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2008.12.18

レフェリングとカルチャーギャップのお話

以下、軽くハイネケンカップの試合経過に触れた部分がありますので、ご注意ください。


たとえばハイネケンカップのごく最近の試合だけでも、論争を呼びそうな判定は多々あったようなのです。クレルモンのカドモアの退場や、カーターに対するエリスの危険なタックル、ペルピニャンの認められなかったトライ、スタッド・フランセに対する厳しいジャッジ…などなど。そして映像では明らかに決まっていたビアリッツのDGが、ビデオレフにもかかわらず認められなかったらしいこと。

前の前のエントリでは、タイムズ紙のジャーナリストがヨーロッパカップでの判定について、「フランスはぺてんにかけられている」と語った、という話を載せましたが、フランス人レフェリーの見方はまた違うようです。

フランス人レフェリーのChristophe Berdos氏は、rugby365のインタビューで、それは国によるルール解釈の違いであるとの見解を示しています。
「フランスはルールとエスプリの間にいる。ブリタニークはよりルールの中にいる」
つまり、イングランドのレフェリーはルールの解釈がずっと厳格で、違反にはきっちりとルールを適用する。一方フランスはより「心」の部分に重きを置いていて、それが故意かどうかを問題にする傾向がある。フランスのレフェリーは(選手同様)少しラテン的で、それがゲームの流動性を可能にすることにもなるのだ…といったことを話してるみたいです。

ちょっと思い出したのは、イギリスとイタリアの仕立屋さんの気質の話。イギリスのテーラーはジャケットの袖のボタンをきっちり重ならないように付けるけれど、ラテンのイタリアではわざと重ねボタンにして、それがテクニックと遊び心なんだ、っていう。
フランスに対する判定が「ダブルスタンダード」なのか、「解釈の違い」なのか、というのは延々ループする議論なんですが、ドミニシはこんな発言を。
「フランスのクラブに対する悪意があるのかどうかは分からないけど、ちょっと一方的ではあるね」

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Comments

もしイングランドとフランスのレフリーの違いというのであれば、決定的な違いはプロであるかどうかです。イングランドはプロフェッショナルが何人もいるのに対して、フランスではベルドスと(最近出てきませんが)ジュッジュの2人くらいなもの。お小遣い程度の給料でやっている週末レフリーと、時間とお金とプロ意識でもって反省会や勉強会、肉体トレーニングを重ねている審判とは原則から違ってくるのは分かりますね。

最近のイングランドレフリーは素晴らしいですよ。言語対策にも熱心で若い世代は流暢なフランス語を話すようになっています。理想形に近づきつつあるような気がします。

Hカップでスキャンダルを起こす審判は、むしろイングランド以外の英国系の方たちで。。国内リーグでアマチュア審判になれているはずのフランスチームでさえ、毎年びっくりの嵐でして。
ドミニシ兄さんが「一方的」というのは、解釈の問題であるはず、つまり50対50の確率の判断が面白いように全てフランスに不利な方向にくだされるということなのです。どうしたものでしょうねぇ。

Posted by: machvili | 2008.12.19 at 21:41

machviliさん、先日はありがとうございました!あのまま返信していいものか分からず、お礼が遅れてスミマセンでした…

>プロであるかどうか
なるほど、そういうこともあるのですね!
私は問題の試合をほとんど見れていないので、それがレフェリーのテクニカルな問題なのか、解釈の違いなのか、はたまた何らかの作為があるのかについてはよく分からないのがもどかしいです。

ただ、フランス、相当不信がたまってるなという感じはしました。 Berdosさんへのインタビューも、インタビュアーの「ブリタニークのレフェリーに悪意はないと言うんですね?」「一方的と言ってる人もいますよ?」「最近も疑惑の判定がいろいろありましたが?」みたいなたたみ掛けようには、君それ言いたいだけちゃうんかと。

若い世代の方の意識が変わりつつあるのはいいことですね。選手でもアンディ・グードとか、フランス語が話せる選手もいますね。今のところはプロであれアマであれ、終了の笛が鳴った時、なんとなく帳尻が合っていることを願うのみです…

Posted by: つき | 2008.12.22 at 12:53

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