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2009.10.31

【闘牛、自転車】 マタドール、コンタドール

この夏のツール・ド・フランスの表彰式。いろいろあった末にマイヨジョーヌを勝ち取ったコンタドールがにこにこしながら軽やかな足取りで表彰台に駆け上がるのを見ながら、なんだか人間の世界の人じゃないみたい、なんて思ったものでした。


しばしば"マタドール"などとも称されるスペイン人のコンタドールですが、最近の反闘牛運動の抗議で、彼をマタドールと呼ぶのを自粛するジャーナリストもいるらしい。
それについて、最近彼が見解を求められた時のコメントをTerres Taurinesが伝えているのだけど、それによればコンタドールは、

「僕は闘牛が好き。自分にとって闘牛はそこにある伝統だ。どうしてあちこちで闘牛を禁じようとするのか分からない。僕は"マタドール"と呼ばれても全然困らないよ。僕はホセ・トマスと親しくて、彼は自転車競技が大好きなんだ。他のトレロとも付き合いがあるし、行けるときには闘牛場に行くよ。そうしょっちゅうじゃないけど、今のところはそんな感じさ…」

たしかにホセ・トマスは自転車似合いそうだ…
いずれにしても、コンタドールのゴール時のバキュンポーズが暴力的だと問題になる昨今(まあカッコよろしいとは思いませんが)、闘牛にとっては難しい。

Matador2
(photo: Reuters)

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2009.10.30

【ラグビー】 代表戦の余波

Imieres2【スタッド・フランセの場合】
土曜、スタッド・フランセはアウェイでクレルモンとの対戦ですが、このような好カードに、パリジャンは師匠やパペといった代表選手何人かを休ませることにしたらしい。

そんな中、スタッド・フランセの若きアルゼンチン人SO・FB、イグナシオ・ミエレスが、パリジャンとしてTop14初のスタメン出場を飾りそうだというニュースです。昨季はジョーカーとして、カーター離脱後のペルピニャンに行っていた。
ボクシス負傷中につき、オールシッグとハーフ団を構成するのではないかと。楽しみっすね。ちなみにハスケルからは「ジム・キャリー似」と言われてしまった。


【パリのクラブの場合】
そしてTop14の13、14節は、リーグ戦と代表のテストマッチが重複する問題の日程です。13節のラシン×スタッド・フランセ(21日)は本来注目のカードではありますが、双方大勢の代表選手を欠いたダービーになりそう。

それで、当初20日夜に予定されてたこの試合が、なぜ翌日の開催になったかというのにはまた理由があるんだけど…


【トゥールーズの場合】
今回もまた、10選手を代表に持って行かれる予定のトゥールーズのギ・ノヴェスコーチ。

「10人くらいでは驚かんね。フリッツもエリサルドもリストを外れている。それはまたも、チームの目覚ましい復調を反映している。我々はまだ代表選考委員にモテモテじゃないか。これだけ大勢の選手が選ばれてちょ~うれしい~、だ。我々に戦うべき試合がなかったらの話だがね」

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2009.10.29

【ラグビー】 テストマッチ、リスト発表

Avants (17): Fabien Barcella (Biarritz), Thomas Domingo (Clermont), Dimitri Szarzewski (Stade Français), William Servat (Stade Toulousain), Luc Ducalcon (Castres), Sylvain Marconnet (Stade Français), Nicolas Mas (Perpignan), Lionel Nallet (Racing-Métro), Romain Millo-Chluski (Stade Toulousain), Sébastien Chabal (Racing-Métro), Pascal Papé (Stade Français), Imanol Harinordoquy (Biarritz), Louis Picamoles (Stade Toulousain), Fulgence Ouedraogo (Montpellier), Thierry Dusautoir (Stade Toulousain, cap), Antoine Burban (Stade Français), Alexandre Lapandry (Clermont).

Arrières (13): Julien Dupuy (Stade Français), Morgan Parra (Clermont), Frédéric Michalak (Stade Toulousain), François Trinh-Duc (Montpellier), Yannick Jauzion (Stade Toulousain), Maxime Mermoz (Perpignan), Yann David (Stade Toulousain), David Marty (Perpignan), Cédric Heymans (Stade Toulousain), Benjamin Fall (Bayonne), Vincent Clerc (Stade Toulousain), Maxime Médard (Stade Toulousain), Damien Traille (Biarritz)


少しずつ骨組みが固まってきている様子。秋のテストマッチ、南アフリカ戦(11月13日@トゥールーズ)に臨む30選手は、路線継続(特に夏のNZ戦の)+3、4人の新人という顔ぶれです。最終的にはこの中から23人にしぼられる。

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初招集は、U20選手権で来日したバンジャマン・ファル(バイヨンヌ、ウィング、20歳)、同じくU20の主将アレクサンドル・ラパンドリ(クレルモン、3列、20歳)、アントワーヌ・ビュルバン (スタッド・フランセ、3列、22歳)。

ファルは今季好調で、ナラガと並んで現在リーグ最多トライ(5トライ)。フィニッシャーとして期待されている。
ビュルバンもリエヴルモンが前から追っていた選手。リエヴルモンはその突破力とタックルが気に入っているようで、ちょっとデュソトワールに似たスタイルだと言ってます。
この中で、メディアも予想外だったのがラパンドリ。本人も、チームメイトのドミンゴからの電話で招集を知ったというくらい意外だったらしい。スタッフは彼のラインアウトの強さを買っていて、こちらはウドラオゴ的だと。

メディアによっては初招集扱いにされているカストルのプロップ、リュック・デュカルコン(25歳)は、夏のテストマッチですでに負傷のドミンゴに代わって追加招集されていたのだけど、この時は試合に出ていない。

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さて前の方から行くと、1列はプロップ5人にフッカー2人。セルヴァ負傷、師匠退場とならないことを祈る。(まあでも師匠も落ち着いてきたよね)
ペルピニャンのHOギラドはリストを外れましたが、テストマッチの間に招集があるかもしれない。実際、リエヴルモンはサモア戦で大きなターンオーバーがあると言っています。

3列は新人の招集によって、ボネール、シューリー、ピュリセリらは外れました。

SHはデュピュイとパラ。この2人がキッカーです。
パラは今季はクレルモンでなかなか怪我から復調できず、ベンチを暖めることも多いのですが、スタッフは彼をとても信頼している。ティユス=ボルドゥは負傷中。

SOはトラン=デュックとミシャラク。ハーフ団のスタメン予想はデュピュイ-トラン=デュックです。
ミシャラクは手を骨折したボクシスに代わってSOで復帰。リエヴルモンは、ミシャラクが代表50キャップの経験を持ち、南アフリカでプレーした経験もあることを考慮し、エリサルドよりも彼を選びました。
エリサルドはスタッフの目には9番であり、2011年に向けた10番の長期的なオプションとして考えるのは難しい、とリエヴルモンは言っている。

BKではセンターにマルティ、ダヴィド君が復帰。メルモス、マルティのUSAPコンビが見られるかもしれません。
フリッツが外れましたが、つまりどうも、「君は素行を改めなさい」ということらしいんスけど…

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火曜に謝罪会見を開いたバスタローは、リストには入らず。会見がもう少し早ければよかったのだが、とリエヴルモン。"時間はかかるだろうが、彼がパリでいいパフォーマンスをすればもちろん代表に復帰するだろうし、私はそれを期待している"、と。
リエヴルモンはもともと、秋からすぐ彼を呼ぶのは難しいと言っていたわけだし、バスタロー自身が代表復帰はこれからグラウンドで勝ち取るつもりだと言っているので、むしろこれでいいのではないかな。


↓あえてビュルバン(注:22歳)。06-07シーズンのリーグ最優秀新人に選ばれたこともある彼、ちょっぴり怪我の多いのが玉に瑕。
遠目はパリセと見分けがつかない。生え際は後退したが、彼は進化している。

Aburban

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2009.10.28

【ラグビー】 追記のお知らせと、バスタローのこと

マックスのインタビューの続きは、昨日のエントリに追記しました。スタッド・フランセの補強の方針について、マッケンジーに反論している部分です。


私はサッカーでさんざん幻滅したから、ラグビーに関してはまだ理想があります。このスポーツくらいは夢を見せてほしいものだと思う。
ここではネガティブなことを書くこともあるけれど、実際、そういう時は誉める時の3倍記事を読まなければならないし、3倍神経をつかって、10倍ほどの覚悟がいる。いい判断ができていない時もあるだろうけど、批判的なことを書く時は、努めて真面目にやってます…

