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2007.10.10

 Choc! (2)

「序盤はとても難しかった。僕達はオールブラックスと対戦する時、彼らが最初の20分間僕達よりずっと活発なことに気づいている。その時間帯に失点を最小に抑えるようにしなければならない。僕達はへばらなかったし、後半に立ち直ることができた」(ジョジオン談)

耐えに耐えた前半がどこまで想定内だったのかは分かりませんが、いずれにせよフランスは後半に勝負に出ます。開始後まもなくニュージーランド陣内の深い位置でラインアウト、モールから、ボクシスがインゴールに上げたキックに走り込んできたジョジオンに対し、マカリスターが危険なオブストラクションを犯してシンビン。ボクシスのPGで6-13。
数的優位になったフランスですが、なおも自陣での防戦が続く。これではイカンというわけで、折りしもそろそろアレとアレ投入の時間帯です。ヒゲとボインキタコレ。シャバルがラックでからんでボールを奪取すれば、スザルゼヴスキは出どころ出どころを潰しに行く。フランスは55分、展開からデュソトワールがついにトライを挙げ、コンバージョンもなんとか成功で13-13の同点に追いつきます。

ハーフ団を入れ替えたニュージーランドは64分、ラインアウトをターンオーバーし(おいおい)ピックアンドゴーでプレッシャーをかけ、ソーイアロのトライで再びリードを奪う。が、ここでコンバージョンを決められなかったことが後々響いてきます。(13-18)
5点のリードを追うフランスは67分、真打ミシャラク頭を剃り上げついに登場。そのミシャラクが入った早々いきなりゲイン、えーとまばたきしててよく見えなかったトコがあるんですけど(とぼける)、ミシャラクは一気に裏に抜け出して走り、追ってきたジョジオンにパス。このスピードと敏捷さはスクレラとボクシスにはないものですネ。そしてジョシオンがそのまま飛び込んで2トライ目を挙げ、コンバージョンも決まってなんとなんとの逆転です。(20-18)
最後の数分間はほぼフランス陣内での壮絶な攻防になりました。しかしこの試合フランスのタックル数が197、うち178成功(ニュージーランドは47)という数字に表されるようにフランスの守備は固く、集中を切らさない。PGを与えることなく猛攻をしのいだフランス、最後はエリサルドがボールを拾って全速力で逆走し、タッチに蹴り出したところでノーサイド。優勝大本命オールブラックスに対して、1999年を再現するかのような勝利を収めたフランスが準決勝進出でイングランドと対戦です。

「アルゼンチン戦が僕達のためになった。あの敗戦のことはいつも頭の隅に置いておかなければね。僕達はレッスンを受けたのさ」、とはデュソトワール。選手個々について言えば、SOのスタメンを務めた若いボクシスはやや固かったものの、トライユは落ち着いてFBのポジションをこなしたし、フランスの1トライ目を挙げたデュソトワールは、試合開始早々に脳震盪で退いたベッツェン(さいわい怪我はなかった模様)の不在を見事にカバーした。激しい攻防で左目を真っ黒にはらしたジョシオンの努力は報われ、エリサルドは的確な判断でチームを救った。そして鮮やかなフレアーで決勝トライをお膳立てしたミシャラクや、チームにパワーとダイナミズムをもたらしたスザルゼヴスキ、シャバルら試合途中に入った選手全員が勝利に貢献したのは大きかったかと思われます。
「ニュージーランドは確かに我々よりずっとボールをキープしていた。しかし試合後グラハム・ヘンリーが我々に言ったように、我々のディフェンスとディシプリンは強力だった。この試合中いつもと変わったことは何もしていない。いつも通り試合のほぼ定刻にフッカーと2列を替えた。我々スタッフではなく選手達を称えるべきだ。コーチングというものは、勝った時にはいつでもトレ・ビアン、だ」(ラポルト談)

この試合はフランスの1670万人が視聴し、ピークの22時26分には1870万人に達したらしい。これは今年度のTV視聴者の最高記録だそうです。
(もうちょっと続くかも)

Francenz2

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Comments

なるほど、フッカーと2列目を替える時間って決まってるのか(気付けよ)。
いやでもほんと、ディミトリとシャバルさんが同時投入されるとどっと流れが変わりますよね。
やっとディミトリのキャラが分かってきて楽しいです。
もっと見ていたい。

ハカの時にフランスがトリコロールになってたの、こちらで読むまで気付きませんでした・・・。
それを知ってから見たらまた熱くこみ上げるものが。
新聞でシャバルさんを知って以来ファンになってしまった私の母も隣で大喜びでした。

ベッツェン怪我が無くて何よりです。
選手が倒れて動かない映像なんでどんな競技でも見たくないものです。

Posted by: sola | 2007.10.11 at 22:32

ラポルトは大体50~60分くらいに替えてきますかね。マジであの時間帯にアレとアレが入ると相手はウヘアと思うんじゃないでしょうか。あいつらポテンシャルのコントロールということをしないし。まあスタメンよりそういう起用法の方が効果的というか無難な気はします。
ディミトリはいつもラックからボールが出る瞬間を虎視眈々と狙ってますね。これでラインアウトさえ人並みなら…

>新聞でシャバルさんを知って以来ファンになってしまった私の母
天下の朝○新聞ですかー。あのシャバルがニッポンのお茶の間でも人気者になるとは。お母様いいご趣味だワ!そうそう、それでシャバルはあの時似合わぬ赤を着てたんですよね。というか、solaさんもお母様もハートのある選手がお好きなのかしらと思いました。

Posted by: つき | 2007.10.12 at 18:03

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