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2009.03.31

代表フッカーのここまでの道のり

Dim0903aいろいろあった今回のシックスネイションズで、スザルゼウスキは全試合でスタメン出場し、ポジティブな評価を残すことができた1人です。友達のニヤンガいわく、「何も恐れない」気質。大会中、パリジャン紙に彼のバイオ的な記事が掲載されていたので、まとめました。


スザルゼウスキの両親は、北部炭鉱地帯ノール=パ・ド・カレーの出身。彼らは出会った時、この町の生活を抜け出して南部へ行こうと決めた。そしてナルボンヌに移り住み、ディミトリが生まれた。ポーランド系の父親は息子をモトクロスの選手にしたかったようだけれど、ディミトリは楕円球の方が好きだった。7歳でラグビーを始め、それからベジエのラグビースクールへ。

モンペリエでSTAPS(Sciences et Techniques des Activités Physiques et Sportives)の学生だった頃、スザルゼウスキはベジエの相棒、ニヤンガと一緒に住んでいた。ある日彼らは学生達のパーティーに行き、そこでスザルゼウスキは彼の妻になるフロランスと出会ってたちまち恋に落ちた。
それから2人は早い結婚をし、スザルゼウスキは21歳で父親になった。今は5歳の息子ユーゴと2歳の娘アンナの2児の父。家族は彼の力の源で、若くして家庭を持ったことで普通より早く成長できた、と。

そんな彼も、ニヤンガといる時は学生の頃に戻り、時におバカなこともする。
「ディミトリがトゥールーズの僕の家に遊びに来た時、"おまえのとこのプールに一番乗りさせてくれよ"と言い出してさ。2時間後、僕達はプールに飛び込んだ。1月だったんだけどね。水温は2℃だった」(ニヤンガ談)

05年にベジエのD2降格が決まった時、スザルゼウスキのスタッド・フランセへの移籍交渉は難航した。育ったクラブとの対立は、彼には難しかった。彼は周りの誰もが称える実直な性格をしている。
「こんな話をするのも変だけれど、フロランスと僕はベジエを出発する時泣いた。自分達がどこへ行こうとしているのかも分からなかった」

それからスタッド・ジャン=ブアンに近い郊外のブローニュ=ビヤンクールに家を買い、すぐにパリの生活に慣れ、クラブと代表の主力フッカーに。スタッド・フランセのチームメイトから"ジャン=ピエール・フランソワ"(フランスのシンガーの名)とあだ名をつけられた彼は、毎年クラブのカレンダーを飾るその顔に傷跡がないのを人から不思議がられるらしいけれど、実際にはその激しいスタイルで、鼻骨と眼窩底を2度骨折している。
フロランス夫人は、試合のたびに夫が重傷を負いはしないかと心配で仕方がない。「彼がグラウンドに入るや、私ははらはらし通し。いつになってもそれは何も変わらない」

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2009.03.27

フランス人選手とアンチ・ドーピングの話

ドーピング摘発となると、なぜかフランス人らしからぬ勤勉さを発揮するフランス人。もしクリーンな選手が検査に次ぐ検査の負担を強いられているなら、それは問題。でも現状ほかにどんな方法があるのか、となると考えてしまいます。
以下はフランス自転車競技界のスター、シルヴァン・シャヴァネルが昨年(古い記事ですみません)リュマニテ紙の取材でドーピングに言及したコメント。07年のツールの時、モレーニの陽性反応でコフィディスがレースを撤退した時にはものすごくショックを受けた、という話の後で、彼は少しアイロニックにこのように。

「自転車のことが話題にされているけれど、あらゆるスポーツで、それがハイレベルになった時から、そこにトリシュール(ぺてん師)がいないとは考えにくい。反面安心させるのは、アンチドーピングの戦いに費やされるお金のすべてが何らかの役に立っていると思えることだ。何しろ今では検査を受けずにいるなんて難しいから。僕はシーズン末までにどれだけ採血されるか分からない。パリ=ニースではマイヨジョーヌを着た日に血液と尿と髪を検査された。夜の10時にホテルに戻って、次の日にはモン・ヴァントゥーを登った。僕はついていけなかった。それでも従わなければならない」

