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2007.09.30

 さらば「マルカトラス」

どういう関係でのご観戦かは知らないけれど、プラティニがユベントスの前にプレーしていたサンテティエンヌのホームスタジアムで、自らのオリジンでもあるイタリアのラグビー代表の試合を観に来るのはそう不自然なことでもなさそうな気がするわけです。それはそれとしてフランス代表。土曜、マルセイユでプール最終節をひかえた選手達は、荷物をまとめてこの3ヶ月間寝食を共にしたマルクシの宿舎を出ました。「マルクシを去っても我々はまだコンペティションを戦っている途中だ。それが一番重要だ」と、ベッツェン。

何といっても選手達からは「マルカトラス」とまで呼ばれた30人+αの男所帯です。代表の何人かにとって3か月分のお片づけはてんやわんやだった模様で、「ダンボール箱の山の中にいるようなものさ。まるでブロンクスだよ!僕はあまりきちょうめんな方じゃないからちょっと厄介だね。ホテルに持っていくものもあれば、家に送り返すものもあるんだから」、とスクレラ。開幕戦で負傷した彼は、グルジア戦でようやくベンチに戻ってきます。
「アルゼンチン戦で痛みを感じて、疑いの中で3日間をすごした。ひどい試合をして、怪我して家に帰るために2ヶ月間準備してきたのか、と思ったよ。あの時は本当に荷物をまとめなければならなくなると思っていた。でも嬉しいことに僕はまだここにいる。今はもう笑っていられるようになったけれど、3週間前にはそうじゃなかったと断言できる。いずれにせよ、もう26番ではいたくない」

スクレラが口をすべらせたところによれば、ダンボール箱と梱包材に埋もれて四苦八苦していたのは彼だけではなかったらしい。「トゥールーザンにとっては最悪だろうね。ポワトルノーとミシャラクの部屋はキーボードだらけなんだ。あんな壊れやすいものを全部丁寧に荷造りするなんて、連中はパニックなんじゃないの」
もっともポワトルノーが言うには、「あれを何台も持ってきたのは誰よりフレッド(ミシャラク)なんだよ。僕にとっては幸いにも、彼はまだ絵を持ち込んでなかった。神さまありがとう!彼は僕よりずっとだらしない。その上ギターとシンセを持ち込んでさ。プチプチと発砲スチロールでそれを全部梱包しなけりゃならなかったんだ。彼にとってはリアル引越しになるだろうね。結局、少なくともヤツの分の荷造りは終わった。僕はまだ手をつけてもいないってのに…」

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 おはようございます

泣くなトロンコン。しかし今日何が驚いたって一番ビックリしたのはウェールズ戦におけるフィジーの頑張りではなく(リトルが逝ってしまわれたかと思った時には正直ビビタのだが)、フット中継も担当する実況アナ氏があっさりジョフロワ・ギシャール観客席のプラティニ(イタリア系)をスルーしたことである。

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2007.09.27

 第30の男

日曜のプールD最終節グルジア戦@スタッド・ベロドローム、スタメンはこの顔ぶれ。ここまで観客席から試合を見守ってきたブリュノがスクラムを統率し、古典的にして前衛なグルジア1列に相対します。HBはミニョーニとボクシス。ジョジオン、ドミニシ、ルージュリーらアルゼンチン戦のメンバーが復帰です。

Le XV de France
Poitrenaud - Rougerie, Jauzion, Marty, Dominici - (o) Beauxis, (m) Mignoni - Bonnaire, Nyanga, Betsen (cap) - Thion, Nallet - Poux, Bruno, Milloud

Remplacants : Szarzewski, Mas, Pelous, Martin, Elissalde, Skrela, Clerc


その今ひとつジミめな存在感のせいなのか、始まってみればいつのまにか3番手だったフッカー、ブリュノ。そのインタビューなんですが、「あなたのことをシンボンダ※と呼ぶ人もいますがどうですか」とか、セール・シャークスのチームメイトのシャバルは元ブルゴワンの連中と仲が良くて自分のところにはあんまり話しに来ないとか、なかなか涙の出る内容でした。超がんがれ。以下、ブリュノのぼやき節。
(※06年サッカーワールドカップで1試合もプレーしなかったフランス代表選手)

「僕はもう長いことフランス代表にいる。ほぼ4年、でもあまり認められたことはない。めったにレギュラーではなかったけれど、それでも大抵チームにいた。奇妙な話だけど、それでも当てにされているということだし、自分には何らかの貢献ができるということだ。でも、トレーニングの初日から僕はいつも3番手だった。いつも代表にいてよくトレーニングしたけれど、そんなものさ。ラポルトは、彼の見るところでは僕は3番手だけれど、あきらめてはいけない、まだ試合はあると言った。ヒエラルキー、それは代表の定めだ。でも僕は仲間を励ますためにトレーニングをしているんじゃない。僕はすべてをこう理解している。イバネスは主将だ。だから彼からポジションを奪うのはとても難しい。ディミトリは前途洋洋たる若者だ。何年も一緒にプレーしていたからディミトリのことはよく知っているし、彼らのことをとてもリスペクトしている。その後で監督の選択だ。僕が認められなかったのは本当。だから自分に足りないものを知るために自問している」

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2007.09.26

 MURDERED BY THE CAMERA

Dds2008dimitri思えばスタッド・フランセのカレンダーのメイキング映像は、カメラを向けられノセられているうちに、屈強の男達が次第に「女」になっていく興味深いドキュメントであった。08年版のカレンダーは一部しか目にしてませんが、スティーヴン・クラインはキッチリ仕事をしているようだ。ラグビーの存在証明は申し訳程度の楕円のボールのみ。ラグビー選手はモデルさんや芸能人といった「プロデュースされた」被写体ではないので、見てて「スクレラ何やってんの?」みたいな気はやっぱりする。

クラインの写真というと、フェティッシュというか何というのか、プラスティネイトされた人体(まあ、つまり死体だ)がいささか非現実的に配置された一連のポストプロダクト写真を私はまず思い出すんだけれど※、カレンダーの中でそのテのシュミがわりあい出てるのがディミトリの写真じゃないかと思う。
まあクラインもファイン・アート志向の人なので、あの1列に特化しきった肉体を前に「体すげェー」という感奮のまま撮ってしまったんではアーティストとしてのプライドに抵触する(であろう)、が、なにぶんこれは健全なるラグビークラブのチャリティカレンダーだ。で、仕上がりが上の画像です。鏡を使った空間のトリックや人体の雰囲気はどこかベルギー・シュルレアリスムを思わせるかもしれないけれど、見ようによっては猟奇物件にも猥雑なシロモノにも見える。楕円のフォルムの連続、見る側の視点は武装された肉体の最も無防備な部分に誘導されるように作りこまれている。さりげに結構サディスティックな(被写体に対して)写真じゃないかと思った。果たしてクラインは彼のカラダに勝ったのかどうか。

クラインのテイストが地なのかある程度狙っているのかは分からないけれど、実際に死と性の暗喩は広告の二大常套手段なんであり、ファッション写真においてはヘルムート・ニュートン以来の伝統だということを考え合わせれば、彼はオーソドックスな写真家と言えるのかもしれない。MTV出身のビデオ・アーティストが撮った映画みたいな写真。

(※ 実際にダミアン・ハーストのホルマリン漬け動物シリーズを想起させる作品なんかがある…ということはあれはアレキサンダー・マックィーンとの仕事か)


【マックス・グアジニ“Dieux du Stade”を語る】

Q: 選手の33枚の写真は昨年よりソフトですね。それは意図的な選択ですか?
「原点回帰と言われるかもしれませんね。写真は演出においてよりクラシックです。選手達は私に古代ギリシアの神々を思い起こさせます。我々は彼らの肉体を引き立たせるために、カラーを採用してモノクロを捨てる選択をした。鎖は08年版カレンダーの主たるテーマです。それは選手のボールへの愛着、ひいてはラグビーへの愛着を象徴しているのです」

Q: 誰が選手達を撮影したのですか?
「写真はルーヴシエンヌにあるデュ・バリー夫人の音楽堂のネオ・クラシックなロケーションで撮影されました。撮ったのはアメリカのフォトグラファー、スティーヴン・クライン。世界で5本の指に入る写真家です。カルバン・クラインとドルチェ&ガッバーナのキャンペーンは彼の仕事。マドンナやベッカム夫妻の写真もまた彼です。私が得た最初の反応はとても好意的なものでした」