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これからバスタローの謝罪会見の記事を読むとこ。
彼はNZでのテストマッチの時、ホテルの前で襲われたと嘘をついて3ヶ月の出場停止処分を受けたけど、決められた期間内に18回の奉仕活動をすればサスペンションは科されないということで、今日はその1回目、イル=ド=フランスのU-17を指導しに行くのです。
それに先だって彼は昨日、事件についての謝罪会見をした。

すでに6月末のテストマッチの間に、バスタローは一度謝罪の公式声明を出していますが、もちろん騒ぎはそれではおさまらなかった。
それから彼は協会や代表の幹部、チームメイト達に謝罪の電話をかけた。電話を受けたベルナール・ラポルトは、「バスタローは動揺しきった子供のようだった」と、その時の様子を話しています。
その直後に疲れ果てて入院して、そうこうしているうちに新シーズンが始まった。

今回の会見は、リエヴルモンの勧めによるところが大きいかもしれない。1週間ほど前だったかな、リエヴルモンはバスタローに、「また代表に呼ばれたいなら、きちんと公の場で過ちを告白しなければいけないよ」、という話をしたと明かしていました。
これはリエヴルモンの思いやりでしょう。まだ代表への扉は閉ざされていない、と。

そして秋のテストマッチのリスト発表の前日である昨日、バスタローの謝罪会見は行われました。
しかしバスタローは、この謝罪によって彼がまた代表に選ばれるとは思っていない。また代表のマイヨを着るにはグラウンドで結果を出す以外ない、彼はそう考えているようです。


バスタロー事件の過熱報道は、本当のところ、私にとってもあまり他人事ではありませんでした。ごく個人的なことだから詳しいことは言わないけれど、私の身近なところでも一度こういうことがあって、自殺した人もいた。
多くの人は、人生のうちで自分がカメラの向こう側に回ることなどないと考えているかもしれないけれど、それは違う。そして報道にさらされる恐ろしさは、おそらく経験した人でなければ分からない。

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2009.10.27

【ラグビー】 追記

こういうことはきっちりやりたいので、マックスのインタビュー(ラジオのだけど)は後で残りの部分を載せます。

私は古巣を悪く言うのってイヤなんですよ。フィオレズの時のこととかいろいろ思い出して。時節柄。

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【ラグビー】"マイヨへの敬意を語る時には、まず、前に着ていたマイヨに敬意をはらうもんだ"

週末はスタッド・ドゥ・フランスでUSAPに敗れたとはいえ、スタッド・フランセが新コーチ就任後すぐ調子を戻し始めたとあっては、前コーチのマッケンジーとしては心中穏やかではないでしょう。
そんなマッケンジー現レッズコーチに、またしてもレキップが電凸取材して寝た子を起こしてきたらしい、という話。


マッケンジーコーチによれば、予算2100万ユーロのスタッド・フランセは、「アマチュアクラブにふさわしいインフラとフィロソフィによって毒されている」、ということらしい。

「マックス・グアジニは2つのことしか見ていない。カレンダーとスタッド・ドゥ・フランスだ。彼はスポーツの役には立たないマーケティングのビジョンを持っている。彼はカレンダー向きのルックスのいい選手だからという理由で、選手を獲得しているかもしれない」

マッケンジーはさらに、「個人のミスが多すぎた。3、4人の選手はディフェンスに身を入れなかった」、と、彼のプランに入らなかった選手に陥れられた的なことを言っていますが、ちょっとばかり、指揮官としてどうかと思われるような発言ではないかと思う。


マッケンジーコーチは解任直後のインタビュー(rugbyrama)では、
「スタッド・フランセは特別なクラブだ。チーム周辺のマーケティングは結果と同じくらい重要だ。しかし私はそれを蒸し返しはしない。私はこの特殊性、この新しい文化が好きだった。うまく結果が出せなかった、その代償は払わなければならない」
と言っていたんですが、どこで気が変わったのかは知りません。まああの時はまだ交渉のツメが残ってたかな…

いずれにしても、解任に際してクラブとの交渉に合意し、少なからぬ違約金を受け取り、スタッド・フランセがドミニシを切ってまで連帯責任を貫いたにもかかわらず、帰国後こういった、よっぽど"スポーツの役には立たない"発言をしてしまうこと自体に、パリでの失敗の一因がありそうな気もしなくもない…

このインタビューの中で、図らずも彼の本音が出ているのはここではないかと思われる。
「リーグの5試合の後で解雇されたら、コーチの評判は当然打撃を受ける。フランスでも、私の国でも」

(ちなみにこの記事のタイトルは、前に元PSGのアロンゾが言ったことだけど、いい言葉でしょ)

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お約束として、マックスのリアクションも載せときましょう。
それから、ペルピニャン戦の前、つまりマッケンジーの話が報道される前に、マルコネがたまたまこの件に触れていたインタビューです。一気に読んだので、誤訳あったらあとで申告する…


"まず何より、我々がマッケンジーと別れたのは、問題があったからだ。彼はオーストラリアで仕事を見つけた。そして彼は、あそこでは大変有名なスタッド・フランセから解任された理由を正当化しなければならない。彼は悪口を言うことでそうしたんだ。
最初から最後まで、彼が話すことはどれもこれも真実味がない。彼は今、我々の国の人間から連絡を受けて、彼が今まで言ったことがないことを言った。

それは少々イージーだ。我々はとてもフェアプレーだったのに、彼には誠実さが足りない。我々は彼が重大なミスのため、あるいはプロとして無能だったために解任されたとは言わなかった。事実はまさにそうなのだが。
彼は金もうけのために来た。選手達に聞いてごらん、彼らが働かなかったか、何もしなかったかと。彼らは皆、マッケンジーの言ったことに眉をひそめた。何とも情けないことだ。

(追記分)
スタッド・フランセ(の選手)にはマフィアもいなければ派閥もない。私は彼に、あなたのメッセージはもう伝わっていない、辞める方がいい、と言った。
補強については、我々はテクニカルスタッフの全員と私の部屋で会議をした。マッケンジーは我々に、彼が残したい選手と放出すべき選手の名前を明かした。我々は彼の望むとおりにした。
今だから言えることだが、私はジュリアン・ソバドを残したかった。しかし彼はもうマッケンジーの構想外だった。彼はもうTchale-Watchouもいらないと言った。彼は今ペルピニャンですばらしい日々をすごしている。マッケンジーが来させたのは、ガスニエとオーリー・フィリップスだけだ。

(Q:カレンダー向きの選手を獲得していると?)馬鹿なことを。カレンダーに載った連中の大半は、スタッド・フランセの選手ですらないというのに…。マーケティングにたずさわっているのは私で、それは何の負担にもならない。最優先なのはスポーツだ。彼がスタッド・ドゥ・フランスで試合に勝たなかったのは、私のミスではない。悪いことは言いたくないが、もしあなたがたが彼のしたことを知ったなら…

(Q:彼は名誉を挽回しようとしているだけ?)それだけだ。彼は無能ゆえに解任された。選手達はデルマスとフォジュロンが来て以来、改めて言葉を交わし合っている。
土曜、SDFのペルピニャン戦でつまづいたかもしれないが、我々が違った活気の中にいることは間違いない。彼は1度も、溶けこもうとさえしなかった"
(マックス・グアジニ談)


"僕達はシーズンの初めに欠けていた自信を取り戻した。ディフェンスはちょっと修正されたけど、選手とフィロソフィは変わらない。それはあまりにも突然だったけれど、マックスは考えのない人間じゃない。彼は必要な決断をした。
ドミニシがコーチを辞めたのは、僕達には残念だった。でも、彼が僕達と一緒にクラブに残ってくれてとても嬉しいよ。人生そんなものさ。またグラウンドで実力を示すチャンスがあればいいね。