Chavanelparisnice

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シックスネイションズのベストフィフティーン

BBCが選んだ09年シックスネイションズのベストフィフティーンのことが、フランスでも報道されてます。フランスからはデュソトワールとスザルゼウスキ。

Piliers : Gethin Jenkins (pays de Galles) et John Hayes (Irlande)
Talonneur : Dimitri Szarzewski
Seconde lignes : Alun Wyn Jones (pays de Galles) et Paul O'Connell (Irlande)
Troisième lignes : David Wallace (Irlande), Thierry Dusautoir et Sergio Parisse (Italie, numéro 8)
Demi-mêlée : Mike Phillips (pays de Galles)
Demi d'ouverture : Stephen Jones (pays de Galles)
Centres : Riki Flutey (Angleterre) et Brian O'Driscoll (Irlande)
Ailiers : Tommy Bowe (Irlande) et Thom Evans (Ecosse)
Arrière : Lee Byrne (pays de Galles)

デュソトワールとスザルゼウスキは、イングランド戦の後、「ほとんど非の打ち所がなく、本来のレベルでプレーしていたのは彼らだけ」、とリエヴルモンが称えた2人です。(ス、スローは…)
特にデュソトワールはイタリア戦でナレが交代で下がった後主将を務め、また試合終了後のガリバルディ杯授与の時、ナレと共にFFRの会長から呼ばれたこともあり、トゥールーズの地元紙デペシュ・デュ・ミディは、夏のテストマッチでデュソトワールがナレから主将を引き継ぐのではないか、と書いているほどです。

デペシュ・デュ・ミディはトゥールーズに基盤を置くミディ=ピレネー地域圏の地方紙で、ミディ・オランピックも同じデペシュ・グループです。ミディ・オランピック、略してMidol。時にMerdolなどとも呼ばれます。merdeは英語で言うところのシット。余談でした。

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2009.03.26

アンチ・ドーピングの小さな爆弾

18日、フランスのアンチ・ドーピング機関AFLDが、08年にサッカリーグ1とリーグ2、ラグビーTop14とProD2、陸上競技と自転車競技(アマチュアとプロ)で選手から採取した毛髪のドーピング検査の結果を発表しました。そしてこの結果はフランスのスポーツ界にそれなりの驚きを与えたようです。

専門の2つの研究所による分析の結果、無作為に選ばれたサンプル138につき、22ケースにアナボリックステロイド使用の痕跡が認められたらしい。より正確には、18ケースはDHEA、3ケースはテストステロン、残り1ケースはその2つの混合。
AMA(WADA)の禁止薬物DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)はフランス国内では販売が禁止されているようですが、インターネットで簡単に入手ができる。

検査の対象となった4つの競技で、陽性反応は「神聖にして侵すべからざる」サッカーが32サンプルのうち7ケースで実は最も多かった(21.8%)。次いでアマチュア自転車競技(17.6%)、ラグビー(16.7%)、陸上競技(13.22%)、最後にプロ自転車競技(10.8%)。
「この結果はプロサッカーとプロラグビーにとって非常に憂慮すべきものだ」、とAFLDの会長。「私は個人的に、ベルナール・ラポルトの他にこの2つの協会の会長と医師に警告した。彼らはそのことで感謝していた」

今回の発表はあくまで警告のメッセージを送るためのようで、AFLDは選手の名前は外部に漏らさないこと、何の懲戒処分も取らないことを明言しています。なので、陽性反応が出たのがフランス人選手なのか、それとも外国人選手なのかは、それぞれの協会長にも知らされていないようです。
選手名の公表や処罰がされないのはつまり、毛髪や爪などの分析はこれまでWADAから認められていないから、ということらしい。


18日の朝、ラグビーフランス代表の選手達はマルクシに取材に来た記者達からこのニュースを知らされ、一様に驚きの声を伝えた模様です。
「僕達は自転車競技でそれを経験した。いくつかのスポーツは本当にドーピングによって汚され、イメージを大きく損なった。同じことがラグビーで起こるとは悲しい。この流れを避けなければ」(トライユ談)

ラグビーフランス代表は通常は尿と血液のドーピング検査を受けていますが、昨年末ごろのニュースで、それに加えて今年の初めから抜き打ち検査のための所在報告(だと思う)が義務づけられるらしい、という記事を見かけました。それは実際まだ揉めている様子ですが、AFLDにとって、今回の結果は所在報告の有用性を正当化するものでもあるわけです。
この点については、選手側はやはりほぼ全員一致で反対の立場。「僕達を検査したいなら、トレーニング場に来れば十分だ。僕達はいつも同じ場所でトレーニングしているんだから」とはトライユ。絶えず違った場所でトレーニングしているような個人競技ならともかく、ラグビーのようなチームスポーツでこの強制的すぎる方法が有効かどうかについて、選手達は懐疑的です。