Q: 今年はカレンダーにラグビー選手しかいませんね。
「おっしゃるとおり、フランス、イタリア、アルゼンチンの選手達です。彼らは多くはドミニシ、スクレラ、クレール、ポワトルノー、パリセ、ベルガマスコ兄弟やコルレトといった代表選手です」

Q: 彼らが選ばれた理由は?
「もちろんその肉体美とスポーツのクオリティに応じて選ばれました。毎年、大勢のエージェントが彼らの選手達をカレンダーに載せようとコンタクトしてくるんですよ。我々はたくさんの申し込みと志願者の写真を受け取っています」

Q: 選手達にはお金が支払われていますか?
「参加と引き換えに選手達は約4,000~5,000ユーロを受け取っています。それは肖像権の譲渡に当たるものです」

Q: “Dieux du Stade”は8年前から、スタッド・フランセの型にとらわれないイメージに貢献していますね。
「ええまったく。カレンダーはクラブのコミュニケーションの一環です。カレンダーはラグビーに関心がなかった一般の人々の目に触れながら、その人気に貢献してきました。我々はそれがラグビー選手のイメージを変えたことにも気づいています。忘れてはいけません、彼らは以前はよく馬みたいに思われていたんですよ。今では連中はグラマラスになりました」

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 余談になりますが

オクシタニアの旗をはためかせ、日曜のオーストラリア対フィジーの会場スタッド・ドゥ・ラ・モッソンを駆け抜けた栄光ナル“シャバルマニア”の人(下品)について言えば、速攻出頭を命じられて3ヶ月のスタジアム立ち入り禁止が言い渡された模様。というかシャバルはヒゲとロン毛だけど別に多毛じゃないから。

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2007.09.25

 冒険は続く

Franceireland_002フランス対アイルランドの後半50分、アイルランドがミシャラクへのレイトチャージでペナルティ。さてどうしましょうという場面で、近づいてきたキッカー、エリサルドがトライユにボールを預け、主将イバネスに「タッチだろ!」。
地元トゥールーズで開催されたナミビア戦で主将を任され元気づけられたというエリサルド。スタッフに当てにされていると感じたそうです。発言は依然謙虚で、「僕のパフォーマンスがよかったのなら、それは何よりFWのおかげだ。こんなFW陣の後ろでプレーするのはすごくやりやすい」と、アイルランド相手に素晴しい試合をしたFWをたたえてました。


さて、ハイテンションなキックの応酬で始まった一戦は立ち上がりからアイルランドが押し気味に試合を進めますが、フランスはうろたえることなく手堅く受け止め、ラインアウトやボール争奪で優位に立ちながら徐々にペースをつかみます。攻め込んだ時にはPGをもぎ取って帰る効率のいい攻撃で、前半はエリサルドが確実に4PGを挙げる。対するアイルランドのオガーラは序盤のいい時間帯にPGを外すなど「らしくない」出来だったものの、37分にDGを決め12-3で折り返し。

前半はポワトルノーに惜しいチャンスがあったもののなかなか最後まで行けないフランスでしたが、59分のクレールのトライが状況を打開します。スクラムから出たボールをミシャラクがアウトサイドで右コーナー付近の裏のスペースに蹴り出し、示し合わせたかのように走りこんできたクレールがキャッチして鮮やかにトライ。日頃「ひっかけたー」とか「あータッチを割っていませーん!」という印象がわりとキョーレツなミシャラクのキックではあるんですが(前半にもらったペナルティでボールをセットし始めた時には思わず「やめれー」。やっぱり外した)、やはり要所要所で決定的なお仕事をする。

明らかに浮き足立つアイルランドは64分にオコンネルがシンビン。フランスFWはなおもスクラムやモールで圧倒し、69分には1トライ目と似たような形で、エリサルドのショートパントをキャッチしたクレールがディフェンス1人をはね飛ばし2人にからまれながらグラウンディング。意外に強ーい。スタメン発表時レキップのコンサルタントに「なぜルージュリーではないのか」なんて言われたクレールが、ナミビア戦の3トライに続いて本日2トライ目。
終了5分前には今度はトライユに黄紙が出、アイルランドは最後の猛攻をしかけますがフランスの堅い守備を突破することができず25-3で試合終了。スタッド・ドゥ・フランスに鳴り渡る“On ira tous au paradis (みんな、ぱらいそさ行くだー)”。いや待て待て、アイルランドの調子がよくなかったのも事実だ。「1つだけ悔やまれるのはボーナスポイントが取れなかったこと」、とディミトリ。

ワールドカップのようなコンペティションでは勝利が至上命令な試合展開になるのもいたしかたないことだとは思うけど、それでも両チームが「ちゃんと組み合えている」という感じはするゲームだったように思う。なんと言うか、ラグビーの共通言語がある、というような。チームによりけりどうもラグビーのバックグラウンドが違うようだと思うことはあるし、たとえばアルゼンチンはいかにもフットの国のラグビーという感じ。単にスタイルがの話じゃなく、主に精神性に関して、たとえばフランスにあるような両競技のアイデンティティの分化が希薄な気がした。彼らの原理は「ラグビーとは何ぞや」という哲学ではなくラテンアメリカのパッションだ。
両者が妙に噛みあわないまま、ノイジーな試合が終わることもある。時にはいわゆるところの「アップセット」で。そこが良くも悪しくもワールドカップなのかなと思う。

いずれにせよフランス代表はグループリーグ最終戦に向けて物凄い勢いでアイルランドを応援していますが、ギャーオドリスコル様がトレーニング中に怪我!!

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2007.09.22

 おはようございます、フランス25-3アイルランドです

私達も応援したわよ!と選手の奥さん(+ガールフレンド)方。
左からイバネス夫人、エマンス夫人(この方はたしかミディ・オランピックの元記者)、マルタン夫人、1人おいてスザルゼヴスキ夫人、チオン夫人、ボネール夫人、アレクサンドラ・ローゼンフェルド(パリセと付き合ってるってマジだったのかよ)、ミルー夫人。

Wives

うはwこらキレイだわ
Wives4

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 アイルランド戦の鍵

寝てません。ボーッとしてまーす。
そんな頭で更新も何ですけど、まあシャバルのことはおいといて、フランス代表のアイルランド戦の鍵はラインアウトとキックで優位に立つことであろう、というお話です。

まずアイルランドの空中戦に強い2列(オコンネル、オカラハン)にどう対抗するか。イバネス主将は「彼らの2列はとても経験豊かでインテリジェントだ」、と警戒しています。ビアリッツ時代にハイネケンカップの決勝でこのマンスターの2列と対戦したことがあるデュソトワールも、あの時は特にオコンネルに苦しめられたと言います。怪我が心配されたイバネスを迷わずスタメンに入れたのは、ラインアウトの安定も考えてのことかもしれない。
キックに関しては、やはりオガーラさんを封じるためにはフランス3列の役割が重要になるであろうと。アルゼンチンにしてやられたようなハイパント攻撃のシナリオは断固阻止せねばイカン、というわけです。エリサルドは、フランス側についてはビッグマッチでのミシャラクのキックはいつもキレキレだし(まじですか)、トライユもエマンスもいる、と表向き楽観的なコメントをしてました。あとはまあメンタルかなぁ…(これが一番の課題)

アイルランドのこともいろいろ載せたかったけど、悲しいかなこのへんがワタシの限界でした。オドリスコル様がシャバルのアレをまともにくらわないよう祈っている。

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2007.09.21

 Un plan anti-Chabal

Cmaniaしかしどこを見てもシャバルの記事ばっかりなんですワ。03年のミシャラク同様メディアはスターをめぐる祝祭空間を作りたいようで、まあシャバルさんもいろいろとプレッシャーのかかるお立場だとは思うけれども、「俺はストレスがたまるタイプじゃないから」(シャバル談)。保健・スポーツ・青年相のロズリーヌ・バシュロはシャバルがお気に入りらしいけど、まァ政治家は世論には敏感なものだし…ともあながち言い切れないような。
画像、中央のラシダ・ダティ司法相の視線の行方に注目。「まあこれがシャバルなのね」

0709


今夜フランスと対戦するアイルランドは、当初の予想に反して2列のスタメンでノリノリ、単なるインパクト・プレイヤーではないことを証明したシャバルを警戒している模様。スタッド・ドゥ・フランスの満場のフランスサポーターに、Houuuu!!(たぶん「ギニョール」のシャバル・レクターのアレじゃないかと思う)のシャバル祭りをさせてはならん、とシャバル封じの秘策を講じているらしい…なんて嘘かまことかな報道も流れてます。もっともシャバル本人は、「そいつは結構、俺のチームメイト達にスペースが開くってことだからな」