(Q: マッケンジーの解任は、外国人コーチがパリで認められるのが難しいことを示しているね、ニック・マレットを除いて)
ニック・マレットはこのリーグをよく知っていた。彼はフランスでプレーし、コーチしていた。彼は本当に僕達のメンタリティに近かった。彼にとっての真の成功はそれだ。他のコーチはちょっとうまくいかなかったね。
マッケンジーと僕達は、理解し合えないままだった。マックスが決断したのは、もう言葉が通じなかったからだよ"
(マルコネ談)

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【フランス闘牛】 週末のフランス闘牛

【セバスティアン@メキシコ】

resumen guanajuato, gto 24 octubre 2009
http://www.youtube.com/watch?v=gJtNCnV25yw

Prmiera Corrida GDL 25 octubre 2009
http://www.youtube.com/watch?v=0cphHYP_q8I

1つめは24日のゴジェスカ。
2つめは25日のグアダラハラでの闘牛。2頭目の牛に引っかけられてヒヤッとする場面もあるけど、幸い大事なく。


【オリベルまた負傷】

日曜、サラゴサのノビジャーダで、パトリック・オリベル(Patrick Oliver)がまたコルナーダ、足に重傷を負ったらしい…
この日はもう1人ミゲル・デ・パブロも負傷。残ったミゲル・クアルテロが5頭を相手にすることになり、耳計2枚を取るという波乱の闘牛だったみたいです。
パトリックはモンペリエの病院に運ばれて治療を受けている。心配なニュース。


【Graines de Toreros、その後】

その前日、パトリックはニーム近郊のロディアンにいました、地元の闘牛クラブの主催で行われたフェスティバルに、先日の記事で触れた"Graines de Toreros "の優勝者5人が再び集まった。
マルク・アントワーヌ・ロメロ、パトリック・オリベル、ヴァンサン・カルド。そして先日の"Graines de Toreros "決勝を戦ったマテオ・フリアンとアレハンドロ・ルビオ。
パトリックとヴァンサン、アレハンドロがそれぞれ耳1枚を取った。

そういえば、"Graines de Toreros "決勝でのマテオ・フリアン(マチューがたぶん本名)とアレハンドロ・ルビオの闘牛を動画で見る機会があったのだけど、なんというか、お蝶夫人と岡ひろみでした。

予想では本命だったマチューの方が、おそらくノビジェロとしては名前が知られていて、華やかな技の連続で見せるカポーテはなかなか非凡な印象でした。私は、小柄な黒髪のアレハンドロのひたむきな闘牛に心惹かれた。

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2009.10.26

【フランス闘牛】 メキシコの思い出

Mexico欧州のシーズンを終えて、セバスティアンは今メキシコにいる。土曜はグアナフアトで耳を1枚取った。ゴジェスカ*だったのね。
「メキシコに闘牛をしに来るのはいつだって嬉しい」
* ゴヤ時代のスタイルのこと。クラシックな衣装です)

メキシコは彼がノビジェロのキャリアをスタートしたところらしい。南仏マンデュエルのフェスティバルで出会ったホセ・アントニオ・カンプサーノのもとに闘牛を学びに行き、カンプサーノは彼にスペインやポルトガル、アメリカへの扉を開いた。
見習いのセバスティアンはメキシコの片田舎の牧場で半年過ごしたそうなのだけど、夜は恐ろしく寒くて、みんな服を着たまま毛布を6枚掛けて眠った。

「夢を見ているようだった。僕はその時ついに闘牛士の生活を経験したんだ」

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2009.10.25

【音楽】 追記

すみません前のエントリは驚いた勢いで上げました。

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【音楽】 Take-Away Shows

アップされたばかりのLA BLOGOTHEQUEのTake-Away Shows。
大阪にて、友川かずき。
"戦争反対も結構だが、人間反対ではないのか"

http://www.blogotheque.net/Kazuki-Tomokawa,5100

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【ラグビー】 普及推進委員会負傷報告

普及推進委員会としては、ザルゼウスキの負傷交代が心配である。
胸か肩か、そのあたりを押さえていたのが気になる。ベンチに交代を求めているようであったけれど、その状態でボール持ってディフェンスに突っ込んでいくので気が遠くなった…

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【ラグビー】 ムッシュ・ガルセス、

ありゃスローフォワードよ。

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2009.10.23

【フランス闘牛】 おめでとう

スペインのABC紙がシーズンの偉大な勝者に授与するVicente Zabala賞に、セバスティアンが選ばれた、という話を載せそびれてました。

ところで昨日エントリで触れた映画"ARENA"の予告編のことだけれど、セバスティアンのコメントを訳した英語の字幕はちょっと違うような気もするんだけどどうだろう…

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2009.10.22

【ラグビー】 南東部の文化と誇り

リーグの他のクラブから、「あそこはほんとに特殊」「別世界」「猛獣の住みか」などと言われ、何かと評判のかんばしくないトゥーロンのスタッド・マイヨール。
最近の批判を受け、さすがに"こんなことでは子供達がスタジアムに来られなくなるかもしれない"と気づいたらしいトゥーロンサポーターのアソシエーションは、マイヨールの観客に向け、クラブの公式サイトに声明を出した。

いわく、「侮辱は応援ではない」。ラグビーらしく相手の選手、サポーター、レフェリーに敬意をはらおうぜという…まあ基本中の基本です。
そしてアソシエーションはさらに、相手のプレイスキックの時には、ブーイングするかわりに…セミの鳴きマネをしようではないかと訴えている模様。

「みんな、一緒に鳴こう!」

悪い、何言ってんだか分かんない。
つまりたぶん南仏のシンボルの1つともいえるセミの鳴きマネをすることで、批判者達よレジオンの誇りを見よ!、と…そういう問題じゃない気もするけど…ともかく、スタジアムにおいて地方の独自文化(なんだろうか)がラグビーの文化に優越するあたりが、この地方のラグビーの個性であり厄介さなんじゃないかという気はする。

ちなみに今週末マイヨールでトゥーロンと対戦する最初の犠牲者はブルゴワンです。ボイエ乙。

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2009.10.21

【闘牛、映画】 ARENA

ARENA TRAILER

↑オーストリア人監督Günter Schwaigerによる闘牛のドキュメンタリー映画、"ARENA"の予告編。23日にウィーン国際映画祭で上映予定だそうです。(字幕は英語です)
闘牛学校の子供達からノビジェロ、スター闘牛士…。モランテとセバスティアンの言葉は、やはり彼ららしい。

彼らは常々闘牛は天職、命がけの芸術だと言い、私は今では彼らの言うことは嘘ではないと思う。牛への敬意がなければ、あんな仕事はできないし頂点に立つこともできないだろう…

人間は他の生きものの命を奪うことによって生かされていて、それを残酷だというなら生きることはそもそも残酷なことです。しかし人間は人間であるかぎり、どのような時でもそこに何らかの美しいものを探そうとするのだし、芸術とはそういうものだと思う。

これほどまでに死が、つまり生きることの意味が覆い隠されている現代に、闘牛は人間と生きものの宿命的なかかわりを、その歴史の中で洗練された儀礼として見せています。
「殺すのはかわいそうだと思わないの?」と聞かれた子供の反応が印象に残った。子供はしばしば驚くほどの無心さで核心に触れてくる。

公式サイト: http://www.arena-film.com/

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【ラグビー】 フランス代表、主将交代

テストマッチを間近にひかえたフランス代表監督リエヴルモンが先日、デュソトワールをナレの後任として代表の新主将に指名したことを発表しました。

すでに夏のテストマッチで、負傷棄権のナレに代わって主将を務めたデュソトワール。リエヴルモンはこの2年間の彼の目を見張る成長がこの決断において決定的だったと言い、テストマッチでの彼のキャプテンシーを高く評価しました。

しかし特に今驚くようなニュースではありません。今年のシックスネイションズのイタリア戦の後、デュソトワールはFFRの会長から呼ばれ、ナレと共にガリバルディ杯を受け取ったことがある。
この時トゥールーズの地元紙デペシュ・デュ・ミディは、夏のテストマッチでデュソトワールが主将を引き継ぐのではないか、と書きたてたものです。(あれはナレに失礼だと思ったよ…)

このシックスネイションズの間、ナレはその不調をずいぶん批判されました。それにもまして、私はアイルランド戦の時、チームの一部が彼の指示をきかなかったというナレの話が気にかかっていた。
リエヴルモンは、ナレを主将に指名した自分の選択を後悔したことはない、と言います。「彼はこのチームのリーダーであり続け、ティエリを助けるだろう」


