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2009.02.19

【音楽】 パルプ・フィクション (Pulp)

PulpjarvisPulp - Razzmatazz
http://www.youtube.com/watch?v=6-MHoq9N2co

夜のムーラン・ルージュのネオンの前で、ドラマティックかつナルシスティックに歌い踊る怪しい痩身の男。英シェフィールド出身のポップバンド、パルプのフロントマンだったミスター・ジャーヴィス・コッカーです。

彼らを最初に見たのはこの曲の頃。当時のシーンはグランジ全盛、まず「何こいつら?」とあ然くらったのは普通の反応だと思います。ぎんぎらなビジュアルイメージと音はさながらフレンチ歌謡ショー。でもぎりぎりのところでむしろ洒脱な。
ジャーヴィスの書くキッチンシンクな歌詞は、ワーキングクラスのグダグダな日常と性を苦めのユーモアでくるんで、あさはかなポップ・ソングに仕立ててしまいます。

私はこの時期のパルプ、つまり3rdアルバム"Separations"から4th アルバム"His 'n' Hers"の間くらいの情感が好きでした。
それからブリット・ポップ・ムーブメントに乗って大ヒットになった5枚目"Different Class"では、もはや誰にも到達できない華麗なるポップ・ワールドを展開していたけれど、実際それはちょっとトゥー・マッチだと感じたし、ジャーヴィスがある種クラス、ジェネレーションの代弁者みたいな位置に置かれてしまったのは残念でした。やはりグズグズした恋愛ばかり撮っていたトリュフォーの映画みたいな彼らの音楽が好みだったから。

ソロになったジャーヴィスは、今はフランス人スティリストと結婚してパリに住んでいるらしい。ところでずいぶん前のエントリの話になるけれど、エイフェックス・ツインの"On"(http://jp.youtube.com/watch?v=toS-QvUtbfY)のクリップを撮ったアートスクール映像製作科出身のミュージシャン、というのはこのジャーヴィスです。彼のヒーローはフェリーニらしいけど、それは納得ね。

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