立たない"発言をしてしまうこと自体に、パリでの失敗の一因がありそうな気もしなくもない…

このインタビューの中で、図らずも彼の本音が出ているのはここではないかと思われる。
「リーグの5試合の後で解雇されたら、コーチの評判は当然打撃を受ける。フランスでも、私の国でも」

(ちなみにこの記事のタイトルは、前に元PSGのアロンゾが言ったことだけど、いい言葉でしょ)

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お約束として、マックスのリアクションも載せときましょう。
それから、ペルピニャン戦の前、つまりマッケンジーの話が報道される前に、マルコネがたまたまこの件に触れていたインタビューです。一気に読んだので、誤訳あったらあとで申告する…


"まず何より、我々がマッケンジーと別れたのは、問題があったからだ。彼はオーストラリアで仕事を見つけた。そして彼は、あそこでは大変有名なスタッド・フランセから解任された理由を正当化しなければならない。彼は悪口を言うことでそうしたんだ。
最初から最後まで、彼が話すことはどれもこれも真実味がない。彼は今、我々の国の人間から連絡を受けて、彼が今まで言ったことがないことを言った。

それは少々イージーだ。我々はとてもフェアプレーだったのに、彼には誠実さが足りない。我々は彼が重大なミスのため、あるいはプロとして無能だったために解任されたとは言わなかった。事実はまさにそうなのだが。
彼は金もうけのために来た。選手達に聞いてごらん、彼らが働かなかったか、何もしなかったかと。彼らは皆、マッケンジーの言ったことに眉をひそめた。何とも情けないことだ。

(追記分)
スタッド・フランセ(の選手)にはマフィアもいなければ派閥もない。私は彼に、あなたのメッセージはもう伝わっていない、辞める方がいい、と言った。
補強については、我々はテクニカルスタッフの全員と私の部屋で会議をした。マッケンジーは我々に、彼が残したい選手と放出すべき選手の名前を明かした。我々は彼の望むとおりにした。
今だから言えることだが、私はジュリアン・ソバドを残したかった。しかし彼はもうマッケンジーの構想外だった。彼はもうTchale-Watchouもいらないと言った。彼は今ペルピニャンですばらしい日々をすごしている。マッケンジーが来させたのは、ガスニエとオーリー・フィリップスだけだ。

(Q:カレンダー向きの選手を獲得していると?)馬鹿なことを。カレンダーに載った連中の大半は、スタッド・フランセの選手ですらないというのに…。マーケティングにたずさわっているのは私で、それは何の負担にもならない。最優先なのはスポーツだ。彼がスタッド・ドゥ・フランスで試合に勝たなかったのは、私のミスではない。悪いことは言いたくないが、もしあなたがたが彼のしたことを知ったなら…

(Q:彼は名誉を挽回しようとしているだけ?)それだけだ。彼は無能ゆえに解任された。選手達はデルマスとフォジュロンが来て以来、改めて言葉を交わし合っている。
土曜、SDFのペルピニャン戦でつまづいたかもしれないが、我々が違った活気の中にいることは間違いない。彼は1度も、溶けこもうとさえしなかった"
(マックス・グアジニ談)


"僕達はシーズンの初めに欠けていた自信を取り戻した。ディフェンスはちょっと修正されたけど、選手とフィロソフィは変わらない。それはあまりにも突然だったけれど、マックスは考えのない人間じゃない。彼は必要な決断をした。
ドミニシがコーチを辞めたのは、僕達には残念だった。でも、彼が僕達と一緒にクラブに残ってくれてとても嬉しいよ。人生そんなものさ。またグラウンドで実力を示すチャンスがあればいいね。

(Q: マッケンジーの解任は、外国人コーチがパリで認められるのが難しいことを示しているね、ニック・マレットを除いて)
ニック・マレットはこのリーグをよく知っていた。彼はフランスでプレーし、コーチしていた。彼は本当に僕達のメンタリティに近かった。彼にとっての真の成功はそれだ。他のコーチはちょっとうまくいかなかったね。
マッケンジーと僕達は、理解し合えないままだった。マックスが決断したのは、もう言葉が通じなかったからだよ"
(マルコネ談)

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Comments

(´ω`。)グスン・・・

飛ぶ鳥、後を汚しまくりですね。
最近、マッケンジー関連の記事を追えていなかったのですが、そんなことを言っていたのですか。
しょぼーん。。。


>「リーグの5試合の後で解雇されたら

(/ω\)
5試合で不満ならいっその事、開幕前にクビにしてやった方が良かったのかもしれませんね。(違


>私の国でも」

「大丈夫だよ。おまいの評判は元から悪いから・・・」と、つぶやいてみまつ。。。

Posted by: ひろどん7 | 2009.10.28 at 03:57

いえいえ、また例の‘レキップ’ですよ。きっといいように「翻訳」したのでしょうね。

もちろん、マッケンジーだって自己弁護の必要はあるのでしょうが、今回のインタビューは彼の発言としてはお粗末。
あれだけの才色兼備な選手たちがいて勝てなかったのがカレンダーとサンドニのせいだなんて、一ミリたりとも思っちゃいないと思います。
ディフェンスをしていなかったのは、1~2人くらいだし…。インフラは政治の問題だし(練習場すら買わしてもらえなくてどうやって先進国並の設備を??)。

マックスは「ラグビーの向こう側」を見つめて仕事をしているのですよ。それが正しいかどうかは別として、ある種の遠大なビジョンがあることだけは確かです。
ガルチエにはあまり与えなかった自由を、マッケンジーにはずいぶんと譲るところが大きかっただけに、それが伝わっていないとすると残念ですね。

Posted by: machvili | 2009.10.28 at 09:11

ひろどん7さん

きついことを書きすぎたかもしれない…_| ̄|○
すみませんでした…

文化の違う国のクラブ(しかもパリの多国籍クラブ)を率いるのはすごく難しいことだろうから、「きっと合わなかったんだろうな」と思うくらいで、コーチとしての実力を特に疑いはしなかったです。

なので、メディアにこういう話をする必要はなかったんじゃないかな、とは思うけれど、machviliさんもおっしゃるように、メディアは扇情的な翻訳をするから、もしかしたら実際の発言とはニュアンスが変わってしまっているのかも…
エルナンデスがいろいろ言っちゃった時も、アルゼンチンの原文とレキップの翻訳を読み比べて吹きました。
いずれにしても、マッケンジーコーチも言語の違うメディアには、慎重に接しないと…

すぐに次のクラブが決まったのはよかった。母国でがんばっていただきたいです。

Posted by: つき | 2009.10.29 at 11:26

machviliさん

>きっといいように「翻訳」したのでしょうね

一番生々しい言葉を、悪意を持って選択する傾向がありますよね。
それでもNZの新聞とか(イメージ操作以前に誤訳が)、イングランドのタブロイドに比べればマシかも…

カレンダー向きの選手を獲得云々というのは、マッケンジーの比喩的な言い方ですよね。それをメディアが強調して、事実を言ったように印象づけてる気がします。
でもいずれにしてもこれは、選手に対して本当に失礼な言い方だから…
やっぱりプロは、すべてを証明すべきはグラウンドででしょう、と思ったりします。

私も、もしスタッド・フランセが単なるマーケティングのクラブだったとしたら、応援する気にはならないけれど、ここには奇抜なイメージの裏に良き文化がある気がしてます。
1年と少しいても、伝わらないものはあったのかもしれないですね…

>ディフェンスをしていなかったのは、1~2人くらいだし
(;´д`)・・・

Posted by: つき | 2009.10.29 at 12:19

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