今回の分析結果を受けて、FFRのPierre Camou会長は、探していることが見つかっただけで驚いてはいない、ドーピングを行うぺてん師は代償を払うということが周知されたのは喜ばしいことだ、とコメントしています。フランスラグビーはアンチ・ドーピングの取り組みに向けて前進している、と。
「我々は我々の倫理と選手の健康にこだわっている。すべてはこの方向でなされている。行き過ぎもあるかもしれないが」

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2009.03.25

ピチョットのかくも長き不在

Apichot0809a絞れたワァ~。少し前のぱんぱんなタキシード姿を見た時は正直どうなることかと思いましたが(でも実はラシンの終わり頃もそこそこ丸かったという事実)、さすがプロフェッショナル。
13日のモントーバン対スタッド・フランセ(22-16)の後半に交代出場、復帰を果たしたピチョットです。「すごく嬉しいよ。いつかまたプレーできるなんて考えてもみなかったから」

2月の初めにトレーニングを再開して、人生で最もキツい努力の日々を過ごしたというピチョット。日に日にコンディションが上がっているのを感じるそうです。なぜ復帰を決めたのかについては、大勢の人から質問されたけれど、本当のところどう答えていいかまだ分からない、と。いずれにせよ、最近のインタビューで彼が繰り返し言っているのは、「楽しみたい」ということです。「ラグビーをプレーする時、僕はいつでも楽しんでいる」

スタッド・フランセ以外のクラブとのコンタクトもあったようですが、またスタッド・フランセでやり直すことを決めた理由を、彼はこのように語ってます。
「僕のクランだから。パリはフランスでの僕の愛しいファミリー。僕はこのクラブを愛してる」
以下はsport365の、モントーバン戦後のインタビューをまとめたもの。今週は読んだ記事からがんがん上げてきます。pataさん元気出してちょ。


─少し時間がかかったけど、調子を取り戻すためによくフィジカルトレーニングをしたよ。その後マックスが電話してきて、その必要があればスタッド・フランセを助けるようにと言った。僕にとっては大きなチャレンジだ。9ヶ月もプレーしていなかったんだからね。
ワールドカップの後、フィジカルの状態は悪くなかったけれど、僕はもうプレーしたくなかった。6、7ヶ月の間ラグビーを止める必要があったのはそのためだ。僕にとっては頭は足より重要なんだ。意欲がなければラグビーをプレーすることはできない。
いろんな思いが交錯した。ずいぶん長いこと休んだけれど、僕はまたプレーしたかった。新たな物語、違ったモチベーションを見つけるために。

今日は25分間楽しんだし、その時自分は自由だと感じたよ。僕はチームがリードされている時に交代で入ったけど、こういうチャレンジは大好きだ。とても難しかったけど、試合に入り、走り、楽しみたかった。
チームは僕をよく信頼し、受け入れてくれた。負けはしたけど、彼らにお礼を言うよ。僕はTop14でまた少しプレーできる気がした。

スタメンのポジションにはいつでも興味がある。でも競争を求める前に、プレーできるかどうか確かめないとね。僕はごまかさない。自分がいいレベルになかったら続けないよ。僕にはまだ調子を取り戻す必要がある。
僕は何も求めない。でもDom(ドミニシ)に言ったように、もし3番手、あるいは2番手の9番が必要なら、僕はそこにいる。今日は25分間楽しんだ。今、僕にとってラグビーは1分1分を有効に使うことだ。
ラグビーに飢えているかって?そう思うよ。僕はキャリアを良く締めくくりたいから来た。ハッピーエンド?それはフランスチャンピオンになることだろうね。─

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カヴの涙

ミラノ~サンレモ。春のイタリアらしい、熱に浮かされたようなハイスピードのローラーコースター・レースでありました。ハウスラーを刺しきったカヴのスプリントには、いつもながら唖然。登れるカヴなんてカヴじゃないような気もするけど、マイヨヴェール狙うよ宣言はあながちハッタリじゃないみたい。

あのカヴが泣いてる…胸に迫る表彰式でしたが、度の過ぎた顔面アップに、全世界に中継流れてるんだから鼻水出すなよ、出すなよ、という心配の方が先に立ってしまったのだった。

Cavmilano2

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ブロディーの夜、その後

見た目は怖いけど優しい人だよ、と評判のシャバルさんですが、思いのほか酒癖は悪かったローマの夜でした。イタリアのメディアによれば、115kg対122kgの最重量級場外乱闘の翌日、アルコールの抜けたシャバルさんは深く反省し、どこでアドレスを聞いたものやらカストロジョバンニにお詫びのメールを送ったらしい。
カストロジョバンニから返信があったかどうかまでは伝えられていないようだけど、しかし実際4月4日にはレスター・タイガースとセール・シャークスの対戦があり、両者は今度はグラウンドで直接話をつける予感。