ナレは相次ぐ怪我に悩まされ、一方、2列のポジションにはミロ=シュルスキ、パペ(彼も怪我がちではあるけど)、そしてシャバルらがいる。今回の主将交代で、ナレの代表での今後を不安視する声もあります…

ナレ自身は、
「もちろん少しがっかりしている。でも自分が罰されたとは思わない。マルクの決断は理解しているし、それに従うよ。彼はパトロンだ。この2年間、重荷を感じたことはない。それどころか、主将の役目はモチベーションになる。それは妨げにはならなかった。たとえば1年目はいいシーズンを達成できた。僕の09年のシックスネイションズはあまりよくなかったけれど、それは主将であることとは関係ない」

一方、新主将のデュソトワール。間にはバスタロー事件に巻き込まれたりといろいろありましたが、ともかく彼は、「主将は重責ではあるけれども、自分の役割がこれまでと変わるとは思っていない」、と言います。
「変わるのはメディアとの関係くらいだ。でも僕はあまり雄弁な方じゃない、性格的にね。僕は、監督が主将の役目を任せるのに僕を信頼してくれたことがとても嬉しい」

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2009.10.20

【ラグビー】 ハイネケンカップ ラウンド2 (2)

先週末のハイネケンカップでもう1つ話題になったのは、イングランドのチームと対戦したフランスの4チームが全勝したことでした。アウェイでトゥールーズ*とスタッド・フランセ、そしてホームでペルピニャンとビアリッツ。

* トゥールーズ×ハリクインズの前半10分に担架で退場したニヤンガは、検査の結果膝蓋腱を損傷していて、4~5ヶ月の離脱。お友達の師匠も心配じゃろう。トゥールーズはジョーカーを探さないと…)


16日
プール1: ペルピニャン×ノーサンプトン 29-13
17日
プール2: ビアリッツ×グロスター 42-15
プール6: ブリーヴ×レンスター 13-36


ラウンド1でトレヴィーゾに敗れたペルピニャンは、マルティのトライとペナルティトライとポリカルの足でノーサンプトンに勝利。ただ、相手にボーナスポイントを与えはしなかったが、取れもしなかった、というのが惜しまれる点です。
このプールは今のところ全チームが1勝1敗で並び、ポイント差で1位マンスター(6pts)、2位ペルピニャン(5)。

そしてUSAPは次の土曜はスタッド・ドゥ・フランスでスタッド・フランセ戦なのです。もう7万席売れたらしいワヨー。


ビアリッツはリーグ5節スタッド・フランセ戦で覚醒して以来、連勝街道バク進中ですが、ディフェンスはいいんだけどそのかわりトライが少なめ。しかし"もっとトライを"というブランコの要求に応え、ホームで5トライを挙げて快勝。ングウェニャのハットトリックでした。
ただ、スタッド・フランセ戦の後ここまで相手に1トライも与えていなかったのが、この試合で2トライを許していたりする。


ホームにレンスターを迎えたブリーヴは、欧州王者を相手に何もできず、ほぼプール敗退を意味する2敗目を喫しています。唯一1トライを挙げたヴォスルーも、「ブリーヴに何が足りないのか分からない」、と混乱気味でした。
ブリーヴはこの試合の後、クラブの名誉会長と幹部の意見対立で、名誉会長のパトリック・セバスティアンが職を辞すなど、グラウンドの外でもゴタゴタが続いてます…

↓酔っぱらいの国からやってきた皆さん
ビール片手率高杉。試合終了の笛が鳴るや、フランスとアイルランドの数百人のサポーターがグラウンドに駆け下り、スターのオドリスコル様はサイン責めから逃れるため、早々にロッカールームに退散したらしい。サッカーなら身ぐるみはがれるケース。
その他のレンスターの選手達は、長いことグラウンドにとどまりサポーターと勝利を分かち合っていたそーです。

Cableinster

Cableinster2
(photo: brivemag)

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2009.10.19

【ラグビー】 ハイネケンカップ ラウンド2 "イエス、ゼイ キャン!!!"

と、テキストライブの中の人が叫んでいたので、タイトルにさせてもらった。

17日
プール5: ハリクインズ×トゥールーズ 19-23(HT 14-0)
18日
プール3: オスプリーズ×クレルモン 25-24(HT 22-3)
プール4: バース×スタッド・フランセ 27-29(HT 21-12)


これまでフランスのチームといいますと、たとえば前半のリードで余裕こいてるうちに後半尻に火がつく、というような、メンタルゆるめな印象があるのは本当です。
しかし週末のハイネケンカップで、前半大きくリードされたトゥールーズとスタッド・フランセは、フランス勢にもアウェイで魂の反撃が可能であることを証明したのであり、一方クレルモンは惜しくも1点差で届かなかった。

トゥールーズはもともとハーフタイムの修正がうまいチームではあるけど、土曜の彼らの戦いぶりは、後のフランス勢にいくらか影響を与えたかもしれない。
1ポイントも挙げられぬまま迎えた後半の始めに、トゥールーザンは立て続けに2トライを挙げ同点に。1トライ目は負傷のエマンスに代わってスタメンに入ったドンギでした。
63分に、エリサルドに代わったばかりのミシャラクのPGでついに逆転(19-20)、その後1PGを追加してトゥイッケナム・ストゥープで勝利。


翌日の日曜、クレルモンをまずとまどわせたのは、フランスでの平素の試合より2時間ほど早い開始時間だったかもしれない。
前半ですでに3トライを奪われ、19ポイントのビハインドを覆すため、クレルモントワは後半ただちにに反撃を開始。
42分のバビーのトライを皮切りに、FW陣の頑張りが2トライ目(50分)、3トライ目(53分)を生み、22-24でいったん逆転に成功します。
しかしその後、オスプリーズが1PGを追加して再度逆転。クレルモンは最後のPGのチャンスで、Bジェームスの難しい位置からのキックは、惜しくもポストを叩いた…


スタッド・フランセは実際79分までバースにリードされていましたが、最後の最後にデュピュイのPGで勝利。
パリジャンはボクシスの約50メートルの見事なDG(6分)でいいスタートを切りますが、バースのフィジカルとスピードに苦しみ、前半半ばに5分足らずのうちに2トライを奪われ、9点のビハインドで折り返し。

後半始めにパペがつまらぬファウルでシンビンをくらった時は正直終ったぽと思いましたが、あきらめないパリジャンはデュピュイのPGで得点を重ね、76分に負傷のアリアスに代わったオーリー・フィリップスがトライを挙げる。(27-26)
なんとなく日頃、スタメンで起用するには"面白すぎる"ような気がしなくもないオーリー。なんか、ポストの下にも行けたのに、すみっこにグラウンディングしたみたいなことが書いてあるようなんですけども…

そんなわけでデュピュイにとってはえらく難しいコンバージョンになってしまい、デュピュイはこの大事なキックを失敗する。
しかし終了の実に30秒前、最後のPGのチャンスを今度はしっかり成功させ、パリジャンは元プレミアシップの選手の活躍で貴重なアウェイの勝利をものにしています。

Bathsf

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【ラグビー、音楽、映画】 È una festa la vita, viviamola insieme

世界にはもっとハイレベルで面白いラグビーがある、という意見もあるかもしれない。しかし私はフランスのラグビーの文化が好きなのです。
フランスラグビーを観ながら最高に幸せな瞬間というのは、フェリーニの映画を観る感覚にちょっと似てる。勝っても負けても、"人生は祭り、共に生きよう"、ってわけです。

そしてお祭りと言えば楽団。
↓の動画はLa BAND'A LEOという、ボルドー近郊レオニャンの、メンバー50人ほどの吹奏楽団らしい。地元のフェスティバルや、ラグビーの試合などで演奏してるみたいで、この他にもワールドカップのパブリックビューイング帰りに路面電車の車内で盛り上がる映像とか、なかなか楽しかった。
ワールドカップのシャバン=デルマスの試合を見直したくなっちゃったな。


BANDA LEO DEMI FINALE TOP 14 RUGBY 07
http://www.dailymotion.com/video/x2aubb_banda-leo-demi-finale-top-14-rugby_music

