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2008.08.29

Top14開幕

Toulonclermontツールにうつつを抜かしているうちに(私が楽しいので「いまさら日記」は続きます)Top14が開幕してしまったァ。08-09シーズンは、昨季のファイナリストがそろって敗れる波乱含みの幕開けです。以下雑ですすみません。

開幕戦の最大の目玉といえば、やはりトゥーロン対クレルモンの一戦。ボール争奪で優位に立ち13点のリードで前半を終えたはずのクレルモンは、後半にトゥーロンの逆襲に会い16-22で敗れてます。「僕達は40分間だけプレーした、それだけさ。今夜はまだちょっとバカンス気分だったね」とはルージュリー。
トゥーロンは後半開始早々にSBWが初トライ。カンタベリーとの件はお金で決着した模様。開幕前の親善試合では13人制との違い(タックルのやり方とか)に苦しんだようで、rugbyramaのフォーラムでは「SBWは今季何枚カードをもらうでしょうか」みたいなアンケートもやってましたけど、順応は早そう。MOMは若手のマルク・アンドリュー。

同じくアウェイでモンペリエに敗れたフランス王者のトゥールーズは(11-16)、マッチレポートを読む限り明らかな調整不足です。プレーオフを戦ったチームの序盤の出遅れはある程度予想はできますが…

バスク方面に目を移すと、カタストロフな昨季を送ったビアリッツは、ングウェニャの2トライなどで苦しみながらもブルゴワンに勝利(29-22)。SOにトゥールーズから来たクーランが入っていて、キッカーはヤシュヴィリでなく彼が務めているようです。(5PG、2コンバージョン)
そのビアリッツのバスクのライバルであるバイヨンヌは、このオフシーズンに積極的な補強を行いました。開幕戦は昨季の後半に躍進を見せたカストルとのアウェイ戦でしたが、前半に3トライを挙げて27-26で勝利。しかし、実はバイヨンヌは昨季も出だしは好調だったのだ。カストルはこの試合でナレが膝を捻挫して3週間の離脱。イタタタ…

第1節終了時点で、早くもレキップに降格予想を出されてしまったのがランド県の2クラブ、ダックスとモンドゥマルサンです。ダックスはホームで、モントワはアウェイで、それぞれスタッド・フランセとモントーバンに大敗(9-31、37-19)。モントワは8月の半ばに、クラブの財政的な問題でDNACGから補強について警告をくらったりしたのですが、この規模のクラブにとっては厳しいシーズンが続きそうです。
さて開幕早々、遠征に向かうTGVが故障で止まるという縁起でもないアクシデントもあったスタッド・フランセは、今季はラバダンと共に主将を務めるパリセと、新加入のSH、Oelschigのトライなどで初戦を危なげなく勝利。

ペルピニャンは34-18でブリーヴに勝ったものの内容は必ずしもかんばしくなく、多くのチームと同様まだかなりオートマティスムを欠いている、との評でした。ブリーヴは勇敢に戦いましたがラックが問題だったようで、「相手に全部ボールを渡してしまった。これじゃ勝てないよね」と、パリソン。パリソン見たいなー。

Palis0809

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2008.08.27

ツール・ド・フランスいまさら日記 逃げる男たち

Schum2ヴェリトスさらに逃げて!
今 サンタマン・モンロン。


アタックは男のロマン…なのかどうかは知りませんが、逃げの選手が集団に吸収されるところを見ていると、ちょっと旧約聖書のヨナの話を思い出したりしますね。神様の言いつけが嫌で逃げ出して、大きな魚に飲みこまれるという。
アルプス決戦の後TTまでの間の第18、19ステージは、マイヨジョーヌ争いのチームが無理をしなかったため、そこまでチャンスに恵まれなかった選手やエースのアシストに徹していた選手にとっては千載一遇の大逃げのチャンス。18ステージではコロンビアの仕事人ブルグハートが、19ステージではコフィディスの不屈の男シルヴァン・シャヴァネルが、それぞれ執念のエスケープを成功させて優勝しました。