さてシャバル(虎バージョン)の目を釘付けにしたというカストロジョバンニの彼女は、Giulia Candiagoさんというイタリアのスキー選手なんだそうですね。↓の真ん中の方らしいですが、さすがイタリア、これは見ますわ。
http://www.gazzetta.it/foto_del_giorno/home/2008/12/17/calendari.shtml

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2009.03.24

移籍市場佳境へ

この2週間の移籍報道ですが、ジョニー・ウィルキンソンとパパ(兼代理人)がトゥーロンに出没してるらしいとか、ファン・マルティン・フェルナンデス・ロベのトゥーロン行きを所属のセール・シャークスが認めてるとか、ローリー・ラモントもこれまたトゥーロンと合意したらしいよとか、フランソワ・ステインはラシン・メトロと合意間近だとか。
ブジェラルは相変わらず躍動しています。フランスどんだけ漫画売れるのかと。

それは置いといて、目につくのはやはりイングランドのクラブからの移籍の噂ですが、一方、先日スタッド・フランセとの仮契約にサインしたハスケルは、結局ワスプスに残留するんじゃないかという見方もされてます。BBCの伝えるところによれば、イングランドの協会は代表選手達に、国外でプレーするなら代表に招集されない可能性があることを改めて通告する書状を送ったらしい。


そんな中、9日付のレキップは、リーグにサラリーキャップの導入を示唆するLNRの副会長の談話を掲載しました。現在クラブの経営状態を監視しているDNACGの組織改革も視野に入れているようです。昨今の加速度的なサラリーの高騰と外国人選手の増加(今季は全体の35%を占める)に対し、リーグはいよいよ本格的な対策に乗り出すかもしれません。

「我々は現在サラリーの総額をブロックするメカニズムを見つける必要があると考えている。それはクラブのサラリーの総額に上限を定めることかもしれない。この外国人選手の流入、特にブリタニークのそれは我々にはまったく嬉しくない。世界のラグビーの均衡を崩すのを避けるために、世界最高の選手達を我々の国のような一国に永続的に受け入れてはいけない。我々だけがラグビーをしていいわけではないのだ。2つめの手段は各クラブで最高額の5~10のサラリーをブロックすることだろう。いずれにせよ、1クラブだけが移籍市場を独占してはいけない」←訳いいかげんです

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2009.03.23

シャバル最強伝説2・場外乱闘編

・09年のシックスネイションズはアイルランドの61年ぶりグランドスラムで幕を下ろしましたが、今週は恒例の落ち穂拾いをいたします。
チームが批判にさらされる時、サッカーなどでは責任の押し付け合いで仲間割れすることもままあるけれど、そこはラグビーの連帯です。トゥイッケナムのデカリャンピン対決で尻の毛までむしられた雄鶏さん達でしたが、「こんな時こそ焼き肉だ!」というわけで、イタリア戦をひかえた木曜のお昼にはエマンス主催、シャバル後援によるバーベキューが催されたらしい。スポーツマンのこういうシンプルなとこは好き。


・さてそのシャバル。このシックスネイションズは序盤から「ラックさぼんな」と批判され、フランカーに回されてまた批判され、最後の最後にイタリアディフェンスをなぎ倒し引きずって1トライを挙げるという、毀誉褒貶の大会でした。そんなフラストレーション状態(たぶん)のシャバルさんに、大会の打ち上げでアルコールが入ったら…というお話です。
イタリア戦のアフターマッチ・ファンクションで、ローマ市内のクラブArt Café に出かけた両代表。その席でシャバルがカストロジョバンニにパンチを食らわした事件の顛末をイタリアの通信社が伝えてます(;´Д`

あくまでもANSAの伝えるところによればですが、カストロジョバンニはしたたか酔ったシャバルが自分のガールフレンドにぶしつけな視線を送りまくるのが気に入らず、止めるように言ったところ、顔面にシャバルのパンチがヒット。これが俺の答えだぜ。両チームメイトが慌てて駆けつけ、鼻血を流すカストロジョバンニとトラ化したシャバルを引き離した模様。
真相は分かりませんが、これは割って入りたくない。むしろ麻酔銃を使用すべき局面ですね。もちろんフランス代表はイタリア代表に平謝りしたらしい。


