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2007.09.25

 冒険は続く

Franceireland_002フランス対アイルランドの後半50分、アイルランドがミシャラクへのレイトチャージでペナルティ。さてどうしましょうという場面で、近づいてきたキッカー、エリサルドがトライユにボールを預け、主将イバネスに「タッチだろ!」。
地元トゥールーズで開催されたナミビア戦で主将を任され元気づけられたというエリサルド。スタッフに当てにされていると感じたそうです。発言は依然謙虚で、「僕のパフォーマンスがよかったのなら、それは何よりFWのおかげだ。こんなFW陣の後ろでプレーするのはすごくやりやすい」と、アイルランド相手に素晴しい試合をしたFWをたたえてました。


さて、ハイテンションなキックの応酬で始まった一戦は立ち上がりからアイルランドが押し気味に試合を進めますが、フランスはうろたえることなく手堅く受け止め、ラインアウトやボール争奪で優位に立ちながら徐々にペースをつかみます。攻め込んだ時にはPGをもぎ取って帰る効率のいい攻撃で、前半はエリサルドが確実に4PGを挙げる。対するアイルランドのオガーラは序盤のいい時間帯にPGを外すなど「らしくない」出来だったものの、37分にDGを決め12-3で折り返し。

前半はポワトルノーに惜しいチャンスがあったもののなかなか最後まで行けないフランスでしたが、59分のクレールのトライが状況を打開します。スクラムから出たボールをミシャラクがアウトサイドで右コーナー付近の裏のスペースに蹴り出し、示し合わせたかのように走りこんできたクレールがキャッチして鮮やかにトライ。日頃「ひっかけたー」とか「あータッチを割っていませーん!」という印象がわりとキョーレツなミシャラクのキックではあるんですが(前半にもらったペナルティでボールをセットし始めた時には思わず「やめれー」。やっぱり外した)、やはり要所要所で決定的なお仕事をする。

明らかに浮き足立つアイルランドは64分にオコンネルがシンビン。フランスFWはなおもスクラムやモールで圧倒し、69分には1トライ目と似たような形で、エリサルドのショートパントをキャッチしたクレールがディフェンス1人をはね飛ばし2人にからまれながらグラウンディング。意外に強ーい。スタメン発表時レキップのコンサルタントに「なぜルージュリーではないのか」なんて言われたクレールが、ナミビア戦の3トライに続いて本日2トライ目。
終了5分前には今度はトライユに黄紙が出、アイルランドは最後の猛攻をしかけますがフランスの堅い守備を突破することができず25-3で試合終了。スタッド・ドゥ・フランスに鳴り渡る“On ira tous au paradis (みんな、ぱらいそさ行くだー)”。いや待て待て、アイルランドの調子がよくなかったのも事実だ。「1つだけ悔やまれるのはボーナスポイントが取れなかったこと」、とディミトリ。

ワールドカップのようなコンペティションでは勝利が至上命令な試合展開になるのもいたしかたないことだとは思うけど、それでも両チームが「ちゃんと組み合えている」という感じはするゲームだったように思う。なんと言うか、ラグビーの共通言語がある、というような。チームによりけりどうもラグビーのバックグラウンドが違うようだと思うことはあるし、たとえばアルゼンチンはいかにもフットの国のラグビーという感じ。単にスタイルがの話じゃなく、主に精神性に関して、たとえばフランスにあるような両競技のアイデンティティの分化が希薄な気がした。彼らの原理は「ラグビーとは何ぞや」という哲学ではなくラテンアメリカのパッションだ。
両者が妙に噛みあわないまま、ノイジーな試合が終わることもある。時にはいわゆるところの「アップセット」で。そこが良くも悪しくもワールドカップなのかなと思う。

いずれにせよフランス代表はグループリーグ最終戦に向けて物凄い勢いでアイルランドを応援していますが、ギャーオドリスコル様がトレーニング中に怪我!!

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