そのシャバルは木曜、記者たちに「今日中に床屋に行く」といったそうで、メディアは「新ヘアスタイルか?」なんて色めき立ってますが…

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2007.09.20

 クラブ会長の事情(1) マックス・グアジニの最悪の週末

大体テストマッチの出来が良かったといっては「やれフランス優勝だ」と散々おだて上げといて、開幕戦でコケたら「過信じゃないの」なんつーメディアはどうよ、って話なんですけど、まあ俗にこれをマッチポンプという。フランス優勝を大々的に予想した記者が、もしもの場合(GL敗退とか)に責任を取るなんてことがあるかといったら当然ないわけで、前回大会で地獄を見たミシャラクさんは一発くらい殴ってやってもいいと思う。まあしかし日頃インタビューを読んでいると、選手達は多くはとてもプロフェッショナルだし、おそらくは一般の人よりずっと謙虚に思えるのよ。

さてワールドカップ開幕から10日、マックス・グアジニがいろいろしゃべっています。開幕戦でパスをインターセプトされたのも、インターセプトしてトライを挙げたのも自分のとこの選手。そらフクザツでしょう。というかエルナンデス問題はまだ解決してなかったの?という話。

「バッドな週末を過ごしましたよ。いらだたしかったですね。アルゼンチンの選手達が何事も辞さないことは分かっていました。5人のプーマスは昨季スタッド・フランセでプレーしていた。代表チームは彼らにとっては神聖だ。ウォーミングアップマッチはレ・ブルーに自信を与えすぎたのかもしれないし、我々は盲目的だった。我々はそれからアメリカ戦と南アフリカ戦で、イングランドはもはや恐怖ではなかったのだということが分かったのです。フランス人はおそらく、自分達はあまりに美しいと思っていた。所詮人間はそんなものです。あまりに新聞を読むと、人はしまいには読んだことを信じてしまう」

「ファン・マルティン・エルナンデスが来季もまだパリジャンか?それについては何も分かりません。彼にはまだ2年の契約がある。選手がもっともな理由で移籍したいというなら、私はけっして彼の意向に反して残留しろと無理強いはしません。それは私のラグビーについての考え方ではないのです。彼が4年前に我々のクラブに来た時には、誰も彼を知らなかった。だから、もしイングランドのクラブ(レスター)が彼を獲得したいなら、我々は育成についての補償金を要求するでしょう。問題は、今に至ってもイギリス人達が金を払う用意があるのか確信がもてないことなのです」

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 アイルランド戦スターティングメンバー

Poitrenaud - Clerc, Marty, Traille, Heymans - (o) Michalak, (m) Elissalde - Dusautoir, Bonnaire, Betsen - Thion, Chabal - De Villiers, Ibanez (cap.), Milloud.

Remplacants: Szarzewski, Poux, Nallet, Nyanga, Beauxis, Jauzion, Rougerie.


ジョジオンがベンチです。このきわめて重要な一戦で、長いことセンターのアンタッチャブルだったジョジオンがスタメンを外れたのは「ちょっとした事件」であるとマスコミは騒いでいます。ジョジオンは準備の開始以来フィジカルのトラブルや個人的問題(近親者の死)のために、練習量が足りずあんまり調子がよくないんだ、とラポルトは説明しています。フィジカルコーチとの話し合いの結果、彼は80分もたないかもしれないという結論に達したそうです。

2列にはナミビア戦での怪我で欠場したプルースに代わってシャバルが入る。同じく怪我が心配されたイバネスはスタメン復帰です。アリノルドキはまだ痛めた親指に問題があるので、ボネールが№8を務めます。ボネールにもしものことがあった場合にはデュソトワールが代わる模様。
BKはナミビア戦のメンバーをいじらずに入れてきました。ハーフバックは引き続きエリサルド-ミシャラクコンビ。キッカーであるスクレラが負傷中のため、ミニョーニは選ばれていません。ももを痛めていたドミニシはトレーニングを再開したばかりなので欠場です。以上斜め読みでした…

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2007.09.19

 スターの皆さんフランスリーグでプレーするご予定は?

【ジョナ・ロムーの場合】
「ああ、その可能性はある(うはキタコレ)。だがまだ話すには早すぎる」
フランス、特にパリでプレーする予定はあるかとJournal du Dimancheに質問されての答えがこれ。ワールドカップ後にトレーニングを再開して、クリスマスの後で行き先を決めるつもりだそうな。スタッド・フランセの噂は時々出てましたが、ラシンが理想的なクラブではないかというのがマスコミの見方。

【ブライアン・ハバナの場合】
自由日にはディズニーランドやジョニー・クレッグのコンサートを見にいったりしてパリを満喫しているらしいハバナ君。フランスのファンからはあちこちでチームで一番の大歓迎を受けているらしく、「好きだな~フランス」だそうです。

Q: あなたの代表のチームメイトの何人かは来季フランスにやってくる。今後フランス人はもうあなたを待つしかありませんよ…
「(笑)考えのうちには入ってるよ。パリでじゃないかもなぁ、寒いんだもの(また笑)。でも他のところならいいかもね」

Bhabana

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 ひとこと上げてから寝る

イングランドでプレーしてるシャバルさん、英語で質問していい?と聞いたジャーナリストに、シャバルは「フランスにいるんだからフランス語でしゃべれよ」(大意)とニラむのでしたが、彼もどこに地雷が埋まってるんだか分からないヒトではあります。とりあえず今、彼の頭の中は青一色らしい。

というか私が常日頃不思議でならないのは、なぜ日本代表は「ジャパン」なのかということなんですが。

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2007.09.18

 「男達」のスポーツ事情

【各方面で大人気、仏ラグビー選手のカレンダー】
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2281676/2134143

ちなみにパリにはパリ・フット・ゲイ(PFG。よくつけたものだ)というフットチームがあって、パリ・サンジェルマン(PSG)と協同してトーナメントを開催したりしています(アニエス・ベーとバリストンが後援している)。きょうびキャンペーンを通じて暴力やレイシズムと戦うクラブは珍しくありませんが、パリ・サンジェルマンはホモフォビアとも戦うのです。さすが市長がカミングアウトしてる町である。

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 HUUUMMM!!!

フランス国内のTV視聴者1,224万人が見守ったというフランス対ナミビアは、13トライを挙げたフランスが87-10でナミビアを圧倒し歴史的勝利を収めてます。フランスの大勝記録だそうな。試合の方は前半の早い時点でナミビア10番が負傷で退き、20分にナミビア№8が退場になったということもあって、本当にフランスが立ち直ったのかどうかはよく分からないところもあるんですが、ともかく選手達(多くは開幕戦のスタメンと入れ替わった)は敗戦の後で「勝ってボーナスポイントを取る」という使命感を持って試合に臨み、それを完璧に遂行したと思う。
ナミビア№8のレッドカード(ハイタックルでシャバルを沈める)でゲームとしての面白みは損なわれたけれど、彼はその前にもクレールの首に行ってもめているので、気の毒ではあるけれども仕方ない判断だったかなと思う。グラウンドに這わされたとあっては沽券にかかわるシャバルさんとしては、「あれはヤツが来るのを見てなかったんだ」だそうな。「ヒゲがあったのは幸いだったよ。でなければまともに顎にくらってただろうさ」

そしてバラ色の町トゥールーズでもシャバルは大人気。観客はシャバルが目立つたびウーウー大騒ぎである。そういえば“Rugby or not to be”でミシャラクがシャバルのカッコをさせられてるシーンがあったな…。この試合でもハーフウェイ手前からナミビアディフェンスをなぎ倒し鬼神のごとき走りでトライを挙げている(もういっこのトライはゴールライン際にいてエリサルドの機転のキックパスをキャッチして寝ただけ)。味方がポロポロこぼすのでやたらとスクラムを組まされましたが、2列で組んでなおこのスサマジさ。さすが体脂肪率7%の男。
昨季のハイネケンカップ、スタッド・フランセ対セール・シャークス@パリでの活躍がラポルトと国民の目に触れることがなければ、彼がまた呼ばれる機会があったかは分からないなあと思うし、その頃は秋のテストマッチでオールブラックスにチンチンにされた直後で「何かを変えねば」という空気があった。その意味ではツイてた、シャバルもフランスも。
ラポルトは、2年前(トンガ戦)は野次られたシャバルが今では誉めそやされている、喜ばしいことじゃないかみたいなことを言ってますが、シャバル本人は「声援は嬉しいが、俺は何より観客がフランス代表を応援するためにそこにいてくれたら嬉しい。それが一番大事なことだ」、だそうです。