・トラにもなるけどネズミにもなります。(左上のリンクから動画も見られる)
http://www.parismatch.com/People-Match/Spectacles/Photos/Diaporama-Happy-Birthday-Mickey/

これはミッキーマウスの80歳の誕生日を祝ってディズニーランド・パリで4月から始まるアトラクションとの連動企画らしく、スポーツ、音楽、映画、デザインなど各界の著名人がミッキーの耳をアレンジする、というもの。このミッキー帽はDrouot-Montaigneに展示された後チャリティオークションにかけられます。
シャバルのはヘッドギアにボール型のツゲの耳を取りつけ、お花でちょっと優しさをプラス。奥さんに手伝ってもらったそうです。奥さん泣かすなヨ。

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王子と美女のドルチェ・ヴィータ

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「スローフォワードだよ、よく見て!」
シックスネイションズ最終節イタリア対フランス@スタディオ・フラミニオ(ローマ)はフランスの大勝(8-50)に終わりましたが、イタリアにとっては不運な判定もありました。さてこの画像、パリセの左腕の包帯にご注目。誰かに何か書いてもらったようで、「A+S」と読めますが、これってやっぱり「アレクサンドラ+セルジオ」ですかナ?

フランスラグビー界きってのゴージャス・カップル、イタリア代表セルジオ・パリセと元ミス・フランスのアレクサンドラ・ローゼンフェルド嬢。以下は1月の終わり頃にsportweekに掲載されたお二方のノロケ炸裂インタビュー。このシックスネイションズ伊仏戦のために取っときました。


Q: あなたたちの出会いについて話して。
セルジオ・パリセ(以下SP)「それは06年3月にさかのぼる。スタッド・ドゥ・フランスで開催されたビアリッツ戦の後のディナーで僕達は出会った。僕のスタッド・フランセでの最初のシーズンだった」
アレクサンドラ・ローゼンフェルド(以下AR)「私はミス・フランスに選ばれたばかりで、かなり内気だったわ。私達はあの中で一番無口な2人だったけれど、そのことが私達を近づけたの。それから4ヶ月後、マックス(グアジニ)にどの選手が好きかと訊かれたので、"セルジオ"と答えたら、彼は私にセルジオの電話番号を教えてくれた。私は彼にメールを送って、すべてはそこから始まったのよ」

Q: どこに惹かれあったの?
SP 「第一印象、それはまあ容姿だよね(笑)。でも彼女の美貌に一目惚れしただけじゃない。すべてに惹かれたんだ。彼女の個性、性格…」
AR 「私達は2人とも人見知り。でも知り合うやいなや、いつでも馬鹿なことばかりしてるわ(笑)。この点について、私達は息が合っているわね」

Q: お互いの長所と短所は?
SP 「彼女の短所?後が怖いな(笑)。長所はとても率直で正直なところ。もし何か言うべきことがあるとしたら、彼女はすぐに面と向かってそう言うだろう。短所としては、時々衝動的で怒りっぽいね」
AR 「セルジオは賢人。私を落ち着かせてくれる。彼は優しくて素敵。唯一の欠点はだらしないことね。あまり片付けをしないから」
SP 「それでも僕は学んだよ…」
AR 「私が怒鳴るものね!」(笑)
SP 「アレクサンドラのおかげでフランス語も上達したよ。初めのうち、僕は汚い言葉や新聞で読んだラグビー用語ばかり覚えていた」
AR 「私は彼に、スタジアムでラグビー仲間と使うべき言葉と、私の両親の前で使うべき言葉の違いを教えたの(笑)」

Q: 家で料理や家事をするのは誰?
AR 「普通は私。でも彼はよく手伝ってくれる。彼は皿洗いは苦手だけど、私の方から彼に頼む必要はないの。イタリア人はマッチョだとよく言われるけれど、彼に関してはそれは本当じゃないわ」
SP 「僕も少しは気配りを心がけているんだよ。ベッドまで彼女に朝食を運ぶのが好きなんだ。あまり難しくないイタリア料理を作ったりするのもね。まあ僕はあまり料理の才はないんだけど」

Q: セルジオと出会う前、ラグビーはあなたの世界の一部だった?
AR 「私はベジエの出身で、父に連れられてスタジアムに行っていたわ。あそこでは、ラグビーを愛するのはごく当たり前のこと。反対に、セルジオはあまりミスが好きじゃない…」
SP 「あまり興味のない世界だね。僕はスポーツを観る方がいい」

