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2007.03.02

 シロウトの書くことなので

週末のフランス代表は、イバネス、ブリュノ、シャバルの3選手はクラブでのリーグ戦のためにイングランドに戻りました。一方、シックスネイションズ開幕以来出場機会に恵まれていない12選手(フロッシュ、ルージュリー、メッシーナ、トライユ、ボクシス、エリサルド、ヴェルムラン、デュソトワール、プクス、オーギュスト、エマニュエリ、ランボレイ)は土曜ビアリッツで、バーバリアンズのアルゼンチン戦に参加する見込みです。
この試合で、1月のスタッド・フランセ対トゥールーズの時怪我したニヤンガもプレーできるんじゃないかと言われていたけれど、間に合わないみたいです。それからスザルゼヴスキはというと、先月9日に上腕骨が外れないように肩の骨を固定する手術(ってことだと思う)を受けて、そろそろ吊り包帯が外れる頃。順調に回復すれば今月半ばには軽いトレーニングを始める予定だそうで、みんな元気で戻ってきてほしいね。


先週のフランス×ウェールズは、自分でも意外なことにまったり見れてしまったというのがあって、それがアイルランド×イングランドの後で疲れてたせいなのか、他に理由があったのかは分からないんですけど。フランス代表自体も何かスクレラの落ち着きが伝染した?みたいな感じで、正確なキッカーの存在はチームのメンタルその他にも影響するのかしらんなんて思った一戦でした。
ただ、スクレラ-ミニョーニのハーフ団は堅実だと思うけれど、スピード感や創造性といった面でもうちょっとこう…(スミマセンにわかが生意気言いました)。まあどのペアにも得手不得手はあるし、彼らが優れた選手であることにかわりはないです。これだけ毎試合選手が入れ替わっているわけだから、チーム全体としてはあまりリスクは冒せないというのもあるのかなぁ…。チームが完成しているからこの戦術なのか、それとも未完成だからこの戦術なのか。ウーン。

スポーツにおいてワールドカップみたいな大会で勝ちを意識するあまり凡戦になるのはよくあることで、なにしろフランスは今回の開催国だから、やっぱり手堅く勝っていこうってことになるのかな。ワールドカップの存在は実際、いろんなことを複雑にしますね。キックで確実に得点を重ねるフランスがフランスらしいかどうかは別としても、シックスネイションズさえワールドカップのテストになってしまう状況はちょっとさびしい気もする今日このごろ。私個人は「どこが世界最強か」にはそれほど興味がないし、一ファンとしては1試合1試合いい試合が見たいものだと思うのです。

さてイングランド戦のアイルランドは、「この雨の中でもキッチリつなぐのかスゲーナ」と思いつつ見ていたわけなんですが、考えてみればあの辺の国はもともと雨がちな気候なのね。雨の話で思い出したのが、昨年のシックスネイションズの時の記事です。ラポルトはイングランド戦当日の天気(パリは春先に急に激しい雨が降る)を気にしていて、もしもの雨の場合どう戦うかみたいな内容だったと思うんですけど、それはもちろんフランスには03年のワールドカップで大雨の中イングランドのキック戦法に敗れた苦い思い出があるから。昨年のシックスネイションズでは、ラポルトはイングランド戦でキックの巧いヤシュヴィリをスタメンに復帰させたのよね。
03ワールドカップのフランス×イングランドは私も見ていて、そもそもフランス代表びいきになったのはこの試合がきっかけだったんですが、最近のフランスがいくぶんリアリスティックなラグビーを志向しているとするなら、それにはこの試合のトラウマが少なからず影響しているのかも。それがあくまでも「雨の日仕様」なのかどうかは分からないけど。

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Comments

>スミマセンにわかが生意気言いました

いやいや、十分に玄人の観戦記ですよ。。
よほど、見てるんですね・・。
頭が下がります。。


>チーム全体としてはあまりリスクは冒せないというのもあるのかなぁ…。

よそ者が口を挟んでスミマセン。。
きっと、チームというよりは、監督がかなぁと・・。
それと、プロ化の弊害でもあるような気がします。
ラグビーこそは、「Good Loser」があっても良いのに・・。


>スポーツにおいてワールドカップみたいな大会で勝ちを意識するあまり凡戦になるのはよくあることで

昨年のサッカーW杯がそうですよね。。
強豪国が下馬評どおりに勝ち進むと、決勝トーナメントは、えてして凡戦になりがちかなと・・。


>私個人は「どこが世界最強か」にはそれほど興味がないし、一ファンとしては1試合1試合いい試合が見たいものだと思うのです。

相変わらず、良い事を書きますねーー!!
その通りかと思いますよーー。

やったとしても、南北の対抗戦でも良い気がします。。
6Nと3Nにアルゼンチンやサモアとか入れたリーグ戦を開いて、それぞれの「1位と1位」「2位と2位」みたいなテストマッチで十分かと思います。。

とはいえ最近の、毎年・夏秋の「南北テストシリーズ」で、名勝負はほとんど無い。。
ある意味、次回のW杯に向けて、3年前からの消化試合になってますよね。。

やはし、それぞれの文化や民族の歴史ある、6Nや3Nの対抗戦方式の方が名勝負が多いだけに、それがW杯に向けての練習試合になりつつある昨今、ラグビーはどこに向かって行くのやら・・。
ちょいと心配してます。。

長々とスミマセン・・。

Posted by: ひろどん | 2007.03.04 at 02:51

いやお恥ずかしいです…

>チームというよりは、監督がかなぁと
ラポルト以前のフランス代表は知らないので比較はできないけれど、そういう志向の方なのかな。リスクを冒して勝てというのも酷なことだとは思うのですが。

>Good Loser
以前、セラが「ラグビーはひとつのボールをめぐる人間のドラマだ」みたいなことを言っていた記憶があるんですが、勝者にも敗者にもそれぞれのドラマがあるのですよね。サッカーなどは近年商業化が進んだこともあって、結果がすべてみたいな風潮になっていますが、サッカーの問題は“Good Winner”がいなくなりつつあることかなと思います。

>その通りかと思いますよーー
ありがとうございますー。短期のトーナメントがいかに天候みたいな不確定要素に左右されるかは03年に見ましたし。ワールドカップを勝ち取ることは大きな到達点だろうけど、個人的には、「それがすべてじゃないだろう」とも思うんです。というか、サッカーを見てると時々、自分はFIFAやUEFAのイメージ戦略に載せられてるだけちゃうんかなー、とフト思ったりしますね。巨大なビジネスになってしまったし。

そんなことを考えたのも、フランス×ウェールズの前のアイルランド×イングランドが重い意味を持ついい試合だったからだと思います。あの試合がワールドカップの1戦だったとしたら、また違った文脈になったのではないでしょうか。

Posted by: つき | 2007.03.05 at 02:01

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