主将のエリサルドは1トライとコンバージョンで計27ポイントを挙げ(もうちょっとで得点記録だったらしい)、局面局面のいい判断でその務めを果たしていた。どっちかというとひょうきんというかミョーな存在感の人という印象だけど、こういったナーバスな状況下ではある意味適度に力みが抜けてチームにとってはよかったのかも、結果的に。
全体にハンドリングエラーの多さは気になるところですが、マルティは固くなっていたのかトゥールーザンのリズムに乗れなかったのか、はたまた国歌斉唱で隣のクレールのすっとんきょうなラ・マルセイエーズで調子が狂ったか。地元の観客の声援を受けて8人のトゥールーザンはノリノリ。むしろスタッド・ドゥ・フランスよりココで試合した方が地の利がありそうな気がした。
週の半ばにインタビューで「オレ的リーダー論」をぶちかましたスザルゼヴスキは、イバネス主将に代わる自覚を持ってプレーしていたように思う。低ーく刺さるタックルが見られてシアワセだ。ハワード・ホークス西部劇のリッキー・ネルソンしかり、物語には「年は若いが親父より早撃ち」な若造が必要なものなんである。

最後の最後にナミビアにインターセプトからトライを許すフランスの集中力の持たなさというかツメの甘さは相変わらずですが、すぐ調子こいちゃうところがフランスのカワイイところ。ジョジオン調子イマイチかしらね。まあ、引き続き気を引き締めていってもらいたい。

Francechabal

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2007.09.15

 訂正でーす

ネタ探しの途中でスタッド・フランセのカレンダーの短いメイキング動画がありましたんでどうぞ。連中は存在自体がボランティアだな。

http://www.dailymotion.com/video/x2z5ay_stade_news

で、これが問題のギ・モケの手紙ですよ。

http://www.dailymotion.com/video/x2yo6c_guy-moquet-et-le-rugby_sport

前の前のエントリをちょっと訂正しますと、TF1のカメラはロッカールームには入れるんだけど、その映像は試合の直後には流されないということらしい。大会の後に計画されているドキュメンタリー番組で放映されるかもしれないとのことでした。

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 シャバルとイングリッシュ

Chabaluma←UMA

シャバルいいワァ
Sebastien Chabal - Tu parles français
http://www.dailymotion.com/video/x2z7eb_sebastien-chabal-tu-parles-francais_fun

何この力関係

Chabalmarcoussis

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 男心とTVカメラ

人はなぜ脱ぎたがるのか。先日getty imagesに、日本対フィジーの時のストリーカー(無修正)タイーホ画像が上がってたけど、まずいだろあれ(貼りません)。スポーツの一大コンペティションは、選手同士の戦いであるのみならず、ストリーカーとスイッチャーの戦いでもあるのだなと改めて実感。
コチラ↓はツール・ド・フランスのアルプス山岳ステージで、スイッチャーにウケたらしくちゃんと映してもらえた栄光ナルアスタナファンの人。栗村さんだと思うけど、「これはギリギリですねえ!」とか「画面からの消え方も心得てましたね」とかフツーに解説してて笑った。そこは解説しなくてもいいと思う。

Guy Dressed as Borat Appears in Tour De France
http://jp.youtube.com/watch?v=V7ZnZRxsPgk


そんな話はいいとして、先日のエントリで、TV視聴率を見るにラグビーに対するフランスの女性の関心はますます高まっているようだ、という記事を載せましたが、開幕戦フランス対アルゼンチンのTV中継はフランス国内の1400万人が見守り、その46.6%が女性だったという調査結果が出ているそうです。なお、ニュージーランド対イタリアについては540万人が視聴し、40%以上が女性視聴者だったらしい。

TVといえば、「ラポルトにはメンタル管理はまかせられん」と考えたであろうフランス代表の選手達の要望で、ワールドカップの試合の前後とハーフタイムのロッカールームにテレビカメラが入れないことになった模様です。TF1渋い顔。確かに、開幕戦の後のロッカールームでスザルゼヴスキがまくし立てている映像などは、「これ流しちゃっていいのかな」という気がしたのは事実で、本人によれば、
「時には外部に漏らしたくないような激しい瞬間もある。一般の人達にそんなところを見せる必要はない。特に開幕戦で僕達が経験したような難しい時には。僕はロッカールームに戻って思っていたことを言った。みんなを奮い起こすために発言しただけだよ。その映像は見てないけど人から聞いた。そのことは僕達の内に留めて、何百万人もの視聴者の前で流されない方がよかったんじゃないかと思う」
イバネス主将は、「選手の中には試合の翌日に映像が流れることにちょっとショックを受けた者もいた。ワールドカップが終わった後でドキュメンタリーが放映されるかもしれないと分かっている分には、何もテレビカメラの存在を妨げない」、と。というかそもそもなんでカメラが入ってるわけ。

ラポルトは選手達との話し合いの結果、テレビカメラのせいで選手が自分の考えを言えないのなら困ったものであるし、この決断もやむなしと言ってるみたいだけど、「私自身は性格上、カメラがいようがいまいが全然気にならない」だそうな。そうでしょうとも。まあでもマスコミ対応というのは難しいからね。うっかり取材拒否したら叩かれて監督が辞めさせられてしまいました、とかフツーにあるし。

スクレラ足大丈夫?

Dimskrela

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2007.09.14

 ロムーが怖すぎる件について

気前良く取材に答えるのはいいんですけど、そのたびrugbyramaのトップにこの画像が上がるのがかなわん。

Lomu_2


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2007.09.13

 壮観なり

フランスのスクラムです。

Melee2

アタシなんぞは萌えばかりで申し訳ないんですが、詳しい方がご覧になれば、「ほほ~ん」とお思いになることもあるのではないでしょうか。

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 とってもトゥールーズ

Timbre4ナミビア戦スターティングメンバーはこのヒトたち
Poitrenaud - Clerc, Marty, Traille, Heymans - (o) Michalak, (m) Elissalde (cap) - Bonnaire, Dusautoir, Nyanga - Nallet, Chabal -De Villiers, Szarzewski, Poux
Remplacants : Ibanez, Mas, Pelous, Harinordoquy, Beauxis, Jauzion, Rougerie

12人入れ替えです。つまりほぼ総入れ替えです。今のとこエマンスがウィングに入ってますがちょっと怪我してるみたい。ディミトリ先発。うは緊張すww シャバル、ちゃんとキャッチしてやってよ!イバネスもプルースもジョジオンもベンチなので、エリサルドが主将やリます。なんかキャラが違う気がするけどしょうがないか。


めんどいのでうっちゃらかしといた開幕戦の反省会記事(プリントアウト30枚余)を、まあしょうがないので読む。レキップのコンサルタントのベネゼク氏をはじめ、スタッフを批判する声は多いです。つまり、試合の直前に選手のプレッシャーの管理で重大なミスを犯したんでないかと。本来なら試合開始にあわせてメンタルのピークを持ってこなければならないのに、試合の4、5時間前に※ギ・モケの手紙を選手に読ませたり、試合に出ない8選手にマイヨを授与したりと余計なことをして、肝心の試合の時には選手は空っぽな状態だったじゃないか、というわけです(斜め読みご容赦)。

(※1941年に17歳でナチスによって処刑されたコミュニストの対独レジスタンス、ギ・モケが死の直前につづった手紙。「愛しいママ、大好きな弟、愛するパパ、僕は死ぬでしょう。…」)

特に手紙の件についてはいろいろ言われていて、事実、試合前の最後の食事の前にポワトルノーがチームの前で手紙を朗読した時、選手は目に涙を浮かべていたらしい。しかし当然のことながら、選手は全員一致で手紙の影響を否定している。イバネス主将は、「もう何年も前から、フランス代表にはインターナショナルマッチの前に母国の偉大さに近づこうとする習慣があるんだ」、と。
というか、この件がとりわけ批判されている背景には、どうやらラポルトの「お友達」サルコジが、愛国心の古典であるこの手紙が学校で読まれるよう推奨している(らしい)ことがあるみたい。個人的にはこれに限らず、ラポルトの政治への野心が後々とんでもない失策につながるんでないかという予感はあった、けれども。

