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2009.01.02

コメントで振り返る2008年 (1)

あけましておめでとうございます。サイトも6年目になりました。ほぼ惰性です。でもまじめにやってます。本年もよろしくお願いいたします。

rugbyramaが、2008年のラグビー界のいろんな出来事を本音で語った一言、みたいな特集をしてるんですが、昨年を振り返るのにうってつけのテキストなので、これいきましょう。今日は2月のシックスネイションズから6月のTop14決勝まで。


マルク・リエヴルモン  "C'est un clown"
「私はイングランドのフッカーの振舞いについても触れておきたい。彼の名前は思い出したくもないし、それほど彼は滑稽でグロテスクだった。彼はアンチ・プレーを発揮していた。"あれはピエロだ…"」
シックスネイションズのイングランド戦の後で、挑発シミュレーション時間稼ぎ何でもありのリーガンをリエヴルモンが非難した時の発言。

それに対してリーガンは、「そいつは最大級の誉め言葉だね。連中を怒らせるのが俺の仕事で、俺はちゃんとそうしたんだよ。フランスに行く時には、ぎりぎりのプレーでなんとか連中をイライラさせなきゃならない。そうでなければフランスに支配されちまうだろう。ブライアン・ムーアはいつもそうしていたもんだ。だから俺もそれに倣っているのさ」

ラグビーのイメージとはほど遠い感じだけど、イングランドのスポーツ文化は二重基準的な傾向が強い気はします。つまり非常に共同体的だということです。
フランスはこの後ウェールズにも破れ、新体制スタートとなるこのシックスネイションズの成績は3位でした。

おそらくリーガンに絡まれていたトライユを助けにいって、まんまとリーガンの「死んだふり」にひっかかったスザルゼウスキですが、彼がキレやすいのは有名なので挑発も多い。しかしあれでも奥さんと出会う前に比べれば落ち着いたらしいです。ベジエにいた頃、試合を観に来ていた妊娠中の奥さんの近くで大乱闘が起こって、奥さんは怖くて泣いてしまい、彼にもう殴り合いをしないように約束させた、ということみたいなのね。
ワールドカップの時、TVの「アスリートの妻」特番に出演して以来、ホームでの試合中継ではよくカメラに抜かれているFlorenceさん。このイングランド戦では、交代で下がったディミトリと観客席で一家団欒の場面が。

2009c


ファビアン・プルース "C'était idiot"
5月のハイネケンカップ決勝についてのコメント。ここでプルースが「愚かだった」と言っているのは、マンスターのクィンランを蹴ってシンビンになった自分自身の行いについてです。「本当に悪意はなかった。あれでイエローカードを出されたのはフラストレーションだ」
この試合のあれやこれやについては当時、マンスターの優勝に敬意を表してここには載せなかったけれど、プルースの言い分はつまりこういうことでした。
「僕ははめられた。彼は僕を挑発しに来て、僕の足を踏んだ。足を出したがそれは攻撃じゃない。この年をしてまだあんなふうに罠にかかってしまうなんて、本当に残念だ」

オーウェン主審がラックでのファウルを流す傾向があることを知っているマンスターは、ボールをキープしてピック・アンド・ゴーを繰り返すという、ステレオタイプだけど非常に効果的な戦術を取り、ボールを奪取できないトゥールーザンにはなすすべがなかった。
ともかくハイネケンカップを逃したことで、ジョジオンは「僕達は絶対に何かを持ち帰らなければならない。もうブクリエしか残っていない」と決意のほどを口にしました。そして迎えた6月のTop14決勝…


ティエリ・デュソトワール  "Pas de mot"
ワールドカップに出場したデュソトワールにとっては、ほぼ1年間ぶっ続けの長い長いシーズン。その昨季をトゥールーズのリーグ優勝で締めくくり、報道陣の前で喜びを爆発させたコメントがこれ。
「言葉では言い表せそうにないよ。fabuleux(驚くべき)とかmagnifique(素晴らしい)とか、そんなんじゃ足りない」


ピエール・ミニョーニ "Pas à ce groupe"
昨季私はクレルモンは何らかのタイトルを獲るだろうと思っていたのですが、レギュラーシーズンの首位チームは、前々シーズンに続いてまたも決勝で涙をのみました。
「そんなものさ。スコアは受け入れなければならない。たぶん僕達にはほんのちょっとリアリズムが足りなかったんだね」、とルージュリー。トゥールーザンのボール争奪と戦術、そして何より決勝での経験が勝負を分けたのかもしれません。

ここまで9度決勝で敗れているクレルモンを、メディアは「呪われている」と敗北のジンクスについて書き立てましたが、もちろんミニョーニはそれは今のチームには関係ない、と落胆で目を赤くしたまま反駁した。それが上の発言。
「この(敗戦の)歴史はこのチームのものじゃない。このチームが決勝で9敗したわけじゃない。2度負けて、1度は勝った。ヨーロッパカップでね」


【私選・2008年のこの一言】
ギ・ノヴェス "Toulouse est le méchant et Clermont le bon"

さてこのTop14決勝の前にはトゥールーザンの疲労が伝えられていましたが、実は試合が始まってみれば、彼らはかなり元気だったのだった。先日のスタッド・フランセ戦のなんちゃってBチーム事件も記憶に新しいところですが、ギ・ノヴェスはわりとこういう攪乱や挑発を好むお方で、言うことも結構ドギツイので、この発言集に彼のコメントが選ばれてないのはちょっと意外。

というわけで、私が選んだコメントの1つめは、ノヴェスのイヤミ炸裂のこれ。しかしラポルトがいないと、こういう企画も正直なんとなく物足りないのね。
「この試合(Top14決勝)に関して、その歴史であまりにも勝ちすぎているトゥールーズは悪玉で、クレルモンは善玉だ。モラルは今度だけは善玉が勝つのを望むだろう」

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Comments

新年おめでとうございます。今年もTop14情報など、いろいろ教えて下さい!
Stade Toulousainが悪玉なら、Munsterは超悪玉なんでしょうか。ラグビーって、レフリーの習性まで戦略に組み入れるスポーツだったんですね。奥が深いなぁ。
Heineken Cup中継では、Harlequinsに移ったNick Evansが活躍してました。契約切れたら、是非極東のトップリーグにもお立ち寄り下さい!

Posted by: neuron | 2009.01.02 at 22:09

neuronさん、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします!

私も最近のフランスでの判定論争を見るまで、それほどレフェリングの違いのことは気にしていませんでした。いろいろと癖があるんでしょうね。NZのナイスガイレフェリーだけは、いろんな意味で目につくんですが。
今度のシックスネイションズは、そのあたりも注意して見てみたいです。

ここには書いてないものの、トップリーグの試合も見ています。贔屓チームができればまた楽しくなりそうです。名選手のプレー、見たいですよね!

Posted by: つき | 2009.01.03 at 22:45

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