(07年のTop14準決勝、スタッド・フランセ対ビアリッツ@スタッド・シャバン=デルマス。ちなみにこの試合は18-6でパリジャンが勝ち、それからこのシーズンの優勝を果たしたのでした)

BANDA LEO COUPE DU MONDE RUGBY STADE DE FRANCE
http://www.dailymotion.com/video/x2y9wy_banda-leo-coupe-du-monde-rugby-stad_extreme

(最初だけ静止画、1分30秒ごろから動画。07年ワールドカップのオープニングセレモニー@SDF)


Fellini_2

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2009.10.18

【ラグビー】 それぞれのハイネケンカップ

【ルージュリーの場合】

ウィング、センター、FBと、現在チーム内をヴォヤージュ中であるクレルモンのルージュリー。FBでプレーした初戦はなかなかよかったらしい。

「オスプリーズと対戦するのはいつだって楽しみだ。彼らはゲームをつくるのが好きだから。彼らはよくパスを回して、いいチャンスを作り出す。グラウンドでの彼らの野心は僕達に似てる。
ASMはアウェイ戦では、もっとプラグマティックでプロフェッショナルなアプローチを学ばなければいけないのかもしれない。つまり、スタイルでもう少しブリタニックになるということ」


【師匠の場合】

日曜にアウェイでバースと対戦するスタッド・フランセのザルゼウスキは、やはりハードな試合を予想していますが、彼は何より初めてのチームとの対戦を楽しみにしています。

「そこがヨーロッパカップのいいところなんだ。僕達はそこで未知のクラブ、未知の文化と出会う。Top14では他のチームを知り尽くしているけど、ヨーロッパカップには発見がある。
欧州のラグビーは近年どこもかなり似たり寄ったりになって、イングランドのゲームにそれほど驚かなくなっていることは認めなければいけない。それでも違ったものに出会うのは嬉しいよ」

そう。新たな価値観を楽しめる余裕がないと、あのクラブではやっていけない。


【ギ・ノヴェスの場合】

ロンドンでハリクインズと対戦する、トゥールーズのノヴェスコーチであります。

「イングランド人達が、"トゥールーザンは今リーグの5位で、もう偉大なトゥールーズではない"、と我々の噂をすればいいと思う。彼らが我々を過小評価して、それから、トゥールーズはこのリーグの順位が似つかわしいようなチームではないことを知るといい」

(;´д`)アイカワラズドクドクシイ…
前々シーズンの決勝(マンスター戦、オーウェンレフェリー)と、昨季の準々決勝(カーディフ戦、クリス・ホワイトレフェリー)で敗退したときのレフェリングを、いまだ猛烈に根に持っているノヴェスコーチ。
前節セール戦のクランシーレフェリーのレフェリングを誉めたたえ、"レフェリーがいいと気持ちよく試合を終えられるね"と当てこすった後、このように。

「とてもいいレフェリーと、並のレフェリーと、ひどいレフェリーがいる。肝心なのは彼らが誠実であることだ」


美しい師匠。
最近つとめてマジメにエントリを書いてきたので、そろそろ"オッパイ"って言ってもいいですか!!

Tzar

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2009.10.16

今週の落ち穂拾い

【行列のできる規律委員会・その後】

Top14第8節の不祥事の数々に関して、LNRの規律委員会に雁首をそろえた皆さんに言い渡された処分は以下の通りです。(それぞれの罪状はここ

・アルビ×バイヨンヌ分お仕置き

アルビのBaluc-Rittenerに40日間のサスペンション。同様にBoulogneが10日間(つまり目つぶしは確認できなかったということなのね)、Lafoyが10日間の出場停止。

これだけ聞くと意外と軽かった気もしますが、実は規律委員会は今回、お財布直撃の罰金刑を選択したのです。アルビには17,500ユーロ、バイヨンヌには12,500ユーロ。Top14最貧、かつかつのアルビに罰金だなんて、さりげなくドS。


・モントーバン×ブルゴワン分お仕置き

モントーバンのレイノーコーチはレフェリーに対して少~しお言葉が過ぎて、60日間のサスペンションです。60 jours!なんて驚いてるウブなラグビー記者がいますが、PSGの元監督のルイス・フェルナンデスなんざ、審判に抗議したら半年スタンド行きでしたよ。(彼が退席コーチと呼ばれるゆえんである)

ブリーヴサポのレフェリー罵倒事件とか、最近ちょっとこのテの問題にはナーバスだということもある。ついでに、ProD2のエクサンプロヴァンス戦で退場したナルボンヌのArlettazコーチに、同じ処分が出ていることを書き添えておきます。2部もアツいな…

モントーバンのClarkinとブルゴワンのFrierには、主将の義務を怠ったとしてそれぞれ20日のサスペンション。


・ペルピニャン×クレルモン分お仕置き

ペルピニャンのTchale-Watchouは10日間のサスペンション。彼と殴り合いを演じたクレルモンのCudmoreには、すでに20日間出場停止のお沙汰が出ています。


【何を言う~】

レスター行きが流れて以降、集中切れまくりだった最近のシーズンを、どうらや本気で黒歴史にするつもりらしいファン・マルティン・エルナンデスさんなのでした。
最新のバージョンは、

「財政再建中のスタッド・フランセ側から移籍を持ちかけられて驚いた。僕はスタッド・フランセに残るつもりだったのに」、です。

しかし残念ながら聞き手は村上ショージ師匠ではなくシャレの分からぬレキップの記者だったため、この話はそのままフランスで記事になり、ラグビーファンから数々のツッコミをいただくことになったのです。

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2009.10.15

【闘牛、ラグビー、サッカー】 アフィシオナードの方々

フランスラグビーを見始めた頃、私がそれまで持っていたラグビーのイメージとはほど遠い、楽団入りの陽気なスタジアムには面食らっていたものです。
思えばその「なんだこれは」が、いまだにこんな酔狂なブログを続けている理由でもあるのだけど、闘牛を見るようになってから、あの国のラグビースタジアムの雰囲気がああいうことになっているわけが、ちょっとだけ分かったような気もします。

しかし、フランスの闘牛の盛んな地域とラグビーマッド地帯がほぼ一致しているのは、闘牛の本場スペインのスポーツにおけるラグビーの位置(低)を考えると、ちょっと不思議でもある。


ところでアフィシオナードはスペイン語ですなわちファンのことです。

Areneheymans左の画像は、マドレーヌのフェリアに闘牛を観に来たエマンス。彼は出身はもうちょっと北のブリーヴですが、イメージトレーニングにでも役立つのだろうか。
そういえば先日、オールブラックスのブリーヴ訪問について書きながら、ついノヌー氏のことを「エマンスをコヒーダしたミウラの黒牛」と書きそうになってしまった。正直すまんかった。いや誉め言葉なのよ。

Sramosレアル・マドリーのクラブ経営方針に関して、一言申し上げたいことがないといったら嘘になりますが、選手の皆さんにはおおむねいい思い出だけが残ってます。
ブリウエガの闘牛場にて、セルヒオ・ラモっさん。お友達のタラバンテの闘牛を観に来ました。
マドリーの試合中、ベルナベウの観客席をコッソリ抜け出して闘牛場に行き、クラブから怒られた(?)こともある。情熱のセビージャ男。

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2009.10.13

【ラグビー】 ハイネケンカップ ラウンド1

プール4: スタッド・フランセ×エディンバラ 31-7
プール5: トゥールーズ×セール・シャークス 36-17

今季リーグ序盤は、一時は落ち目の名門みたいなことまで言われたものの、やはり欧州カップの経験豊富な両スタッド。週末はそれぞれ4トライ、5トライを挙げてスペクタクルな勝利を収め、コンペティションの最高のスタートを切りました。

スタッド・フランセが30分までに4トライを挙げた前半には呆気にとられるばかりでしたが、後半はエディンバラがディフェンスを立て直し、最後はちょっと押し込まれたりもするあたりがフランスらしくて滋味深い。