ブルグハートが逃げ切った第18ステージは、さすがわんわん落車の男、でっかいドイツ人とちっこいスペイン人のサスペンスとエンタテイメントに富んだ珍道中でした。ツールの前半いっぱいをマイヨジョーヌ様のアシストとカヴェンディッシュの牧羊犬仕事に追われたわんわんさんですが、どうやらチームも総合争いから遠くなり、カヴも帰っちゃったしで、3週目は監督から自由が与えられていたようです。
スタート直後からアタックをかけては吸収され、ついに抜け出しに成功。クイックステップのバレードと協調体制を組んで先頭を走り続けますが、残り25キロを過ぎるあたりから、どうやら逃げ切れそうだと踏んだ2人のあの手この手の腹の探り合いが始まります。

山岳に強いバレードが登りでたびたびアタックを仕掛けるも、ブルグハートは集中を切らさない。しかしジャージのファスナーを上げようとしたところでえげつないアタックがかけられた時は、さすがにちょっとアセっていた。いつもはサングラスを外していることも多いブルグハートも、この日はかけっぱなしで表情は読めません。

2人そろってボトルを投げ捨て、残り4キロ付近、バレードの「俺もう前引かないから」宣言で和平条約完全決裂。すぐさまチームカーを呼び監督の指示を受けたブルグハートは、バレードに先行しつつ、しきりに振り返りながら時に牽制、時に挑発。ここまでバイクの人に笑顔でサコッシュのコーラを渡したりとさわやかキャラのわんわんさんでしたが、勝負事にはしたたかであります。バレードはしばらく肩越しに振り向くブルグハートのツラを夢に見るだろう。
息詰まる「だるまさんがころんだ」が続くラスト500メートル、こんな低速なゴール前は初めて見ました。そしてスプリント、これはやはりブルグハートに分があった。ツール初勝利に手を叩いて大喜びのブルグハートの横で、バレードの無念の「ちくしょおおおおお!!!」がジョフロワ・ギシャールにこだまするのだった。来年はガンバレ。


シャヴァネルのステージ優勝がどうしてそんなに感動的なのかという背景が、本放送では今ひとつ分からなかったんですけど、再放送で彼が逃げに逃げて捕まり続ける長い道のりを確認いたしました。いやー、ツール8年目の初勝利おめでとう。

第19ステージは前日と似たような展開で進行し、アタック合戦の末に抜け出したシャヴァネルに、残り85キロ付近でフランセーズ・デジューのロワが合流。スピードアップするメイン集団から2人で逃げまくる様は、あたかもブレッソンの映画※『抵抗』を見るかのような…つまりシャヴァネルの飽くなき逃走(闘争か)は、いわばフランス伝統のレジスタンスだよなあ、と思った次第なのです。
ゴール手前でロワを牽制しながらすでにこみ上げる笑みを抑えきれず、ずいぶん早めのガッツポーズではらはらさせたのは前日のブルグハートも同じ。嬉しいんだろうなあ。ゴール後感極まって泣き濡れる姿が、なにやら可憐でございました。
悲願の成就で燃え尽きが心配されますが、来季はチームを変えて気分一新、また逃げる。

(※ 原題"Un condamné à mort s'est échappé"、直訳すれば「死刑囚は逃げた」。ゲシュタポに捕らえられたフランスの軍人が同室の若者と共に脱獄を試みる、実話に基づいた1956年の映画)↓
A Man Escaped - "The New Prisoner"
http://jp.youtube.com/watch?v=aTzkLuFBxIc


総合争いには直接関係ないけれど、脇役だった選手達が見せた見応えあるレース。こういうステージの存在がツール・ド・フランスを豊かなものにしているんだな。第19ステージで、グルペットの皆さんがえらく楽しそうに帰ってきたのが印象的でした。パリはもうすぐそこ!