そのラポルトですが、自分の公式サイト(http://www.bernardlaporte.com/)でサイン、限定ナンバー入りの代表レプリカジャージを市価の倍近い価格で販売していたことが発覚し騒ぎになっている模様です。ラポルト本人は、私は直接タッチしてないので何も知らない、これにかかわった実業家(追記:代理人らしい)には、「売上の一部が自分の財団にリバースされるよう望む」とだけ言った…という政治家みたいな(あ、政治家なのか)釈明をしている模様。だからアナタはねえ。

画像はフランス1947年発行のレジスタンス切手。

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2007.09.12

 流されている気がする

実際ワールドカップのペースで試合見て記事読んで更新してると、肝心の「考える」という時間がないわけで、余分なこと書いて寝て起きて読み返して「ああ~、書かなければよかったのに日記」なんてことを懲りもせず繰り返しているのがここ数日。きっとワールドカップが終わった後で死にたくなるんだろうけど、このブログは「ふーんシロウトってこんなこと考えるんだー」程度に読んでもらえればいいじゃないかな。

マスコミが開幕戦で冷めたのか、プレッシャーかけすぎを反省したのか、それとも代表側が報道規制してるのかは知らないけれど(たぶん1番目)、いい感じに報道量が減っているので、今日はフランス植民地時代のコートジボアール切手を整理する。アフリカ切手は今後の課題としてがんばって集めたい。コートジボアールといえば、そういやデュソトワールの出身がココだ。ベッツェンがカメルーンでニヤンガが旧ザイール、だったかな。ドゥヴィリエが南アフリカでスザルゼヴスキがポーランド系…みんなFWなのね。彼らが「俺達カッコよくやりたいし~」なフランスBK陣を支えているというのはなんとなくこう、世の中を見るような気もしまス。

うーんいいのがなかった。右上からコートジボアール2枚、ベルギー領コンゴ(旧ザイール、現コンゴ民主共和国)、カメルーン。左はフランス1973年発行のポーランド移民切手。

Timbre1973

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2007.09.11

 ラグビーは変わる

Francedeception

ウチの家族が最近ラグビー好きの友達と話した時に、ラグビーは変わった、昔はガッツポーズをして喜ぶ選手もいなかった、というような(伝聞につき詳細不明)話になったらしい。私はファン歴1年半の真性ニワカなのでそのへんの話はよく分からないけど、このワールドカップで苦しんでいるシックスネイションズの国々は、もしかしたらラグビー界の動きに直面して戸惑っているんじゃないのだろうか、という気がフトした(ニワカなりに)。
シックスネイションズには欧州各国の歴史の中で独自に磨かれた哲学と「ゲームの規則」があるように思うけれども、世界の国々の文化の中でラグビーはそれぞれに変容しているのかもしれない。開幕戦でのアルゼンチン代表の、ラックでの球出しの遅らせ方などはあれはマリーシア、南米の文化じゃなかろうか。そういったものに慣れていかないといけないのだ、きっと…

開幕戦の後のロッカールームで、みんながションボリ座りこんでいる中で、1人スザルゼヴスキが苛立っていたのが印象的でした。彼の所属するスタッド・フランセのグアジニ会長は、契約時にまず選手に「君はチャンピオンになるために来たのかね?」と聞くような勝利へのこだわりを重視する人だそうけど、昨季の優勝の時に喜びのあまり完全にイッてしまっているスザルゼヴスキを見て、グアジニは「私はこういう選手が好きだ」と言っていた。
ガルティエに言わせるととてもフランクでまっすぐな性格らしい彼の、以下は「素直に混乱している」開幕戦敗戦の弁。いやキミタチに謙虚さが足りなかったわけじゃないと思うよ、少なくとも「自信過剰だったかもしれない」と反省できる程度には。むしろリーグで実力をよく知っているアルゼンチンがいわゆる「格下」の相手だなんて思ってなかった、だから彼らが60本ものパントを蹴ってくるなんて思いもしなかった…違う?

「試合の後で、僕は腹立たしくてならなかった。がっかりだ。本当にがっかりだよ。すごく怒ってもいる。この試合のためにあんなに準備したのに。僕達はたぶん自信過剰だったんだ、知らず知らずのうちに。ボール争奪に関しては、何ら自分達をとがめるべきことはない。アルゼンチンは僕達より飢えていたんだと思う。彼らがやったことはただパントキックとディフェンス、でも彼らはうまくやった。僕達にはいくつか後悔があるかもしれない。いくつかチャンスがあったんだから。でもそのチャンスをポイントに結びつけることができなかった…きっと自信過剰だったんだよ。チームは調子が良くない気がした。うん、確かにイベントの重圧は感じていた。彼らは僕達に解決できない問題を生じさせた。パニックに陥ったようなものだよね…取り乱す理由なんて何もなかったのに。何よりもまず、この敗戦を消化しなければ。ポジティブに考えるようにしよう、それが難しくても。僕達はボーナスポイント1を取ったんだ。無いよりましだし、状況はそこまで悪くない」

なお、おそらく彼よりはずっと冷静なジョジオンは、「あなたのチームメイトの何人かは自信過剰に言及していますが?」と質問されて、
「僕はそうは思わない。僕達は難しい試合になるだろうことは十分よく分かっていた。恐れだって持っていたんだ。それは彼らの見方…落胆のあまりそう言ってしまったのかもしれない。おそらく全員がそう感じているわけではないだろう」

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2007.09.10

 Allez “les Bleus”!

Bod2アイルランドとナミビアの試合はこれから観ますが、「5ポイントがすべて」という見出しや、「ひどいパフォーマンスだった。ロッカールームは負けた後みたいだ」というオドリスコル様(1トライ)のコメントを見ると、勝ちこそすれアイルランドは相当苦しんだのね…。試合の最後にオドリスコル様が肘を痛めたというニュースも心配です。シックスネイションズは良くも悪しくも成熟したコンペティションだと思うけれど、ワールドカップではまだ何が起こるか分からない。
そういえば開幕戦の中継で、アルゼンチンの勝利について「南半球のレベルが…」みたいな話になっていた記憶があるけれど、アルゼンチンラグビーは欧州とのかかわりが深いし、一概に南半球というのも「アレ?」という気がしたのもホント。オセアニア、アフリカ、南米では文化も歴史的背景も違う。ラグビー地図が徐々に書き換えられていくのかな、ということを予感させられる大会なのであります。


さて、南アフリカ対サモアが行われたパルク・デ・プランスはパリのフットクラブ、パリ・サンジェルマン(以下PSG)のホームスタジアムで、毎度PSGサポーターによる数知れぬ暴力沙汰とシャレにならない抗議運動の舞台になっている美しいスタジアムです。チームへの要求が多いことで有名なPSGサポは、パフォーマンスが悪いとすぐさま相手チームの応援を始めたりするのですが、サポーターが厳しくていいことなど何もない、というのがここのファンをやっていての結論でございます。

そんなスタジアムだからというわけでもないんですが、ワールドカップ開幕戦の結果に失望したフランスの観客は、実際この南アフリカとサモアの試合で、ヤケクソで(?)サモアの「レ・ブルー」を応援していた。試合の前、スタジアムのモニターに映ったフランス代表の映像にブーイングした観客も中にはいた、ということなんですが、フットファンでもある自分にしてみれば、ブーイング(ンなもの日常の光景である)がニュースになるなんてラグビースゴイとも言える。
まあ、野次を飛ばした観客が純粋なラグビーファンだったかは分からない。ラポルトはいまだに昨年のシックスネイションズでスタッド・ドゥ・フランスの観客がミシャラクにブーイングしたことを嘆いているし、選手も常々「フットのようになってはいけない」と言っているんだけれど、人気が拡大するのにはこういう難しさもあるということじゃないかな。

しかしこの試合をチラチラ見ながらもっぱら芝の心配ばっかしてた自分は何なんだという話なんですが、実際それは私だけではなかった。水曜にここでフット・ユーロ予選のスコットランド戦を戦う予定のフランス代表監督ドムネクは、「ラグビーとは違って我々には平らなピッチが必要なのだよ」、とムカムカしていた模様。代表とPSGのGKであるランドローも、「ピッチ状態が悪いと守る方には有利なんだよね」と言うんだけど、私はまたロテンに怪我でもされちゃ困るの。

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2007.09.09

 ベティ・ブルー

(本日のエントリはシロートの独り言ですのでテキトーに読み流してください)
日頃、フランスの新聞にはスポーツ面ってものが存在しないんじゃないかと疑ってるんである。あれは社会面の一部なんじゃないか。そのフランスメディアは開幕戦の敗戦の大反省会中の模様。