Q: セルジオ、あなたの彼女がミス・フランス、我々の国の美のシンボルだということをすぐに実感できた?
SP 「いや。アルゼンチンやイタリアでは、このタイトルはそれほど重要じゃないんだ。彼女が超有名人だということはだんだん分かってきた。でもつきあい始めた頃、僕達の関係はセルジオとアレクサンドラであって、ラグビー選手とミス・フランスじゃなかったよ」

Q: アレクサンドラ、フランスとイタリアが対戦する時には誰を応援する?
AR 「セルジオよ!」
SP 「ああ、ありがとう…」(パリセ感激)


この画像、リチャード・ハミルトンのポップアートの先駆的作品「一体何が今日の家庭をこれほどに変え、魅力的にしているのか?(Just what is it that makes today's homes so different, so appealing?)」が元ネタっぽいよね。

Parisse6n3

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2009.03.21

イタリア戦スタメン

Micha6n取り急ぎナナメ読みではありますが、イタリア戦のことでも。
このシックスネイションズの最終節を前に、今週話題をあつめたのはミシャラクの招集です。07年10月以来、つまりリエヴルモンが監督に就任してから初めて。
「代表に復帰するために帰国する。国外にいると忘れられがちだからね」、と言って昨年10月にトゥールーズに戻ってから、ミシャラクの代表招集までの道のりは予想外に長かった。

「10番はチームのパトロンであるべき」というリエヴルモンにとって、キックに不安のあるミシャラクはあくまでもSHです。実際、今回ミシャラクが呼ばれたのは、負傷棄権のティユス=ボルドゥ(二頭筋肉離れ)に代わるため。
「代表に復帰するために全力を尽くした。また招集されてとても嬉しいよ。南アフリカから帰国した時には期待したけれど、招集は来なかった。監督は彼の選択をする、それは尊重しなければならない。待つのはつらかった。自分なりに問題を考え、トレーニングでできる限りのことをしているか、クラブでベストを尽くしているか自問している。僕はある選手の怪我のために代表に戻る。彼のことは気の毒に思うけれど、僕にとっては幸運だ。今、このチャンスをつかみ青いマイヨを着て全力を尽くすのは僕の番だ」
(ミシャラク談)

しかし代表スタッフの認識では、ミシャラクは救世主ではなかった。発表されたスターティングメンバーでは、ミシャラクはベンチに回りました。
リエヴルモンは「決してミシャラクをスタメンに入れるつもりはなかった」と断言。「ミシャラクにとっても我々にとっても彼の復帰は喜ばしいが、それはティユス=ボルドゥ、エリサルドとヤシュヴィリが負傷中につき1つの選択である」、ということらしい。呼んだ選手に対してなぜこんな言い方をしたのかは分かりませんが、世論に対する牽制なのかも。


スタッフはトゥイッケナムでの惨敗にもかかわらず、基本的に同じチームを継続することを決断。ハーフ団は引き続きパラートラン=デュック。変更点としてはトライユをFBで起用し、疲労の激しいマルジューに代わってメダールがウィングにコンバート。
シャバルは再び2列に。リエヴルモンはイングランド戦の後で批判されたシャバルのフランカー起用には自らの責任を感じているようですが、2列でのシャバルはまだ興味深い、と。負傷のケイゼルに代わってはセルヴァが招集。

Le XV des Bleus pour l'Italie : Traille - Médard, Fritz, Jauzion, Heymans - (o) Trinh-Duc, Parra - Bonnaire, Harinordoquy, Dusautoir - Chabal, Nallet (cap) - Marconnet, Szarzewski, Barcella

Remplaçants : Servat, Domingo, Thion, Picamoles, Michalak, Bastareaud, Malzieu

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2009.03.09

Top14第19節

パラはただの打撲だったようで、イングランド戦は心配なさそう。ヨカッタ
彼はお父さんがポルトガルの人だと聞いてますが、キックの才はやはりあの国の血なのかどうか。ジャン=ブアンでパルク・デ・プランスを背景にプレーするのを見ていると、ちょっとだけパウレタと重なって見えたりしたのはなぜだろう。
かつてパウレタがPSG移籍を決めた理由の1つは、パリには大きなポルトガル移民のコミュニティがあるからでした。パラは来季はクレルモンに行くそうだけど、私はちょっと、彼にパリでプレーしてほしかったな。