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2008.08.26

いまさら日記寄り道 自転車とラグビーとドーピングの話

サウニエルドゥバルのリッコがドーピング検査で陽性反応を示した事件は、今年もまたツール・ド・フランスに衝撃を引き起こしました。ドーピング問題に敏感なフランスでは、昨年のツールのスキャンダルの際もスポーツ界全体を巻き込む騒ぎになり、そのすぐ後に開幕した自国開催のラグビーワールドカップは、さながら一大アンチドーピング・キャンペーンの様相を呈しておりました。

4年に1度のラグビーのお祭りだというのに、ドーピングに言及する記事が連日報道されました。実際フランスのメディアが、ラグビー界の禁止薬物の使用に関して何らかの不信を抱いていることは明らかに思えます。
ル・モンドがオーストラリアのEPO検出法の開発者ロビン・ パリソット氏に突撃したインタビュー※は、「ラグビー選手の外観はますますボディビルダー化しています。ボディビルダーに倣って、彼らはステロイドの誘惑に負けたと思いますか?」というスリリングな質問で始まる記事でした。イヤな話ですが、試合の直後に心臓発作で倒れた選手について、これはどうもドーピングを疑っているのではないかという書き方をした記事さえ見たことがあります。
(※ "Sans controle sanguin, le dopage reste une tentation" 「血液検査がなければ、禁止薬物に頼る誘惑は存在し続ける」)


自転車界にとりわけドーピングが蔓延しているのか、単に検査とアナウンスが他競技より徹底しているだけなのか、というのは判断の難しい問題です。実際ラグビー界においては、国によりけり差があるとはいえ、全体的にはアンチドーピングの取り組みは自転車ほどには進んでいないようです。
(関連エントリ:「ドーピングとレトリック」)

従来の尿検査はアンフェタミンやアナボリックステロイド、コルチコイド、テストステロンといった「トラディショナルな」薬物の検出には有効ですが、たとえばEPOなどの使用を裏付けることはできません。ラグビーワールドカップの際の報道キャンペーンで、メディアが強調したのはまさにラグビーにおける血液検査の必要性でした。それまで消極的だったIRBは、このワールドカップの最中に初めて血液検査を導入しました。
(サッカーに関しては、06年のワールドカップの際に血液検査は行われなかった模様)

一方今年のシックスネイションズでは、大会の委員会は現行の尿検査の方法を継続することに決め、現時点で血液検査の導入は「検討中」としました。
ワールドカップの間に約20件の抜き打ち(血液)検査を行ったIRBとは反対に、シックスネイションズの委員会はコンペティション内での検査に集中しています。コンペティションの外では各ネイションの機関(フランスのAFLD、ブリタニークのUK Sports、アイルランドのIrish Sport Council、イタリアのCONI)にお任せで抜き打ち検査が行われますが、たとえばこれらの機関には外国チームのホテルに採取に行く権利がない、といった制限があるようです。


新世代EPOの使用を認めたリッコの、「ツールの間に何度も検査を受けたけれど陽性反応が出たのは2回だけ。検査法が100%信頼できないのは明らか」「僕を一番傷つけたのは自転車界の偽善だ」といった発言は、「こんなことは誰でもやっているんじゃないか」と暗に言わんとしているように取れなくもありません。
苛酷なコース、スポンサーのプレッシャー等々、禁止薬物に手を出さざるをえないような状況が現に自転車界にあるのかどうかは私には分かりません。しかしいずれにせよ、ツールを見ていると、あまりに苛酷すぎて時々「これを楽しんでしまっていいんだろうか」という罪深い気持ちにかられることがあるのも事実です。

プロラグビーにおいてもますます多くのお金が動くようになり、スケジュールも過密化しています。「53~54週間ものシーズンを戦う時に、我々がどのようにドーピングと戦うことができるのか分からない」と、フランスリーグの選手組合長は発言しました。
また今後ラグビーがテクニックやイマジネーションではなく、フィジカルとシステムにますます傾斜していくなら…行き着くところはドーピングかもしれません。