いくつか前のエントリで、「世の中にはいろんな正しさがある」と書いたのだけれど、ここはヤッパリ「いろんな美しさがある」と書くべきだったかもしれない。アルゼンチンのグリンタは美しい。フランスのひらめきもはかなくも美しい…いやむしろ、はかないからこそ美しいと言った方がいいだろうか。シャンパンの泡みたいに。レ・ブルーを追っかけるのは気まぐれで破滅的な美女とつきあうようなものですナ。
ニヤンガいわく「ウチの傷つきやすいBK」は、アルゼンチンの粘りと闘魂の前に「もうひとつの顔」を見せてしまったのだけれど、それがアルゼンチンによる物理的プレッシャーが効いていたからなのか、主催国の精神的プレッシャーに押しつぶされていたからなのか、あるいはその両方なのかは分からない。采配も完敗だったし、スクレラが退いた後の10分間のキックのスペシャリスト不在(ミシャラクもトライユも蹴れることは蹴れるけど…)は結果的に裏目。私には時々スタッフがことを複雑にしすぎているように見える。
アルゼンチンは歴史的勝利にふさわしい戦いを見せた、でも個人的にちょっとだけ曖昧な思いが残るのは、純粋にゲームの流れを見ればそれはパントキックの多用によって分断されたもどかしいものだったように思うから。

アルゼンチンはハイパントから密集での倒れこみに至るまで、もっぱら戦略的にフランスを苛立たせることに成功していた。こういうところは手を抜かないのが南米なんである。フランスは昨年秋のオールブラックス戦でトライユが戦術としてパントを多用したけれど、それに対するフランス国内の反応はあんまりかんばしいものじゃなかった。まあそれは両国の置かれた状況と文化の違い。プレッシャーを受けながらなおも繋ごうとして自滅するフランスラグビーのDNAが私にはいじらしかったんである。
昨日の虐殺マッチ2連発(クゥー)を見ながらワタクシ、ラグビーワールドカップにおける「番狂わせ」の意味を了解したのであります。日本がワラビーズに勝ったらそれは番狂わせでしょう。でもフランスとアルゼンチンは最近の対戦成績を見ても元々互角かそれ以上…だからこそ、私はもうちょっと違った試合が見たかったのだ、多分。

この試合で負傷したスクレラはどうやら2週間のアウトらしい。最初の検査の時はパパのジャン=クロードが、「彼にとってのワールドカップが終わるかもしれない」と言っていたから(心中お察しする)、それに比べれば状況はいくぶん良かったけれど、しかし。
フランスのスポーツ中継は、試合中よく選手の表情を抜いて印象的なスロー映像でリプレイするけれど、スポーツであるとともに人間ドラマであるという意識が他よりちょっとだけ強いのかもしれない。いつもは泰然自若としてプレイスキックに臨むスクレラの表情がだんだん険しくなっていく映像が、この試合で彼の置かれた状況の厳しさを示していた。

Jauzi

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2007.09.08

 カレンダーです

ツール・ド・フランス第17ステージ、私がボーネンのシリに気をとられてケラハーをスルーした瞬間。
まったく気づきませんでした。

Cstep_3

昨年10月の頭に、まじめなラグビーファンになってちゃんとしたブログをやろうと決意したにもかかわらず、相変わらずシリだのオッパイだの品のない話ばかりしていてすみません。
スタッド・フランセ08年版カレンダーです。君達んなことやってる場合じゃねーぞ。
http://www.stade.fr/dieuxdustade/

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 ラグビーワールドカップ開幕戦 フランス 12-17 アルゼンチン

全国2000万のフランス代表ファン(嘘)の皆さんおはようございます、いやーアルゼンチンですよ。入れ込んだ時のアルゼンチンはペース配分を考えないラグビーをやるので、国歌斉唱の大泣きを見た時点でヤバイと思いました。老獪です。ちょっとぎりぎりなくらい老獪です。徹底してフランスを“乗らせない”。予感はあったけどフランスはまあいつものアレでした。うーむ、しょうがないのでナゴミ画像でも貼りつけてから寝るかな。

「お前のスローインは俺が受けてやる!」、と言ってるかどうかは知らない

Chabaldim

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 仮眠断念

寝ませんお。

【アルヘン代表イグナシオ・コルレト、“フランスは第二の故郷”】
ファブリス・ランドローいわく“ゲームにおけるアクセル”、コルレトの談。
「あなたがフランス人だから言うんじゃないけど、僕はもう長いことこのレベルのフランス代表を見ていない。ウェールズ戦とイングランド戦を見て驚いたよ。プレーのレベル、ディフェンス…。ベストチームの1つだね。本命はフランスとブラックスだな。(Q: ピチョットは自分がちょっとフランス人みたいな気がすると言っていたけど、あなたは?)僕はここに住んでいるけど、ここはアルゼンチンじゃない。僕の国ではないよね。サポーターは青と白、でも色調は違う。でも僕はこの8年フランスにいるし、僕達がちょっとここを自分達の国みたいに感じているのは本当だよ。僕の第二の故郷だ。まあ6万人が相手に回るのはあんまりよろしくないけどね」

【マルコネたんが来る】
開幕戦のスタッド・ドゥ・フランスにマルコネが来ます。TF1の招待を承諾したそうで、ボックス席から試合を見守ります。試合を見るのもいろいろとツライかもしれないけど…。そんなマルコネについて、スタッド・フランセのプロップ仲間でもあるロンセロたんは、「とてもつらいことだ。彼はワールドカップに間に合うために半年間必死でトレーニングしてきて、大会の2週間前になって断念した。今はとても苦しい時だけれど、人生は続くんだ」

【安らかに】
フランス代表はこのワールドカップの初戦を、8月23日にアフガニスタンで亡くなったラグビーファンのフランス軍兵士に捧げるとのこと。

Ignore←通信社カメラマン、取材ボイコット中

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2007.09.07

 フランス5戦1勝4敗

ベロドロームのがちょっと恥ずかしいね。

2002,6. Buenos Aires: ARGENTINE 28-27 France
Le XV de France : Brusque - Rougerie, Marsh, Traille, Jeanjean - (o) Merceron - (m), Mignoni - Labit, Magne, Betsen - Brouzet, Pelous - Poux, Ibanez, Crenca.

2003,6 Buenos Aires: ARGENTINE 10-6 FRANCE
Le XV de France: Poitrenaud - Rougerie, Castaignede, Traille, Dominici - Delaigue (o), Galthie (m) - Bouilhou, Labit, Tabacoo - Thion, Auradou - De Villiers, Rue, Milloud.

2003,6. Buenos Aires: ARGENTINE 33-32 FRANCE
Le XV de France: Elhorga - Rougerie, Jauzion, Traille , Clerc - Delaigue (o), Galthie (m) - Harinordoquy, Labit, Chabal - Thion, Auradou - De Villiers, Bru, Marconnet.

2004,11. Marseille: FRANCE 14-24 ARGENTINE
Le XV de France: Brusque - Rougerie, Marsh, Jauzion, Heymans - Michalak (o), Elissalde (m) - Magne, Harinordoquy, Betsen - Thion, Pelous - Marconnet, Servat, Milloud.

2006.11. FRANCE 27-26 ARGENTINE
Le XV de France: Elhorga - Heymans, Fritz, Jauzion, Dominici - (o) Traille, (m) Yachvili ? Vermeulen, Bonnaire, Martin - Pape, Nallet - De Villiers, Ibanez, Milloud.

Le XV d'Argentine: Hernandez - Piossek, M. Contepomi, F. Contepomi, Corleto - (o) Todeschini, (m) Pichot - J.F. Lobbe, Longo, Durand - Albacete, I.F. Lobbe - Hasan, Ledesma, Scelzo.