アリアス、、パリセ、パペ、ボクシスのトライショーにもかかわらず、実はこの試合のマン・オブ・ザ・マッチは主将のロンセロ大先生だったのです。キャリア初らしい。
先生本人は、「おふくろや嫁さんにとっちゃ、俺はもう何度かMOMだったんだけどね」、とニッコニコだったよーです。おめでとう。ちなみに当ブログでなぜロンセロを"大先生"とお呼びしているのかというと、もちろんあの手この手のアルヘン指南に敬意を表してのことである。

一方トゥールーズでは、この日2トライを挙げたクレールがハイネケンカップのトライ記録をマークしたらしい。(30トライ)
メダールは、友人のクレールが秋のテストマッチに招集されればいいなあと言ってます。彼らは夏のテストマッチの時もずっと一緒に行動していて仲がいい。横でいびきをかかれると眠れなくて大変ではあるけどクレールはパーフェクトな婿さんである、とメダールは以前主張していたのだけど、それはともかく、
「ヴァンサンは難しい時を経験して、怪我からの復帰は望んだほどには順調にいかなかった。でも彼はますます力を取り戻してるよ」(メダール談)


プール2: グラスゴー×ビアリッツ 18-22

もちろん両スタッドはホームでの勝利であって、次節のアウェイ戦で問われるものはあるでしょう。一方、グラスゴーでの難しいアウェイ戦で見事勝利を収めたのがビアリッツ。1トライとヤシュヴィリ、トライユらのキック、そして何よりコンバット。
会長のブランコはチームのディフェンス、キックプレーをたたえつつ、次のグロスター戦ではより多くのトライを求めています。


プール3: クレルモン×ヴィアダーナ 36-18

欧州カップを勝ち抜くためには、絶対にポイントを落としていてはいけない試合がある。失礼な言い方で非常に申し訳ないのですが、やはりイタリアのチームとの対戦はその典型といえます。それがホームであれ、アウェイであれ。
クレルモンはBジェームス、ナラガがベンチスタートという温存モードでしたが、5トライを挙げ危なげなく勝利。

なんかルージュリーがFBやってますね。最近いろんなとこやらされてますね。
ヴィアダーナの得点が6PGで、ちょっとファウルが多いのかなというのが気になるところ。ビアリッツもスクラムでずいぶん笛を吹かれたようだけど。ヨーロッパカップだけに。


プール1: トレヴィーゾ×ペルピニャン 9-8

しかし一方、そのイタリア勢に対し「勝ち、あまつさえボーナスポイントも取る」という至上命令にもかかわらず、フランス王者ペルピニャンはアルプスの向こうで惜敗を喫したという…
16分にポリカルがPGを失敗した時、すでに暗雲が漂い、USAPは得点を挙げるのに後半の50分すぎまで待たなければならなかった。最後のトライでリードのチャンスはあったけれど、大事なコンバージョンを失敗。

試合とは別に、先週のUSAPが若干デリケートな状況だったのは本当。
先日の「ラグビーの夜」で最優秀コーチングスタッフに選ばれたブリュネルらコーチ陣や、ベストフィフティーンにも選出されたメルモスといった選手たちは、今シーズン末に契約の満了で、その去就が何かと噂されていました。
ブリュネルやメルモスも今後については明言せず、特にメルモスにはフランスやイングランドのいくつかのクラブが関心を示していた…

しかし先週木曜にブリュネルとアシスタントのアゼマ、グッタが2012年夏まで契約延長。また週明けの昨日、メルモス(2012年まで)、マルティ、グランクロード(2013年まで)といった主力選手たちもそろって契約を延長。
この敗戦でプール勝ち抜けは相当厳しくなったものの、次のノーサンプトン戦での奮起が期待されます。


プール6: スラネスリ×ブリーヴ 24-12

フランス勢にとってはおおむねポジティブだった先週末、ペルピニャンとともにアウェイで敗れたのがブリーヴでした。スラネスリのプレッシャーにさらされ、フィジカルなチャレンジに対抗できなかったらしい。
11-9で前半を折り返したものの、終了直前のスラネスリの2トライ目は、彼らからボーナスポイントを奪った。それはチームの判断ミスだったとグードは言っている。
欧州での経験は豊富な彼。「ヨーロッパカップでは、ささいなことが勝負を分けるんだ」

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【フランス闘牛】 迷走中

ニュース動画でもういっかい確認、Mateo Julianはマテオ・フリアン。スペイン語読みなんだね。フランス人闘牛士の名前は、フランスで実際どう呼ばれてるかを確認するまで、そのまま表記する方がいいような気がしてきた…

そういえばPatrick Oliverは私は本名だとばかり思っていたんですが、どうも本名はPatrick Villebrun、最近改名したらしい。ということは表記はオリベルでいいのか…っていうか、もうどうでもいいやと思い始めている自分がイル。

Oliver

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2009.10.12

【フランス闘牛】 Graines de Toreros

ニームの闘牛センターの生徒誰もがうらやむタイトルだという。"Graines de Toreros "のファイナルで耳1枚ずつを取り優勝したのは、3人のうちでひときわ小柄なAlejandro Rubio。
先日準決勝の動画を見た時に、ちょっとコネホチックで気になってた彼でした。
まだ17歳だそうだけど、冷静で勇敢な闘牛をするらしい。靴なんか脱ぎ捨てて牛に立ち向かう、なかなか興味深い個性…

この決勝の本命は、実はMateo Julian(前の前のエントリの画像右。っていうかフランスのTVでフリアンって呼ばれてるべ…ワケワカンネ)だったのだけど、彼の闘牛はこの日はむらがあったとの評。

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(photo: torofiesta)

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2009.10.10

【スペイン闘牛、フランス闘牛】 モランテさんが濃すぎる件

http://www.youtube.com/watch?v=V8uNeBmNcpU

http://www.youtube.com/watch?v=1K3nDvFHewU

かっこいいwwwww
藤岡すぎる。闘牛のシーンは2つめの動画に練習の場面がほんのちょっとあるだけなので、苦手な方も安心してモランテさんに惚れてほしい。


【フランス闘牛】
・セバスティアンはサラゴサのフェリアの準備中、カンポでコヒーダされ膝の内側側副を伸ばしたらしく、メディコによれば復帰まで少なくとも10~12日。彼がフェリアに出られないのは残念ではあるけど、同時にちょっとホッとしたりもする複雑な心理である。

・本日行われる"Graines de Toreros "のファイナルに出場するニームの闘牛センターの生徒達が、Olivier Fernayの牧場(ということかな)で最後の調整をしたときのスナップ。なんとなく好きだったので載せてみました。
フィグラの卵たちと、闘牛を支える人たち。

Gdt1

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【ラグビー】 9節あれこれ

今週も、試合をぜんぜんフォローしきれないまま次の対戦がやってくるのです。

現在首位クレルモンに次いで2位で、G6の闖入者などと書かれているカストル。(失礼な)
ホームのトゥーロン戦(21-19)の、最後の15分くらいのところを少し見た。その時はたしか18-16、カストルのわずか2点差のリードでしたが、このまま「白い方が勝つわ」と思わせるほど、チームが確信を持ってプレーしてたように思いました。

スタッド・フランセ戦もそうだったけど、NZ人SO、McIntyreのDGがまったく油断ならない。

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スタッド・フランセ対ブリーヴで印象的だったのは、ハーフタイムにマイクを手に観客をアジるマックス・グアジニの姿でした。
パリ市の緑の党の新ジャン=ブアン計画反対の動議は先日否決されましたが、「これで勝ったと思うな!」というわけです。

NRJの創設者の1人であるマックスは、80年代に権力からフリーラジオを守るため、30万人規模のデモを組織したこともある。彼の面目躍如たる映像でした。

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しかしブリーヴのパフォーマンスは心配なんですけど、そのほかにも7節のビアリッツ戦で、レフェリーのRosichさんがグラウンドに入ってきたサポに口撃された件で猶予付きの処分を受けたり、同じ試合でシンビンのヴォスルーが10日間のサスペンションをくらったり、今ちょっと悪いサイクルに入ってる感じです。(ヴォスルー、髪切ったら誰だか分かんなくなっちゃったよ)

ブリーヴのホーム戦ではいつも、試合が終るとファンがぞろぞろとグラウンドに入ってきて選手にサインをもらったりしていますが、今回はそういう距離の近さが悪い形で出たのかもしれない。