ツール・ド・フランスの相次ぐドーピングの発覚は、大会の存在意義に疑問さえ投げかけましたが、それでもそれは隠蔽されるよりはいい。誰も選手が副作用に苦しんだり、競技中に倒れて命を落としたりするところなど見たくないでしょうし、素晴らしい活躍にまず疑惑を抱かざるをえなくなるような状況はとても不幸です。適切な検査が行われなければドーピングの誘惑は残る、それはそのとおりです。

ラグビーワールドカップの間、フランス代表の選手達はアンチドーピングのメッセージがプリントされたウェアでウォーミングアップを行いました。今月初めには、モンペリエがWall(World Antidoping Life Label)と提携してドーピングと戦うキャンペーンに参加することを決めたそうです。
「ワールドカップの計212のテストでは何の陽性反応も出なかった。我々が何かを見つけるとは思わない。疑いをはらすために検査をするのだ」、とシックスネイションズのアンチドーピング・セクターの代表は語りました。たとえこの言葉が委員会の自己正当化であるにしても、そうであってほしいと思います。

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2008.08.25

ツール・ド・フランスいまさら日記 恐怖の超級

名菓ひよこ!

Hiyoko_3

ねこ!

Nekoyama

(ほんとに「猫の頭」と呼ばれてる山です)

即時性ゼロ、今アルプス。
座った目でぐいぐい集団を引くカンチェラーラは恐ろしい。涼しげな顔立ちのシュレク弟が、ライバルを振るい落としながら時折笑っているかのような表情に見えるのも恐ろしい。
ツール前半にお茶の間を揺るがす放送事故があったロットですが、エヴァンスのトイレタイムなんぞで手厚くアシストしてる場合なのだろうか。アシストするのはそこじゃないんじゃなかろうか。


【ツール都市伝説】
第16ステージの2つめの超級、ボネット=レストフォン峠でアタックをかけたオーガスティンが、下りのコーナーでコースアウトして自転車もろとも崖下に転落。
後から来たエヴァンスも、まさに同じ場所であやうくオーガスティンの後を追いそうになりましたが、その路面には、赤いスプレーで"RICCO"と書かれていたのだ…

【コロンビア受難の日】
第17ステージではコロンビアのヒンカピー、ハンセン、アイゼルが相次いで落車。「ヒンカピーはめったに落車しないのに」と解説氏。天狗じゃ天狗の仕業じゃ。やっぱりカヴはチームのラッキーボーイだったんでしょうか。
昨年のわんわん落車で厄をぜんぶ落としたものか、無傷でステージを乗り越えたブルグハートは18ステージで花開く。

Schum【ヴェリトスが1人引きな件について】
クロワ・ド・フェール峠の登りで先頭集団3人からペレスが脱落。ヴェリトス、シューマッハ(なんてスタミナなんだ)の2人でCSCが引っ張るメイン集団から逃げ続けますが、山頂まで7、8キロの時点でヴェリトスの引きが100%だったらしい。
2日連続で逃げをかましているシューマッハに足が残っていなかったこともあるようですが、ヴェリトスだってシューマッハのホラーな後頭部(画像)を見つめながら走るのは相当ツラいはずだ。ヴェリトス逃げて!(逃げた)

実況白戸氏がヴェリトスをヴェリトリスと言い間違えるのが気になって気になって気になってしかたがなかった。おっとシモネタか。

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2008.08.22

スタッド・フランセ今季の新作

スタッド・フランセの08-09シーズンのマイヨが公式サイトにて発表。今季のホームはこれでーす。
サードがヨウジのデザインというのはどうやらホントらしく、こちらは10月のお披露目まで秘密だそうです。