さて、改めてキックは大事、という週末のTop14。

【ビアリッツ×クレルモン 18-14】
ビアリッツ復調。観客席の鳴り物応援団も大喜び。18ポイントすべて足で叩き出した、らしいといえばらしい勝ち方です。ヤシュヴィリの顔つきが、一番やばかった頃とはやっぱり違う気がする。トライユは「代表復帰おめでとう俺」DGを決めてます。
クレルモンは2トライを挙げるも届かず。ファウルが多かったのが惜しまれます。


【ペルピニャン×トゥールーズ 32-8】
現在10数人もの負傷者を抱え、特に10番はお祓いでも必要なんじゃないかという頻度で怪我人を出しているペルピニャン。カーターの負傷後、ジョーカーとしてシーズン末までスタッド・フランセから獲得したばかりのミエレスも、前節モンペリエ戦で怪我。かろうじてセンターのメルモスが、フランス王者をホーム迎えるこのビッグマッチに間に合いました。

一方トゥールーズは、ヨーロッパカップもひかえる今後の過密日程を考慮して主力の多くを温存しました。エリサルドとケラハーは怪我、スクレラはお休み、なのでミシャラク9番(ここ2、3試合はSHにポジションを移している)、デュトイ10番のハーフ団です。
しかしこれで発奮したかもしれない誇り高いカタランの闘志の前に、トゥールーズは15分しかもたなかったのです。デュトイのキックは不安定、そしてミシャラクは元トゥールーザンのメルモスにパスをインターセプトされ、トライにもっていかれてしまいます。

試合はホームUSAPの快勝でした…が、トゥールーズのギ・ノヴェスコーチは現在、フランスラグビーと彼のクラブの今後に非常な危機感を抱いています。ノヴェスコーチは先週火曜のレキップで、「クラブのラグビーは危機にさらされている。抜本的な措置を講じなければならない」と警告を発してます。

要約するとつまり、
1 代表も含めたスケジュールの見直し
2 ハイネケンカップ出場枠は4クラブで十分
3 Top12にしろ
4 外国人選手の登録数制限反対(育成の若手で足りるわけがないだろう)

…それはそうなんですけれども、よほどのことがなければ4位以内は確実と思われるトゥールーズのコーチの主張が、もっと下の方のクラブの共感をどれだけ得られるかが問題かと思われる。


レギサモン、スタッド・フランセ一ピンクに無理のある男。

Legui

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2009.03.08

そくほうTop14

スタッド・フランセ対ブルゴワン、53-3。パリは「これちょっとスローフォワードくさいんじゃないの?」みたいなアヤシいトライが3つほどあったんだけど、それ抜きにしてもパリの試合(8トライ)。ブルゴワンはかなり心配。
ボクシスは大丈夫。相手ディフェンスをかわしガスニエのトライの起点になった男前なプレーは「キックだけの男」じゃなかった。

っていうかパラがちょっとどこか痛めたっぽくて交代したんですけど…!!
  _, ._
(;゚ Д゚)

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2009.03.06

積ん読切り崩し中

Tsundokuあと4冊。

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2009.03.05

Top14第18節始末

今さらですがフランス対ウェールズ。フランスは名誉を懸けた戦いでしたね。はっきり言ってこの集中力が2試合続くかどうかがフランスの課題です。
国歌斉唱で泣いてるマルコネたんにはぐっときました。2年前のちょうどこの頃、子供達を連れてスキーに行って足を骨折し、ワールドカップを棒に振ったマルコネ。実際彼の怪我は重傷で、手術したその夜は激痛で眠ることもできず、翌日再手術しなければならなかった、という話を当時読みました。
まだ怪我の前の彼には完全には戻っていないけれど、代表の「お兄さん」はバスタローのような若手の支えになっていたらしい。この試合で再びプロップの最多キャップ記録。

スタッド・ドゥ・フランスの観客席には、パラのキックを見守るゴンサロ・ケサダや、フィヨン仏首相とウェールズ人の奥さんなど、こちらもそれぞれの人間模様が。


【Top14第18節 ブリーヴ×スタッド・フランセ 26-11】
主力をシックスネイションズに取られている強豪クラブにとっては、何かと台所事情の苦しい節ではありました。スタッド・フランセのベンチなんて、見たことない若者ばっかですよ。
今季好調ブリーヴは強力な3列を擁するソリッドなチームで、特にホームでめっぽう強い。パリソンは相変わらずかわいいんだけど、20分くらいのところで密集の下敷きになり、「ああっ大丈夫!?」と思ったらやっぱり怪我しちゃった…。足首をひねったようなんですが、もうちょっと見たかった…