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 取って出し更新2発目 エルナンデスさんコメントどうぞ

スタッド・フランセではもっぱらセンターやフルバックを務めていたエルナンデスですが、昨季の終わりにガルティエは、スクレラをセンターにコンバートして彼をSOに入れピチョットと組ませるというフォーメーションを組んできました。もしかしたらガルティエはフランスにとってはマズいことをしたのかもしれません。エルナンデスは常々10番でプレーする希望を口にしていて、このオフシーズンに「違うリーグでプレーしてみたい」と言っていたのはそんな理由もあったからなのかもしれない。もっともレスターが彼をどう起用しようとしていたのかは知りませんけど。
余談になりますが、グアジニ会長は最近「ピチョットはエルナンデスのノンオフィシャルの代理人なんじゃないのか、キー!」なんて怒っていて、ピチョットがインタビューで「ファン・マルティンとプレーできて嬉しい。彼は友達であってクライアントじゃない。僕は彼の代理人なんかじゃないよ」、と答えるという一幕がございました。
いずれにせよ今回の10番起用が単にトデシーニの軽傷のためだけではないことは明らかで、開幕戦ではクラブの友人でありライバルでもあるスクレラと同じ背番号をつけて対峙することになります。見どころです。

「アルゼンチン代表の10番としてワールドカップにデビューするなんて夢みたいだよ。週のトレーニングの間、もしかするとSOでプレーできるんじゃないかと思っていたんだ。でも、僕はプーマスの10番としては昨季のイタリア戦の1試合しかプレーしていない。これは監督の戦術的選択だ。うまくいくかどうかは金曜に分かるさ。アグスティン(ピチョット)とはお互いとてもよく知っている。スタッド・フランセでの僕達のコンビネーションがチームを助ける、そう願いたいね。それに、アグスティンとはプレーしやすいんだ」

「僕はフランスの選手を熟知しているし、彼らも僕をよく知ってる。相手には友達もいる。ダヴィド(スクレラ)がボールをコントロールするだろう。そしてミニョーニがダイナミズムを与える。ダヴィドはピチョットと一緒にやってずいぶん進歩したよ。フランスに対抗する僕達の長所?メンタリティだな。僕達はいつでもどんな相手にも勝ちたい。フランスにはプレッシャーがかかってるからアルゼンチンに有利かって?プレッシャーは誰にだってあるさ。僕達は落ち着いてるし、僕自身はこのプレッシャーが好きなんだ」

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 誤訳上等・取って出し更新一発目

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今日は時間いっぱいできるところまで更新しまッス。訳に関してはおおむね大意を外してなきゃヨシということで…
さてワールドカップ開幕戦。テストマッチとそう変わらない気分というのは言いすぎでした。すみませんでした。緊張してまーす。このレベルになると特定の注目選手は挙げづらいものだけれど、フィリップ・セラは「エマンスがワールドカップのサプライズになるかもしれない」と言ってるみたいですね。アルゼンチンの方ではやはり"el mago" (le magicien)ことファン・マルティン・エルナンデスでしょうか。今やTop14どころか世界最高の選手の1人とみなされ、レスターを始め各クラブから引く手あまたでグアジニがピキピキしてます。彼は昨年のイングランド戦ではフルバックをやっていましたが、非常にテクニックの高い選手だと思いました。しかしガルティエのイチオシはプロップのロンセロたんなのだ(?)。スクラムでのドゥヴィリエとの勝負は必見(…かな)


またもスタッド・フランセ紅白戦になりそうなフランス×アルゼンチン。フランスサポの言葉を借りればラグビーはアミティエ(友情)、でもグラウンドでは…という記事。

─「僕達は日頃、試合の前に電話しあったりしない。ラグビーは対決だ。ボクシングの試合みたいにね。相手のボクサーに、どうよ?うまくいってる?なんて聞かないだろ」。クリストフ・ドミニシは立場を明らかにした。フランス人とアルゼンチン人がTop14のクラブで毎日顔を合わせていても、ワールドカップの開幕戦の主役達は80分の間自らの感情を忘れるだろう。
「土曜にドミ(ドミニシ)と話したよ。ダヴィド(スクレラ)とはSMSをやり取りしたしね」。スタッド・フランセの元チームメイトであるアグスティン・ピチョットの方はそう認めている。「これは他とは違う試合だ。だって友達と対戦するんだから。それがラグビー、でも友情は決して失われない。対戦相手をリスペクトするために、僕達は100%でプレーしなければならない。全員がそういう気持ちで試合に臨めればと思うよ」

対戦の重要性からみて、試合の当事者全員がこの目標を頭に置いてスタートするだろう。マルセロ・ロフレダのチームの中の、フランスでプレーしている16人の選手を始めとして。それどころか、レ・ブルーと対戦するスターティングの15人の中にはフランスリーグの選手が9人。スタッド・フランセの5選手(エルナンデス、ピチョット、ロンセロ、コルレト、それからパリのクラブを去ったばかりのボルヘス)も含まれている。
プーマスにとっては有利?「有利でもあるし、不利でもある」と、プロップのロンセロは含みのある言い方をした。「僕はドゥヴィリエをよく知ってる。スタッド・フランセで一緒に押してるしね。試合の前と後は僕達は友達だ。でも試合の間は自分達の試合を戦うべき時なんだ」

何よりプーマスはレ・ブルーに、彼らは今日の対戦相手のレベルとそう差はないことを示すつもりだ。そしてそれは…フランスのおかげ。「僕達にとって一番重要なのは、とてもプロフェッショナルなチームであるフランスに十分対抗できることだ」、とピチョットは言う。「もし僕達がそこに達したなら、それはちょっとレ・ブルーのおかげでもある」。ドゥヴィリエについてのロンセロの見方も同じだ。「ドゥヴィリエはすごくいい人で、アルゼンチン人プロップの助けになっている。彼は僕がパリに来て以来とてもよくしてくれている。僕は少しはフランス語を話すけど、理解しなければならないことがあると彼が英語に翻訳してくれるんだ」。それから感情は脇において、「これは試合、それぞれが自分のチームのことだけを考える。僕達はプロフェッショナルだし、僕達が対戦相手に対して持てる最高の敬意はベストを尽くすことなんだ」─

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 モンガイカンのスタジアム

台風、大丈夫ですか。スカパのアンテナには何とか持ちこたえてもらいたい。

ラグビーワールドカップ開幕ですよ、どうよ日本人。と、まあ巷の反応はサッパリしたものなのかもしれないし、そうはいってもサッカーワールドカップ時のメディアの狂騒に比べればいくぶんマシな気もする。

実のところ私は日頃テストマッチに臨む気分(これ自体かなりテンションが高い)とそう変わらなかったりするわけで、どれも数少ない海外ラグビーを観られる貴重な試合であることには変わりない。フランスに関していえば優勝もありうるしグループリーグ敗退もありうる、まあそういうチームだと思ってる。フランスがフランスであろうとする限り、ワタシ的にはそれもアリかなと。
スポーツの観点で見ればもちろん勝つことこそが圧倒的に「正しい」、しかし世の中にはいろんな「正しさ」がある。彼らはちょっと違った哲学を持ってプレーしているように見える、そこが好きだ。

私は「どこが最強か」にはあまり興味がないし、観たいのはたぶん楕円のボールとの恋愛映画なんである。いい試合を、1試合でも多く観たいものだし、だから勝ち進んでもらいたい。結果はその帰結にすぎないと思っている。

Timbrerugby1

画像左上と中央はアイルランド1974年発行の切手「Irish Rugby Football Union(IRFU)100年」、凹版彫刻の名匠スラニア作。右上はアルゼンチン1960年発行の猫じゃないのよピューマなのよ。下はフランス1956年発行のスポーツ切手の1枚です。くそ高い切手でした…
(グルジアとナミビアをスルーしようっていうんじゃありませんが、それっぽいのを持ってない)

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2007.09.06

 両主将、一言お願いします

Bod【アイルランド代表主将、ブライアン・オドリスコル様】
僕は今週、やっとチームトレーニングを再開したんだ。イタリア戦には出なかったけど、その間に特にフィジカルコンディションを充実させることができた。調子はいいよ。もう頬骨に痛みも感じない。火曜には専門医に診てもらわなければならないんだけど、いい知らせを期待してるよ。僕はこの水曜からフランスに行くのが待ち遠しい。どんなコンペティションであれ、ましてワールドカップなら、トーナメントを迎える国に足を踏み入れた瞬間からすべては始まる。イベントの熱気や重みを感じられるのはその時からだ。だから水曜は僕達代表にとってすごく特別な一日。全員が心待ちにしているんだ。僕達のワールドカップが始まるんだよ!ともかく怪我が治ってから、もし南西部でバイヨンヌのある選手とすれ違ったら、今度は準備ができている。その場合にはね。
チームメイト達はもう準備ができているようだ。彼らは今週よくトレーニングした。イタリア戦での僕達のパフォーマンスにはがっかりだったけど、自分達の弱点について繰り返し繰り返しトレーニングした。コンペティションの初めの2試合、ナミビア戦とグルジア戦が自分達のプレーを完成する役に立つと分かっているんだ。フランス戦とアルゼンチン戦ではきっと100%になっていると思うよ。だから僕はそれ以上批評家の言うことを気にしたりしないのさ。─
(訳いいかげん)