Maillot0809

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ツール・ド・フランスいまさら日記 小僧その後

Kawaii「まじツール来てるやん!」アルプスのびっくり顔の家。今やっとプラート・ネヴォーゾ。

竜の背みたいなピレネーの山麓を抜けて、ラングドック=ルシヨンからプロヴァンスへ。地中海にほど近い南部のステージはきれいでした。眩しい陽光の下ピンクの夾竹桃(かな)があちこちに咲いて、テラコッタ屋根とブルーやパステルの鎧戸、ブドウ畑と並木道の木漏れ日、平坦ステージならではのカメラマンの洒落心。
モノトーン基調のブルターニュからずいぶん南へ来たんだなという感じ。選手の皆さんにとっては暑そうなステージではありました。

第12ステージのゴール地ナルボンヌはスザルゼウスキの出身地であります。彼は祖父母がポーランド人で、ご両親は最初北フランスに住んでいてそれから南部に引っ越したそうだけど、そう聞くと、お父さんは北部の炭坑で仕事をしていて閉鎖で南に来た人なのかな、なんて思うんですが。
いい海ですね。塩田もあって波が穏やかそうです。


ごく個人的に、今回ツールでカヴェンディッシュの印象が強かったのは、(ラグビー的に)見たかった町のトゥールーズやナルボンヌで勝ったのが彼だったことも結構大きかった。
途中落車したりドンケツでオタカムにたどり着いたりしながらピレネーを越え(やっぱ絞んないと…)、ナルボンヌでは残り1キロ付近でコロンビア・トレインが潰されたにもかかわらず、この日のカヴは「ひとりでできるもん!」でありました。いつのまにやら1人でよそ様の列車を乗り継いで、ラスト200メートルで一気に抜け出し3勝目。(「俺を発射台にしたァ!?」by クイックステップ)

続く第13ステージのゴールスプリント、これはマキュアンついに来た!?と思ったら、街路樹の影の暗転の中から先頭きって飛び出してきたのはなんとカヴだった。誰も追いつけないドン引きの強さでオドロキの4勝目…平地最強山最弱。しかしゴールの後でチームメイトと喜びを分かち合うカヴはヨレヨレであった。まあ22歳の1年目のツールで、先輩選手に毎回あれだけ手厚くアシストしてもらったらそりゃ責任も感じるだろうなあ。

結局アルプス手前でキャンセルしてついにシャンゼリゼには行けなかったけど、彼も来年のツールの頃にはもうちょっとバランスの取れた選手になっているのかもしれない。あんなあほのようなスプリントがまた見られるかは分からないけれど。
ニワカから見て自転車ロードレースで「いいな」と思ったのは、いろんなタイプ、いろんな役割の選手がいて、それぞれに活躍できるステージがあり、称えられる賞がある点です。

本放送の時は「なーんかオーラ出てきたじゃん」と思ってた4勝目ゴール時のカヴですが、単にお疲れだったのかも。指4本!は表彰式でやりました。
オマケ。半泣き
http://www.cyclingtime.com/modules/myalbum/photo.php?lid=97668

Cav4

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2008.08.21

猫のいたころ

Nekonoitakoro

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2008.08.11

SBWアフェア

President2そういえばトゥーロン会長のMourad Boudjellal は大抵いつも黒いシャツを着てるような気がする。どこかしらヒーロー・コミック的なところがあるオールブラックス(やシャバル)のイメージはいかにもBoudjellalが好みそうな気もしますが、もちろん彼の漫画オタ的世界観とラグビー的現実の間にはしばしば軋みが生じるわけで、ソニー・ビル・ウィリアムス(以下SBW)の「事件」はメディアのこの夏の連載小説として未だ継続中です。