一方のスタッド・フランセも、ハーフタイムの直前にエルナンデスが渋い顔でベンチに下がり、ここで交代。膝の内側側副靭帯の捻挫で約1ヶ月の離脱です。その間に対トゥールーズ、クレルモン2連戦があることは、か、考えないようにする。

実際先週末も怪我人は多かった。ウマガは内転筋を痛めて少なくとも2週間の離脱。そしてフランス代表選手の怪我は、シックスネイションズの招集にも影響を及ぼしたかもしれません。
大会前の合宿に参加していたUSAPのHOギラドは足首の捻挫。代表スタッフは怪我がなければ彼の招集の可能性もあったと言ってます。そしてトゥールーズ対モントーバン(9-6、しょっぱかった)では、エリサルドが密集に突っ込んできたプルースとぶつかって肘を脱臼。エリサルドは4~6週間のアウト、なので、「シックスネイションズに呼ばないの?」論争は最悪の形で終結しました…

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イングランド戦の23人

イングランド戦のメンバーに変更は4つ。トライユ、フリッツ、ボネール、チオンが入って、バビー(負傷)、ポワトルノー、ピカモール、ウドゥラオゴが外れます。より経験のある人選になりましたが、スタッフは現時点での好調を重視したにすぎないと言ってます。

ウェールズ戦の勝利にもかかわらず手直しを行ったのは、チームをリニューすることでその活性化、いい意味での競争意識を喚起したいという狙いがあるみたい。なので、メンバーを外れる選手は「追放されたのではない」とリエヴルモンは重ねて強調しています。
実際ウドゥラオゴはウェールズ戦のパフォーマンスで好評価を受けた後でチームを離れるわけですが、ピカモールに関しては、好調アリノルドキの陰で、今回のシックスネイションズで彼に与えられた出場機会はその真価を示すのには短すぎました。

スタッフはBKをあまりいじりたくはなかったようだけど、例外はトライユです(フリッツはサスペンションが明けて怪我のバビーに代わった)。チオンと共に最近のビアリッツの復活に貢献しているトライユは、センター、FB、そして何よりSOをこなせるポレバレンスが評価されての招集。大会前の合宿の時は、たしかたまたま病気か何かで呼ばれなかったんですナ。
イングランド戦の鍵になるであろうキックのセクターで、トライユは正確なキック力を持っていますが、キッカーを務めるのは引き続きパラだそう。何かにつけていつも冗談を言うヌタマックは、「我々はキッカー多すぎだな!」、だって。

イングランドのFWに対抗するため、チオンの代表復帰はチームに重さとパワーをもたらすものと見られます。この選択はつまりシャバルが3列に戻ることによって可能になったわけですが、スタッフはシャバルを№8ではなくフランカーとして試したがっています。ピカモールが外れたので、アリノルドキのもしもの怪我の際には彼のポリバレンスが役に立つでしょう。
クレルモンでベストコンディションを取り戻したボネールは、ラインアウトに安定感をもたらすことが期待されます。

さてこのリストの中に、多くのメディアが予想したルージュリーの名前はありませんでした。スタッフは実際彼の復帰も検討したようですが、やはりメダール、マルジュー、エマンスのトリオをもう一度見たかったと。一部ではヤシュヴィリの噂も出たけれど、リエヴルモンはパラとティユス=ボルドゥを継続して使いたい模様。


Avants : Barcella, Faure, Marconnet, Domingo, Szarzewski, Kayser, Nallet
(cap.), Millo-Chlusky, Thion, Chabal, Dusautoir, Harinordoquy, Bonnaire

Arrières : Parra, Tillous-Borde, Trinh-Duc, Fritz , Jauzion, Bastareaud,
Traille, Malzieu, Heymans, Médard

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2009.03.04

3日休むとどうでもよくなるのが更新

今週はとにかく積ん読をなんとかしたい。

イングランド戦のリスト発表は本日の予定ですが、リエヴルモンがウェールズ戦後の会見で、最後の2試合でチームに変更を行うことを示唆したことから、さまざまな予想が飛び交っています。
それとは別に、レキップがTop14の選手(代表ではない)125人とコーチを対象にフランス代表のベストフィフティーンのアンケートを行い、先週結果を発表しました。ウィングにルージュリー。ハーフ団はエリサルドと、ミシャラクではなくボクシス。そしてここにはシャバルがいない…?

メダール-ルージュリー、ジョジオン、フリッツ、エマンス-(o)ボクシス、(m)エリサルド-デュソトワール、ピカモール、アリノルドキ-ミロ=シュルスキ、ナレ-マス、スザルゼウスキ、バルセラ

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