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2008.12.12

recherche identite

http://www.attitude-rugby.com/
フランスのラグビー雑誌のサイト。最新号は代表のテストマッチの特集。ここはいつも写真がなかなかカッコイイのだけど、おそらくフランス対オーストラリアのペナルティトライの場面(トップページで中見ができます)をとらえたモノクロ写真がいい感じでした。
私はいつも、スザルゼウスキの髪がバッと乱れる一瞬が好きだな。まさに「パナッシュ」(羽根飾り)という感じで。

今回のテストマッチについて、シックスネイションズで見られた個人のイニシアティブの復権に期待していたフランスのジャーナリスト達の評は、いずれも失望感の漂うものでした。
「またもパナッシュ(華々しく堂々たる様)、美の希求は結果の重圧に逆らえない。勇気を持って流れに逆らい、より奔放なゲームをする意表を突いた賭けはめったにない。そして彼らがそうする時には、凡庸な現実が彼らを規律に服させる」(rugbyrama)

フランスのインテリ層のオピニオンが、どれだけ一般のファンの意識を反映しているのかは分かりません。けれど実際フランスラグビーは延々と、スペクタクルとリアリズムの狭間で迷走を続けているわけで、その葛藤の過程から、モダンスポーツにおける何らかの人間性の模索を見い出す(一定の共感を持って)、と…まあ私の観戦姿勢はそういった感じになりつつあります…

フレアー、シャンパン…フランスラグビーを形容する言葉はいろいろあるけれど、個人的にあの国のラグビー文化の本質は、常にラグビーのアイデンティティ、ラグビーとは何かを問い続けることなんじゃないかと思う。

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Comments

つきさん
いつもながら深い内容で、勉強になります。

>スペクタクルとリアリズムの狭間で迷走

監督が代わり、志向するラグビーが昨年とは正反対になった今季のワラビーズを見る度に、同じような事を考える時があります。
その都度思うのが、ラグビーは陸上競技の個人記録とは違い相手が居るスポーツなので、強化の過程において、時にはファンが望まない(面白くない?)ラグビーをする期間があっても仕方がないのかなと・・・

昨秋のW杯でのボクスやイングランドを見ると、しっかりした土台(名詞?)があって初めてチーム・カラーや武器となる長所(形容詞??)が機能し、生かされるような気がしました。
(ワラビーズのスクラムやFW戦のように)強豪国の標準レベルにないチーム・スキルや個人スキルが一つでもあると、他にどんな長所があっても相手によっては試合にならないようなので、そこに至るまではマターリ気長に待とうかなと。

とくに、W杯の覇権争いが中心になった、昨今のラグビー界。
不特定多数の相手との対戦が続くだけに、長所を伸ばすよりも短所の改善を求めらる傾向が強くなり、中間年のテストマッチにおいても、自軍の長所を封印してでも相手の短所を突くような展開が増えてきたようにも感じます。

ルールも変わり、各ポジションごとに求められるプレーや選手像も変わってきたうえに、相手も学習し、やりたい事をそう簡単にはやらせてもらえなくなってきた事にも、昔のラグビーを再現できない原因があるのでしょうかね?


ところで、ウル覚えですが・・・
セラやフランコが居た頃のフランスは、華麗なBK攻撃の影にあって、FWもなかなか強かった記憶があります。
スクラムやモールが結構押せて、ラインアウトやラックで相手に競り勝っては、ボールをBK陣へ安定供給。
華々しいフランスのトライには不釣合いなほど、どの国よりも朴訥とした感のあるFW陣の姿が、グラウンドにあったような・・・
それが今や、ディミトリさんのようなビジュアル系FWが登場するなんて、凄い時代になりましたね。

(長文、すまそです・・)

Posted by: ひろどん | 2008.12.12 at 19:28

ベルナール・ラポルトがあのラグビーを8年やって結局本当の意味でのディシプリンが根付かなかったフランス、あれはもう国民性じゃないかと…。興味深く思うのは、代表チームのソリッドな部分でしばしば重要な役割を担っているのが、移民系の選手や外国から来た選手だということです。(スザルゼウスキは見た目ビジュアル系ですが、やってることはアレですので!)

今のラグビーにはもうスペースがない、ということをみんな言いますよね。私にはごく最近のことしか分からないけれど、戦術やトレーニング法、分析技術の進歩や…いろんな面でラグビーは(サッカーと同じように)変わったのでしょうね。
私はもともとランキングといった実体に乏しい数字に重きを置く傾向は好きではないのですが、W杯の組分けが、今回のテストマッチのゲームの内容にまで影響したかもしれないのは残念でした。1つ1つの試合の結果の重圧はますます重くなっていきますね…

Posted by: つき | 2008.12.15 at 12:53

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