SBWは結局、先週の月曜にトゥーロンとの1季のオプション付き1年の契約にサインしましたが、オーストラリアの裁判所は彼にフランスでプレーするのを禁じた模様です。一方マイアミでバカンスを楽しんでいたBoudjellalはSBWの加入にご満悦で、「ガスニエがスターとは笑わせる。フランス人は13人制に無知なんだ。正真正銘のスターはSBWだよ!」なんてことを言ってたらしい。
彼は金曜に会見を開いてSBWの件に言及、15人制に移ってウマガのもとでオールブラックス入りの夢をかなえることに決めたSBWの態度を「正直だ」と語っていますが、そういう問題じゃないんじゃ…

「ソニー・ビルはもう13人制でプレーしたくなかったし、もうそこではプレーできない。彼はカンタベリーとまだ3年の契約を結んでいるが、その契約にパフォーマンスについての条項はない。つまりクラブは彼のレベルがどうであれ、彼にサラリーを支払わざるをえないということだ。しかし彼は自分がもはや自己のベストを尽くすか分からないクラブに金を払わせないことに決めた。カンタベリーの問題は選手が他のクラブと契約していることではなく、彼らが契約を尊重できない選手と契約していることだ」

Boudjellalはこのところ囁かれているシャバル加入の噂については、1月にシャバルがセール・シャークスとの契約を延長して以来トゥーロンでは一度も話題に上っていない、馬鹿げた噂だ、と否定。またスタッド・フランセの例に倣って今季はベロドロームでの試合開催を計画しているようで、まずはトゥールーズ戦だそう。今後は徐々に権限を譲ると言っているBoudjellalですが…

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ツール・ド・フランスいまさら日記 弾丸小僧の冒険

もし仮に私が先頭で1人逃げているとして、後ろからシューマッハが迫ってきたら泣く。ちなみにこのブログは少し違った時間軸で進行しています。今オタカムです。


なるほどCSCは総合優勝を狙うチームとして完璧なプランとチーム・ディシプリンを持っていた。カンチェラーラまで動員した神も仏もない引きで、ライバルを確実につぶしていく様には「さすが軍隊トレのチーム」とうならされたものだ、けれど、いち自転車ニワカである私にとって、今年のツール前半の衝撃はなんと言っても「取れるところでがっつり取る」コンセプトもすがすがしいチーム・コロンビアでございました。
いや実際彼らがいかなるプランでツールに臨んだのかは知らないけど、私のような素人にも胸とお尻のコロンビアロゴをくっきり印象づけたんだから、宣伝効果としては大成功でしょう。だいたい表彰式で盛大にコケた人と犬にぶつかって落車した人が同居するチームなんてネタとしても出来過ぎです。

そのコロンビアの「取れるところ」とはまず平坦に違いないだろうわけで、第5ステージは中央山塊に入る手前のほぼぺったんこなコース…となればここはもちろん行くしかないでしょう。残り7キロ付近、パンクで遅れていたヒンカピーが集団に追いつき、マキュアンの※トイレタイム・フェイントに引っかかってつい小用に行ってしまったらしいわんわんさん(この経験が18ステージに活かされたと思いたい)もカヴェンディッシュ(どこにいたの)を引っ張り再浮上。いよいよスプリント集団コロンビア・トレインキタワァ───!!!
そこまで粘りに粘って逃げていた地元出身のヴォゴンディは、別次元のスピードで押し寄せる怒濤のスプリンター群にゴール寸前であえなく粉砕。そして爆発的な加速でこのスプリントを制したのはカヴェンディッシュでした。いや~呆気にとられるほど速い。「がー!!!」と振り上げた拳の気持ちのいいこと。
(※ 「タイム差詰めすぎ」の合図だった模様)

