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2009.07.15

ツール・ド・フランス第10ステージ

http://www.sudouest.com/accueil/sports/cyclisme/article/648583/mil/4850321.html

↑あら別府選手、と思ったら、無線禁止の記事でした。スキルシマノは、「実験」に反対しなかった数少ない外国のチームの1つということで、この画像。
無線禁止に反対して使用を求める請願書に署名"しなかった"チームは、フランスの5チームのうち4チーム(アグリテュベル、ブイグテレコム、フランセーズデジュー、コフィディス)と、スキルシマノ、ガーミンだったらしい。

無線なしの7月14日は、ある意味では国民の祭日らしいまったりした安全走行になりました。チームごとに2つのイヤホンを許可するという妥協点はあったらしいにせよ、請願書に署名したチームは、主にレースの安全を理由に無線禁止に反対していたのだから、こういう展開もむべなるかなでした。

私はルールがコロコロ変わるラグビーのファンなので、人間は(とりわけ一流の選手は)なんだかんだで変化に合わせてくるものだというのも分かっているけれど、無線有り無しどちらがロードレースの向かうべき姿かという本質的な問題よりも、最終的にはTVなりスポンサーなりの問題になるんだろうな、とは思う。


さてこの無線禁止の決定は、そもそも1ヶ月前の6月19日にUCIに承認されたものなんだそうですね。にもかかわらず本番の直前になって起きたこのドタバタについて、ジャン=フランソワ・ベルナールはレキップのコラムで、「ツール・ド・フランスのステージが、チームと主催者間の力関係をはかるための犠牲になったのは残念だ」、と語っています。
最後には美しいスプリントがあったにせよ、より以上のスペクタクルとアタックを期待させた7月14日のステージが、このような結果になったのはフラストレーションである、と。

ベルナール氏の見解は、やはりフランス的だと思います。スポーツの創造性、人間的側面の重視は、フランスのスポーツ文化に顕著な傾向だ、という意味で。
氏は無線についての論争で、安全の問題は受け入れられると言う。しかしこの論争とは別に、レースの展開において、スポーツディレクターの役割が大きくなりすぎることには反対の立場を示しています。無線によって、ディレクター達は選手に責任を負わせず、"幼児化"する。("ちゃんと飲んだ?ちゃんと食べた?はい左に行って右に行って…")
「スポーツディレクターはすでに朝バスの中で、戦術について話すことができる。イヤホンでレースは独創性を欠き、味わいを失う。予測不能な余地を残しておかなければならない」

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