Briveblacksそんなブリーヴですが、公式サイトにこんな画像←
オール・ブラックスのNonu、Woodcock、Hore選手とブリーヴの選手達。あなたはこの間のテストマッチで、エマンスにレイトタックルをぶちかましたオードリー春日似のノヌーさんですね。

今回はまあ、スポンサーがらみのご訪問のようです。ブリーヴのオフィシャルスポンサーのうち1社が大手スーパーのアンテルマルシェでして、ここは食と健康のキャンペーンを目下展開中なのですけど、今回のオールブラックスのご招待はつまり、"NZといえば羊肉"の販促…ということらしいんだ…
お三方はその後、ラグビースクールの子供達を訪ねたりしたみたい。

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2009.10.08

【音楽、アート】 やばいデザイン

Neonp_2

古書店でネオン・パークの画集を購入。
リトル・フィートのジャケットの仕事は大好きだな。ザックリ切れた色っぽいケーキがブランコをこいでる、サイケなフラゴナールといった趣の"Sailin' Shoes"(画像の左頁)とか。

私は音楽に関して小洒落たぬるいことをされると頭にくるほうなので、濃いめえぐめのデザインが結構好きです。ジャケットを見て「これはやばい」と思うととりあえず"記念購入"してしまう、直すべき悪癖がある。
下の画像はまあ、スワンズですよね。店のアナログ盤のディスプレイで「かなりやばい」と思い、実を言うとちょっと欲しかった。いや買ってないけどw

悪夢的なアートワークはデリク・トーマス。いい感じに病んでるなあ、という。
いわゆるところのアール・ブリュット風味グロかわいい系アートには、ちょっと食傷してるのも事実とはいえ。これはあざとくなるぎりぎりかな。


Whitelight_2

Loveoflife_2

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【フランス闘牛】 光の衣装

Vestido3日、セバスティアン・カステラがラス・ベンタスで3度目のグランド・ポルトを果たした日、彼が着ていた光の衣装は、アメリカ人アーティストのロバート・ライアンの構想によるものだという話。
刺繍のパターンのことでしょうかね。伝説的な闘牛士、マヌエル・ロドリゲスの衣装にインスパイアされたものだという。というか、私の知ってるロバート・ライアンはイギリス人なんだけど…別人なのかすら。

セバスティアンの公式サイト(きれいなサイトなの)には、ロバート・ライアンが彼の闘牛を描いたデッサンも紹介されてます。
http://www.sebastiancastella.net/web/index.php?sec=tauromaquia


儀式は神の御前で磨きに磨き上げた行為の純粋なかたちみたいなもので、そしてどの民族であれ人としての本質はそう変わらないので、儀式的な文化にはどの国も似通ったところがあったりします。闘牛にも日本の相撲と似たディティールがある。

丸い(楕円の)砂場、闘牛士の後頭部の小さな髷。闘牛士達が、光の衣装の上に華やかなケープ(カポーテ・デ・パセオ)をまとって闘牛場に入場するさまは、化粧まわしをしめた土俵入りのようでもあります。

非日常の記号。セバスティアンの花のカポーテ

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(photo: corrida france)

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2009.10.06

【ラグビー】 第6回 ラグビーの夜

LNRが、選手組合Provaleとコーチ・教育者のグループTechXVとの共催で、昨季の最優秀選手・スタッフを表彰する"La Nuit du rugby"。
今年で6回目。リーグの選手コーチらの投票で選ばれる賞です。
トゥールーズのメダール、カストルのMasoeを抑えて08-09シーズンのTop14最優秀選手に選ばれたのは、昨季最多トライを挙げたクレルモンのナラガ。おめでとうございます。

08-09ドリームチーム

1 バルセラ
2 ザルゼウスキ
3 ルクルス
4 プルース
5 アルバセテ
6 デュソトワール
7 ファン・ニーケルク
8 アリノルドキ
9 ケラハー
10 Bジェームス
11 ナラガ
12 メルモス
13 ジョジオン
14 エマンス
15 メダール

Top14最優秀選手
ナラガ(クレルモン)

ProD2最優秀選手
Xavier SADOURNY (リヨンのSO)

Top14最優秀コーチングスタッフ
ペルピニャン

ProD2最優秀コーチングスタッフ
オヨナ

最優秀代表選手
デュソトワール(トゥールーズ)

最優秀レフェリー
ベルドス

そのほか、シーズンで最も心に触れた出来事として、ティエリ・ジラルディ賞(昨年急逝したスポーツジャーナリストの名)が、引退したプルースに。

また、最高の観客として、Top14からは先日フェアプレー・キャンペーンを行ったばかりのクレルモンの観客。フェアプレーで熱烈な応援で評判がいい。
ProD2からは昨季の新発見、オヨナの観客。

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【フランス闘牛】 フェリア・デ・オトーニョ@マドリード、ラス・ベンタス

Madrid0909

3日、セバスティアン・カステラはマドリードのフェリア・デ・オトーニョで、1頭目の闘牛で耳2枚を取り、グランド・ポルト。

チケット完売したらしいラス・ベンタス闘牛場。セバスティアンの闘牛も素晴らしいと思ったけれど、ヌニェス・デル・クビジョの牛も、私のようなニワカでも「こういうのをいい牛と言うのかな…」と思うような牛でした。動画はMundotoroに上がってる。

"素晴らしい闘牛だった。6番目は大事な勝利を完全なものにできなくて残念だったけど。(最後のとどめがうまくいかなかったらしい)
自分自身も大いに楽しめたし、皆も楽しませるような闘牛ができた。会心のファエナだったけれど牛も素晴らしくて、このような牛と共に僕は今日またマドリードの"オーレ"を聞くことができたよ"…そんな感じのコメント、かな。


* とりあえずフランス人闘牛士の場合は、ファン・バウティスタ(ジャン=バティスト・ジャラベール)みたいにスペイン風の闘牛名を使ってる人以外はフランス語の発音で表記することにしました。気まぐれに"カステージャ"と書きだすかもしれないけど…

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・8月にサン=スヴェのノビジャーダで牛に喉を突かれて大怪我をしたパトリック・オリヴェールが、ここ最近調子を取り戻して、いい闘牛をしている様子。モラルサルサルのフェリアで耳2枚、グアダラマで耳1枚。

アルガンダ・デル・レイで復帰した時の闘牛を見て(まだちょっと危なっかしかった…)、なんとなく彼はエル・フリに憧れているのかな、と思ったのだけど、どうも、彼はエル・フリの財団の闘牛学校の生徒らしいのね。


・4日、セビージャのノビジャーダで、アルル出身のフランスのホープ、トマ・ジュベールがコヒーダ。角がズボンの股間に刺さっている画像(ヒー…)を見たけど、幸い引っかけただけのようで、予想よりもずっと軽傷と伝えられてる。
(;´д`)オダイジニネ…

(photo: Burladero.com)

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2009.10.05

【ラグビー】 カレンダーメイキングVol.2らしいのよ

スタッド・フランセのカレンダーのメイキング映像第2弾。
前のとおおむね同じだけど、前のに入ってなかったカットもあるみたい。

http://videos.stade.fr/video/iLyROoafI8yC.html

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【ラグビー】 Top14第9節(1)

スタッド・フランセ×ブリーヴ 44-16

ジャン=ブアンのお祭りの夜。スタッド・フランセがブリーヴに対し5トライを挙げて圧勝。共に翌週にハイネケンカップをひかえた両チームにとっては明暗の分かれる結果に。

デルマス-フォジュロンのコーチ就任以来、パリジャンはまずディフェンスを立て直し、さらにこの試合では(最後でミスが目立ったとはいえ)堂々とした攻撃の形を見せた。
パリセ(お久しぶり)、パペ、そして2トライを挙げたガスニエといった復帰組がいいプレーをしました。

ブリーヴは立ち上がりから意欲的でしたが、その支配は10分しか続かず。リアリストに徹するにはグードのキックは正確さを欠き、スリークォーターはついにパリのディフェンスを越えることができなかった。
68分に誇りの1トライを返すも、パリジャンはボーナスポイントを確実にするために、最後までトライを取りに来た。