カヴェンディッシュはたいていの場合、中継の始まる辺でぎりぎり見切れるくらいのところで目撃されたきり、ほぼ画面から消える。続く第6ステージでは、最初の2級山岳の登り口ではかなく風にちぎれていく姿をカメラがとらえていました。登りに入ったところで早々に遅れるカヴの絵を押さえるのは、とりあえず撮影スタッフのお約束らしい。
第8ステージで中央山塊を抜け、ゴール地点トゥールーズの手前でメイン集団の中に顔が見えたところでカヴェンディッシュの生存確認。ゴール前で一旦はぐれかけたものの、チオレックに引っ張り上げてもらって(手のかかるヤギさんだ)カヴ2勝目、コロンビアのワン・ツー・フィニッシュ。後方でバンジャーイをしているチームメイト達がいい絵でした。もちろんスプリントの最中に余計なこと考えてる余裕はないだろうけど、他の選手達の献身的なアシストを思えば、スプリンターも踏みこむ足に力が入るんだろうなァ。

このステージでキルシェンも渋くリーダージャージをキープ。コロンビアにあっては総合力があるということだけでえらくまっとうな人に見えるキルシェンですが、別のステージの表彰式(どこか忘れた)ではお姉さんの頬にチュッして舌なめずり(?)した後、受け取った花束を来賓のマダームにプレゼントするなど、こちらの方面でも総合力を発揮してます。


【ツールTV観光】
ブルターニュのステージでは、教会に空撮のヘリが近づくと坊さん達がはりきって鐘をガンゴン鳴らすのがよかったんだけど、あれはブルターニュの教区限定の歓迎だったんでしょうか。中継の名所解説はとてもありがたいですが、しかし鐘楼を「天守閣」と言うのは。

Cav3

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2008.08.07

今季のマイヨは?

さて今年もスタッド・フランセの新(ハデ)マイヨが話題に上る時期になりました。公式のフォーラムで拾ったネタなので真偽のほどは分かりませんが、パリジャン紙によると今季のマイヨも3タイプ。ファーストはダークブルーの地に、ピンクのユリと国王の紋章風のデザイン化されたユリとのメランジュ(モノグラムみたいな感じでしょうかね)。セカンドはおなじみピンク。サードはまだヒミツ、ということらしいです。
ミディ・オランピックでは、ヨウジヤマモトとアディダスのコラボレーションになるんじゃないか、なんて話題も出ていたそうで。Y-3すか?

スタッド・フランセ関連の話題だと、今度のカレンダーのカメラマンはなんとあのピーター・リンドバーグだそうですヨ。

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2008.08.06

懲りない「誰かに似ている」

ScouncilThe Style Council My ever changing moods
http://jp.youtube.com/watch?v=mJeP3mipHQY

ウェラー師匠と2008TDFマイヨ・グランペール。
スタイル・カウンシルのこの曲にはピアノ弾き語りヴァージョン(だったかな?)があって周りでは評価が高かったんだけれど、私はちょっとトゥー・マッチだと思った。こっちの方がいい。

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2008.08.05

今ショレ

Saintnazaire22

【Cycle*2008 クラシカ・サンセバスチャン】
TV点けた瞬間終わったんですけどどういうことでしょうか。

【猫飼い専用】
TDF再放送は第4ステージまで来ています。カンチェラーラのTTを見ながら、この後ろ姿はどこかで…と思い記憶をたぐってみたところ、そーか猫が毛布をもみもみしてるところに似ているんだな。

【お嬢さん、オルツです】
France2、スポーツジャーナリストのジェラール・オルツさんも躍動するTDFのザッピング。私はフランスのスポーツのお祭りの文化がなかなか好きです。
http://sport.france2.fr/stade2/index-fr.php?date=2008/07/27&id_article=1099

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2008.08.04

フランスラグビーとエトランジェのお話

Top14における外国人選手の急増に関して、メディアが指摘する不安は年俸の高騰といった問題ばかりではありません。どこのプロスポーツにも付きものの話題ではありますが、たとえば育成や代表などへの影響も予想されます。
もちろんケラハーやエルナンデスのような選手の存在は、リーグのレベルを引き上げ若手の模範となっていますが、一方でほとんど無名の外国人選手にチャンスを奪われるエスポワールも少なくありません。多くの外国人選手がポジションを占めるプロップ、2列、センターは、代表において今後が不安視されているセクターです。

