早撮りの軽妙
私のような遅筆には即時性の求められるブログは向いてない、というのは前からわかってることなんですが、記事をアップした後までも未練がましくダラダラ推敲を続けている自分にしてみれば、システィーナ礼拝堂の『最後の審判』製作に取りかかる時、「油絵なんぞという女々しい技法で描けるかッ」と言い放ってフレスコを強行したというミケランジェロはカッコイイ。
フレスコ画は下地の漆喰が乾かないうちに(約1日で固まってしまうため、1回の作業分の面積を“ジョルナータ”といいます)一気呵成に描き上げねばならず、もちろん描き直しもきかないので相当の実力、体力、気力を要する技法なんですね。
さて先週はNHK-BSの市川雷蔵主演映画特集を観ていたのです(三隅研次の『新撰組始末記』をうっかり見逃したのは鬱だ)。そのうちの一作、『若き日の信長』を撮ったのは『薄桜記』の森一生。巨匠というよりは一プロフェッショナルとして坦々と数多くの娯楽映画を撮った。早撮りの監督だったそうですが、そこがいい。こね回していたらあの感じは出ないんじゃないかな。
森一生の映画のどこがいいのか好きなのかを説明するのはなかなか難しいんだけれど、強いて言うならとっても純粋に「映画だ」ってところでしょうか。余計な意味も感傷もなく、潔い。小沢栄太郎演じる「じい」こと平手政秀の切腹の場面はゼヒ観ていただきたい。ある意味、ハワード・ホークスの映画が好きなように森一生の映画が好きだと、そういうことです。─と、今日は早書きに挑んでみた…けどやっぱり駄目だー。
来週はお昼にBSで雷蔵映画を続けてやります!特にオススメは『眠狂四郎 勝負』。加藤嘉がいいのヨ。ホークス映画のウォルター・ブレナンしかり、やっぱ映画は老け役じゃないか?


Comments
つきさん
>記事をアップした後までも未練がましくダラダラ推敲を続けている自分
私もですよ。。
文才が無い上に、誤字脱字ばかりで・・。
何度、推敲しても、殆ど成果が見られず、最後は飽きて諦めて、投げ出す毎日です。。
しかも、清宮監督みたいに、一度見ただけでプレーのツボや穴など分析出来る人が羨ましいです・・。
きっとラグビー界のフレスコ画??
私なんぞ、同じ試合を何度も見直し、ようやく分かる事が多く、暇人ならではの、無駄な時間を費やしまくってます。。
Posted by: ひろどん | 2007.06.28 at 18:12
アップしてから見ると、なぜかまた粗が見えてくるんですよねー。でも視点を変えて見るのもまた大事なことだと思うし、試合も、どのポジションを中心に見るかで見方が変わったりしますよね。
一度で直感的に本質を見抜く人は、きっと左脳右脳の連動がいい人なんだろうと思います。でも何度も繰り返して迷いながらやる人にだけ見えるものや得られるものもあるんじゃないかなと…。自分に合ったやり方が一番だ!と言い聞かせながら相変わらずタラタラとやっております。
Posted by: つき | 2007.06.30 at 00:45