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2008.08.22

ツール・ド・フランスいまさら日記 小僧その後

Kawaii「まじツール来てるやん!」アルプスのびっくり顔の家。今やっとプラート・ネヴォーゾ。

竜の背みたいなピレネーの山麓を抜けて、ラングドック=ルシヨンからプロヴァンスへ。地中海にほど近い南部のステージはきれいでした。眩しい陽光の下ピンクの夾竹桃(かな)があちこちに咲いて、テラコッタ屋根とブルーやパステルの鎧戸、ブドウ畑と並木道の木漏れ日、平坦ステージならではのカメラマンの洒落心。
モノトーン基調のブルターニュからずいぶん南へ来たんだなという感じ。選手の皆さんにとっては暑そうなステージではありました。

第12ステージのゴール地ナルボンヌはスザルゼウスキの出身地であります。彼は祖父母がポーランド人で、ご両親は最初北フランスに住んでいてそれから南部に引っ越したそうだけど、そう聞くと、お父さんは北部の炭坑で仕事をしていて閉鎖で南に来た人なのかな、なんて思うんですが。
いい海ですね。塩田もあって波が穏やかそうです。


ごく個人的に、今回ツールでカヴェンディッシュの印象が強かったのは、(ラグビー的に)見たかった町のトゥールーズやナルボンヌで勝ったのが彼だったことも結構大きかった。
途中落車したりドンケツでオタカムにたどり着いたりしながらピレネーを越え(やっぱ絞んないと…)、ナルボンヌでは残り1キロ付近でコロンビア・トレインが潰されたにもかかわらず、この日のカヴは「ひとりでできるもん!」でありました。いつのまにやら1人でよそ様の列車を乗り継いで、ラスト200メートルで一気に抜け出し3勝目。(「俺を発射台にしたァ!?」by クイックステップ)

続く第13ステージのゴールスプリント、これはマキュアンついに来た!?と思ったら、街路樹の影の暗転の中から先頭きって飛び出してきたのはなんとカヴだった。誰も追いつけないドン引きの強さでオドロキの4勝目…平地最強山最弱。しかしゴールの後でチームメイトと喜びを分かち合うカヴはヨレヨレであった。まあ22歳の1年目のツールで、先輩選手に毎回あれだけ手厚くアシストしてもらったらそりゃ責任も感じるだろうなあ。

結局アルプス手前でキャンセルしてついにシャンゼリゼには行けなかったけど、彼も来年のツールの頃にはもうちょっとバランスの取れた選手になっているのかもしれない。あんなあほのようなスプリントがまた見られるかは分からないけれど。
ニワカから見て自転車ロードレースで「いいな」と思ったのは、いろんなタイプ、いろんな役割の選手がいて、それぞれに活躍できるステージがあり、称えられる賞がある点です。

本放送の時は「なーんかオーラ出てきたじゃん」と思ってた4勝目ゴール時のカヴですが、単にお疲れだったのかも。指4本!は表彰式でやりました。
オマケ。半泣き
http://www.cyclingtime.com/modules/myalbum/photo.php?lid=97668

Cav4

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Comments

わたしが自転車ロードレースで「いいな」と思うのは、つきさんが挙げてる点と、それから人間くさいところ。例えば、どんな「格好つけ野郎」だったとしても競技中に素が見えちゃうところカナァ。のぼる姿がマヌケすぎたりとか(笑)。

Posted by: miki | 2008.08.22 at 21:48

わたしが自転車ロードレースで「いいな」と思ったのは、いろんな雪山といろんな高さの雪山とそれぞれに雪山があるところ…アルプス満喫。
ってのはうそですが、レースは渡り鳥の旅に似ている。列を乱す者もあれば、途中で脱落する者もいる。ちゃっかり後方で楽をする者あれば、勇気を持って道を開き先頭を進む者もいる。そして最後は巣に帰る。そういうことでしょうか。
でもさすが、自転車でも詩的で洗練された見方をされる。

猫のいたころ、色んな思い出が残ります。

Posted by: minaco. | 2008.08.23 at 01:03

mikiさん
私もその人間くさいところ好きです。人間性出ますよね。山岳とか一種の極限状況だし。
勝つ日もあれば負ける日もあるけど、必ずしも結果は1つではなくて、そういう人間的な面を許容する余地のあるところが好き。

世界選手権、アイドル待ってるよー!!

Posted by: つき | 2008.08.24 at 16:39

minaco.さん
アルプスのステージは氷河地形マニアにはたまらんでしょう。「この地形はどうやって?」とか考え始めてレースに集中できない時があるのが問題だ…

しばらく渡り鳥の群れを見ても「スリップストリーム…」なんてことしか考えられなくなりそうです。鳥にも「お疲れさん、次引くよ」みたいなのがあるんでしょうかね。

Posted by: つき | 2008.08.24 at 17:22

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