南半球の代表選手とのあまりに短期の契約について、リーグ会長(今のところはまだ)のセルジュ・ブランコは、ペルピニャンと6ヶ月の契約を結んだダン・カーターの例を引きながら、「それがリーグをゆがめることを危惧している」と語ったそうです。さらに起こりうるコントロール不能の事態を避けるために、近く何らかのルールを設けるつもりらしい。

また、ブランコはシドニー・モーニング・ヘラルドの取材に答え、今日明日にもトゥーロン(またか~)と契約するとみられるニュージーランド人の3列、ソニー・ビル・ウィリアムスの件に言及しました。
私も詳しいところは読んでいないけれど、ウィリアムスはオーストラリアの13人制ラグビーリーグの若きスターで、どうも今の所属クラブのとカンタベリー・ブルドッグスの契約が2012年まで残っているらしい。ウマガが熱望している選手だそうですが、当然ブルドッグズの幹部は怒っていて、オーストラリアのメディアはこの件を大きく報じている模様です。

当のウィリアムスがシドニーの空港を発ったきり雲隠れ中なことから、ヘラルドはブランコの方にコメントを取りに来たようですが、ブランコはオーストラリア側の世論と同じく、「ウィリアムスはフランスに来る前に、オーストラリアで彼のクラブとシーズンを終えるべき」と語ったそうです。
局部的にではありますが、ラグビーの移籍の話題もサッカー並みになってきましたなあ…

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2008.08.02

指輪の欄間

祖母や母の頃の古い指輪には、横から見ると石の載っているところとアームの隙間に透かし細工の欄間があります。昔の職人さんは正面から見えないところに凝ったんですね。

今の流行に合わないとか、高さがあるので引っかかって普段使いに向かないといった理由で、当時の仕事がリフォームなどで消えていくのは寂しいことだなあと思う時があります。
昨今はライフスタイルの変化で、住宅に意匠を凝らした欄間を目にすることも少なくなりました。

Ring1

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今日のラグビーと自転車

なぜはりきって大玉スイカを買った後に限っていつも涼しくなるのか。というか、トミンの快適な生活のために私は夏中大玉スイカを買い続けるべきなのだろうか。

【ガンオタ専用】
壮大です。今まさにアクシズを押さんとするムチムチのラブ&ピースが宇宙を救う瞬間です。

Sfbo08

【Top14を見ましょう】
★フランス選手権 トップ14 2007/08 放送予定
8月7日(木)22:00 準決勝 クレルモン・オーベルニュvs.ペルピニャン J sports Plus
8月8日(金)22:00 準決勝 トゥールーズvs.スタッド・フランセ J sports Plus
8月10日(日)23:00 決勝 J sports Plus


【わんわんさんの牧羊犬仕事(?)】
私はなにぶんニワカですので、始まったばかりのツール・ド・フランス(以下TDF)の再放送でもう一度大会を復習します。誤認があったらツッコミを入れてください。本放送では最初の方のステージをあまりちゃんと見ていなかったから、今回はもちろんチーム・コロンビア怒濤の前半に注目。

初日ステージ、上り坂ゴールなのではなからやる気がないのかアップダウンでへばったのか(1日目なのに)、コロンビア・トレインにカヴェンディッシュの姿が見えません。先頭集団のゴールから数分後、お役ご免で下がっていたブルグハートがカヴェンディッシュと一緒にゴール地点に入ってきたようでしたが、カヴェンディッシュを探しに行ってた?
ブルグハートは手足が長く横顔が涼しいので、逃げ続けても「絵がもつ」のが中継的にはいいところ。彼を見てると、やっぱりガビーのとうちゃんはドイツの人なんだなあと思う。再放送ではアシストの選手達のお仕事を見てみよう。

(2日目。やっぱりカヴェンディッシュがいません。なによりスタジオで線対称に配された実況谷口氏と解説阿部氏があまりに相似で幻惑された。)

Cav1

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