アイルランドは水曜にようやくフランスに到着、ボルドーにベースキャンプを張ります。オドリスコルの顔面骨折はすっかりよくなっているようで、どうやらナミビア戦は大丈夫そう。


【アルゼンチン代表主将、アグスティン・ピチョット】
レミー・マルタンとは友達で、彼の結婚式にも行った。スクレラはすごくいいヤツ。彼とはスタッド・フランセでよく同室だった。ドゥヴィリエとも仲がいい。彼らと対戦するなんて変な感じだろうね。でもそれはスポーツの80分、敵と味方だ。
先週ディエゴ(マラドーナ)と話したよ。ロサリオにいて来られなかったけれど、ディエゴはいつもチームと共にいる。─

マラドーナ御大は目下傷害で逮捕されるとか何とかでまた渦中のヒトになってるらしいので、それはまあ来れないでしょう。丸いボールの10番といえば、ラポルトのもとには火曜にジダンから激励の電話が入ったそうで、「開幕戦当日はマドリッドにいますが、テレビの前で代表の№1のサポーターになります」、とのことでした。エメ・ジャケからはFAXが届いたらしい。水曜にはベンゲルがマルクシを訪れたそうで、スポーツ界あげての盛り上げ体勢が逆に妙な重圧にならなきゃいいんだけどネ。
先日はプルースがサルコジ訪問のことで「プレッシャーかけんナ」とピキピキしてたけれど、本来そのテのプレッシャーからチームを守るべき監督が今回は半ばアチラ側の人、次期スポーツ閣外相だったというのがフランス代表のややこしいところじゃなかろうか。
アルゼンチン代表のフランス戦スタメン↓ 10番はエルナンデス。

Corletto - Borges, M. Contepomi, F. Contepomi, Agulla - (o) J.M. Hernandez - (m) Pichot - Ostiglia, Leguizamon, J. Fernandez-Lobbe - Albacete, I. Fernandez-Lobbe - Scelzo, Ledesma, Roncero.

Remplacants : Vernet-Basualdo, Bonorino, Alvarez-Kareilis, Durand, Fernandez-Miranda, Todeschini, Senillosa.

Maradon

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 デミタス

アダムジョーンズたんカップが小さい!

Ajones_2

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2007.09.05

 動画で一服(3)

Rontb3Rugby Or Not To Be - Bande Annonce
http://www.dailymotion.com/video/x2w5kq_rugby-or-not-to-be-bande-annonce-7_fun

ラグビーワールドカップが開幕する7日から、ルコック・スポルティフが主にインターネット上で公開するというビデオシリーズ“Rugby Or Not To Be”の、これは…予告編ですね。ミシャラクやイタリア代表のパリセ、ジャン=ピエール・リーヴといった新旧のスター選手が出演する40の短いエピソードが毎日公開される模様です。
ルコックの公式サイトやdailymotionで見られるみたいなんですけど、ルコックのサイトに行ったらビジった。ミシャラクは少し前にここと契約したので、ナイキのフランス代表のCMには出てません。

「ポストモダン・ラグビーにおける実存主義」というサブタイトルのついたこのシットコムは、自分の秘蔵っ子選手をスターにするためにワールドカップを利用することしか考えてないずうずうしい代理人をめぐるストーリー…ってところでしょうか。(おそらく)
フランスらしいアプローチだとは思うけれど、まあそれはそれとして、ワタシタチはモダン・スポーツのいかに多くの部分がコマーシャル・イメージによって「作られて」いるかに意識的でなければいけないとは思う。私個人はスポーツ選手がイージーに自分のイメージを売るのは危ういことだよなあと思ってる…「誰のためにプレーするのか」という意味で。(スポンサーのために?)
「勝ちたい」がいつしか「勝たなければならない」にすりかわった時、人は多くのことを間違えてしまうものなのだ。

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2007.09.04

 動画で一服(2)

070901bSerge Betsen : capitaine d'un jour, capitaine pour toujours
http://ffr.olm.fr/coupe-du-monde-2007.php?match=16&clef=3

まさに第二の皮膚、さらにぴっちぴちになったような気もする代表の新マイヨですが、やっぱり着るのも脱ぐのも大変(?)ウェールズ戦の1日。(夜間はちょっと重め)


【小ネタ落穂拾い】
・市場拡大は女性層の獲得から、フランスのプロスポーツ選手はよく「スポーツはマッチョのものじゃないんだから女性の皆さん見にきてネー」みたいなことを言ってますが、先日の調査で、8月18日のアミカル、フランス×イングランドを見守ったフランスのテレビ視聴者の35%が女性だったことが分かったそうです。
15歳以上の女性視聴者は前回のワールドカップ時はフランス代表の全試合で30%、05年のシックスネイションズでは30%以下だったとのコトで、自国開催ワールドカップを前にラグビーはますます女性を惹きつけているようだ、という調査結果。

・代表の選手達のもとには入れ替わり立ち替わりいろんな人が訪れるのですが、木曜、マルセイユで準備中のオールブラックスをご当地出身のジダンが訪れる予定だそうな。まあジダンのスポンサーはアディダスだし(たしか)。

・サルコジは毎週Midi Olympiqueを購読してラグビーの猛勉強中らしい。

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 動画で一服(1)

Domenechla rencontre Domenech - Laporte
(レイモン・ドムネクのマルクシ探訪)
http://videos.tf1.fr/video/emissions/telefoot/0,,3535629,00-telefoot-exclusif-rencontre-domenech-laporte-.html

日曜のテレフットから。これもまたヤな2ショットですな!

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 Pas d'equipe type

Heym2

FBの起用に関しては、対戦相手のアルゼンチン代表のスタイルを考慮して5人のFWをベンチに置いたため(BKはミシャラクとエリサルドの2人だけ)、ポワトルノーよりも複数のポジションがこなせるエマンスの方が好ましいとスタッフは考えたらしい。対戦相手に応じてチームを組むので、3列もベストなタックラーのペアであろうと思われるベッツェンとレミーを入れたとのこと。レミーはスタッド・フランセのアルゼンチン人チームメイトの癖をよく知ってる、ってこともあるんじゃないかな。(知られてもいるわけなんだけど)

2月に肩を手術して以来、「フッカーの一番手になりたいんだ」と言いながらバカンス返上でトレーニングしてきたスザルゼヴスキのプレーが開幕戦で見られるかもしれないのは個人的にウレシイ。間に合った彼はマルコネの分まで頑張らないと…また怪我しない程度に。それにしても後半60分前後に空腹状態の彼とシャバルが入ってくるなんて事態は、ワタシが相手なら嫌杉。
「もちろん、競争はあるけど僕はプレーしたい。競争はどのポジションにもあるけれど、僕にとっては余計に難しいのは本当。(主将の)ラファエル・イバネスがそこにいるからね。僕は彼のそばでたくさんのことを学んでいる。でもワールドカップは長いし、僕はチームに何かしらの貢献ができる。僕は年が明けてからあんまりプレーしていない、だから腹ペコなんだ」

丸いっていいな。

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2007.09.03

 開幕戦の22人

来ました!おー、FBはエマンスです。

La liste des 22 contre l'Argentine :
Titulaires : Heymans - Rougerie, Traille, Jauzion, Dominici - (o) Skrela, (m) Mignoni - Martin, Harinordoquy, Betsen - Thion, Pelous - De Villiers, Ibanez (cap.), Milloud.

Remplaçants : Szarzewski, Poux, Chabal, Bonnaire, Dusautoir, Elissalde, Michalak


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 政治家志望の事情

2人戻って2人減る、先週末にマルティとアリノルドキがトレーニングに復帰したのはいいけれど、今度はボクシスとミニョーニが怪我だそうで…(ギャー)。ミニョーニはふくらはぎ、ボクシスは内転筋を痛めたとのことらしい。マゾは何も心配ないと言っている。

こちらは先週首相官邸にオヨバレしたフランス代表のスナップです。

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マゾいわく「なごやかな」ひとときを過ごしたそうだ(なぜそこをカッコでくくる、現地マスコミ)。もちろんラポルトは気合入ってます。笑顔がヤラシイ。「首相お似合いです」

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いつまで続くかバシュロとラポルト。実際ラポルトがバシュロのジョークに盛大にオアイソ笑いしてたりするのを見るにつけ、政治家になるのも大変ネーとは思う。

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