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2008.09.29

ジェローム・ロテンのビッグマウス・ストライクス・アゲイン

Jrothen(一部下品な仏語表現があります。ご了承ください)

PSGのジェローム・ロテンは基本舌禍の人です。口が達者であけすけにものを言うのでたびたび新聞沙汰になり、私としても頭が痛いんですが、彼は自分の言ったことには責任を負うタイプ。
「言い過ぎる時もあるけど、思ったことは言う。物事を進めるにはそれが一番いいんだ。フットボール界の偽善者達のお仲間にはなりたくないね」という彼の気性を、私は実は嫌いじゃありません。

そんなロテンの業界震撼であろう自伝が10月8日に発売されるそうで、その一部がレキップ・マガジヌに掲載され、早くも物議をかもしています。
まだ現役の選手なら普通はあんまりやらないことだけど、キャリアの中で彼がすれ違った人物について、歯に衣着せぬ記述をしている模様。私はPSG内部のゴタゴタについては真相を知りたいから、機会があれば読んでみたいとは思うけど、できればそういうことはオフシーズンのうちにやっておいてくれないか、ロテン。


自伝"Vous n'allez pas me croire"に書かれたことの中で主に報道されているのは、04年4月に行われたCLモナコ対レアル・マドリーでの、ジネディーヌ・ジダンとのエピソードです。ジダンと1対1の場面でジダンからなんとかボールを奪い、さあカウンターというところで、ロテンは背後から近づいてくるスパイクの足音を聞き、直後に足首にジダンのタックルをくらった。

─ 本当は痛くはなかったんだけど、試合時間も残り少ないことだし、大根の映画俳優みたいに倒れて大げさに痛がった。やましいことなんかない、こういった状況では誰だって同じようにするだろう。ジダンは僕のそばで立ち止まり、かがみ込んで、こうののしった。「立てよサノバビ*チ」※ ─
(※ "Releve-toi, fils de pute")

ジダンの言葉は反射的に口から出たものだと思ったロテンは、試合の後に彼から謝罪があると思っていたけれど、結局それはなかった。「分からない。どうしてそんなに憎むんだ?自分が世界で一番尊敬する選手からそんな仕打ちを受けるなんて、本当に思ってもみなかった」


彼は自分を指揮した監督達についても手厳しい。ヴァヒド・ハリロジッチ(ハリルホジッチ)は「独裁的すぎる(でも実際は彼がいいやつで、いい監督だということは分かっている)」、アラン・ペランは「短気」、ギ・ラコンブに至っては「偽善者」。
唯一、トロワでプレーしていた彼をモナコに招き、信じて起用してくれたディディエ・デシャンには深く感謝しているらしい。しかし02年11月のニース戦で交代させられた後、カッとなってカメラの前で「馬鹿げたこと」※を言ったのをロテンは後悔している。
(※ 記事原文は伏せ字だけど、たぶん"Espece d'encule, je vais te niquer ta race"。“カ*野郎め、フ**クユー”に近い意味合い…かな)

しかしデシャンは若造の暴言を根に持つことは一切なかったそうで、それは当時のデシャンとマルコ・シモーネらスター選手達との確執を考えれば少々意外な気もします。まあ率直な物言いという点ではロテンとは似たようなところがあるのかも。


その他、チームの不振時に、PSGサポーターに彼のポルシェのタイヤをパンクさせられた(?)シャレにならない話なども紹介されていますが、毎年なんだかんだ言いながら、彼は結局ふがいない「心のクラブ」に残ってる。それにしてもこんなに伏せ字だらけのサッカー記事を読んだのは初めてだよ。

Icicestparis_3

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