中継カメラが、観客席に試合を見に来ていたドゥヴィリエと、グラウンドのクラーセンの表情を抜く意味深なショット。
少し前にリエヴルモンは、ブリーヴの南アフリカ人3列クラーセンについて、「私が求めている3列にもっとも近い」と関心を認める発言をした。しかし11月のテストマッチの視察に来たリエヴルモンの目の前で、この夜のクラーセンは、1トライを挙げたとはいえ、今ひとつのパフォーマンスでした。

リエヴルモンは、スタッド・フランセの1トライめを挙げた若い3列ビュルバンを高く評価するなど、いろんな人を誉めちぎっていて、秋のテストマッチは正直誰を呼ぶつもりなんだかよく分からない。


この試合でもディフェンスに大いに貢献していたバスタローは、後半の始めに負傷交代。足首をアイシングしながらも、歩けてはいたけれど…

Sfjoie

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【ラグビー】 再び、フットのように(2) EU外選手とパスポート

春に十字靱帯を損傷して、現在回復途中のフェリペ・コンテポーミ。トゥーロンでのデビューは早くとも11月と見られていますが、実は彼は今、イタリアのパスポートを取得しようとしているところでもある。

トゥーロンのフィフティーンはすでにオーストラリア人のヘンジャック、アルゼンチン人のファン・マルティン・フェルナンデス・ロベでEU外枠がいっぱいのため、コンテポーミは外国人選手とみなされないよう彼のイタリアのオリジンを当てにしたらしい。
しかし、イタリア側は遠縁すぎることを理由にパスポートの発行を渋っているらしく、もしかすると彼はパスポートを取れないんじゃないか…というのが最近のニュースです。

なんだか妙な雰囲気の報道なんだけど、この種のパスポート発行は特にプロサッカー界では数々のスキャンダルを生んできただけに、いささかデリケートな話題ではある。ラグビー界ではどうなのかは知らないけれど…

トゥーロン側は、問題は11月の初めには解決するだろう、と楽観的で少々ナーバス(?)な反応をしてます。
「何の心配もない。彼は予定通り正式なパスポートを取得するだろう」(ブジェラル談)

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【ラグビー】 再び、フットのように(1) 行列のできる規律委員会

サッカー・ヨーロッパリーグの試合の前、ベオグラードでパルチザンのサポーターに襲撃され意識不明の重体に陥っていたトゥールーズFCのサポーターは、29日に亡くなりました。改めてスポーツにおける暴力追放の意識が高まっています。
そしてTop14。よりによってこんな時に、あれやこれやの乱暴狼藉に彩られてしまった8節でしたが、確認したかぎり14日のLNRの規律委員会に召喚された皆さんは↓


・アルビとバイヨンヌの幹部スタッフ: アルビ×バイヨンヌの時、グラウンドと通路で起きたトラブルの説明のため

・Lafoy(アルビ): 前半10分モールで相手を殴ったとしてイエローカード、80分に退場した件で

・Boulogne(アルビ): バイヨンヌのGowerに対し目つぶしの疑い

・Baluc-Rittener(アルビ): ハーフタイムに通路で起きた乱闘で、バイヨンヌのコーチの1人を殴った疑い

・Gower(バイヨンヌ): 13分の乱闘のきっかけと見なされイエローカードを受けた件で

・Cudmore(クレルモン): ペルピニャン×クレルモンで、ペルピニャンのポリカルへのレイトタックルの後、Tchale-Watchouと殴り合いを演じレッドカードを受けた件で

・Tchale-Watchou(ペルピニャン): 同じアクションでイエローカードを受けた件で

・Frier(ブルゴワン): モントーバン×ブルゴワンの時のトラブルで

(;´Д`)

ところで昨今のアンチプレーな状況に危惧を抱いたクレルモンは、9節のバイヨンヌ戦のキックオフ前に、フェアプレーのキャンペーンを行ったらしい。

「それはこの2週間に起きた出来事の前にさかのぼる。私はひどく不快な思い出と共にトゥーロンから帰ってきた(9月2日、トゥーロン×クレルモン 26-21)。ペルピニャンで聞いたブーイングより深刻だった。それは別世界であって我々の世界ではない。今こそ公共の利益、我々が持つラグビーのイメージを守るために対処すべき時だ」
(クレルモン会長René Fontes談)

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2009.10.03

【ラグビー】 ゆっくりしていってね!!!

ススキの野原をわたる秋風のようなグードの頭頂部が、風情があってよかったです。
もう秋ね。


スタッド・フランセ×ブリーヴ(44-16)。ジャン=ブアン観客席のリエヴルモン、ラポルト、マーティン・ジョンソン、マックス・グアジニのラインは強烈だった。
というか、ラポルト1人入るだけで、全体がどことなくうさんくささを増す不思議。地方選に出る気満々らしいよ。

フランスラグビーきっての倒錯の園に足を踏み入れたマーティン・ジョンソンは、マックスの隣で終始いろいろと気まずそうな(?)ご様子でした。(なんでゴールポストがいちごポッキーやねん、みたいな)
ボクシスが50メートルのタッチライン際からボーなPGを通した時には、「ぬおおおお!!?」と身を乗り出すのが抜かれてた。

昨夜のイングランド勢は、グードの足があまり怖さを感じさせなかったのだけど(正直言ってパリサポにはディミトリ師匠のラインアウトの方が怖かったはず)、ヌーンがブリーヴのチームで一人気を吐いたり、ハスケルがトライを挙げたりしてました。
ジョンソンにはそれなりに有意義な視察だったかもしれない。たぶん、マックスから処分に困るようなスタッド・フランセみやげを押しつけられたりとか…

っていうか呼ぶ気あるんだ?

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2009.10.02

【ラグビー】 今夜のジャン=ブアン

ここ3試合復調しつつあるスタッド・フランセと、デリケートな時期にあるブリーヴの対戦です。

昨季いっぱいでスタッド・フランセとの契約が満了してから、新しいクラブが決まっていなかったジャンジャンのことは気にかかっていたわけで、ともかくレスターの話の後でブリーヴとの契約がまとまってよかったと思う。

「元のチームメイトと対戦するのは、いつだって変な感じだ。パリにいた時にもう、トゥールーズ戦でそういう経験をした。でも、そのことに気を取られてはいけない。いい試合をしなければね。パリでは新しいコーチがインパルスをもたらして、彼らはトゥールーズ戦でいい試合をしたばかりだ。今度は僕達の番だよ」
(ジャンジャン談)


ところでこの試合、マーティン・ジョンソンが効率よくイングランド代表選手を視察しに来ます。うふふふ、いらっしゃい。

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2009.10.01

【ラグビー】 第9節の対戦から

Afficheparisどこのクラブも怪我人だらけとはいえ、先日のトゥールーズ戦で、スタッド・フランセにも3名の負傷者が出た。膝をひねったリーベンベルグは不運にも十字靱帯をやってしまっていて、すなわち6~7ヶ月の離脱。ああ…Bon retablissement.
レデスマ弟は二頭筋の手術で4ヶ月、マウロ・ベルガマスコも足に激痛があり、怪我は思われていたよりずっと重いのではないかとも見られてます。

とはいえ金曜のブリーヴ戦には復帰組も多く、パペとパリセがサスペンションから戻ってくる。
また、ここ2試合リーベンベルグが務めていたFBのポジションには、新加入のサウスウェルが怪我から復帰し初めてチーム入りしてます。ふくらはぎの肉離れのガスニエも復帰。

Vosワタシ的にはきわめて楽しみな試合ですが、思い起こせば07-08シーズン末、パリソンが名を挙げて代表に選ばれるきっかけの1つになったのが、このジャン=ブアンでのトライでした。あれはよかった。
ジョーカーとしてブリーヴと契約したばかりのジャンジャンも、この試合のためパリに帰ってくるらしい。
まあ時節柄、昨年のカレンダーに登場したときのヴォスルー様でも貼っておきますね。


スタッド・フランセに関することだと、緑の党がジャン=ブアンの建て替え計画の放棄を求めていた件で、パリ市議会は緑の党の動議を反対85票・賛成71票で否決したらしい。
工事は2010年2月着工の予定です。

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【日記、サッカー】 観戦寝不足日記

「まあチャンピオンズリーグもいつまでか分からないし」
「唯一勝てそうなカードだしねぇ」

ということで、家族につきあい3時半に起きたけど、ミランよ。

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